__ある日、俺の通う男子校のクラスに転校生がやってきた。
高校で転校生なんざかなり珍しい部類だ。
クラスメイトは多かれ少なかれ、その転校生に興味を抱き、あることないこと適当な憶測を語り合っていた。
「はじめまして。よろしくお願いします」
挨拶のあの瞬間、教壇に立つ転校生の姿に目を疑わなかったクラスメイトはいなかったと俺は断言するね。
もちろん、転校生という珍しさもあるが、それ以上の驚きが教壇には立っていたわけさ。
田舎の男子高校生からは桁違いな洗練された都会の匂いのする転校生。
…まぁ、都会からきたわけだからそんなの当たり前なわけだ。
問題は転校生そのものだった。
女と見紛う…いや、下手をすればそこらの女よりもずっと可愛らしい顔立ち。
声変わりしていないと取れるやや高めの声。
どことなく上品さをうかがわせる仕草。
美少年、というよりは美少女と称する方が正しいとさえ思える転校生がいたわけだ。
そりゃ誰だって唖然とするさ。それも、こんなむさい田舎の男子校。全寮制で女にも無縁な俺らにとって、それは異質だったわけだ。
だから俺は思ったのさ。
『ああ、コイツはうちの学校のヤツらの餌食にされるな』
とな。そんなの、誰だってそう思うだろ?
だが、そんな俺の思惑はあっさりと打ち砕かれた。
偶然同室のやつがいなかった俺の部屋に転校生が来ることとなった。
まぁ、そりゃどーでもいい。
ガチャリ、と鍵を閉めた転校生は急に俺を組み敷いて俺を見つめた。
わけのわからん俺にそいつは数秒後、言い放った。
「顔は悪くないね。……僕の恋人のフリをしてよ。これ、ばらされたくないでしょ?」
そう言ってにっこりとしながら俺に見せたのは、俺の秘蔵のアダルトな雑誌だったわけで__。
>1ルール
>2募集要項
>3主キャラpfと簡易ロル