[blml]綺麗な月が浮かぶ夜は[創作]

すごい可愛い。(赤いよ、と微笑んで、添えられた手を引き抱き寄せて)

(んーん、気にすんな。大丈夫だよ。)

可愛くないから。(抱き寄せられれば相手から顔を隠すように肩に埋めて抱きつき

(ありがと、ほんとごめんな。)

どこが…。(愛しそうに抱きしめては髪を撫でて)

(んーん、ここへ来て、必要としてくれるだけで嬉しいから。)

全部、全部可愛くないから。(頑として引こうとせず赤みの引かない顔を見られないようにぎゅう、と抱きつく力を強め

(そう言ってくれると安心する。必要とするのは当たり前だし。)

そんなこと言っても、可愛いもんは仕方ない。(相手の行動に緩く微笑めば優しく髪を撫で続け)

(そっか、良かった。俺も遅くなったりするし、気にしなくていいよ。当たり前でも嬉しいよ、すごく。)

可愛くないってば…。(相手の言葉に収まりかけた熱がまたあがるのを感じながら呟き反抗し「暁の方が可愛いし。」と

(これからも遅れるかもしれない、けどなるべく早く返す。ありがとな、俺も大丈夫って言ってもらえると嬉しい。)

んー、そんなに不満なの？ (くす、と笑んでは「俺は可愛くないよ」と呟き、撫でる手を止めて)

(ああ、ありがとな。そう言ってくれると嬉しい。そっか、大丈夫だよ、本当。)

不満…じゃなくて恥ずかしい。(眉を寄せては「可愛いよ、暁は。」と相手に向き直って

(俺もちょっとでも長く話してたいし。ん、ありがとう)

…恥ずかしいの？(小さく首を傾げれば、見つめ「どこが」と笑って)

(ありがとな、嬉しい。俺もだよ。どういたしまして。)

ん、恥ずかしい。(こく、と頷けば目をそらして「全部。」と笑う相手の額に軽く口付け、

(んーん、本当のことだし。)

恥ずかしがってるのも可愛い。(柔らかく笑めば、そっと頬に触れて「全部って…」眉下げ口付け受ければ少し嬉しそうにして)

(ん、嬉しいよ。ごめんな、遅れて。)