笹原 2014-09-07 18:04:34 |
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「っだぁ!しっかりしろ!」
バシンと頬をはたく。
このままじゃ駄目だ、自分がしっかりしなくてどうする。
そう自らに言い聞かせ、掃除を続けた。
掃除が終わった頃、草薙がシャワーを終え、一階に下りてきた。
先程より綺麗になった店内を見て草薙は満足そうな顔をした。
「さすが八田ちゃんやなぁ。」
「へへっ!こんなん大したことないっすよ!」
と照れくさそうに言った。まぁ、自分の家は草薙が絶叫するぐらい散らかっているのだが。
「草薙さん、何か食べます?俺作るっすよ?」
「あー、別にええよ、気にせんといて。それに食欲もあらへんし。」
「そうスか、わかりました。でも、腹減ったら言ってくださいね!」
「おぉ、そん時はよろしゅう頼むわ。」
それから、仲間達の話しをした。
「鎌本はすっかり痩せたんですよ!まぁたアイツ女にキャーキャー騒がれて・・・。」
「何や八田ちゃん、男の嫉妬は醜いで。」
「はぁ!?そんなんじゃないッスよ!!?女なんて!」
最初は他愛も無い話しばかりだった。
いつからだろう、
もっと早く草薙の変化に気づけば良かったと心底思った。
耳を疑いたくなるような発言をしたのは、酒を呑み始めてから数10分経ったくらいだろうか。
八田は草薙の昔話しを聞いていた。
周防に会った時のこと、十束に会った時のこと、3人で馬鹿なことばかりしていたこと。
その時だ、ふと草薙が思い出したように呟いた。ずっと考えてたことなんやけど、と前置きを言い、
「俺らの誇りって何だったんや・・・?」
耳を疑った。
嘘であればいいのにと願った。
しかし、
草薙は真っ直ぐ自分を見てもう一度言ったのだ。
「俺らの誇りって、何だったんや?そもそも、」
俺らに誇れるものってあったんか?
「ッ!!何言ってんだアンタ!!!?」
八田は思わず、草薙の胸倉をつかんだ。
しかし、草薙はそれに驚くなどといったことはさず、生気の無い目で八田を見つめるだけであった。
「アンタ、自分が何言ったのかわかってんのか!?吠舞羅を馬鹿にする奴はぜってー許さねぇ、草薙さんでもな!」
「お前さんの大好きな吠舞羅はもう何処にもあらへんよ!」
「何でアンタがそんなこと言うんだよ!先に死んだ2人に失礼だと思わねぇのか!?恥ずかしくないのかよ!!」
草薙は目を見開く。
自分は死者を冒涜したのだろうか?
いや、
「なら、教えてくれへん?何が誇りや?暴力を振るうことか?それは正義だったんか?正かったんか?いや、違うやろ?尊はギリギリやったんや!十束やて、近いうちに死ぬって分かってたんや!それを知ってて、止められんくて何が誇りや!何が正義や!」
草薙は右頬に痛みを感じた。
殴られたのだと気づいたのは床に倒れ込んだ時だった。
頭上から、怒りに満ちた、八田の声が降り注いだ。
「そんなん、アンタ側の言い訳でしかねぇだろ!こっちは初耳なんだよ!ギリギリって何だ?剣のことかよ?十束さんは死ぬの分かってただと?何で俺達に相談してくんなかったんだよ!防げたかもしれねぇだろ!・・・なぁ、俺達はそんな頼りないかよ・・・。」
仲間じゃないですか・・・!
そう言った八田の声が震えており、泣いてるのだと気づいた。
「俺らには揺るぎ無い絆があったじゃないですか!それがっ吠舞羅の誇りなんじゃないですか?」
揺るぎない、絆。
「そんなん、もう・・・」
「絆は消えない、永遠に。そう、思うんです。」
「じゃ、俺今日は帰りますね。」
八田がそう言って店から居なくなり、1時間は経つ。
あれから、色々考えた。
今、自分のやるべきこと。
それは、親友2人の死を悲しむことじゃない。
その2人の分までしっかり生きること。
あの2人のことだから、いつかひょっこりバーに顔を出すに違いない。
なら、帰って来られる場所を作らなくては。
尊、十束、
いつでも待ってるで。
早く帰ってき。
end...
何度、願ったことか・・・
<夢で会えたら>
しばらく草薙はバーで寝泊まりしていた。
死んだ奴が帰ってくる訳無いのに、淡い期待を抱いていたのかも知れない。
ある日、
いつものように、カウンターに突っ伏し寝ていた。
珍しく、夢を見たのだ。
今日はここまでです。
べっ別にネタが無い訳じゃ、ないんだからね!((
ちょっと書くの疲れちゃった。
リクエストいつでもお待ちしておりますよー!感想等でも大歓迎です(嬉泣きしながらお返事いたしますよ 笑)
ではではー!
一応、取り扱いcp↓
<K>
・猿美・出多・多出・猿多・猿アン ですかね。増えると思います!
<FF>
・ザックラ・ジタオニ
ジタオニってマイナーなんすね、
<KH>
・リクソラ・ロクアク
発掘中・・・
<カゲプロ>
・セトシン・セトカノ・カノシン・シンカノ・セトヒビ・カノヒビ
残念、nlは存在しないんだ((
<マギ>
・シンジャ・アリアラ・ジャヤム・ヤジャム
にょた多めかもっす・・・
増えていく予定でありますよ!
腹が痛い
苦しかったり吐きそうだったり
\ナ ン ジ ャ コ リ ャ/
あれか、最近テレビで見た急性すい炎か((
はい!寝ます!おやすみなさぁああい
今、ロスモワ読んでます!
あとがきとかラストから読む派なので((
尊さんが死んだとこで終わるんすね!(ネタバレ??)
阿耶ちゃん天使ですか((
風邪引いた時の猿は天使だった!(確信)
明日学テです\^0^/オワタ
(続きです・・・!)
自分は、真っ白な世界に立っていた。何も無い、ただただ白い世界。
あぁ、自分は夢を見ているんだなと思った。
その時、
「草薙さん。」
後ろから、誰かに呼ばれた。
振り返らなくても分かる。
この声の主は、
「十束・・・。」
死んだはずの、十束多々良が居た。
「やぁ、元気?」
なんて気の抜けたことを言ってはへらりと笑った。
「元気な訳、あらへんやろっ!」
絞り出すような声で草薙は言った。
「お前ら2人が居のうなって!元気でいられる訳あらへんやろ!」
「ごめんね。」
「何がごめんや!絶対に許さへん!」
「うん、でもごめん。」
「許さへん、許さへん!」
草薙はその場に泣き崩れる。
大の大人が声を上げて泣くのは恥ずかしいものだが夢の中である。笑うものなど居ない。
十束は草薙の頭を撫でた。
慰めるように、謝罪のように。
「草薙さん、俺ね・・・幸せだったんだよ?」
十束は草薙の頭を撫で続け、話をした。
今まで伝えられなかったことの全てを・・・。
「俺ね、それなりに波乱な人生だったんだけど、かなり幸せだったんだ。たくさんの仲間が出来たり、こんなに可愛い恋人まで手には入ったんだよ?」
そう言って草薙を抱きしめる。
「可愛いは余計や。」
「えー?そんなこと無いと思うけどなぁ?」
生きていた頃もこんなやり取りをしたのを覚えている。
懐かしい、と思えば涙は溢れるぐらい流れる。
2人が生きてたら、何度考えたことだろうか。
「ね、草薙さん。」
優しかった十束はどこへやら。
少し低い、厳しさを含んだ声になった。
「何で俺が夢に出てきたか、解る?」
「解っとるよ。」
「なら、話しは早いや。」
ふわりと笑う。
もう二度と見ることが出来ない笑顔だ。
「くどいようだけど、俺は幸せだったの!確かに、こんな年で死んじゃって、置いてきたものもたくさんあるけどさ、」
一呼吸置いてから、十束は言った。
「何もかも消えた訳じゃない、そうでしょ?皆の記憶の中で生き続ける。ふふっ何だかカッコいいなぁ。」
「カッコよくなんか、あらへん。」
「そんな俺を好きなのは誰だっけ?まぁ、またいつか巡り会えるからさ、ね、キング?」
えっ?
草薙は顔を上げる。
「みこ・・・と?」
「お前・・・泣きすぎ。」
「ええやん!夢の中やろ!」
「違ぇよ、お前が家とか、バーで一人の時の話しだ。」
「見てたんかっ!!?」
「うん、ばっちし。」
恥ずかしさのあまり、両手で顔を覆う。
死んでしまいたい・・・。
「あんまり泣かれると成仏できないよ、草薙さん。」
「暇だからお前にイタズラしてた。」
「なぁ!?はよ成仏しいや!悪霊!!」
「失礼だな。泣き虫が。」
「うっさいわ!!」
「お前はせいぜい怒っとけ。」
そう言い、周防は草薙の頭をぽんと叩き、
「じゃあな、また会おうぜ。」
背を向けて歩きだした。
「俺もそろそろ行かなきゃ。じゃあ、またね、草薙さん。愛してるよ。」
抱きしめては耳元で囁いた。
「っ、俺も、ああっ愛してる・・・。」
「顔赤くしちゃってー、可愛いなぁもう。それじゃあ。」
十束の体温が離れていく。
寂しい。
今、手を伸ばしたら引き留められるだろうか。
いや、
止めよう。
自分史上、最高の笑顔で友を見送った。
「それじゃあ、またな・・・!」
目を覚ますといつものバーだった。
さっきのは・・・夢か。
しかし、悪い夢ではなかった。
おおきに、尊、十束。
草薙は立ち上がると、バーの掃除を始めた。
end.
<後書きと言うなの反省>
はい!強制終了です((
ネタが切れるというまさかの事態でした!
あ、誤字脱字は気にしないでください。
さっそく見つけたというね!
シリアスでしたけど、つまんないっすよねー解ってますww
うーん、才能欲しい
こんばんは、笹原です。眠いです。
はい、今日も書きましょう!
誰か見てなくても書く!これモットーです。てゆうか自己満足?というモアちゃんの声が聞こえた気がする((
誰か見てんのかな…見てたらコメください。
今日はカゲプロのセト夢です!
<夢主ちゃん 設定>
デフォルト名:羽田來(はねたらい)ライ、ハネタ
年齢:16
性格:明るく活発。女の子らしい。料理裁縫は得意。
容姿:肩まである黒髪。目は茶色で大きい方。色白な方でイメージカラーは黄色
能力:目を引く能力
驚く様な幻想を見せる能力。
<雨の日は> セト夢
最近、雨の降る日が続いている。雨が降っていたら外に遊びに行けず、メカクシ団全員でゲームをする羽目になっていた。
ハネタは、ゲームが嫌いだった。
何故かって、カノの考えるゲームはリスクが高いからである。
「今日も雨だね、王様ゲームしよう?」
窓から外を眺めていたカノがそう言った。
ハネタの肩がビクンと跳ねる。
「いいですねそれ!」
「いや、エネは出来ねぇだろ。」
「そんなことないです!ご主人が私の分も取ってくれればいいんですよ!」
「はぁ?面倒くさっ。」
「何か言いましたかご主人?」
凄みのある声でエネがシンタローを脅すと、シンタローは「ヒィィ!!?」と情けない声を出した。
「はいはーいストップ、落ち着いて?で…やるよね?」
ここぞとばかりに割って入った。がやはりゲームの賛否の方が目的みたいだ。
「私は良いですよ!」
眠気が…
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