カタブツ 2014-09-08 23:37:54 |
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うん、おかえり…。(眠りに落ちる前に幾度か繰り返したシミュレーションとは早速食い違った相手の反応に硬直し、手の中の携帯に視線を落としたままぎこちなく答える。どうたら此方の様子を伺っている気配を察し、話を切り出さねばという思いに駆られるものの、寝起きの頭では上手く予定した流れを遡る事が出来ずに手元と相手の間を目だけで行ったり来たりして。やがて決心し「あのね。話したい事があって、ちょっとここで待ってたんだけど、…いいかな?」と自分の中で台詞を一言一句確かめるようにたどたどしく口火を切ると、ちらりと相手を見遣り。)
…嗚呼、わかった。 話しなさい。(彼に視線を向けながらと、対して咽を潤すこともできなかったがペットボトルを置くと真剣そうな表情と口調で告げられ此方もそれに伴い眼鏡を掛けて促すように答える。彼の隣へと腰掛けると、首に掛けてあるタオルを手に取りじっと話をするのを待つかのように此方も真剣な表情で見つめると生唾を飲んで。異様な雰囲気に此方も自然と緊張してしまいタオルを握る手に力が入っていて。)
…そんなに固くならなくていいよ。(相手が隣へ座る様を目で追いかけた後、まずはどこから話そうかと俯きがちに思いを巡らせる。その沈黙の中何気なく視線を移した相手の手に力が込められているのを見て取り、自分だけが焦っているのではないのだとほっとし少し緊張感が和らいで。一旦ソファーに両手をつき座り直すと、「さっきはここ、酷い事にしちゃってごめん。一人暮らしじゃ怒る人もいなかったし、後で何だかんだ言って片付けるのも俺だから好き勝手しちゃったけど…。久巳さん、ちょっとつっけんどんなのに結局世話焼いてくれるから、甘え過ぎちゃったみたい。」とまた下を向いたまま所在なさげにぱたぱた足を揺らして。)
そうか…、私こそ大きな声を出してすまなかった。 それと、今日電話して管理人から聞いたんだが手違いで部屋が用意されて無かったみたいだな…君は。ちょうど私の部屋が広いし、管理人と親戚だからと鍵を渡されたんだろう。(視線を此方に向けないのは気恥ずかしいからか、いつもとは違い素直に感情を表現し先程の一件について謝ってきた彼を少なからず可愛いと思ってしまう。自分の疲労感はそれほどまでだったのか動揺を隠せずにいたが、此方も一方的にがみがみと怒ってしまったことを謝り、彼がこの部屋に来ることになった理由を聞いたことも付け加える。どうにかして彼を安堵させてやろうと肩に手を添え「もう、怒っていないから安心しなさい。 あ、そうだ。最近朝方寒いからな。掛け布団だけだと風邪を引くから毛布を渡しておく。」思い出したと言わんばかりにさり気なくソファーから立ち上がると、ゲスト用の寝具が置いてある物置へと向かい。)
…ありがとう。やっぱり優しい。(自分の非を認めるという慣れていない行いに身を固くしていたが、肩に手を置かれると胸がすっとして、やはり謝って良かったとため息を漏らす。更に己を気遣って毛布まで持って来てくれるという言葉に嬉しそうに笑うと、小さく上記を付け足して相手の背中を見送った後ソファーの上で体育座りをして。直前まで相手の座っていた場所に手を這わすと当たり前のように温かく、今自分は彼と同居している事を実感する。)
──これを使いなさい。 わ、私は大人として当然なことをしているだけだ。(毛布を片手にリビングに戻り先ほど背後から聞こえた聞き捨てなら無いことを覆しては、クリーニングしてあるゲスト用の毛布を押し付けるように、体育座りをしている彼の膝に乗せて。「叔父にとって君は利用者…つまりお客様なのだから、私にも君の面倒を見る義務があるのだし…。それにまだ学生だから大目に見てやってるだけだ。」言い訳をすればするほど嘘を並べているようで、風呂に入ったからか火照り出しそれを隠すように眼鏡のフレームを上げてみたり口元を押さえてみたり視線を逸らしたり。これまで部下の面倒は同期より沢山見てきたが、彼等に好かれることは無く、いつもご機嫌伺いで従順に作業を進められているだけだったため戸惑ってしまいどうしたらいいのか分から無い。また隣に腰掛けてはみるもののそっぽを向いて。)
…あっそ。じゃ、遠慮なく甘えちゃおっかな。(渡された毛布を挟んで自分の膝に頭をくっつければ、目を泳がせてぎこちない動きを繰り返す相手をじっと見つめ、やがてその様に笑みを零して短く返事をする。また並んで座ってもらえた事に内心喜び調子に乗って距離を詰めると、毛布を抱き締めては相手の肩にもたれかかって。)
(/大変お待たせしてしまって申し訳ありません!帰宅してご飯を食べるとどうしても眠くなってしまいの繰り返しで気掛かりでやっと返せるときが。。)
だ、だから、特に甘やかしている訳ではない。…大人をからかわないでくれ。(気が動転していて思わず隣に腰を下ろしてしまったのが悪かったのか、彼がすり寄ってくるのに対して嫌がる素振りも見せず、横目で眺め。毛布を抱き締める手に視点を置くと、肩にもたれ掛かられ彼の体温や重みを感じ「ん…?蓬田くん眠いのか?」と如何にも好き合っているもの同士寄り添う体勢になりつつある中身体を預けてきたという面で眠気を感じているのではないかと悟り、覗き込むように首を傾けて。)
…はるとー。(昨夜急に相手の部屋を訪れた際にしか下の名前で呼んでくれていない事を不満に感じており、問い掛けにきちんと答えないまま若干間延びした声で名だけ口にすれば、自分に続いて呼ぶようアピールして。寄り添った事を拒否されるかと思えば向こうも案外機嫌が悪くないらしいのに安心すると、冗談のつもりであったはずなのに先程の発言通り調子に乗ってしまう。相手の肩にくっついたまま頭を転がすように上へ向き相手をじっと見つめると、相手が望みを叶えてくれるのを待ち。)
(/私も遅れてしまいましたしお気になさらず!分かりますよー、一息つくとすぐ眠くなっちゃいますよね。今日の私もそうです…。お疲れの時には無理なさらないでくださいね。)
治人くん…、眠いのなら眠ってもいんだよ。風呂も済んでるし、お菓子だけど食べてたからお腹減ってない、のかな…?明日も学校なんじゃないか?(自分の名を呼んで欲しそうに、此方を見つめてくる彼に戸惑いを見せながらもぎこちなく彼の名を呼び。彼の反応は喜怒哀楽が分かりやすく、此方もそれに沿って声を掛けることが出来る。いかにも保護者のような口調で、自分より幾分か華奢な背中に手を添えると安堵させるようにゆったりと言葉を繋いで。)
(/あ、ありがとうございます!出来るだけ早めの返信を心掛けますね。)
へへー…それでよし。(滑らかな口調ではなかったもののやっと呼んでもらえた自分の名前に頬を緩ませ、続いて質問に対する答えへと移る。「うん、お腹は大丈夫。大学も、明日は四限からだから…そんなに焦らなくて平気。――…そんなに眠たく見える?」子ども扱いするような口振りも上機嫌な今は気にならず、むしろ甘えていいと言われているようで心地いい。己の事ながら改めて一つ一つ確認するかの如く頷きつつ告げた後、気分は穏やかなれど今夜はまだ耐えきれない程の睡魔はやって来ていないのだが、と不思議そうに首を傾げて。)
(/いえいえ。此方もそう努めますね、とまたもや遅れてしまいました。申し訳ないです…。)
そうか…、君が毛布を抱き締めているのを見て幼子のように見えてしまってね。寄りかかってくるから眠いのかと思ってしまったんだ。(自分の想像は見当違いで恥ずかしさを少々感じつつも、苦笑を浮かべると素直に感じたことを述べて。普段年下相手に指導をしているが、彼等とは違い此方に興味を示す彼に心を開きつつあることを自覚させられ「じゃあ、眠くなるまでお互い自己紹介をしないか?……私は名前と学生であることと、きのこが苦手なことしか君のことを知らない。」と話題を切り替えつつ何時になく積極的に展開して。)
(/大変申し訳ありません!覗く頻度が少なくなり見落としてしまってました。)
む。それはちょっと心外だなぁ。確かに背は大したもんじゃないけど、コドモ扱いしないでよね。(眠たいと思われた理由の一つである、抱き締めていた毛布を少し身体から離して観察しながら拗ねたように不満を述べると、再びそれを腕の中へ抱き直して。しかし彼が此方に興味を抱いてくれている事は非常に嬉しく、「いーよ。」と言って相手を見上げては「大学では商学部に入ってる。一応…家業を継ぐとか、そういうの、考えてるから。」と大学生活についてより詳しく話し出すが、後半は少し自信なさげにぽつぽつと口にして。)
(/大丈夫ですよー!キャラリセは免れたいので上げさせて頂きましたが、多忙でいらっしゃる事は存じておりましたので。)
すまなかったね、ありがとう。 …商学部か。ん?君の家は何をしてるんだ?(此方の想像通りに拗ねた態度を取る彼がまた増して子供のようだと思いつつも口に出すことはせずに、笑みを浮かべながら謝り。彼が素直に自分の話をしてくれているのに真剣に聞いては、引っかかることがあったのか復唱するように呟いては疑問をぶつけつつ話を此方のペースに変えてゆき。)
(/キャラリセなんて滅相もない!最早私の方がここのルールに削ぐわないくらいで。。ご迷惑をお掛けしてすみません。)
(/あまりお気になさらないで下さい。私もこうして遅れてしまいましたし…。
そして二人の会話を進める前に質問があるのですが、主様の中でおぼっちゃまの実家である大企業の具体的なイメージってございますか?なければ某カドカワさんのようなエンターテイメント系の子会社を抱える一大グループ、というような感じで行きたいのですが。
日が開いてしまったのにも関わらず本体会話のみですみません。)
(/早速ですが質問の答えというか、こちらの想像していたお金持ちは職種は何でもいいのですが、企業グループの会長が祖父母にあたる人で、取締役が父というような感じですかね…。此方が変な返しをしたばかりに悩ませてしまってすみません。此方としては創作なのでお相手様の好きなように設定を決めていっても全く構いませんよ^^お相手様あっての創作ですし。)
うーんと…結構手広くやってるよ。でも基本は出版社、かな。卒業したら傘下の流通業者に勤める予定だから、ホントはもうちょっと、頑張らないといけないんだけど。(自分の苗字の意味よりももっと大きな要素を纏める蓬田の名をストレートに口にする事は憚られ、創業当初は確か歌集を出すような出版社だったかと零す。そこの一人息子である自分の未来はもう約束されており、大学を無事卒業出来た暁には、製本や物流をサポートする企業でそれなりの地位を約束されている。就職難の世の中、己は恵まれているのだと思うけれど、新社会人でありながら突然そんな重荷を背負わされてしまう不安は大きく、抱いた毛布に顔を埋めると小さく唸り声を漏らし。)
(/有難うございます!その設定はきちんと踏まえて進行致しますね。変だなんてとんでもないですよ。話の流れからすれば当然の台詞だと思いますし。それでは前述したように某グループを参考に治人の将来について明かさせてみました。こんな感じで大丈夫ですかね?)
出版社…傘下…。君の家は大企業なんだな。頑張る頑張らないは自由だが、君はまだ学生なんだから自分の興味があることもやってみたいことも経験してみるのも大事だ。(想像していたのとは違い、どうやら結構な大企業の御曹司で抱える悩みも多いらしく、一通り話してくれた後に毛布に顔を埋める仕草に眉尻を垂らす。だが、初対面時から心境の変化はあったらしく、尋ねたことに素直に答えてくれたことが嬉しいと感じ、ぶっきらぼうながらも励まそうと言葉を掛けて。「でも、このマンションに一人暮らしとは開放的な方なのか…。」と、ふと思ったことをぽつりと口に出してしまい、それに気が付いてから口端に力を入れ。)
(/大丈夫ですよ!此方こそデリカシーの無いカタブツで難ありですが宜しくお願いします。)
興味、かー…。(毛布から僅かに顔を上げ言われたままをぼんやり復唱すると、興味の対象はあんただとでも言いたげにふいっと相手の方へ顔を向けて。まだ一日しか経っていないというのに、初対面の頃よりずっと穏やかな顔を此方へ向けてくれる今の彼はすごく好きだ。気難しそうで不器用だけれど、世間知らずで我が儘で、ましてや会ったばかりの自分を気にかけてくれるのを幸せに感じる。しかし居候早々懐き始めてしまった自分とは裏腹に、続けられた言葉に内心ずっこける。「…ま、箱入り息子にしておくよりは、いろいろ体験しとけって感じかな。」と答えつつ、ここでは不器用な面が強く出たなと何とも言えない複雑な顔して。)
(/良かったです~。いえいえ此方こそ!それでは本体は一旦失礼致しますね。また何かあれば質問させて下さい。)
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