離れたくないよ。　【nl】

……それがサシャの気持ちなら無理強いはしないよ
（相手の強い気持ちを理解すれば、彼はしばらく黙った後そう答え彼女の頭をなでれば「でも、時々甘えてほしいな」と呟き）

そりゃあもちろんです。(相手にぎゅっと抱きついては「こんな事だってしますし」と子供っぽく舌を出して)

甘えてくるサシャって可愛い
(彼女の様子を見れば突然可愛いと言い出すも、「もちろんサシャの全てが可愛いけどね」と真顔で言い出し）

あ・・ありがとうございます(いつもなら否定するところがとても嬉しくて思わず頭を少しだけ下げながら上記の様なお礼を述べて)

珍しいね、サシャが素直にお礼を言うって
（いつもは照れているのか可愛いという言葉を否定するのだが、今回は普通にお礼を言ったため不思議そうな顔をしており）

・・時には素直になっておかないと。いつ愛想を尽かれるかわかんないですし(くすくす、と笑いながら上記の様な冗談を言い)

ふーん……俺ってサシャにいつか分からなくても愛想をつくと思われてるんだ
（冗談でも言ってはいけないこともあるんだよと呟くと、いじけるように彼女から離れていき部屋の隅で体育座りをし始め）

あぁあっ。遥ぁ、ごめんなさい(慌てて相手の元へ行っては後ろからぎゅっと抱きしめ「私遥の事大好きですから。本当ですよ」とわざと耳元で囁いてみたりと相手の機嫌を取ろうとして)

なんてね……
（一瞬ピクッと反応を示すと顔を上げ、彼女の顔を見れば「サシャはそう思わないと信じてる。だけど、冗談でもそう言う事は言わないでね」と彼女の頬に手を添え）

もう二度と言いません(小さく首を振っては反省した様で少し俯いており。「で、でも。遥が好きなのは変わりないんです、さっきのは冗談で」とまるで子供の様に必死に訴え)

分かってるよ。本当に心配性だな……
（どうやったら彼女を安心させられるだろうかとしばらく考えれば、眼を閉じて彼女の方に体を向けそっと彼女の唇に口づけをし）

んっ・・(ぎゅっときつく目を閉じては「怒ってない・・ですよね?」と相手の顔を見つめながら問い掛けて)

怒っているように見える？
（未だ確認をしてくる彼女に対して意地悪をしているのか素直に答えようとせず逆に質問をし）

え・・あの、(この場合どう答えたらいいのかわからず「・・遥、何て答えたらいいと思います?」と直接相手に苦笑いしながら言い)

なんてって……サシャが思ってることを答えたらいいんじゃないの？
（相手の質問に対して、特に目立った反応をすることもなく当たり前のように彼女に問いかけており）

えっと・・お、怒っている様には見えないんですけど、あの(胸の前で己の手を合わせては「・・す、すみません」何て少し卑屈になりかけて)

……もう怒ってないよ
（元々感情表現の乏しい自分に対して感情の問いかけをすること自体難解なことなので彼女の頬に手を添えれば普段あまり見せない笑みを浮かべ）

ほ、本当ですか(相手の笑みを見れば表情を変えてみるみる内に笑顔になり「は、遥。大好きです」といきなり言い)

俺も大好きだよ
（いきなり言われて照れてしまいそうになるも、何とか平静を装って手を添えているのとはまた別の頬にそっと口づけをし）

っ・・(かぁあ、と少しずつ頬を赤く染めて行けば次は此方から相手の頬にキスを落として)