Яeisu 2014-09-08 01:45:03 |
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H×H フェイタン×創作少女、 ( 捏造有 )
三日月が空高く昇り暗闇を照らす頃、一つの小柄な影が高層ビルの屋上から飛び降りる。音も無くビルの側面に沿って落下していく姿は誰にも見えては居ない。絶をして正解…否、当たり前だと黒い影__フェイタンは何処からとも無く少し太めのワイヤ-を取り出すとギュッと力一杯引っ張った。
遙か上の方で何かに引っ掛かる様な金属音がしたと同時にフェイタンの身体は、地上から十階程の位置で止まる。口布の下で厭らしい笑みを浮かべて目を細めると、先程よりも遅い速度で地面へと降り立ち。幸い、人も疎らだった為多少音を立てても風の所為か、何て愚かな奴等は思うだろう。
程良い筋肉のついた腕をしならせる様に振ればワイヤ-はシュルシュルと自分の元へ落ちて来る。証拠隠滅の為に用事が済めばビルを破壊する手筈にはなっているが、念には念を入れて。
「随分警備が薄い…嘗められたものね。」
シン、と静まり返ったビルの内部は薄暗く、場所によっては電気は付けっぱなし、しかも寿命が近いのか点滅する蛍光灯もあった。真っ暗でも状況がはっきりと見える夜目を持つフェイタンには暗闇だとしても何ら障害は無い。強いて言えば蛍光灯の点滅が目に刺さり、少々苛立つくらいか。
エレベ-タ-を使うか迷ったが防犯カメラが有る為、階段を駆け上がる。壊せばいいのだが警備員がその映像をリアルタイムで見ていたら後々面倒だし、全員を殺して機械を壊しても何かに保存されている可能性も有る。その反面、階段は体力を使うものの防犯カメラは一切無いとシャルナ-クが言っていた事を思い出したのだ。
退社時間も過ぎた為、相変わらず人とは出会わない。待ち伏せの可能性もあったが社員の大半は普通の会社勤めの一般人らしいから、可能性は限りなく低い。最上階に達する迄、結局人一人の気配も無かった。
( 続きは又後で、実はH×H詳しくない… )
「幾らなんでも、静か過ぎね…罠か?」
足音を忍ばせ、絶の状態で暗く長い廊下を進むも人の気配は無く。シャルナ-クによれば対象は未だ居る筈だ。声を潜めて呟くと細やかな装飾が施された扉の前で立ち止まる。以前下見に入った時も思ったが品の欠片もない扉ね…。とフェイタンは無意識に眉を顰め、目の前の扉を蹴破った。
中には対象らしき小太りの中年男性と、目元に包帯が巻かれた小柄で華奢な少女が居た。少女は遠目で判る程白皙で手足は細く、対象の男に蹴り飛ばされた様で呻き声を洩らす。
「ッひ、おッ、お前は何なんだッ!!!!!!こ、此処は私の部屋だぞ!?誰の許可を得て入って来てんだよおおお!!!!!!!!」
男は突然の来訪者に怯え、ガクガクと震える四肢に力を入れて辛うじて立っていた。恐怖に目を見開き、咄嗟に持ったナイフで此方を脅している様だが迫力は無く。フェイタンは顔に呆れの色を滲ませて目を細める。
「ワタシ?そんなの知る必要無いよ。だて、今から死ぬ奴に教えても無駄ね。」
その言葉を紡ぎ終わると同時にフェイタンは指を揃え、高く飛躍する。幸い天井が高い造りだった為頭をぶつけるなどはしなかった。空中で身体を反転させ、自分が今迄居た場所を見遣れば先程のナイフが転がっている。
狙たつもりだとしても、床にも刺さらないなんてド素人ね。
嘲る様な笑みを浮かべ、手刀を作った方の腕を横に薙ぎ払う様に振れば簡単に落ちる男の首。美味しくもない血に舌打ちを零すとか細い声が耳に届く。
『あ…の…。お父様…エバンスは…死んだのですか…?』
「そうね。」
何故答えたのかは自分でもわからないが自然と口を利いていた。
今から死ぬ奴に答える気はないと先程自分が言ったのに。フェイタンは舌打ちを隠そうともせず口を開きかけたが、次に紡がれた言葉に口を閉ざした。
『よかった…エバンスを殺してくれて有難う御座います…。』
「…………………仕事ね。お前この後どうするか。」
たっぷりの間の後、フェイタンはボソッと呟いた。
( 今思った、何故最上階に居る対象の設定なのにビルから飛び降りさせたんだ…屋上と窓からの侵入は不可能だった事にしておきますね←
フェイタンがフェイタンじゃねェ。そして矛盾すげェ )
『貴方様に殺されるも運命(さだめ)、生かされるも運命(さだめ)に御座いますから…其ればかりは。』
「……………………………ふん、変な奴ね。」
怯え嘆く様を一瞬でも想像したフェイタンだが、少女の斜め上をゆく返答に微かに困惑の色を滲ませつつ不快そうな表情を浮かべ。やはり、早々に殺めておけば自分のペ-スを乱される事は無かったのだろう、と手刀を少女の首目掛けて振り下ろせば見えない壁に阻まれる様な、そんな感覚に思わず大きく後退り。
「其れは何ね、お前能力者だたか。」
『うぇ…?能力者…って念の事でしょうか?』
警戒して殺気を少女に当てながら言葉を紡げば、殺気に怯えるどころか何を言っているのだろう、と首を傾げており。殺気に慣れているのか殺気に気付いていないのか。見ている限りでは多分後者である様で。
「その壁は何か言え。」
『とは言われましても…。私への悪意有る攻撃は全て弾かれる、そうエバンスは言ってました。悪戯程度の攻撃は大丈夫なのですが致死量に達するものは全て。』
即ち、彼女は特異体質か念能力保持者となるのか?
帰ったらクロロに…否、一度連れて戻り邪魔となれば殺せばいい。そう決心したフェイタンは少女の意見も聞かず繋がれていた鎖を断ち切ると部屋を後にしたのだった。
( 早足済みません、矛盾は後々解決するものもあります。左目が腫れてしまい少々病院に行かねばならないので申し訳御座いません; )
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