終わりのセラフ【NL】

別件、ですか？　……あ、はい！　グレン様、今日は何が食べたいですか？
（理由を聞かされればことりと首を傾げ、帰宅を促す言葉に返事を返せば既に歩き始めてる主の後を追って。一瞬心の中で‟グレン様と二人きり！”と喜ぶも現在も仕事をしているであろう相方を想って自嘲しようとしたが、嬉しそうに緩んでしまう顔はどうにもならず小さく「えへへ」と笑って）

ああ、一瀬の家に報告序でにな。二、三日は帰らねェと思うからその間はお前だけだ。
(詳しい理由は語らぬも背中越しに相手を見て実家に帰宅させ事が済むまでは二人きりだと言う事を説明し食べたい物を聞かれるといつものように「カレー。」と一言言い相手と一緒にマンションへ向け帰路につき)

で、でしたら、この三日間はわたくしが時雨の分もグレン様をお守りいたしますね！
（お前だけ、の言葉に一瞬立ち止まるが、すぐに空いてしまった距離を詰めて相手の横にぴったりと寄り添うように並ぶと、やたら意気込みながら守ると述べて。食べたいものに関してはほぼ予想がついていたので今日は何カレーにしようかなと考えながらマンションに向かい）

ふんっ、ぼーっとしてんなよ。先ずは自分の身を守れるようになってから言うんだな。
(やがて建物から出て来て外を歩き、守ると言う言葉に鼻で笑うと相手の進行方向ビルから瓦礫の欠片が落下してくるのを予測し、急に立ち止まるなり上記を言いつつ相手の腰に片手を回して自らの方へ引き寄せるように抱き寄せると瓦礫が崩れ欠片が進行方向へ落下し)

えっ…あ、えっと、あの……うう。確かにグレン様は、わたくしなんか問題にならないくらいお強いですけど…わたくしはグレン様の為に存在しているのに。
（相手の言葉に反論しようとしたところで突然引き寄せられ驚くも、少し遅れて瓦礫の存在に気付けば言い訳を探すように目を泳がせ。しかし守ると豪語した次の瞬間にこんな失態を犯しては何を言っても無駄で、がらがらと落ちていく瓦礫を見ながらしょんぼりと肩を落として言葉を紡ぎ）

小百合、お前…暫くしない内に胸デカくなったな。
(言い訳じみた言葉を言いつつ前言の言葉に報いれなかった行動に明らかにショックを受ける相手の身体が密着し脇腹部分に感じる柔らかい感触を受け胸元を見て上記を述べると「お前らが側にいてくれるだけで助かってる。」正直な気持ちを告白すると共に照れ臭かったのか相手の臀部を片手でぱしーんと叩き)

え、な？！…あの、それはつまり……って、痛ぁ！？　痛いですっ…うう、グレン様ひどい！
（突然のセクハラ発言に驚くよりも先に今更ながら体が密着していることを意識してしまい、赤くなった顔で言葉にならない言葉を発していたが、珍しく素直な感謝の言葉に今度は嬉しそうに頬を上気させ。しかし感極まって言葉を発しようとした時に走った痛みに声を上げれば、痛みと羞恥でうるんだ瞳で見上げて）

うるせェよ。ショック受けられたままだと、万が一不味いもん作られたら堪らねェからな。
(密着していた体だが一歩距離を取りいつものように一言うるさいと一蹴すると、潤んだ目の相手から目を逸らしてつい今しがたの行動の言い訳を料理の所為にして溜め息混じりに述べると再びさっさと歩みを始めてマンション前へと到着しそのままエレベーターに乗り込み)

ええええええええ！？　あ、待って下さいよ！
（離れてしまった温度にほっとしたような寂しいようなよく分からない感情を抱きつつ、例によってうるさいと言われればこちらもいつものようにやや大げさに驚きの声を上げ。どうどん先に進んでしまった相手を追いかけて何とか一緒にエレベーターに乗り込めば「グレン様のための料理で失敗なんてしません！」と言い切り）

はいはい分かってる、小百合が作る飯に外れはないからな。
(エレベーター内相手の料理の腕は既知で今までに食べた手料理で不味かった物は何一つなく真顔のままありのままの事実の上記を伝えると目的の階層に辿り着き部屋の前に到着し解錠し扉を開いて中へと入り靴を脱いで暑さを感じる為に軍服の前のボタンを外しながら、ずかずか進んでソファへと身を投げ出すように座り)

えへへ、今日もおいしいご飯作りますから！　すぐに支度しますね！
（料理の腕を認められれば嬉しそうに笑い、ぎゅっとこぶしを握っておいしい物を作るとやる気十分な様子。相手に続いて部屋の中に入ればすぐに空調を入れ、ソファに腰かけた相手を見やってすぐに準備をすると伝えると荷物を置いて着替えるために一旦部屋へと向かい）

そんな急ぎじゃなくてもいいぞ。
(直ぐに支度すると言う相手の後ろ姿に慌てなくて良いと声をかけ、一旦座ったものの立ち上がり片手でくしゃっとオールバックにしていた髪を崩して何時もの前髪を下ろす形にし、キッチンへと行きコップに氷とお茶を入れ飲みながら二つめのコップにも氷とお茶を入れて再びソファの元へと戻るとテレビのスイッチを入れ、相手の分の二つめのお茶入りコップをテーブルの上に置き)

(/今更ですが、小百合ちゃんが可愛くてにやにやしちゃいます←)

いいえ！　先ほどグレン様が空腹を訴えた事、わたくしはちゃーんと覚えていますよ。
（背中にかかる声を即座に否定すると、会議室前での事を述べて「だからすぐに作ります」と言い残して自室へと入る。ラフなシャツとスカートに着替えると髪を纏め、エプロンの紐を結びながらキッチンへ入り冷蔵庫を開けて）

（/こちらこそかっこいい中佐ににやにやが止まりません！そして小百合の時雨の呼び方をぬるっと間違えてましたすみませんorz　正しくは「雪ちゃん」でした）

おお、小百合は優秀だ。
(先程は実際は小腹が空いていた程度でとっとと帰りたいのが本心だった為そこまで空腹ではなかったのが事実だが、今更否定するのも野暮な為に上記を言ってソファに腰掛けているので背中を向けて笑みを作り。キッチンへと入った相手の後に続き、冷蔵庫を開けて中を物色する相手に背後から気配を消してそっと近寄ると、「お前も帰ってきたばっかだ、お茶でも飲んで一息入れろ。」先程入れた二つめの氷とお茶が入ったコップを相手の首筋へと当てひんやりした感触を与え)

(/間違いは大丈夫ですよ、自分も言われて気付いたので！ちょっと悪戯しちゃいますね←)

グレン様の従者ですから！　……ひゃあっ？！　っ、もうっ！
（相手の言葉の真意など知る由もなく、優秀だと言われれば素直に喜んでえへん、と胸を張る。それからリクエスト通りにカレーを作ろうと冷蔵庫からにんじん・たまねぎ・じゃがいもなどの材料を取り出していると突然首筋にひやりとした感触。びくりと肩を揺らして即座に振り払うように首を横に振って、相手を振り向けば恨めしそうに見上げて）

（/悪戯大成功ですね！←　しかし大人設定のはずなのに小百合は学生時代から成長していない気がするのはなぜなのか…）

はは、おっと…怒んなよ、ちょっとした暇潰しだ…ほらよ。
(相手の反応に満足げに口元を緩めるが首を振る事によってグラスが揺れ中身が零れるのを防ぐべく腕を引きコップを離し相手の視線に小さく笑い声上げて宥めつつ手に持つコップを再び差し出し「一旦作業を中断して、氷が溶けない内に飲め、命令だ。」断れないように飲めと命令し)

(/もうっ！だって、可愛ゆすです！中佐は暇なようです←いいと思います、可愛いですし。うちの中佐はちょっと優しめで茶目っ気ある感じでいきますね←)

わたくしで暇つぶししないでくださいよ…。
（満足そうな笑みを浮かべる相手にむう、と唇を尖らせて抗議するも、楽しそうに笑っている顔を見ると何も本気で怒っている訳ではないのでそれ以上は何も言えず、差し出されたコップを受け取る。命令だと言われれば従うしかなく、せめてもの抵抗としてふいと顔を背ければ「こういうの、職権乱用って言うんですよ」と呟いて）

（/中佐が楽しそうで可愛い…！構ってほしいお年頃な中佐可愛い！本編が本編なだけにとても癒されます…(*´ω｀*)）

あ、そうか…そういう反応するか。いい、時雨呼び戻して小百合に代わりに行って貰うかな。
(コップは命令で受け取って貰ったものの、顔を背けて乗り気じゃない相手に急にいつもの仏頂面な表情に戻るなり携帯を取り出して操作するフリをしつつそれを耳へと押し当てる。直ぐにくるっと背中を向けて上記を言った後にソファのあるリビングに向けて歩き出し)

(/でも中佐、本編でスポーツカーの上に乗ってかっこつけたりするお茶目なところありますからね笑。拗ねてみました←)

え、あ…の、飲みます！　飲みますから……だから、お傍に置いてください…。
（相手がすうっと笑顔を消し背中を向けて離れて行ってしまうと、手近なところにコップを置いて追いかける。そしてそれがフリだとはしらないため、思わずといったように携帯を持つ腕を掴めば、自分が何か言える立場ではないと知りつつも懇願するように呟いて）

（/中佐お茶目…（笑）　こうか は ばつぐん だ ！←　そのうち小百合も反撃を……いや、無理か←）

…ふっ…ははは。んな手間がかかる事するかよ。
(腕を掴まれると無表情で振り返るも携帯を床へと落とすも画面には何も表示されてなくスリープモードになっていて直ぐに薄く笑みを浮かべると相手の必死な態度に鼻で笑っては上記を述べ冗談を信じ込む相手を嵌めた事に内心満足し掴まれてない方の手で相手の頭をぽんぽんと撫で「怒るなよ」と予め釘を刺し)

(/案の定凄い引っかかってくれた小百合ちゃん必死可愛い(≧∇≦)反撃しようとしても効果がなく悔しがる小百合ちゃんが目に浮かびます←)