子供の頃、すこし意地悪だったけど優しくてとても強い、ちょっとだけ歳の離れた近所のお兄ちゃんが居た。私は小さいながらも彼に想いを寄せ、よく遊んでいた。
彼が中学生になる年、彼が遠い町に引っ越すと決まって涙したけれど、引っ越しの日に勇気を出して告白した。
「 いいぜ、大きくなって俺が帰ってきたら、お前と結婚する。 」
「 ほ、ほんと! ぜったいだよ! 」
余りにも嬉しくて何十回と指切りをしたあの日。
─あの日から、10年が経った。
22歳になった彼は、今日この町へ帰ってくる。17歳になったばかりの私は、大きくなった彼と会えると嬉々としていた。
彼は、大きくなって、小さな頃の面影をしっかりと持ったまま、更にかっこよくなって帰ってきた。
─彼の、大切な人と。
* * *
ちょっとだけ歳の離れた幼馴染の甘酸っぱい恋。
幼い頃、近所に住んでいるからという理由でとても仲がよくいつも遊んでいたあなたと主。
あなたが中学生にあがる頃、あなたの親が唐突に引っ越しすることが決まります。幼いながらもあなたに恋心を寄せていた主は引っ越し間際にあなたへと告白します。
あなたは将来結婚の約束までしてくれたのに、大人になってこの町に帰ってきたあなたは大切な人と戻って来て──。
>1 ルール、募集要項
>2 主pf