エティエンヌ 2014-08-31 00:09:44 |
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夢見る辛さを知りました#53
舞台は中世期。
貴方は隣国の王子さま。私はただの町娘。
偶然、ほんと偶然に貴方は私の住む町へ・・・。
王子さまを一目見ようと町へ出るけど、王子さまなんていなかった。
町はワイワイガヤガヤ・・・いつも通りに賑わっている。
もしかしたら・・・とお城の方へと走っていく。
嗚呼、どうしてお城は森を通らないといけないの!
ザクザク・・・土や小枝、葉っぱを踏む音が聞こえる。
ドンッ!という音が・・・誰かに衝突した
「あっ、ごめんなさい!」
咄嗟に誤った。それが礼儀だからね。
「いえ、こちらこそ、大丈夫ですか・・・」
そう男の人の声が聞こえた。
そして、私たちの目があうと、二人は恋に落ちる・・・。
「なーんて、あるわけ無いか」
そう言って否定する。そうしないと、妄想が現実とごっちゃになるから。
この話には何一つとして真実は無い。全てが間違い。
彼は王子さまでも私が町娘でも無い。ただのクラスメイト。接点の無いクラスメイト。
一番の間違いは、私と彼が恋というもに落ちるということ。
「彼の目には私という人物は一切映ってないわ。
映ってるのは可愛い可愛い彼女だけ。」
そう言って一つ、涙を流す。
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「確かに恋だった」様より
わ、早速のコメありがとうございます!
2様
はい!これから頑張っていきたいと思います!
3様
そう言っていただけて嬉しく思います!
昨日までが、幸せでした#620
ガリガリガリガリ
ぶちっ
今日も指先のエナメルを歯で削る。
爪が裂け、肉が見え、中々のグロテスク状態。直視したくは無い。
いつのまにか癖になっていた。何かあると、すぐに爪を齧る。
そんな私を見かねたのか、隣の男子がマニキュアを塗ってくれた。臭いがきついので中庭で。
もう、二ヶ月になるだろう。彼との付き合いは。
週に一度、金曜日の放課後。
彼の手にかかれば、私の爪は見違えるほど美しい桜が咲いた。
「ねぇ、いつもありがとう」
「おう。でもお前の手、綺麗なんだから手入れしとけよ。」
今日もまた放課後彼に会いに行く。毎週の楽しみ。
自分でも正直なところ手入れも出来てきたが、こんな繋がりを断ち切るようなことはしたくなかった。
今日は夏というのに涼しい風が吹いている日だった。
「今日も綺麗になったな。」
「そりゃ、いつもやってくれるからだよ」
ほんの些細な会話。彼の息遣いが手に触れて、骨の髄まで震え上がる。
「このマニキュアお前にやるよ」
そう彼は言い、無理やり私の手にマニキュアを押し込んだ。
その彼の言葉は私の中では絶望を促す言葉でしか無かった。
このマニキュアを寄越すことは、もう彼と会えない。つまりは繋がりを断ち切られたということだ。
硬直した私を残して彼は背を向け去っていった。
最近なおった癖がまた出てきた。
根元から綺麗に割れ、桜も割れていた。
割れた爪、見える肉、これを彼が見たらどう思うのだろうか。
次の日、彼は何所にもいなかった。
担任は遠い所へ行ったと言っている。
これから始まろうとする夏休み。
私の中には虚しさしか残らなかった。
ガリガリガリガリ
・・・・ぶちっ、
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お題:「確かに恋だった」様
変態に恋されてしまいました!
「・・・なぁ、俺さ白色って好きなんだよな」
「そう言いながら何故私の足を触る」
暑い暑い真夏日。もう9月に入ろうってのに何でこんなに暑いのか。
汗がダラダラ流れ落ち、少し歩いただけで息切れが。
そんな中とある男に誘われやって来たのが近所の公園。
宿題に追われる毎日、息抜きにはピッタリだろう。
・・・という考えが甘かった。
タオル片手にいった公園。あいつはブランコに座っていた。「よぉ、遅かったな。神宮寺 忍」
「悪いか、田宮 博め」
この田宮博は同じクラスの何の付き合いも無いヤツだ。
どうして、呼ばれたのか。聞いてみると
「俺って白色が好きなんだよな」
おいおい、意味が分からないぞ。
頭の心配をしているとなにやら足に違和感が。
「おい、何故私の足を触る」
そう言いながら手を叩いてやった。案の定痛がっていた。
ざまぁみやがれってんだい。
「だから、俺はお前の脚が好きな訳。ドゥーユーアンダースタン?」
発音もよくない英語を言いやがって。なめてんのかテメェ。
なんて言えない。
「そうですか。私はお前が嫌いだ死にやがれ」
そう言って親指を下に向けてみた。
目の前でポカンとしているコイツを見たら笑えてきた。
しかし、しかしだ。やっぱり笑えない。
胸の辺りにサワサワした感覚が
「俺、田宮博は神宮寺忍の胸を触ります!」
近所迷惑なほど大声で叫び、触りながら言ってるコイツにむかついたので頭を思いっきり叩いてやった。
「セクハラで訴えるぞ」
「いや、これはスキンシップだ。俺は野生に帰った」
訳が分からないのでもう一発頭を叩いたら、痛い!と叫んだ。やっぱり、ざまぁみやがれ。
1.スキンシップじゃなくてセクハラだ
お題・「確かに恋だった」様
7様
はい、考え付くものは切なくなるものが多いのです・・・次はギャグっぱくしてみましたので!
8様
わぁ、そう言っていただきうれしい限りです!応援、宜しくお願いします!
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とりあえず、変態~はシリーズ化(仮)
何日かかるのか・・・
変態に恋されてしまいました5題
「おい、私を撮るなクソが」
「俺の携帯が勝手に動くんだ」
ジリジリと蝉が鳴く九月。おい、蝉の寿命は一週間じゃ無いのか。
その蝉の声にまぎれてやってくるのが二学期である。
フライパンのようなアスファルトを歩いていると叫び声が聞こえた。
いちいち反応するもの体力の無駄使いなのでそのまま歩いていると、また叫び声が聞こえた。今度はよりはっきり、鮮明に
「おーい!忍ー!一緒に行こうぜー!」
良かった、私の通学路は人気が少なくて。
「死にやがれ。馬鹿が」
そう小さく小さくつぶやくと私は急いで学校までダッシュした。が、やはり無駄だった。この運動音痴の私にとって走る、という行為は拷問に近い存在だ。
「おいおい、オンナノコの癖に汚い言葉使うなよ」
アイツはそう言いながら肩に手を回してきた。
しかも聞かれていた。どんだけ耳がいいんだ。
「無視はよくねぇ~よ、シノブチャン?」
無性に腹が立ったので鳩尾付近にひじを入れてやった。
そうすると、痛ぇ!と蹲ったので先に進んでやった。
はっ、馬鹿が。
カシャ。
そんな不吉な音が聞こえ振り返るとアイツが携帯のカメラで私を撮っている。
カシャカシャカシャカシャ。
そう、何枚も。普通ならピースでもしてやりたい所だが相手が相手だ。止めるしか無いだろう。
「何故私を撮るクソが」
「携帯が勝手にうごいたんだ。しょうがない」
何と勝手なことだ。私はすぐにアイツの元へダッシュして鳩尾にこぶしを入れてやった。
「盗撮は犯罪。お前の存在自体犯罪」
また、蹲っているコイツに声をかけ学校へと急ぎ駆け足で走る。
2.おい、盗撮は犯罪だ。
お題:「確かに恋だった」様
12様
ほんとですか!ありがとうございます!彼女はきっと照れ隠しで・・・
13様
ありがとうございます!頑張って面白くなるように仕上げていかないと・・・
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続きは明日ぐらいに。
たぶんね・・
ねぇ、ずっと見てるんだよ。
気付いてほしいな私の気持ちに。
とある廃墟。私の好きな廃墟。
彼も好きな廃墟。
「ねぇ、そんなの僕のこと好きなの?」
唐突に彼は言う。
おかしいな、なんで気付いたんだろう。
「顔に書いてあるよ。そう」
彼は私の顔を悪戯な微笑み方でジッと見た。嗚呼、どうしよう熱が全身を駆け巡る。
「でも、僕は君とできないよ。恋人がいるんだから」
知ってる知ってるから言えないんだよ。
先日見てしまった彼とその恋人とのキスシーン。
ドラマチックな展開で私を魅了した。
だけど、心までは届かず。
「だったらさ、僕を殺しちゃえば?」
一瞬、ほんの一瞬だけ時が止まる。
いままで考えもしなかったこと。
そうしていいのか、わるいのか。
「そうすれば、僕は君のモノになるよ」
できない。殺せば彼とは会えなくなる。
「だったら、僕を殺して自分も殺せば?そうすれば天国でまた会える。もっとも、地獄かもしれないけどね。きゃは」
彼の言葉が脳内に響く。
私は鞄からハサミを取り出した。
Why don't you die with me?
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お題「透徹」様
誰か「きゅは」で分かった人いないよね~
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