ももか(๑→‿ฺ←๑) I Lᵒᵛᵉᵧₒᵤ宿題 2014-08-03 19:56:59 |
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そこから2駅行ったところで、私達は電車を降りた
私の気持ちとは裏腹に、街の中は賑やか
『行くのって100均だけ?』
「私のクラスのは100均だけでそろうよ?」
『うちのクラスも。』
「じゃあ100均行って、帰りにファミレスにでも入るか。」
『そうだね。』
行き先も決まったところで、私達は100均へ向かった
が…
「食器重っ!」
『誰か荷物持ちつれてくればよかったね。』
「はやくファミレス行こう。疲れた、のど乾いた。」
『はいはい。』
ヘロヘロの亜由美を連れて、駅に近いファミレスにはいった
「まったく。こうゆうのは男が行くんじゃないの?」
『男たちはみんな外のステージつくってる。』
うちの高校は公立高校のくせに、かなり大がかりな文化祭をする
「私、これ持って家まで帰れる自信、まったくないんだけど。」
さすがの亜由美も無理か…
『そうだ!彼氏さん、呼んだら?』
「…あぁ。」
そう呟くと、亜由美はおもむろにスマホを取り出し、電話をかけた
亜由美には入学してすぐ付き合いはじめた彼氏さんがいる
でも、あまり詳しいことは教えてくれない
知ってることといえば、一つ年上でうちの高校じゃないってことぐらい
「わかった。じゃあね。」
『なんて?』
「駅に迎えに来てくれるって。」
『よかったじゃん。じゃあ行こうか。』
会計をして店を出た
「ごめんね、一人で帰らせることになっちゃって。どうする?あっちの駅で待ってようか?」
亜由美はバイクで帰るから私は一人で帰るしかない
かといって、わざわざ待っててもらわなくても帰れるし…
「それに多分……黎明の人たち…」
その言葉でさっきの考えは吹っ飛んだ
『…まだいると思う?』
「一時間半くらいしか経ってないからね。
…あ。」
亜由美の目線の先には、こちらへ向かってくる一台のバイク
『私。目瞑ってたほうがいい?』
「なんでよ。」
亜由美が小さく笑ったとほぼ同時に、目の前にバイクがとまった
「大荷物だな。」
そう言ってその人はヘルメットをとった
初めて見る亜由美の彼氏さん…
第一印象はとりあえず……イケメン
まぁイケメン
「…カイ、荷物だけ持ってって?」
『え?』
「わかった。家の前に置いておくから。」
「うん。」
『そんな。悪いよ。』
せっかく彼氏さんが迎えに来てくれたのに…
「いいから。さっき見たでしょ?」
『そうだけど…』
「何か見たのか?」
不思議そうに亜由美の顔を見る彼氏さん
「…黎明の…」
「あぁ。それならやっぱり2人で帰りな。万が一があるから。」
「ほらね?じゃあ、これよろしく。」
「あぁ。家の前に置いとく。」
それだけ言い残し、彼氏さんは行ってしまった
『本当によかったの?』
「いいって。滅多に会えないわけじゃないし、昨日も会ったし。」
『そうなの…』
ならいいか。
「それに、海が……あ、カイって彼**?
海が前に、いくら黎明っていっても、危ない人はいるって言ってたし。」
『私は全員が危ない人だと思うんだけど…』
「アハハッ!そんなことないよ。」
亜由美の笑い声とともに、電車に乗り込んだ
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