... 2014-07-16 19:12:49 |
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(お返事ありがとうございます。
私もこちらを覗くのは随分と久し振りで、軽い気持ち…と言うと軽薄な感じなので(苦笑)、軽やかな気持ちとでも言いましょうか。そんな思いで上げさせていただいた次第です。
なので、もし、私が上げたことにより主様が義務感を負われていらっしゃったら不本意なので、主様の方こそ、もういいかなという感じでしたら、ご遠慮なく仰ってくださいね^^ 私もそうしますので♪
もちろん、こうやって時間のある時にでも、やりとりができるのも嬉しく思っていますよー^^)
(……ヤバい。自分で言い掛けて照れるとか、とんだ失態だ。寸でのところで噤んだものの、恐らく相手の声色からして皆まで言わずともバレている。口許へ宛がった手。情けない……と隠れて小さく溜息を吐いて。何だか最近、彼の前だとペースが乱れる。普段はこんな筈じゃないのに、彼に乱される。一人の時だって、彼のことを真剣に、落ち着いて考えようとすればするほど、逆に冷静さから遠ざかっていくような気がする。今だって、この有り様。顔が熱い。いかんいかん。もう校門が目の前だ。気を取り直して顔を上げ、潜ろう――としたのに、相手の呟きがばっちり耳に入ってしまって)
…………、『鮫島くん! おはよー……あれ? 顔赤いよ? 大丈夫? 熱?』
(黙ったまま校門を潜ると、後ろから来た女子生徒がそう声を掛けた。「……いや、何でもないよ。おはよう」と平静を装いながら返事をして)
(当初の硬派設定から乙女系ヘタレになっていた気がしたので、ちょっと修正を試みたのですが、それ以前に私も鮫島が久々過ぎて撃沈です…すみません/土下座)
(黙り込んでしまう彼。隣を見ようと視線を送りたい所、しかしいけない。見てしまったら相手の愛らしさについまた何かをやらかしてしまうかもしれない。駄目だ。そんな事を胸に視線を向ける事はなく目前の校門へと脚を進める。“鮫島くん!”相変わらず耳に響く女子生徒の高い声。彼女の言葉に無意識にも彼に視線を移す。あ、可愛い。何でもないと平静を装って反応しているのがすぐにわかった。いつもの彼ならば普通に笑顔で迎えているだろうから)
おっと、鮫島。さっさと行こ。
(彼女と彼の会話に割っては入る一言。隣の腕を掴み前へと一歩出れば、彼を引っ張りつつ歩く。すると少し前にて見覚えのある後ろ姿が─私選を向けつつも抜かそうとした時、ばっと此方を向く男子生徒。ああ、やっぱりこいつらか。『おっ、快!はよー。最近快と朝のデ~トしてないからさっびしぃ~な。』『クラスが違うから仕方ないだろう。諦めろ。』こいつらのギャグノリは相変わらずだ。一旦脚を止めて彼らを見詰めては「ったく、うっせぇよ。てか、デートなんかしてないだろ。篠井もツッコむ所おかしくね?」と笑声含めつつ呆れたように告げる。一方桐山は彼に視線を向けているのに気付き「どうした?」と問いを掛けようと唇開き)
(おろろ、そうだったのですか!!そして、此方もお返事ありがとうございす。
では、気楽にやっていきましょうかっ。此方も本当にありがとうございます!こんな息子ですが、何卒よらしく願いたいです。(わたわた
そうですよね、久々すぎてどんな風だったかな...って。←
一応少しだけ読み返したりなどしたんですけど、中々(土下座))
(声を掛けてくれた彼女に罪はないが、顔色には触れないでいてほしかった。けれど、ちゃんと冷静に答えたから大丈夫だ。「じゃあ」と、こちらが言うより早く、女子生徒との間に割り込む彼。ぐいと腕を掴まれ、半ば連行されるように引っ張られる。「お、おう」と彼の強引さに戸惑いつつも、腕を引かれるまま後を追って。『あ、ちょっとー!』と、女子生徒の名残惜しそうな声が背後で空しく響いた)
(昇降口へと向かう中、前を行く生徒の声に相手の足が止まれば、腕を引っ張られている自分もそれに従って立ち止まる。どこか見覚えのある男子生徒2人。彼等は確か、前に教室に来た久城の友人達だ。篠井と……そうだ、桐山。何だか仲良さそうに戯れているのを眺めながら記憶を辿っていれば、ふと桐山からの視線に気付いて。「……? どーも」と、取り敢えず当たり障りのない挨拶をしてみる)
(早速、お返事ありがとうございます^^
はい、気楽にいきましょう♪ こちらこそ、またよろしくお願いします(お辞儀)
あはは、こちらも同じです。←
私も読み返したのですが、口調が別人で血の気が引きました…(ひー)
もう、これも気楽にいきましょうか(笑)
楽しむのが一番ですから、あまり過去にとらわれ過ぎず、今は今として楽しむのはどうでしょう?)
(お久しぶりに御座います!またもや日が長く空いてしまい申し訳ありません!新しい生活に向けてじたばたとしていたもので...こちらの様子が何となくきになり、覗きにきたところあげてくださっていたようなので...!
こちらの失礼本当に申し訳ありません!もしも、いらしたらぜひご返事を下さると幸いです......)
(ご無沙汰しております^^
久々にふらっと寄ってみましたら、思いがけず上がっていたのでびっくりぽんでした・笑 これも縁でしょうか。
現実世界が最優先なので、お気になさらず^^
新しい生活はいかがですか? どうかご無理はなさらぬように~)
(おおお!居てくださった様で何よりです。暫くの間返事が返せず申し訳ありません!
はい、問題はないです笑
そちらも元気そうでよかったです、またもしよかったらぜひよろしくお願いしますと
したいのですがっ。こちらの都合で一々申し訳ないです!)
(いえいえ~ お元気そうでなによりです^^
そして、お申し出うれしいです。こちらこそ、よろしくお願いしたいです。
再開するにあたっての提案なのですが、だいぶ間も空きましたし
心機一転、新しい場面からスタートするのはいかがでしょうか?
今思えば、久城くんの男らしさと反比例するように
硬派を履き違えた愚息がどんどん乙女化し、
なんだかぐだぐだ遠回りしちゃっているなあと、じれったくて^^;)
(許可を頂けて嬉しい限りです!
なるほど...新しいスタートもいいと思います。それはそれで楽しそうですね笑
了解致しました!pfとかは、そのまま引き継ぎしますか?それとも何かちょっと変えたいという所があれば少し修正いれてぽんと出す事もいいですよ!
前の鮫島くんの乙女化現象(←)については、此方のやろうも何だかんだ楽しませてもらっていたみたいなので問題はなかったですよ、でも折角なのでその案でも笑
pf修正があればそれで、なければ始めます?)
(こちらこそ、ご了解いただきありがとうございます^^
乙女化現象(苦笑)、何だかんだ楽しんでいただけていたなら幸いです。
鮫島のpfは、取りあえず引き継ぎでお願いします。やり取りの中で変わってくるかもですが・・・
久城くんの方は修正あるようでしたら、お気軽にどうぞ!
新しい場面から、という提案はこちらがさせていただいたので、
どんな場面からにするか、は主様のご希望にお任せいたします^^)
(了解致しました。前のように学年が上がりクラスの入れ替えした所から始まるのが無難そうなので、今回もまたそんな感じにします笑
が....それでは前とまさに同じになってしまうので、今回はその日此方の子がちょっと女性関係で揉めて学校をサボる....という方にしようかなと。
で、新しいクラスの一日目なのにも関わらず一人だけ来てなくて、おかしいなどんな人なんだろ~みたいな感じで下校している時たまたまどこかで鮫島くんとばったり会う、とはどうでしょうか!
もしよければ、此方から絡み分を投下しますねっ。)
(すてきな案をありがとうございます! まさに心機一転といった感じで楽しそうですね♪
初日から欠席は目立つので、愚息も気はなってると思います^^
それでは、そのすてき案でよろしくお願いいたしますっ)
....で、あんたらは俺に不満があってこんな所に呼び出したって訳か。でも俺は、元からそういうのって言ってただろ?(クラス替え初日、学校へ向かう所突如携帯が鳴り響く。こんな朝早くから一体誰なんだろう、出てみれば聞き慣れた女性の声。話を聞くなりどうやら今からカフェへ来て欲しいとの事。重く感じる脚をそちらへ向けた。やっと着いたカフェ、見覚えのある女性が三名おりそちらの席へ向かうなり話を聞くと上記を告げ眉寄せて)....それで良いって言ったのそっちなのに...何で俺があんたらにこうやって叱られなきゃいけないんだよ。俺は最初にも言ったし、日頃からあんたらもそうだねって頷いてくれてたじゃん。何で?(女性群からの批判の言葉。正直本人達が承知の上で続けてきた関係だ、欲求を満たすだけのという周りからしたら寂しい関係なのかもしれないが己は別段変だとは思わない。彼女達が勝手に変わった気持ちなのになぜ自分が怒られるのだろうか、理解できぬまま時間だけが過ぎていき束の間学校は始まってもう結構時間がたつだろう、時計を見るなりお昼であり)...。
(すみません!久しぶりすぎてこのようなものでいいのか。笑
再びよろしくお願いしますねっ。)
(クラス替え初日は授業がないため、半ドンで早期終業。だから今日は昼からバイトだ。袖を肘まで捲った白いシャツに、ソムリエタイプの黒いエプロンを腰に巻いてバックヤードから出てくると、さっそくバイト仲間の女子が困った様子で話しかけてきた。なにやらテーブル席の客が長時間にわたって口論をしているらしい。『あそこなんだけど……』と当人達に気づかれないように彼女が指し示す先を見遣れば、たしかに何か言い争っている雰囲気の男女が座っている)わかった。俺、様子見てくるよ。(そう言って近場のピッチャーを手に取ると、彼女に代わってフロアへ出た。……というか、何で三対一なんだ……と偏った男女比を疑問に思いつつも、話しかける相貌はお客様に対する柔らかな表情で)――失礼します。お冷のおかわりはいかがですか?
(いえいえ、そんなっ ひさしぶりに久城くんに会えてうれしいです^^
こちらこそ、またよろしくお願いします!)
...。(ぴりぴりとしていた空気の中、男性の声が響く。女性達が目を見開かせて何処と無くうっとりとした表情を浮かべている。何事かと顔を上げるなり、背の高い好青年。よくこんな空気の中入れたなと若干驚いたものの、あれ。なんか見たことあるような...と暫く思考回路を巡らせている内に『はい、ではお願いしますね。』『あ、あたしはアイスコーヒーくださ~い!』なんてそれぞれに声かけており、机上へ両腕置き頬杖つきながら窓の外へ視線やりつつ「俺はカプチーノで。」と告げる。ここでふと思い出した、同じ高校のやつだ。廊下で何度かすれ違っていた、すれ違う度にこいつはどっかのモデルか俳優かよとか思ってたんだったけか。横目で見るなり、今日は学校なかったのだろうか...それともこいつもサボりか、なんて学校の予定など知るよしもなく問いを掛けてみて)...なぁ、御前俺と同じ高校のやつだよな?合ってるかはわからないけど....。それより、学校は.....?
(困っている人がいると放っておけない。そんな正義感を持っている少年は、険悪な雰囲気の中に臆せず入っていける程には肝が据わっていて。いざ声を掛けてみれば、向かいの男に好戦的だった女性陣も心無しか表情が和らいだように見えた。それがなぜか理由は分からないけれど、取りあえず一旦は沈静化できたようで内心やれやれと少し安堵して)アイスコーヒーにカプチーノですね。かしこまりました。(注文を復唱しながら手慣れた所作でグラス一つ一つを手に取り、冷やを注ぎ足していく。すると思い掛けず、男の方から声をかけられた。視線を向けると、たしかに彼は自分と同じ制服を着ていて。その派手な髪色は校内で見かけたような気がしないでもない。というか、最後の質問が気にかかって訝しげに眉をひそめ)――え? ああ……そうみたいだな。学校って、今日は始業式だから午前中だけだろ。
(またやってしまったorz
何度も何度もすみません。さすがにまたここに顔出すのもと思ったんですが....。
今もうこちらにいらっしゃるかはわかりませんが、謝罪だけは残させていただきますね。)
(奇跡的に気づきました 笑
元気にやっております。主さまもお変わりないですか?
暑い日々が続いておりますので、体調にお気をつけくださいね。)
(此方は色々環境かわりどたばたの生活でした。(笑)
有難うございます、そちらもお身体には気を付けてください。
以前もこんな事であって、何度も何度も厚かましいのですが、またお相手頂けないでしょうか?断っていただいても勿論構いません!そちらがよければなので...)
(そうだったのですね。お疲れさまでした^^
こちらこそ、お気遣いありがとうございます。
以前に比べて、お返事の間隔にムラができてしまうかもしれませんが、それでもよろしければ^^)
(そちらこそお疲れさまです!勿論大丈夫です、こちらも今までからムラがありましたし...本当にありがとうございます。
この後に以前のお返事を投下させて頂きますね、改めてよろしくお願いします!)
あー。それで午前中だけで今バイトしてんのな。(手慣れた様に足されていく水。彼が此方を見て答えるのを見据え返しながら上記を告げ。クラスはどこの組になったんだろう、なんて思っていると目前の女性達が彼を恍惚とした表情で見ているのに気づく。頬杖ついたまま眺めるなり「で。俺はもうこれでいい?カプチーノ飲んだらすぐ帰るから。」と一言告げ。いい加減この女性達に責められるのは嫌だ、おまけに此方は正直悪い事なんてひとつもしていないのだ。しかし、女性達がはっとしたように己を見ると己の襟を掴みくいっと引っ張る。抵抗は出来るもののあえてせずにそのまま前へ乗り出すようにすると目前の彼女に『もうあんたみたいな男、好きになんかならない。あたしたちも飲んだら帰るし。』とはっきり言われた後にぱっと離され席へと座り直す。痛みよりもなぜこんな事を言われなきゃいけないのか、彼女らがおかしいと素直に思いまんまと下記を告げ返し)...俺もあんたらみたいな意味わかんねぇ女、相手にしない。そっちがいいって言ったくせに。...やっぱ俺は飲まないで帰るわ。(くっと立ち上がり荷物を取ると彼を過る際に「カプチーノ、いらねーから。」と一言告げ扉へと歩き出し)
(相手の言う通り、自分は始業式を終え、午後からバイトをしている。じゃあ、そう言う彼はどうなんだ。どうやら同じ高校のようだが、『学校は……?』なんて不可解な質問からして、恐らく今日は欠席したのだろう。初日からサボリか……と内心呆れていると、急に男の襟を掴む女性。店の中で喧嘩は御免だ。しかし、吐き捨てるように言うと、その手はすぐに離れた。男もまた、彼女達に冷たい言葉を放ち、席を立つ。……なんとなく事情は分かった。たまに居るんだ。店内で痴話喧嘩をする客が。横を通り過ぎる彼から視線を女性達に戻し)……アイスコーヒー、お持ちしますね。(それだけ言うと相手の後を追う。途中、ピッチャーを戻す際に女性店員へ「もう大丈夫だから。アイスコーヒーひとつ、持ってって」と頼んだ。だから、彼に追いついたのは扉の外。自分の正義感に忠実な男は、躊躇いもせず相手を呼び止めて)――おい。何があったか知らないけど、女相手にあんな言い方はないんじゃないか?
(いえいえ。こちらこそ、またよろしくお願いします^^)
はぁ。かったりい...なんで俺がこんな事........。は?何だよ。あんた。(手で鞄を持つとそれを肩へと掛け持つようにし、扉を開けて出ていくなり後ろから聞こえる声。呟き掛けていた言葉が止まり振り返るなり彼を見据える。また己が責められるのか、そんな思いから自然と眉間に皺が寄ってしまう。「向こうだって十分それなりの事言ってただろ。それになんだよ、もし男相手なら良かった訳か?」なんて屁理屈を述べ。まさか全く関係の無い人にまでそう言われるとは思わなかったのだろう、苛立ちを交えた表情には何処と無く切な気な色も交じり目を伏せて顔を逸らす。そして小さく溜め息混じりに後者を述べて)なんで俺ばっか。意味わかんねー...。
(最初の出会いはちょっとアレですけど、これからお互い仲良くなってくのが楽しみですね!
では改めてよろしくお願いします、また何かあったらいいますね~)
…………。(彼の言い分、そして、あからさまな苛立ちの中にふと切なげな表情が垣間見えて、口を噤んだ。確かに、女性相手とはいえ、あの状況では売り言葉に買い言葉かもしれない。事の全容を知らない自分が、彼だけを責めるのは筋違いだろう。逸らされた顔を静かに見つめて)……そうだな。余計なことを言って悪かった。(顔を背けて呟く相手が、どことなく拗ねた子どものように見えて、自然と手が伸びていた。ぽん、ぽん、と慰めるように軽く頭を撫でて手を引く。自分の黒髪とは対照的に、鮮やかに染め上げられた黄金色は、意外にもさらりとした感触だった)……それじゃあ。明日は学校行けよ。(それだけ言うと、店へ戻るべく踵を返して)
(そうですね^^ はい、ではまたです〜)
....っ。(己の言葉に静かになる男。僅かな自然を感じながらも沈黙を続けているとふと謝罪の言葉を並べる彼、突如頭に触れてくる彼に肩がぴくりと跳ねる。別に彼は事情を知った上で彼女達の肩を持った訳ではない、はたからみたら己はきっと良くない事をしたように見えたんだろう、それでいきなり人の問題事に突っ込んだ彼、ただのお人好しだろうか、そう思った。撫でられたのは不思議と嫌では無かった為目を僅かに見開いたまま大人しくしてしまっており、手が離れるとはっとする)言われなくても行くっつーの。(彼の言葉に上記を言い返した後に己の帰り道へ脚を進め)
(この後は次の日にします?クラスが同じで席が近くになったりしたら関わり増えそうでいいなと思ったんですけども!笑)
(基本的に己の倫理観に従って行動するため、時折、周りの人間を面食らわせることがある。頭を撫でてしまったのも、その範疇で。嫌がられなかったのが幸いか。言い返す彼の言葉を背中で聞きつつ、そのまま扉を潜り店内へ。バイトが終わるまでまだまだある。持ち場へ戻ると、またいつものように仕事を再開して。……果たして、彼は本当に来るのだろうか。それは、明日になれば自ずと分かるだろう――)
(それいいですね。クラスで再会しましょう^^)
はー....あちぃ....。(あの後は普通にいつも通り過ごして朝を迎えた。夏の日差しに眉間に皺を寄せつつ前髪を掻き上げる。ミーンミーンと耳につく鳴き声を鬱陶しく思いながらもだらだらと歩みを進めていれば漸く学校。すると掲示板に人が集まっておりざわざわしている。何事かとふと思ったがすぐにクラス替えの発表だと気付いた。歩みより遠目に見据えているとどうやらA組。己のつるんでいた友人達はいるのだろうかと目を通していると後ろからばんと肩を叩かれる)ってぇ...誰だよ。(思わず肩が跳ねては振り返る『俺ら違うクラスだぜ~、サイアクだよなー。っつーか、お前くるのおせーよー!全くー。もうそろそろ教室に入る時間だぜー??』なんて能天気な雰囲気を出す男。「まじかよ、ラッキー。なんつって。一緒が良かったよなあ」なんて二言交わしつつ教室へ脚を歩め己の札が置かれている席へと向かうとどさりと腰を下ろしだらしなく凭れて)あっちい....
(翌日。いつもの通り、通学ラッシュを避けて少し早めに登校すると、廊下で担任に呼び止められた。職員室に置いてあるプリントを配ってほしい、と頼み事だけすると何やら他の用事があるとかで足早に去っていく背中。一体、何のプリントなんだか、あまりに情報が少なく、職員室で他の先生に尋ね回ったりしていたら、結局ホームルーム手前の時刻になってしまった。まあ、頼まれたのだから仕方がない……。掲示板で確認した自分のクラスは――『A組』。教室に足を踏み入れ、プリントを教卓の上へ置くと、新学期に沸くクラスメイトに聞こえるよう、通った声で呼びかけた)――このプリント、一人一枚取ってって。(わらわらと教卓に集まる彼等とすれ違うように自分の席へ向かうと、そこには――)……お前、昨日の……?(隣の席に居たのは、昨日、バイト先で痴話喧嘩をしていたあの男。まさか同じクラスだったとは……。つい瞠目の眼差しを向けてしまうのだった)
(暑さに遣られ完全に項垂れ。周りは新しいクラスによりざわぞわと騒ぎ立てている。友達作りって奴だろう。己もどっかしらに声掛けるべきなんだろうが生憎今はそんな気分ではない模様。茫然と遠くを眺めていれば不意に声を掛けられる。顔を上げるなり挨拶を幾度か交わし、終えるとその背中を見送る。そんな中一際耳につく声に自然と視線を向ける。背が高い奴だななんて朦朧とした頭で茫然と思っていると不意に隣にくる彼。その言葉に数秒間硬直).....は?え.........あ。(朦朧としていた頭が急に覚め、間抜けた声を漏らすと見開いた目を数回瞬き「あんた、あのお人好し野郎じゃねーかっ、じゃなくてあの店のバイト人じゃんか、まさかの同じクラスかよ。...」しかも隣。)...ついてねー日なのかなんなのか...。
…………。(『お人好し野郎』と、不躾なネーミングに閉口する。まあ、こっちが勝手にお節介を焼いたのは事実で。相手から視線を外すと、鞄を机に置き)悪かったな、同じクラスで。つーか、プリント取りに行けよ。聞こえなかったのか?(そう告げながら、自分の席に腰を下ろした。プリントを取りに行くクラスメイトの女子が数人、『鮫島くん、おはよー』『また同じクラスだね』『よろしくー』と声を掛けるのを「ああ」等と適当に返事しながら、鞄から出した教科書類を机の中に仕舞って)
聞こえてたっての。(彼の言葉に眉がぴくり、気だるそうにゆっくりと立ち上がれば教卓へ。プリントを一枚とり再び席に戻ろうとすると女子と会話する彼。そういえば彼とすれ違う度まわりの女子生徒がざわざわしていたっけか、なんて思いつつ席へ腰をガタンと下ろせば机にプリント突っ込み頬杖つきながら彼を横目でちらり)あわたってモテんのか?....なんか一年の頃かいつだか女子がざわざわうるさかった記憶があるんだけど。(何て何気ない質問を飛ばす。こんなにモテるくらいなら女はたくさんいるんだろうな、いや彼のあの言葉からしてまずあり得ないか。なんてそんな事を思いつつ見据えて)そーいや、名前は?俺はヒサキ カイ。
(席を立ち、気怠げに教卓へ向かう彼の背を一瞥すれば、鞄を机の横に掛ける。暑さに小さく溜め息を吐くと、程なく彼は戻って来て。もうすぐホームルームが始まるだろうか、なんて思っていれば、また隣から不躾な質問が飛んで来た。視線を向けると、今日もまた鮮やかな髪色が眩しくて)……別に。お前だろ、モテるのは。(自分のことは謙遜でも何でもない。寧ろ、始業式をサボってまで女性二人に囲まれて(睨まれて)いた相手の方が、よっぽど『モテる』のではないか。そんなことを思っていると、今度は名を尋ねられる。互いに第一印象はあまり良くないだろうが、これから一年間クラスメイトだ。はじめの挨拶くらい、ちゃんとしておこう)――サメジマ ナオ。まあ、同じクラスだし。これからよろしく。
はぁ?とかなんとか言っちゃって、モテてんじゃねーか。変なトコで謙虚してんなよな。....おー、こっちよろしく。(彼の言葉に肩を竦めながらも述べては、男性教師がやってくる。『はーい、お喋りはそこまでだ、みんな席につけー。』響き渡る声に全員が席につくと早速ホームルームの時間。教師の自己紹介やら何やら淡々と続く。こうして午前中は委員会決めや自己紹介に終わり、早くも昼食時間。ちなみに己は本が好きな訳でも何でもなかったが一番楽そうだった為に図書委員を選んだ。鳴り響くチャイムにくーっと両腕を伸ばせば「っはあー....やっと飯の時間か、あー、腹減った腹減った。」と呟きながら鞄を机に置き中身を見るとそこにはあるはずの弁当が入っていない)っ....げ。.......まじかよ。(心の奥底の声が低く漏れつつ頭を抱えると思い出すように思考巡らせる。そういえば今日は姉が作っただとかで玄関で渡された後靴履くために一旦置いていた。購買に行くのもありだと思ったがこういう日に限って財布も家においてきたという失態に更に絶望。静かに鞄を横に掛けて寝て空腹を誤魔化そうと項垂れ)
…………。(謙虚に言ったつもりではないのだが……と心の中で一人ゴチていると、ちょうど担任がやって来て、ホームルームの始まりを告げる。新学期はいろいろと決めることが多く、あっという間に正午を過ぎ、昼食の時間となった。育ち盛りの高校生達。自分も鞄から弁当を取り出す。しかし、わいわいと喧騒に包まれる教室で、不意に隣から絶望感漂う声が聞こえてくる)……どうした? 久城。飯食わないのか?(周りは机に弁当を広げたり、購買に出かけたりと賑わっているのに、項垂れたまま動こうとしない相手を不思議に思い、声を掛けて)
......弁当、忘れた。金も.....。(机上に額をコツンと当てて絶望に暮れている所、不意に隣からの声。特に彼を見る事も無く静かに上記を告げる。空腹によりぐうっと腹の音が鳴り響く中、かぎたくもない美味しそうな香りが鼻孔につき眉間に皺を寄せる。ふいと彼に後頭部向けるよう顔を横に向けては窓の外を茫然と眺めつつ頬にひんやりとした机の冷たさが染み渡り)姉が弁当作ったって玄関で渡してきたんだけど、そのまんまおいてきちまったんだわ。ほんと俺って馬鹿.....。
マジかよ……。(昼食をとる手段をどちらも忘れたとは……。確かに、それじゃあ項垂れたまま動けなくなる訳だ。彼の腹から空腹を嘆く音が悲しく響く。力無く事の成り行きを話す久城が可哀想でありながら、どこかちょっと滑稽で。申し訳ないが、少し笑ってしまった)――じゃあ、俺ので良ければ食う?(そう言って、鞄の中からもう一つ弁当を取り出し、相手の机の上へ置いてやるのだった)
...おい、何笑ってんだよ。ばればれだぞ。(己の話を聞いた彼、顔を見なくともほんの僅かに漏れた吐息で笑っているのがすぐにわかった。机上にことりと何かが置かれたのに気付くと直ぐ様身体を起こし目を見開かせる。本当に優しいやつなんだと数回瞬き繰り返しつつそっと弁当に手を掛けると横目で彼を見据え「これ、ほんとにもらって良いのか....?いくらなんでも人が良すぎねぇ?」なんて呟きつつ)
(なんか、こいつ、コロコロ表情が変わるな……なんて内心で微笑ましく思いながら、明るく上書きされていく彼の顔色を眺めて)いいよ。バイト前に食うつもりだったけど、適当に買うから。隣でそんな盛大に腹鳴らされて、放っとけないだろ?(冗談混じりに軽く語尾を上げながら、「いいから食えよ」と再度薦める。そして、一足先に自分の弁当箱の蓋を開ければ、炊き込み御飯に出汁巻き卵、煮物、鶏つくねが綺麗に盛り付けられていて。相手の弁当箱の中身もこれと同じだ)
今日もあそこでバイト?鮫島って熱心な奴なんだなー。....って、色々言いてぇけど...でも、ま。どーも。有り難く頂くわ。(また昨日と同じところでバイトだろうか、そう思いながらぎこちないお礼を一つ。弁当箱の蓋をゆっくり開けると様々なものが入っているそれに瞳が若干揺らぐ。普通に美味しそうだ。箸を持ちいただきます、と小さく呟きながら食べ始めると口内に広がる味に思わず頬が緩む。矢張美味しい。出汁巻き玉子もしっかりと味がでており、彼の家の親は料理がさぞかしうまいんだろうと素直に思った)うめ~、何これ。ほんとすげえ、お前の親料理うめぇんだな?
いや、今日は違うけど……。おう、どうぞ。(背に腹はかえられぬ。やはり、空腹には勝てないか。なんやかんや言いつつも素直に受け取る相手に口許を緩ませれば、自分も箸を取って食べ始める。昨日の残り物や作り置きしておいたものを詰めただけだが、まあ、他人に食べさせても問題ない出来にはなっていて。どうやら彼の口にも合っていたようで安堵する。というか、やや大袈裟にも聞こえる感想に、言い過ぎだと少し笑って)……いや。作ったの、俺。
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