俺はごく普通の男子高校生。
産まれてすぐに両親を失い、どことなく当たりの冷たく嫌な引き取り手に育てられてきた。
やたらとファンタジー系統の物を見せたがらない引き取り手だったが、憧れこそあったものの俺は別にそれに対して何も思わなかった。
さらに、昔から時たま超常現象を起こす俺だったが、偶然でしかないのだと思っていた。
俺には、とにかく一日でも早く大人になってこの冷め切った家をを出ることが毎日の目標でしかなかった。
そんな繰り返しの日々の中のとある日曜日。
家のインターホンの鳴る音で目を覚ました。
日曜の朝からなんだと起きてしまった俺が玄関を開けると、そこにいたのは黒いローブに身を包んだ女の子。
何だこの子は?という俺の疑問など知りもしないその子は無邪気な笑顔を浮かべて言った。
『久しぶり、お兄ちゃん!魔法界へお迎えにきたよ!』
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