... 2014-07-16 19:12:49 |
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……? はい、チーズケーキとコーヒーですね。また来ていただけるんですか? 嬉しいです。
(彼女の様子に少し眉を上げ不思議そうに見遣るも、すぐにまた優しく口許を綻ばせ、然り気なく言葉を掬い取っては素直に微笑む。「では、少々お待ちください」と軽く頭を下げると、ちらっと彼を見遣り。目が合えば、僅かに双眸を細めてから視線を外し、厨房へと向かって)
(キッチンへ戻るといくつかの注文が出来上がっていて、どれも美味しそうに綺麗に盛り付けられている)
『おかえり~。鮫島くん、出来たの持ってってくれる? マスター戻ってくるまでホール頼むわー』
(こちらへ気付いた先輩は、慣れた手付きを休めることなく、そのまま声を掛けてきて)
はい、わかりました。あと、オーダーいただきました。ホット、アイスティー、ショコラ、チーズです。
(『りょーかーい』と間延びした声とは裏腹に、テキパキと働く後ろ姿。その手際を見遣るも早々に、伝票へ今の注文を書き込むと手前の皿をトレイに載せ、そのメニューが書かれた伝票を摘み、踵を返す。級友の座るテーブルを通り過ぎ、窓際の席へと向かって)
――お待たせいたしました。
(基本的にキッチン要員だが、たまにはイレギュラーもあるのだろう。その所作はどこか慣れたもので。慌てる様子は見せず、一席一席、無駄のない動線で注文を運んでいく。途中、ふと彼の方を見遣れば、何だかんだ言いつつ、やや身を乗り出してまで話し込んでいる様子。微か口角を緩めつつ、また仕事へと戻って)
『だって、ここにイケメンが居るって聞いたのもその子達からだし。いつもはキッチンの方で表に出てこないみたいなんだけどね。運がいいとチラチラあそこから見えるんだってー。で、まぁ、あたしも見る限り大体はわかるけど、折角だから聞いちゃおうかな。鮫島くんってどんな子?』
(ふふ、と上品に笑いながら時折通りすがる彼を視線に、テーブルへと両肘ついて頬挟む形で杖付く姉。彼女の質問にめ見開き思い出すかの如く思考巡らせつつ、身を僅かに引いて漸く口を開く。「クラスが変わって彼奴と同じなってから、よく一緒にいるんだけど、最初の頃から本当印象よかったかな。お弁当も作ってくれたし、食ったら美味いし...つまり、料理も出来るし、結構相手の気持ちとか考える奴で、俺の事とかも心配してくれたり、あと一人で抱え込んだりする所もあるみたいでさ。あと、恋愛に関してこう、何だろ。ちゃんと相手の気持ちを大切にした上で、自分の気持ちをはっきり...。」と言葉が上手く見付からず、僅かに伏せていた視線彼女へ向ければ硬直。なぜなら彼女が、今まで無いくらいに驚いた表情を浮かべているからだ。動揺するかの如く「え、お...おい?」と声掛けては、急に吹き出してテーブルばんばん叩く彼女。意図が全く掴めず肩ぴくりとはねるも、呼吸苦しそうに笑いながら己の目元擦る姉眺めるだけで。『─っは、あははっ...、いやー、っまさかねぇ、うんうん。まぁ、もうほんっと驚いたけど、あーっはぁ、そっかそっかー。お姉ちゃんは応援するよ。うん。...、....、...ねぇ、快?....、...あの子の事、好きなんでしょ─?』何処か可笑しげに語る其れも終盤になるにつれ、何処か真剣踏まえた声色へと変わり。好き。さすが姉だ。鋭い彼女には勝てない。一気に体の内から込み上がる熱に眉寄せ俯けば、強く目瞑り耳まで紅く染まり上がる。テーブルに置いた手は自然とぐっと拳を作っていて。微かに、小さな声で素直に呟く。もうばれてしまっている事を誤魔化したってどうにもならない。本当は姉だけには知られたくなかった─が、いつかはばれるとも覚悟はしていた為、ぐっと堪えて)
─あぁ、好きだよ。...、.....、....あいつのこと。
(あ、そういえば前の案で彼女さんとか何だとか言っていましたが、もしもあれでしたら出して貰っても構いませんので^^
鮫島くんに好意を熱烈に抱いてる子でも構いませんし...そちらさんが前に出した案、折角なので出来たらなと!!)
(溜まった伝票も男二人の尽力によって、残りは彼のテーブルだけとなり。「ありがとうございました。またお越しくださいませ」と、レジにて会計を済ませ、仄かに頬を染めた女性二人組を見送れば、テーブルを片付ける。厨房へ入ると同時に「手伝いますよ」と先輩へ声を掛け。『サンキュー。じゃあ、ドリンク頼むわ。ホットももう沸くから』と、冷蔵庫からケーキを出しながら軽やかに答える青年。「わかりました」、そう言って流しへ皿を置けば、沸騰間近のコーヒーサイフォンを横目でチラリと確認すると、冷蔵庫へ向かい、水出ししたアイスティーが入った容器を取り出して。作業台にて蓋を外し、軽く中をかき混ぜると、茶漉しを使いながら氷が入ったグラスへ注いでいく。傍らで沸騰するサイフォンを注意深く見つめ、程良いところで火を消し撹拌すると、ゆっくりとコーヒーが落ちていく。その様子を眺めながら、漸く少し息を吐き、すっとカウンター越しに彼を見遣る。顔はよく見えないが、何やら話し込んでいる様子だ。――あの彼に、昨日、告白された。先程まで普通に話していて、昨日のことは夢のような気さえしてくる。……が、違う。そっと首許へ手を宛がう。上までボタンを止めたシャツの下、そこへ彼が付けた鮮やかな痕が残っている。だから、そう――夢じゃないんだ。すっと視線を下ろし、出来上がったコーヒーを温めていたカップへ注ぐ。すると突然、テーブルを叩く音と笑い声。瞠目して反射的に顔を上げれば、どうやら出所は彼の姉のようで。どうしたんだろう……と動向が気になって、フラスコを片手に持ったまま見つめていれば、『鮫島くん、持ってって』とタイミング良く先輩の声。「あ、はいっ」と視線は途切れて、美味しそうなケーキを受け取りトレイへ置けば、己が作ったドリンクを傍らへ乗せ、ミルクピッチャーと砂糖、ストロー等を添えて、キッチンを出る)
――お待たせいたしました。チーズケーキとコーヒー、ショコラケーキとアイスティーでございます。
(トレイ一杯に注文が乗っているが、力仕事で鍛えた腕に安定して支えられ、危なっかしさはなく。一つ一つ丁寧にテーブルへ並べて、最後にスタンドへ伝票を入れれば、すっと彼へと視線を流した。カウンター越しからはよく見えなかった彼の顔に、思わず目を丸くする)
――久城? どうした? 顔赤いぞ。熱あるのか?
(心配そうに眉尻を下げながら問い掛け。彼の顔色をきちんと確認しようと、やや身を屈めて覗き込むようにしながら、左手で額に触れようかと)
(そうですね^^ わかりました! いいタイミングがあったら、出しますね。
あ、もし主様的に「今や!」というところがありましたら、主様が登場させていただいても構いませんので^^
登場後は私が引き継ぎますですっ)
『あ、ほらほら来たよ─、はーい。鮫島くんありがとう。』
(彼が此方へ持ってくる姿に視線を向ける彼女。整った顔は僅かに緩みはにかんでいると、それまた魅力的なもので。丁寧に置かれる其れらを視界に捉える姉。己はといと未だ俯き加減でおり、突如心配そうな声色で声を掛ける彼に目見開き顔上げれば、伸びる左手に肩竦め咄嗟に「い、いや、大丈夫。何でもないから、ほら、鮫島、バイトだろ?早く戻らないと。」と告げながら彼の身を両手で軽く押す。そのやり取りを面白げに見やる姉に、横目でキッと軽く睨む。『鮫島くん、快は大丈夫だよー。ちょーっと、子供の頃の話してて、恥ずかしい思い出の事言ったら、照れちゃったみたいで。ふふっ』なんてフォローにもならないフォロー。はぁぁと大きな溜め息つきながらも彼をちらりと見て)ま、まぁ、そういう事だから...うん。ほら、行ってこい。
(了解です!一応身なりなど、話し方など全然想像ついていないので、それに関しては任せますねっ。今回必ず、って訳じゃないので、また今度の時でも構いません^^
ではっ)
(心配そうに伸ばした手は額に触れる前に、軽く身を押される力に阻まれ、動きを止める。「でも……」と、明確な理由が分からなければ煮え切らなくて視線を外せないでいると、何故だか姉を睨む彼に気付いて。疑問符が浮かぶも僅か、すぐに彼女の声がして、そちらを振り返る。彼の赤面の理由を聞けば、再び視線を戻して)
そうなの? 具合悪くないんだったらいいけど……そんなに赤くなるって、相当恥ずかしい話? 俺も聞きたいな。
(なんて、口角を上げて珍しく意地悪く笑ってみせる。「あとで俺にも教えてください」と、彼の姉に微笑み掛ければ、「では、ごゆっくりどうぞ」と軽くお辞儀をして、取り敢えず彼の言うことを聞いてあげようか。キッチンへと戻って行き)
(了解しました!
あ、サブキャラについて、割と長丁場出そうな人や、再登場しそうな人などは、簡単なプロフを作った方が逆に楽ですかね?)
ちょ、おい。馬鹿!今日の鮫島、なんかイタズラっこだな。全く─。あんたもあんたで、余計な事鮫島に言うなよ?
(彼の悪戯気なその表情に目見開き、僅かにとくりと脈打つのを感じる。幾分参った様に上記を告げながら後頭部をくしゃりと掻き乱し後者は彼女へ向けた言葉をば。此方をちらりと見て可笑しげに笑いながら『もー、快はケチだなぁ。鮫島くん、いいよいいよー、快の事なら何でも教えてあげるー。』なんて嬉しげに告げており、彼の背中を見送りアイスティーをごくりと飲んで)
(姉も届いたそれらに手を出すと一口チーズケーキを含み、おいしい~などとほくほく和んだ表情を浮かべており。此方もショコラをフォークで掬い口に含みながらも口内に広がる甘さを感じる。『弟くんが男を好きになったって知っても、こうして変わらず思ってくれる姉なんて滅多にいないんだからね~。なんて。...で、どうなのよ。鮫島くんとは。』くすくすと悪戯気に話を向ける彼女に眉ぴくりと痙攣。嗚呼、やっぱり話すべきかと溜め息を一つ漏らす。そして最初あった所から、省略兼ねて話した。己の話を面白おかしく聞きながらも、矢張口に出される言葉はしっかり芯の通ったものばかりで。本当の好きなど知らない己には、正直何かのアドバイスなどがないと上手くやっていけない気がしたのだ。しかし唯一この事を安心して語れるとしたら─、と考えたら姉だ。本当は知られたくなかった気持ちもあったが、矢張いざという時は彼女しかいないのだろう。話が終わる頃にはすでに、ケーキや飲み物は食べ終えており)─で、今にいたるって所。
(ふぅと吐息を漏らし彼女見ては、片手をすと伸ばし己の口元へ人差し指当て『快、一つ大事な事を教えてあげる。...快は少し強引で自分の気持ちばっかりガツガツいってる所があるの。それ自分でわかってるかな?...最初の時の行動。鮫島くんの人の良さで許されたかもしれないけど、多分普通の人だったらもうそこで終わりだよ。ヤキモチ妬いて余裕がなかったんだろうね。でも本当に好きなら相手を大切にして。傷つけちゃダメ...。そりゃ喧嘩あるし仕方ない時もあるよ。でもね、向こうはいきなりそんな事されたら嫌になっちゃうから。...でも、あたしが見る限り、あんな事されても快の事を心配したりするって事は....、少なくともそんな快でも良い、って思ってる事なのかも。...無理に変える必要性も無いけど、ちょっと駆け引きっていうズルくて大人な事してもいいかもね──』なんて彼女の様子は悪戯気で。やがて身を乗り出し此方の耳に口元寄せては、小さな声で紡がれる言葉を耳にし、愕然としていて。暫くして離れた姉を見ては、突如立ち上がり財布から数札出し、テーブルへと置いて『さーって、快はまだゆっくりしてていいよー。あたしはちょっと友達と約束あるから!じゃあねー。がんばれーっ、弟くん!』と言葉残してそそくさと店から出ていく。此方はぽかんとしたまま、情けない声漏らして)は、はあ...?
(おおお、それも良いですね。暇があったらで良いので、もしもあれならつくって貰えるとわかりやすくていいかもしれませんね^^
私は一応姉のpfを物凄く簡単に書こうかなって思っています。
もしかしたら、快の前のつるみ友達二名ものっけるかもしれません!)
名前:久城 七菜(Hisaki Nana)
年齢:21y(大学生)
性格:面倒見が良い。おちゃらけている様に見えて実は計算高い。結構鋭い勘の持ち主。
容姿:若干明るく柔い茶の髪色。ミディアムより少し長くパーマが掛かっている。それを横に結び、肩の前へ流している感じ。肌は白く脚の長さもありスタイルの良い美人。
備考:姉弟なんじゃないか?とわかる程度の顔の似具合。弟の面倒をよくみる。
(ざっと簡単にのせてもらいますね!失礼しましたっ)
(一通り注文を出し終え、取り敢えず一段落ついた此方側。引き上げた食器を流しへと運べば、レジに人影が見えて)
あ、片付けやっておくんで。大丈夫ですよ。
(ほぼ同時に気付いた先輩へ、そう言葉を掛ければ『ほんと? サンキュ。じゃあ、行ってくるね』と、今度は彼がホールへと向かう。蛇口を捻り、洗い物をしながら、ふと、さっきの会話を思い出して。「耳まで真っ赤だったな……」と回想しては、内容も気になるが、姉弟の楽しげな会話が今も耳に残って口許が緩む)
(ちょうど片付けを終えた頃、カランコロンと、また来客を告げるベルが。が、入店早々聞こえる声は知った人物のもので。手を洗い、振り返る頃にはキッチンへと到着し)
――伯父さん、おかえり。
(マスター漸くのご帰還。『わりーわりー。つい引き止められちまってよ。直、今日はもう上がっていいぞ。急に悪かったな。助かった』と、リズム良く話す、見た目30代後半くらいの男性。身長は男より低いが平均くらいで、茶色味がかった髪は緩く癖付き、口角の上がった口許が特徴的である。目元が何処となく男に似ているかもしれない。「え、いいの?」と一応聞けば、『大丈夫、大丈夫。こいつも居るし』と、軽い声色を向け、共にキッチンへ引き揚げて来た先輩を親指で指す。「わかった」と軽く頷くと、裏へ行く前に爪先はホールへ向かい、「ちょっとごめん」と伯父を避け、彼のテーブルへと歩み)
――久城。……あれ? お姉さんは?
(いつの間にか居なくなった彼女。周りを見回すも姿はなく。ふと机上に置かれた紙幣に気付けば、先へ帰ったのだろうかと推測し、取り敢えず続きを紡ぐ)
俺、もう上がりなんだけど、一緒に出る?
(取り敢えず、今回はあまり絡まないかなと思い、ロルに混ぜてしまいました。
次回登場するときや、別の絡むサブキャラは簡略プロフを載せるようにしますね!
お姉さんとお友だちも楽しみです^^ 妄想が走ります(笑)
あ、こちらこそ、暇があったらで構いませんので~
いろいろご相談できてありがたいですっ うれしいですっ
これからもよろしくお願いいたします^^ ではでは)
(はっ! 早速、お姉様のプロフィールを載せていただき、ありがとうございます!
素敵です…こんなお姉様欲しいです…(キラキラ)
ありがとうございます~^^)
...!...ん?あ、ああ、もう帰った。なんか友達都の用事だとかかんとかで。あれ、てか鮫島ももう終わりなんだ?お疲れさまー。じゃ、俺も出ようっと。
(暫く姉の言葉が脳内で繰り返し流れるも、突如降り掛かる声に肩をぴくつかせ我に返れば彼を見上げる。苦笑にも似た笑みを浮かべつつも、上記を告げていく。言い終えたのと同時、立ち上がると置いてあった其れを片手に取り彼を見て「じゃあ、ちょっとこれ払ってきちゃうな?それからご馳走さま。あいつも美味しいって嬉しそうにしてた。」と小さく笑い、レジの方へ脚を進める)
...はい。
(レジの前までやってくれば、彼の先輩であろう人が立っており慣れた手付きで事を進める。姉が置いていったそれは無論お釣りが来るわけで、片手に置かれたレシートと釣り。軽く握り財布へとしまう。『有難うございましたー。』との声に軽く会釈し彼へ視線を移して「じゃあ取り敢えず、外で待ってるからなー。」と一声掛け財布をポケットに入れながら扉の方へ。もう片方の手で扉を開けては店のすぐ横にて立ち通りすぎる人々を眺め)あんなアドバイスされてもなぁ。(参ったかの様に一人苦笑しながら彼を待っており)
(おお、上手い具合にわかりやすくのってて、よかったですっ!本当に有難うございます^^
ちょ、いやいや。何となく快のお姉さんはこんな感じかなーっとちゃっちゃやったものでして(←)
此方こそ、相談ができてよかったです。楽しい時間ありがとうございます!)
あ、そうなんだ? ——ああ、うん。今日は臨時だったから。もう上がっていいって言われて。
(少し驚いた様子の相手に一つ瞬くも、終業なのかと問われれば、素直に答えて。己の誘いに乗った彼が立ち上がれば、通りやすいように僅か身を引いてスペースを作る。「ありがとう。マスターに言っておくよ。お姉さんにも、また来てください、て伝えて」と、口許に弧を描いて。彼がレジへと向かうのを見送れば厨房へ戻り、トレイを手にしようとしたところ、『ああ、いいから。あとはやっとくから。ダチなんだろ?』と、伯父に止められ。すると、ちょうどレジの方から彼の声が届いて。「わかった。すぐ行く」と返せば、『ほら、早く行きな』と、テーブルでの会話から聞こえていたのか、口角を上げ、顎で裏口を指すように促して。その厚意が嬉しく、双眸を細める)
ありがとう。じゃあ、そうする。——先輩、お先に失礼します! ……じゃあ、伯父さん、また。あ、友達とそのお姉さんが「美味しかった」って。
(『おーう、おつかれー』『おう、サンキュー。気をつけてな』と、それぞれと挨拶を交わし、裏へと姿を消して)
(店の前。行き交う人々の中から一人の女性が外れ、喫茶店へと歩いて来る。しかし、店へ入る様子はなく、彼と少し距離を取ったところから、そっと店内を覗いて。その視線は誰かを探すようでもあり、薄らと溜息を溢す。踵を返し、通りへ体を向けるも、後ろ髪を引かれるように時折振り返っては、ガラス越しに店内を見たりして。——数分後、裏口より男が出て来る。手早く身支度を整えたのだろう。逸る気持ちから足取りは早く、真っすぐ店の前へと向かって)
——久城! お待たせ。……えっと、どうしようか? 帰『——直!』
(反射的に顔を上げる。男の名を呼んだのは、彼を挟んだ向こう、先程から店内を覗いていたあの女性で。だが、その姿を見るなり、男は双眸を見開き、そのまま数秒言葉を失って。暫くしてから漸く出た一言は小さく、微かに震えていて)
………………塔子?
【サブキャラプロフ】
岬 塔子(みさき とうこ) 25歳/160cm
性格:基本的に控えめで大人しいが、暗くはなく、優しい性格。たまに抜けてるところがある。
容姿:肩に付くくらいの黒髪セミロング。毛先が軽く内巻きになっている。色白で可憐な印象。
備考:鮫島の元カノ
(こちらはこんな感じになりました。必要があれば足していくかもしれませんっ ではでは〜)
あー、もしもし。...ああ、うん。もう出た。取り敢えず鮫島も早く上がったみたいだから一緒に出ることになって。...ん、じゃあな。
(彼を待っていたものの突如鳴り響くそれ。姉からの電話だ。すぐに出ると此方の様子を伺う電話内容で、此方も淡々と答えていく。そのうち一人の女性が店の前で忙しく身動きするのが見えて。無論知らない人が故に興味も無く姉との電話に集中。やがて電話を終えポケットへ端末機をしまいこむ。この後は何をするんだろう、どこかに出掛けていったりするのもいいな、なんて思考を巡らせていた矢先『久城!』と己の名を呼ぶ声。直ぐにそちらへと身を向け片手を上げる)─おー、鮫島......。
──。(此方も名を呼んだ所、其れより先に彼を呼ぶ声がした。彼と反対側を向けば先程から店前でうろちょろしていた女性だ。再び反対側聞こえる彼の声。そちらへと視線移し返れば、立ち尽くすその姿に状況が掴めず此方も無言でいて。次に女性へ視線を向ければ、何となくだが年齢は己達よりも幾分ばかり上だろうか。お互いの名を下で呼び合う程の仲らしいが、年の差がある訳からか昔のお隣さんか何かだろうと思考巡らせていた─が、此処にて嫌な事を思い出してさまったのだ。彼は年上の人と付き合っていただとかの話。こんな時に思い出したくなかった。不安を胸に彼へ歩み寄ろうと一歩踏み出し)─さ、鮫島.......?
(あわわわ、THE鮫島くんの彼女って感じですね!!ひぇー、なんか私が、鮫島くんの元カノさんってこんな感じなんだろうなーと想像してた感じの性格と雰囲気で吃驚しました!←
正直久城くんよりお似合いなんじゃないかとなるくらいのレベルで、負けてられませんねっ(スルーでいいてすよ!
プロフ感謝でしたー)
『……久しぶり。背、また伸びたね』
(偶然にも、ちょうど彼の声に被さるようにして紡がれた言葉。思いもよらない人物の登場に、男の意識は完全に彼女へ持っていかれていて、己を呼ぶ声は耳に入らず。切なそうに、それでいてどこか嬉しそうに小さく微笑む彼女から視線を逸らせずにいて)
『……突然ごめんなさい。……あの、これから時間ある?』
(「――え……?」問い掛けに、漸く言葉を発して、一つ瞬く。「……何で?」男の声に怒気はなく、静かな声音が響く。『ちょっと……話があって』と、控えめながらも、しっかりと相手へ届く女性の声。どちらも、まるでガラス玉に触れるかの如く、繊細な雰囲気の中、少ない言葉を交わして。微か眉根を寄せ、男は逡巡する。すっと視線を逸らせば、漸く彼の存在を思い出し、チラリと一瞥しては彼女から視線を逸らしたまま)
……いや……これから、こいつと出掛けるから……
(本当ですか! うわー以心伝心うれしいですっ
久城くんには苦しい思いをさせて申し訳ないですが、背後は久城くん応援団長ですから!(←)負けてなんておりませんともっ(鼻息荒し)
つい嬉しくてお返事してしまいましたっ こちらはスルーで大丈夫ですので^^
ではではー)
─。
(己の声は彼に届いていない事など直ぐにわかった。目前にて繰り広げられる会話。己が入れるような雰囲気ではなかった。彼へ歩み寄ろうと踏み出した一歩は躊躇に呑まれそのままだった。そんな中彼の様子を見ては何処か胸がちり、と痛む。今すぐ彼を連れ出してこの場から去りたい。そう強く思った。しかし、先程姉にアドバイスをされたばっかなのだ。自分の気持ちだけで動いてはいけない。それからしっかりと考えた上での行動をするべき、ちゃんと周りを見る、状況判断が鈍らぬよう本能だけで動くのは駄目。様々な事を聞いた。姉ほど計算高い己ではない。すぐに出来るかなんて問われたら出来るわけではない。それでも今回は歯止めを効かせ考えた。己が今の状況でしてもいいのは、彼のそばにいる事だろう。躊躇し止めた脚を再び進めれば、彼の隣へと立ちちらりと女性へ視線を向ける。そして、二人の行動を静かに眺めるだけで)........。
『あ……ごめんなさい。お友だち? ……わがまま言ってごめんなさい。でも、本当に少しだけ――』
(彼女も余裕がないのだろう。男以外は目に入らなかったようで、今更ながら彼に気付き。ちらっと視線を向けるも一瞥に留め、再び男へ戻すと、ふっと視線を伏せ、か細い声で呟き。『……ダメ、かな?』と、上げた顔は無理して作ったような儚げな笑顔で、男の瞳が微かに揺れる。暫しの沈黙。男は静かに唇を開いて)
…………わかった。
(落ち着いた声。すっと傍らの彼へ顔を向ければ、申し訳なさそうに眉尻を下げて)
――ごめん、久城。ちょっと用が出来たから。……待たなくてもいいよ。
─。
(女性の様子を見れば、彼以外の事はまともに考えられていない模様。ひしひしと伝わる其れに更に胸に痛みを感じる。なぜならこんな雰囲気、嫌でもそうなんじやないかと思ってしまうものがあるからだ。彼の言っていた年上の恋人。証拠はない。それでも、そう捉える事しか出来ないこの雰囲気と彼の一つ一つの表情。最初断りを入れていた彼が、彼女の様子を見て瞳が揺らいでしまったのがわかった。どうしたらいい。こんな状況。どうしたらいいんだ。頭の中ではぐるぐると回るそれら。更に己の気持ちに釘刺す勢いで降り掛かる言葉に、唇きゅと噛み締め俯き加減になる。彼が行ってしまう。なぜかそう思ってしまったのだ。多少夢の状況とは違えど、彼が行ってしまうのは─きっと同じだ。どくどくと胸元苦しく脈打つ其れ)
─あの、いきなりで申し訳ないんですけど、あんたは鮫島の元彼女さんかなんかですか?(ぐ、と唇噛み締めた後細長く息を吐き出す。己を落ち着かせる為だ。本来ならば、このまま引き下がって彼を行かせるべきなんだ。きっと姉が居たらそうしろ、と言われるであろう。それでも出己には出来ない。夢のようになると思うと、怖くて仕方がないのだ。数十秒ほど沈黙が続いただろうか、やがて吐いた息、音もなく再び吸い込むと顔を上げ彼女へと歩みより、ゆっくりと唇を開き上記の問いを紡ぐ)
(何だか彼の様子がおかしい。俯いて、吐く息は長く。自分から誘っておいてのドタキャンが頭に来たのだろうか。それを思うと申し訳無さしかなくて、更に眉根へ皺を刻む。「……ごめん」と、再度詫びを重ねようと唇を開けば、その瞬間、彼が顔を上げ歩み出す。肩透かしを食らったように瞬き、行く先を振り返れば、彼は真っすぐに彼女へと向かっていて。彼の行動が分からず、「え——?」と疑問符だけが頭を占め、咄嗟に動けず)
『……え? ……あ…はい。そうです…けど……』
(突然の第三者の介入に彼女も驚いた様子で、一瞬、状況が掴めず、間が空いてしまい。しかも、こちらへ距離を詰める相手。反射的に一歩後退し、肩を竦めてしまう。初対面でのこの物言いに、やや緊張したように上目で見返しながら、少しずつ声量が小さくなって。そんな両者の空気と、彼の不躾な質問に、刹那のフリーズは解け、男は彼の後を追い、その進行を止めるべく、腕を掴もうと手を伸ばし)
……ちょっ、久城——
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