恋と媚薬と兄と弟｡:.ﾟ/bl

（やっぱり狸寝入りかと思って八つ当たりをされると溜息を零して何故来たのかと尋ねられると弟には分からないように口角を上げて「バカな弟ちゃんが風邪引いてベッドから起き上がれなくなる姿でも見ようと思って」と馬鹿にして。「ていうか、本当に風邪だと思ってんの？本当俺の弟の癖に馬鹿だなぁ。ま、零は運動しかできないから仕方ないか」といつも通りに馬鹿にすれば完全に喧嘩になるなと思っては喧嘩を売っていて）

(結局、己のことを馬鹿にしに来たのか。まぁいつものことなので、さほど気にしていないが..。売られた喧嘩は買うのが自己流なので、勿論今回の喧嘩も買わせて頂きます。)うっせぇな、勉強だけできれば生きていけるわけじゃねーんだよ。さらに言えば運動できる方が女にはモテるし？やっぱ俺のがお前より優秀じゃん？(ナメたような口ぶりで、口角を上げ此方も馬鹿にし返して)

ナメた口聞くんじゃねーよ、バカ
（睨みつけながらいつも通りに返事をすれば女にモテるという部分だけに反応して「モテてバレンタインチョコ貰うのか？チョコだけで満足しちゃって、子供だなぁ。俺は彼女の手作りチョコ貰えるから義理チョコしか貰えない勉強音痴は黙ってろよ」と居もしない『彼女』を作り上げて。バカにすると言うより自慢するようになっても気にしないでいて）

すみません！名前間違えました！！

へぇ、あんた彼女いたんだ。随分物好きな女だな其奴は!(相変わらずの減らず口で対応。睨みつけられたところで屁でもない。そんな喧嘩の最中であったが、突然の目眩と自身を襲う何か。抑えていたものが溢れ出してきたような感覚に襲われる。そろそろ我慢も効かなくなってきた。押し寄せてくる何かは抑えられずに行動へと移される。目の前の兄の首へとうでをまわすとだきついて)

お前みたいな性格が悪い男じゃないんでね、俺は
（脚を組んで上記を言えば急に抱きつかれて意味不明な状態になってしまい。「……は？」と一瞬ポカンとすれば媚薬を飲んでいたというのを思い出して特に突き放す事もせずにいて。それだと怪しまれる可能性もあるので一応形だけ「何、抱きついて？頭撫でて欲しいのか？それとも急に赤ちゃん返りか？」とだけ言っておいて）

(涙目で頬を赤くしきゅ、と抱きつく姿はまるで女の様であったが。兄からひょいひょいと飛んでくる此方を卑下する言葉には全く反応せず。それから手を離すと今度はじっと兄を見つめてから潤んだ瞳で瞬きして)どうしよ..なんか自分でもよくわかんないけど..、抑えらんね。

(/上げておきますね)

抑えられない？
（何のことだよと思いながら自分から相手を抱きしめては「面白いこと言うな零は」と言って頭を撫でてやれば本当に子供のように思えて、いつもより可愛いななんて思えば咳払いをして）

(ぎゅ、と抱きしめられれば、いつもならあり得ずに突き飛ばすが、今日はどういうわけかやはり何かが違う。頭を撫でられると、流石に己のしていることに実感が沸き恥ずかしさがふつふつと腹の底から沸き上がってくるが、それよりも今は欲が上であり)面白い..?兄貴だって、何してんだよ

さぁ、何してるんだろうな
（自分でもよく分からずに上記を言えば相手の耳に息を吹きかけてみて。媚薬一つでここまで変わるんだと思えば、何を思ったのか相手の太股に手を置いて撫でてみて）

(こんな状況、早く抜け出さないと..と思っている自分もいるが、兄の温もりがどうにも心地良くて抜け出せない。不意に耳に吹きかけられた息に声が上がる)んんっ..(声が出てから、我に帰るが次に襲ってくる快楽に身体をびく、と跳ねさせ)んあっ!!(パッと手を口に持ってきて己の声が出ぬようにと塞ぐと)

（相手の様子をみるとやはり媚薬が入っているなと思い。言うべきか言うまいかと悩んでは手を離し相手からも離れて「零、媚薬…飲んだ？」と自分が仕掛けたことを気づかれないように尋ねてみて）

(急に離れられたことに多少驚きはしたが、彼からの質問を聞き、それこそ驚く。媚薬..?まさかそんなもん飲んだから今こんな状態になっちまってるのか..?いやでも飲んだ覚えは..)リビングのコーラ飲んでから、こうなった。(そう、リビングに置いてあったコーラを、何も注意をしないで飲んだことがきっかけだったのだ。)

(/上げさせていただきます)

コーラか…
（確かにコーラに媚薬を入れたなと思いつつ自分がしたとは言わずにいて。「これからは気をつけろよ」とだけ言っておけば大丈夫だろうと思い。ポケットに入れてる媚薬を隠すように手を置いて）

あげますね！

あげます

上げます！

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