ぬし。 2014-07-12 23:42:36 |
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あ、食事の支度をして来ますね!
(相手の一言で今が昼時だったということを思い出してはっとして。未だにドキドキと高鳴る心臓を鎮めようと、「お好きなメニューなどってありますか…?」と尋ねて)
献立は全て神崎さんにお任せします。栄養などを考慮してお願いします。
(と言ったあとに、少しキツく言い過ぎたかなと思い「おれはなんでも好きなので」と微笑んで)
お願いします。
(相手の綺麗な後ろ姿をいつまでも眺めながら、本当は手伝いたいが、それは禁止されているので、しかたなくリビングの椅子に座り、読みかけの本を手に取って)
ええと、これをこうしてっと…。
(キッチンに入り、冷蔵庫内にある食材で思いついた料理を始めて。自分の作る料理が相手の口に合うだろうかと不安を持つものの、一番得意なミートソースのスパゲッティと軽いサラダと卵スープを作り、お茶を入れてから「お昼ご飯の準備ができました」とおずおずと相手を呼んで)
今行きます。
(いい匂いのする方へ向かうと、想像以上にしっかりとした料理が並んでいるのに驚き、「いただきます」と席に着くなりフォークをスパゲッティに絡ませ一口食べると)
ど、どうでしょうか…?
(相手の食べている横顔を眺め、やっぱりかっこいい…などと考えるも自分は何を考えているのだと少し顔を赤らめて。食べている相手の口に合うかどうかがどうしても気になり、緊張した面持ちで尋ねて)
おいしい!すごくおいしいです!
(今まで食べたどんな高級レストランのスパゲッティよりも美味しいのに驚き、はむはむと勢いよく食べ始め「スープも、すごくおいしい」といっきに食べると)
そ、そんな…ありがとうございます!
(予想以上に高評価してくれた相手の反応に驚くも、安心からか微笑みを浮かべて。そのまま相手が食べている姿を微笑を浮かべながら見つめていて)
こんなにおいしいものは久しぶりですよ。
(相手から見つめられながら食べるのが恥ずかしくなり、急いで食べ終えて「ごちそうさませした」と手を合わせてからお茶を飲み)
それならよかったです!
(笑顔を浮かべながら言葉を発し、相手の食べ終えた食器をキッチンへ持って行くと食器を洗って片付けていき)
ほんとに素敵な人だな。
(思わず口に出してしまったが、食器の洗う音で聞こえていないだろうと思い、これから二人で生活できることが嬉しくて、口笛を吹きながら本を読んでいると)
…よし、終わりっと。
(食器洗いを終え、リビングへ行くとどこか楽しげに本を読んでいる相手の姿があり。邪魔をしてはいけないだろうし、どこか掃除でもしようかと考えて相手の前を通りすぎて)
…あ、終わりました?ありがとうございました。ほんとにおいしかったです。
(本を勢いよく閉じて、「休まくて大丈夫ですか?」と隣の椅子を引いて話しかけると)
で、では少しだけ…。
(正直初仕事で少し疲れていたため、相手の引いてくれた椅子におずおずと座り。相手の顔をチラリと見るも、やはりなぜか緊張してしまうゆえに下を向いていて)
それじゃあ何か話しでもしますか?
(そう言って本を脇へやって「神崎さんのコトが知りたいんですよ、もっと」と微笑みながら相手のほうに体の向きを変えて)
そ、そうですね!何か質問などありますでしょうか…?
(こちらへと体の向きを変えた相手を見て、こちらも相手に合わせるように相手に向くようにと椅子ごと向きを変えて。そうすると必然的に向き合う形になるわけで、目の前にはかっこいい相手がいると考えるだけでドギマギとしてしまい)
一番気になってることなんだけどさ、彼氏とかいるんですか?
(真剣な眼差しで相手の顔を見つめるが、いきなり唐突な質問すぎたかと様子をうかがうと)
そうか!いないんだ!よかったー、こんか可愛いからいてもおかしくないと!!
(あまりにも嬉しくてついテンションが高くなり、本音が少しでてしまって「それならずっとここにいて、あ、いや、なんでもないです」と途中で気がつきごまかすと)
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