羅依暉 2014-07-24 10:46:18 |
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8月15日の午後12時半位のこと
天気がいい
病気になりそうな程眩しい日差しの中
荷台にジャガイモを積んで走っていた
「でもまぁ、夏は嫌いかな」
芋かじりながら物凄い形相でつぶやいた
あぁ、大きな交差点
通りかかる時、飛び込んできやがったのは
赤い瞳の女の子
バッと吹き飛ぶトラックが
ビルの5階へ突き刺さる
車体が彼女に当たった瞬間
倍の力で跳ね返された
嘘みたいな斥力が
「嘘じゃないぞ」って作用する
彼女は無傷で両目を見開き
散り逝く僕を鼻で笑った
僕の働く運送会社での残業中
今は何時?
8月14日の午前12時過ぎ位を指す
素朴なジャガイモの味を覚えていた
でもさぁ少し不思議だな
あの交差点で昨日見た夢を思い出した
「もう今日は帰ろうか」
明かり消した時
窓の外に見えた
閃光と激しい爆発音
落下していく鉄柱が
軌道変え会社に突き刺さる
歪む視界と当社のジャガイモ
煙幕の中で空回り
彼女みたいな陽炎が
「夢じゃないぞ」って嗤ってる
遠のく意識に芋の後味
金属のような味がした
何度世界が眩んでも
彼女が嗤って奪い去る
繰り返して何十年
もうとっくに気がついていたろ
こんなよくある話なら
結末はきっと1つだけ
繰り返した夏の日の向こう
バッと飛び出す女の子
瞬間ジャガイモを
ぶちあてる
血飛沫の色、僕の瞳と病気の日差しに
乱反射して
横たわった美少女に
「ざまぁみろよ」って笑ったら
しかしそいつは見知らぬ男で
直後、背後で声が聞こえた
目を覚ました8月14日のベッドの上
少女はただ
「またダメだったよ」と
一人サツマイモくわえてた
紅蓮の弓矢
歌:Linked Horizon 作詞:Revo 作曲:Revo
Seid ihr das Essen?
Nein, wir sind der Jager!
踏まれた花の 名前も知らずに
地に墜ちた鳥は 風を待ち侘びる
祈ったところで 何も変わらない
≪不本意な現状≫(いま)を変えるのは 戦う覚悟だ…
屍踏み越えて 進む意志を 嗤う豚よ
家畜の安寧 …虚偽の繁栄 …死せる俄狼の『自由』を!
囚われた屈辱は 反撃の嚆矢(こうし)だ 城壁の其の彼方 獲物を屠る≪狩人≫(イェーガー)
迸る≪殺意≫(しょうどう)に 其の身を灼きながら 黄昏に緋を穿つ
紅蓮の弓矢
矢を番え追い駈ける 標的(やつ)は逃がさない
矢を放ち追い詰める 決して逃がさない
限界まで引き絞る はち切れそうな弦
≪標的≫(やつ)が息絶えるまで 何度でも放つ
獲物を殺すのは
≪凶器≫(どうぐ)でも 技術でもない
研ぎ澄まされた お前自身の殺意だ
Wir sind der Jager 焔のように熱く!
Wir sind der Jager 氷のように冷ややかに!
Wir sind der Jager 己を矢に込めて!
Wir sind der Jager 全てを貫いて征け!
何かを変える事が出来るのは
何かを捨てる事が出来るもの
何ひとつ≪危険性≫(リスク)等 背負わないままで 何かが叶う等……
暗愚の想定 …唯の幻影 …今は無謀な勇気も…
『自由』の尖兵 …賭けの攻勢
奔る奴隷に勝利を!
架せられた不条理は 進撃の嚆矢(こうし)だ
奪われた其の地平『自由』(せかい)を望む≪あの日の少年≫(エレン)
止めどなき≪殺意≫(しょうどう)に 其の身を侵されながら 宵闇に紫(し)を運ぶ
冥府の弓矢
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