猫と蛇の恋愛事情【非募集】

…仕方ねぇな(小さく呟くなり気怠けに起き上がりキッチンへと足を進め。)

ありがと。じゃあクロハは玉ねぎと……人参の皮剥いてね。(と笑顔で指示すれば、相手と料理……なかなかに新鮮だな、なんて考えながら楽しそうに調理を進めていて)

おう、分かった(小さく頷くなり慣れた手付きで皮を剥いていけば相手に見せて、「…こんな感じでいいだろ？」と。)

ん……、完璧！クロハって意外と料理上手？(綺麗に剥かれた双方見ては驚いたように声上げ、ニッコリ笑って問い)

意外ととは失礼だな。俺は何だって出来んだよ。(思わずデコピンを食らわせ詰まらなさそうにすれば、「次は何したらいいんだ？する事ねぇなら向こう戻るけど。」と横目で見つめ。)

いたっ……！もう……暴力はんたーい。(見事にデコピン食らった額を両手で押さえて恨めしそうに相手軽く睨むが、すぐに笑顔向けて「うん、後は僕がやっておくから座って待ってて？ありがとね。」と手伝いに対しての礼を述べてから促して、野菜と肉を炒め始めて)

暴力される様なこと言った奴が悪い(ふん、と顔を逸らし手をヒラヒラさせた後そのままソファへと歩み寄れば、疲れたと息をついてテレビを眺めていて。)

何もしてないじゃん。(苦笑混じりに述べれば炒め作業も終わり、水を入れて煮込み始め。相手と自分に珈琲を淹れてから相手の隣に腰掛けて「はい、どーぞ。」と笑顔で珈琲差し出して)

俺が何も出来ないみたいな言い方するからだろ(相手からの珈琲を受け取り飲めば、落ち着いたのか息を吐いて。「カレーってのは時間かかるのか？」なんて。)

確かに意外とは言ったけど、何も出来なそうとは言ってないもん。(珈琲啜りつつ膨れて言えば、「でも不器用そうだよね、クロハって。」と。相手の問いに小さく頷けば「言うほど掛からないけど、煮込み時間があるからちょっと掛かっちゃうね。うちは大体20分くらい煮込むから。」と)

俺は何だって出来る。コノハと一緒にするな。(膨れる相手に釣られる様に此方も不機嫌そうにすれば、珈琲を一気に飲み干し「ひまだな。何か面白い事ねぇのかよ。」と相手に訴え。)

コノハ……うん、確かに彼は不器用だけど。(真っ白な彼の姿思い出してくすっと笑ってしまえば同意するように頷くが、相手の言葉には小さく唸って「暇……か、じゃあしりとりでもする？」なんて)

…コノハの話になると嬉しそうだな(相手の様子を見つつ目を逸らしてつまらなさそうにしながら「しりとり？なんだそれ、面白いのか？」と。)

……そう？君と話せるのが嬉しいってのはあるけど。(また機嫌を損ねてしまっただろうか、等と考えつつ横目で相手を盗み見れば目を逸らされてしまっているせいで表情まで上手く読み取れず。まぁいいか、と本心述べては「しりとり……うーん、面白いかは微妙。」と苦笑混じりに頬かいて)

俺には分かんねぇし(不貞腐れた表情で呟き、「面白くないなら…そうだな、テレビでも見てる。」といえばつまらなさそうにチャンネルを変え、ふと相手の表情を窺うようにちら、と見つめ。)

じゃあそんなに拗ねないでよ。……不貞腐れた顔してる。(つん、と相手の頬つついてはくすくすと笑って、「今の時間、あんま面白い番組ないと思うよ？」等と返しつつチャンネル変えている相手から視線外して猫を構い始めれば、相手の視線に気付かず猫じゃらしで遊んでいて)

…ふん(顔を逸らして「つまらねぇな、この世界も。俺のいたところはもっとつまらねぇけど。」と呟くなりテレビを消して。)

つまらないのを楽しくするのが楽しいんじゃん。そんなに退屈なら……えい！(へらりと笑って猫を構う手を止めれば威勢のいい掛け声と共に相手に飛び付いて、脇に手を滑り込ませれば擽り出して)

おわっ⁉︎ちょ、やめ…っ(笑そうになるのを堪え必死で相手を離そうと肩を押せば、ふと目が合った猫にやれ飛びかかれと目で訴え共同攻撃と擽り仕返し。←)

わっ……？！猫、ちょ……見えなっ…………、ひぁっ！(相手と結託でもしたのだろうか。肩に飛び乗り尻尾で目を覆ってくる猫に苦情漏らそうとするも、それより先に擽ってきた相手の指先の感覚に思わず甲高い声上げてしまえばカァッと真っ赤になって「……～～ｯｯ！クロハのバカっ！！！」とクッション投げ付け←)