主 2014-09-21 19:02:36 |
通報 |
…そんな悩む必要ないだろ。女友達に選んでもらったんだよ
(何を無駄なことで悩んでいるんだと呆れながら水着を選んだのは女の友人だと告げ。「…見下した言い方するからだろ」かけられた海水が頬を伝い落ちるが今度は嫌がる様子も見せずただ俯いて)
ふーん…?
(普段の学校生活でも特別相手と仲良くしている女子というのが思い当たらず、しかし女友達であるということに何故かほっとしている自分がいて。「まぁ泳げないくらいでそんな落ち込むなよ、お前はゲーム上手いんだからさ。」何時もの様に食って掛かるように言い返してこない相手を妙に思い、自分なりに慰めの言葉を掛け)
あのな、私だって友達の一人や二人くらいは居るんだぞ
(クラスが違うため中々会えないが学校にも二人だけ友人がおり、現にかなり遠くだがその友人も浜辺にいて「ほら、あそこに居る二人組の女子は友達だ」と砂浜でビーチバレーをやっている女子二人を指差し。「喜んで良いんだか分からん慰め方だな。…まあ、取り敢えず…ありがと」些か微妙な台詞ではあるが一応慰めてくれた事に変わりはないのでお礼を述べて)
そうなのか、知らなかった。友達なら混ぜてもらえば良いじゃないか、よし、俺らもあの中入るか。
(目に見えている所で友達が遊んでいるのにどうしてそっちに行かなかったのだろうと疑問に思いつつ浜辺を見れば、会ったことも喋ったことも無いにも関わらず泳げない相手にとってもその方が良いと思い自由な提案をして浜辺の方へ向かおうとし)
あ…っ
(友人の方へ歩いて行く相手の手を咄嗟に掴んで引き留めてしまう。理由はなくただ反射的に身体が動いてしまっていた。本当はまだ二人だけで居たかっただけなのだが当の本人に自覚はないため、どうして相手を引き留めてしまったのか自分でも理解出来ず)
え?
(ふいに水の中で手を掴まれる感触を感じると振り返って相手の顔を見る。一向に言葉を発さないためその引き留めるような行為の意図を理解することができず、「どうした?喧嘩でもしてるのか?」と身体も相手側へ振り向かせ全く的外れな推測をして)
…ま、まあな……だからもう少し此処にいたい…
(どう言えば良いかと思考を巡らせていたが、相手の見当違いの言葉に咄嗟に頷くと上記を告げる。これで怪しまれることもないだろうと内心ホッとして)
なんだ、だったら丁度良い機会だな。俺が仲直りのきっかけを作ってやる。
(相手の返事に対しむしろ逆に好機であると考えればやけに自信ありげに胸を張って自分が仲を取り持つと伝え、早速砂浜へ向けて進もうとする。相手は数少ない友人と仲直りできる上自分は自然に女の子と絡むことができる、まさに一石二鳥の名案だ)
は!?ちょ、いいって、後で自分で何とかするから!
(彼女らと話せば喧嘩などしていないことが一瞬にしてバレてしまう。そうなれば嘘を吐いたことも知られてしまうと瞬時に理解すると必死で止めるが、相手はどんどん進んでしまう。最早腕を掴んだ程度では止まらないと判断すると前に回り込み相手の腰に腕を回して見上げながら「頼むから…!」と呟くように懇願する。抱き締めるような格好だが自分は相手を止めることに精一杯なためそんなことには気付かず)
えーっと…そこまで言うなら、まぁ…。
(それほど自分に介入されるのが嫌なのか、その必死さが身に沁みて伝われば流石の自分も若干笑顔を引きつらせながら了解の意思を示す。それよりも色々と身体に当たる感触を感じるこの状況、何時もなら何とも思わない筈なのだが相手が相手なためか多少は意識してしまい、「あの…白石…」と控えめに名前を呼びながら突き刺さる視線を感じて遠い目で周囲を見渡して)
ん?…あ
(ようやく理解してくれた相手にホッと胸を撫で下ろすが、遠い目をしていることに首を傾げると周りに視線を向ける。そこでようやく自分の行動に気付きすぐに離れて「ご、ゴメン!」と顔を真っ赤に染めながら謝り。同時に、後から女子が煩そうだと内心で舌打ちし)
あぁいや、別に良いんだけどさ。
(狙ってやった行為よりもこういう何気なく取った行動の方が破壊力があるというもので、相手が離れても数秒ほど呆然と棒立ちになっており。「あ、顔赤い。水の中でも顔って赤くなるのな。」何を言っていいものやら分からなかったため相手の顔を指差しながら場を繋ぎ)
…本当に?嫌じゃなかったか?
(呆然としている相手が自分に嫌悪感を抱いていないかと不安そうな表情で見つめて。「み、水の中とか関係ないだろ…」頬の赤さを指摘されると顔を逸らして、自分もそれ以上何を言っていいか分からず口数は少なってしまい)
嫌な訳ないだろう、水着姿の女の子にいきなり抱きつかれるなんて俺でも中々無いことだからな。
(何故そんなことを気にするのか、まるで嫌だと答えると都合の悪そうな顔で問うてくる相手に改めて彼女の取った行動の大胆さを確認させるようにからかい。「時間だ、戻るか。」少し沈黙が生まれたところで自由行動終了の笛が鳴り響き、助かったと思いながら沈黙を破れば浅瀬へと向かい始め)
あーもう、好きで抱き付いたわけじゃないってーの!私で遊ぶなよ!
(からかわれた恥ずかしさと先程の自分の行動を思い出したことで、元に戻りかけた顔色は再び赤みがさしてきて叫ぶように上記を述べて。「ああ、そうだな」自分も後を追いながらこの後の予定は何だったかと今後のスケジュールを思い出そうとし)
(/ちなみに2日に分けてやります?食べたり買い物とかは翌日に回して1日目はもう旅館まで飛ばしちゃっても良いですし、どっちが良いです?)
(/りょーかいですー)
(その後学習という名目の割と退屈なプログラムを終え、自分達が宿泊する施設でだらだらと時間を過ごし、入浴と食事を終えて夜の自由時間になる。消灯は早めだがもはやそれを守る生徒などほぼ居らず、皆一様にそれぞれの時間を過ごしている。自分もまたその一人であり、施設内をうろついて男女がたむろするグループを見つけてはそこに入り込んで駄弁ったりなどしており)
…寝れない…
(持ち込み禁止の不要物である音楽プレーヤーを枕元に置き音楽を聴きながら寝ようとしていたのだが、いつもならすぐに眠りにつく筈が今日は全く眠れず。起き上がると音楽を聴きながら、海で着ていたものとは違うパーカーを羽織って部屋を出た。取り敢えず何か飲み物でも買ってこようと思い立ち自動販売機を探していると数人の男女と喋っている相手を見つけ。しかし集団が苦手な自分はその輪に入って話す気になれず音楽の音量を上げてパーカーに付いていたフードを目深に被ると横を通り過ぎ、足早に階段を降りて行き)
じゃあ行くわ。
(話が盛り上がっている所で側方に気配を感じて視線を移せば相手が視界に入り、普通に通り過ぎれば良いもののあからさまに集団嫌いをアピールするかのごとくパーカーを深く被る様を見てなんだかなぁと多少呆れ気味に。このグループでの会話が一段落すれば一言かけて次のターゲットの元へと行くべくその場を離れる。「お嬢さん、一人で暇そうだねぇ。」もちろん次のターゲットは自分達を避けるように隣を過ぎ去った相手、追うように階段を下り、その先の自動販売機で相手を見つければ皮肉たっぷりの口調で歩み寄っていき)
トピック検索 |