化け猫 2014-08-28 00:13:03 |
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えっ…シワ…?
(そんなシワ寄ってたかな、と言われてケロッとした表情になると段々ギャグかと笑みが零れて。寄りかかる姿に耳元でオヤスミと呟き、優しく髪を梳きながら撫でてやり。「んっ……ふ…………ぃぎゃあぁぁっ?!」積極的なキスが召されなかったのか、ビリッとした痛みのような電気が走ったような感覚が翼を通して全身に駆け巡ると、反射的に相手から離れて数メートル距離を取ると既に息切れしており握られた翼を自分で優しく撫でて)
ん…ねえ、ベッドで寝たい……添い寝は、してくれないの?
(今にも寝そうな雰囲気だったがここで寝るのは嫌らしくクイクイと服を引っ張るとベッドに行って寝たいと言い出し。1人で寝るのが嫌だったことを今まで言わなかったがあまりの睡魔の強さに自然と素直な気持ちを言うとモゾモゾ動いて相手の肩に頭のせれば懸命に意識を手放さないように相手を見て。これで主導権はこっちのものと思うのもつかの間、羽を掴んだ途端耳元の近くで相手の叫び声を聴くと耳を押さえて更に不機嫌そうな顔して「フシャーッ!」とまるで本物の猫のように強張った表情で威嚇して)
え…ベッド?…お菓子食べたいから寝るのは先だと思ってたけど……ん、…添い寝って…え?
(今まで眠いときは1人でベッドに飛び込んでたのに、どういう風の吹き回しなんだろうとやや疑問が浮かび。相手の性格上、実は…なんてことも考えられたがそこまで奥深く考えて居らず一体自分は相手にとって、ただのパートナーなのかともしかしたら自分が居場所を求めているのかと勘違いを引き起こし、何時までも行動起こさないとまたふてくされると思い、寝ぼけ眼の相手をひょいっと抱き抱えると寝室へ向かって。
翼はまだヒリヒリしてたが威嚇に気付いて「っ!ご、ごめんね。余りにも掴まれた場所が……ほんとごめん」と罰が悪そうに謝罪して)
今…思いついたの。だから、一緒に寝たいって言ったら……怒る?
(やることはまさに自由奔放。自分の気分で相手を振りまわしていることは分かっているが1人になるのが嫌なので相手にしがみついて。「ごめん、ね…後で、いっぱいディオの我儘も聞くよ」と相手の表情を見て罪悪感感じるとか細い声で呟くと一眠りしたら1人になって反省しようと考えて。最後に相手の頬に擦り寄って口付けると意識を手放してスヤスヤと眠りについて。
はっと我に返り威嚇をやめると数メートル離れたままの距離で自分が傷つけた相手の羽を見ていると少しやり過ぎたと後悔して相手に近寄ると「ディオも傷つけて。腕引っかいてもいいし牙で噛んでもいいから…」と謝罪する相手の口を手で塞いで俯いたまま空いてる手で相手の羽を優しく撫でて)
………子供を寝かしつける親、か。
(振り回している相手のこういう、悪くも良くもといった行動は別段気にしてないから良いのだが、相手に何となく心配されたと思って応えるようにやんわりと微笑んで見せて。静かな寝息を立てたのを見届けると、寝返りや起き上がりは出来ないので我慢とも違い耐えながら相手が完全に寝静まったのを見計らい、そっとベッドから離れるとその足でキッチンへ向かい、ゴソゴソと材料を出し始めると何か作り始めて。時間が経つごとに甘いほのかな匂いが室内を充満させていき)
ん_…ディオ、居ない……
(暫くして目を覚まし隣を見ると相手の姿が見当たらないことに気づいて悲しくなりもう少し寝ようかな、なんて思ったが起きてしまうと中々寝つけないのか1人でベッドに居ることが嫌になって起き上がり、何となく相手の部屋を覗いて見るが誰も居ないと分かるとこっそり入ってクローゼットからTシャツを取り出すと何の躊躇いもなく着てみて、1人満足すればそのまま相手が居るであろうキッチンに向かうと相手の後ろ姿が目に映り、早歩きで近寄って自分よりも大きな背中に無言で抱き着くと相手の匂いに安心感を抱くと同時に涙浮かべて)
♪~
(パン生地が出来上がるまでの間に鼻歌歌いながら料理雑誌を眺めていて。どうやら料理に没頭する余り、先程あった出来事は綺麗さっぱり忘れたようで、清々しさな雰囲気を醸し出しており。まだベッドで寝ているであろう相手だから仕上がるまで起こさないでいようと感じながら、不意にずっしりと背中側が重いと気付き振り返る間もなく「うわっ……と。ありゃりゃ…起こしちゃった?」と振り返らずに応えて。顔が見えない分、相手が複雑な表情をしているかなど知らない風で)
寂しくなったからディオの匂い嗅いでる…
(相手の邪魔しないように離れたいところだが寂しさが中々消えないのかしがみついたまま背中に顔埋めて変態チックにすんすんと嗅いで心を落ち着かせようとするもそれでも涙が止まらないことに気付けば不思議そうに眉潜めると同時に苛立ち歯を食いしばってなんとか気を紛らわそうとぐりぐりと頭押し付けながら「何、作ってたの?」と聞きながら相手の脇から少し覗いて)
俺の匂いって……どんな匂い?
(背中側だとどんな状況でいるのか見えないから何気に思ったことをぽそりと質問して。服の上からでは涙で声が震えているのも僅かしか聞き取れなかったが、その辺は追求せず堅いもの…頭突きを食らってると感じれば「出来上がるまでのおったのしみ~♪……当ててみて?」と鼻歌混じりに答えると、のぞき頭を撫でながら口元緩め)
んー…甘ったるいようで落ち着く、私の大好きな匂い。
(相手の匂いを物でたとえるのは難しいらしく、率直な感想を述べてまたすんすんと嗅いで自分の着ているTシャツと匂いを比べると"同じ匂いだ"なんて自己満足して。相手に撫でられると嬉しそうに目を細めて相手の顔を見ようと向き合うように移動すれば急に首に抱き着いて"作業の邪魔だ"と言われるのを覚悟しつつそのままの体制でジーッとガン見して離れることなく、無言でいて)
甘い……夢見心地だったら甘噛みどころじゃなさそうだな、俺も黎チャン噛みたい…
(ほのぼのとしていながら想像妄想の世界で身勝手にもこうなるだろうと予想しつつ、シチュエーションをふにゃけ顔で。背中側から真正面に移動する相手を邪魔扱いせず、腰に手を回しながらさり気なく手は段々と下に下がりサワサワと尻を撫で。「どしたの?」無言の相手に目を合わせてこてっと首傾げながら、そっと触れるだけの口付けをして)
構って…ディオ、リビングで戯れたい。
(少し背伸びして額と額合わせるとさみしそうな顔で無理であろう願いを言い。相手の手が下に移動する度に強く目を瞑って身を捩り足の力が抜けたのか相手にもたれかかり「何処触ってるの…」と弱々しい声で呟きながら涙目で睨んで。口付けられると急にキッチンにも関わらず勢いよく飛び付いて耳や頬、首に口付けて顔埋めると喉鳴らしながら甘えて)
ん、もすこし待って…
(今キッチンを離れるわけには行かず、待ってほしいと静かに呟くとテーブル上に見開いていた料理雑誌にチラッチラ見ながら、その時を待ち続け。「ここ柔らかくて気持ちいい…」とふにふに尻を揉みながら執拗に撫で回しながら本音を呟き。甘える仕草が可愛くてこのまま身を預けてしまいたかったが、空気の読まないレンジが“チーン”と終了の合図を知らせるとにこやかな表情をしたのち、正面の相手を軽々持ち上げ少し離れたところに下ろすとレンジの中からフワフワに出来上がった円形の生地を取り出して)
どれくらい待てばいいの?私、ディオといっぱい遊びたい。
(ウズウズと手足を動かしながらまだかまだかと言わんばかりの眼差しで見ていて。料理本に目を向ける相手に少し嫉妬心抱いて本を破いてやろうかなと手を伸ばそうとすれば不意にお尻を揉まれるとピクッと反応して手に押し付けるように動いてみて。暫くしてレンジの音に吃驚して体丸めるが離れたところに下ろされるとふてくされたような顔で見ていたがレンジから出てきたふわふわの生地のようなものが目に入るとキョトンとした顔でその場で見ていて)
ん、終わったら遊んでやっぞ。
(レンジの音にやっとかと待ちわびた甲斐があり、ふわふわの生地の型を外し少し広い皿を用意すればそれに乗せる。すでに用意していたデコレーション用の果物等が入ったボウル、そしてやはりこれがなければ始まらないとクリームを用意するなり、まるで職人のように生地にクリームをぬりたくっていき。「零チャン、果物もりつけやってみる?」とある程度クリームを終えたところで、相手を手招きし果物の盛り付けを頼んでみて。遊びながらなら適当でもそれなりのセンスが問われる盛り付けの極意だが、センスよりも楽しく出来ればいいかと思って)
果物乗せたい!ディオの手伝い、やる!
(クリームと果物を交互に見ると摘み食いをしたい衝動に駆られるが首をブンブン振ってクリームを塗りたくる相手を穴が開くんじゃないかというほど見つめて。不意に果物の盛り付けを頼まれるとキラキラと目を輝かせて頷くと近付いて果物の入ったボールを覗けば何の躊躇いなく苺を摘み食いして「あ、この苺甘いよ…!」と思わず笑み溢して咀嚼して。真剣な顔つきになると苺を両手に持つと形が崩れないようにそっと盛り付けていき。
てんこ盛りでお願いしようかな~。
(たくさんある果物、一つ二つのつまみ食いは想定内だったらしくつまみ食いをチラッと眺めながら、微笑ましく相手の盛り付けを応援して。思わず相手の真剣さに「…そ、そんな真面目じゃなくても果物も生地も逃げないよ?」と、もう少し肩の力を抜くことをお勧めしつつ、大体盛られたのを確認したら最後に乗せる文字が書いてある薄いチョコレートを持ってきて中央にそっとのせて出来上がり)
ケーキ、ディオ、ケーキ出来た!お店で売ってるのより凄いよ!
(仕上げのチョコプレートを相手が乗せれば子供のように目を輝かせて完成したケーキに機嫌を良くして自分は果物を盛り付けただけだが完成度の良さに思わず自慢したくなり「このケーキの盛り付けは私がやったんだよね?凄いよね?」と褒めて貰おうと問い詰めながら近付いて同時に"これでディオと戯れる…!"と確信したように1人で満足気に頷くと急に首に抱き着いて相手にぶら下がって思う存分に甘えて)
うんうん。これは店頭に並んでもおかしくない出来栄えだ!
(見事なまでの出来栄えにデジカメを構えてシャッターチャンス。あれだけの量の果物を流石とばかりにすべて綺麗に並べつくした相手に拍手喝采しウンウンと縦に頷けば相手の頭にポンポンと手を載せ、良く出来ましたと優しく撫でて。
「凄すぎで驚いてる。黎チャンセンスあり過ぎ、こういう作業向いてるんかな?」と自分もそこまで器用ではないが繊細な心の持ち主でなければここまで上手くは出来ないものではと本当に感心して。甘える相手を存分に褒め称え、腰に腕を回せば何となくその場をくるくるっと楽しそうに回って)
ディオに褒めて貰えた…いっぱい撫でて貰った!
(褒めて貰うことにはあまり慣れてないらしく若干頬赤くして照れくさそうにはにかんで。写真を撮る相手にそこまで珍しいことなのかななんて思いつつ「沢山褒めたって何もでないよ…?」と上機嫌で笑み浮かべながら頬に軽く口付けて。くるくる回る相手の肩に頭のせると愛しそうな顔で相手からの口付けをねだるような目をして見つめていて)
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