【GL、NL】僕らは今の中で

考えるかぁ、穂乃果は苦手だなーそういうの(どちらかといえば直感を頼りにして日々をすごしているため、そんなこちらとは対照的な相手に感心している様子でいて｢ユウくんの冗談は心臓に悪いよー…｣まだ少しドキドキしている胸の辺りに手を添えながらふぅ、とため息をつき｢もう穂乃果怒っちゃったもんね！許してあげないもんっ｣そっぽ向いたまま唇尖らせて明らかに不機嫌だと言いたげな表情を作っていて

まあ……それはそれで楽しそうだけどね（あまり深く考えずに生きてきた彼女らしいが、それもまた人生を楽しむ一つの方法であるので彼は苦笑いを浮かべ「ごめんね。高坂さんの事だから流すと思ってたんだけど、そこまでとは」と彼女の反応を見てはそっと頭を撫で始め「……穂乃果。ごめん」と彼女を抱きしめてはどこか寂しげな口調で彼女に謝罪をし、先ほどまでとは違い名前で呼び)

えへへ、穂乃果は毎日楽しいよ(楽しそうだという台詞にコクリと頷いてはへらっと笑顔浮かべてそんなふうに言ってのけて｢だ、だってキスだよ！？まだ穂乃果ファーストキスもまだなのに…｣ファーストキスというものにかなり特別な感情を抱いているようで、そう呟いては軽く流せるような内容では無かったようで｢ふぇっ…？｣急に抱き締められて呼び方も変われば、この状況に思考が追いつかず間抜けな声を漏らしては完全に固まってしまっていて

高坂さんが楽しいならそれでいいんだよね（毎日が楽しそうに過ごしているならそれに越したことはないのでこちらも楽しそうに笑っており「へー。まあそうだよね」と相手の初心な反応を見たら初めてだという事を知るのは簡単なことなので分かってましたと言いたげな顔をし「世界中の人に嫌われても……穂乃果には嫌われたくないから」と抱きしめたまま声色は変わらずに)

そ、その、ユウくんは経験あるの？(冗談とはいえまるで抵抗なくキスをしようとしてきた、見ようによっては慣れているようにも思える相手の行動思い返しては問いかけてみて｢き、嫌いになんかならないよっ、ユウくんは大袈裟過ぎるよ｣確かに怒るような素振りは見せたが、この程度で相手を嫌うつもりなど毛頭なかったため、慌てながら相手の言葉を否定して状況が状況なため、顔を赤くしながらそう口にしていて

ないよ。だけど高坂さんだったら僕の初めてでもいいかもね（先ほどからわざとなのかまるで恥ずかしがる様子も見せず相手に恥ずかしがるようなセリフを言い続け「僕は穂乃果が好きだから……少し不安だったかな」顔を赤くしている状況になっている彼女に対してまたも「好き」と言う単語を口にする。ただし今回彼はその意味をどうとらえるかは彼女に任せるようでどういう意味でかは伝えず)

え？でも恋人でもないのにそんなの変だよ…(相手の言葉に軽くドキッとさせられるが、そういった関係ではない自分たちがそんなことをするのはやはり変だと考えてはまた相手の冗談かと冷静になっていて｢心配なんてしなくても穂乃果もユウくんのことは好きだから大丈夫だよっ｣こちらを抱き締めたまま不安だと口にする相手に本気では嫌うはずがないから心配はいらないと笑顔で応えて｢だってユウくんはもう穂乃果の大事な友達だもん！｣と最後に付け加えて

ふーん。ここまで言って気づかないんだ（自業自得とはいえ、自分の言ったことを冗談だと受け取っている彼女に対して詰め寄れば顔を近づけ「僕ね、やっと恋についての答えがわかったよ」と言い「あー、うん。そうだね」と相手の性格上その答えが出ることは大体予想がついてたので顔をひきつらせつつもうなずき)

え？何が…って、ゆ、ユウくん、顔近いよっ…(気づかないとは一体何のことだろうと真面目に理解出来ずに眉根を寄せて、相手の顔が近づいてくると戸惑ったような表情浮かべながら顔を軽く引いて｢そ、その、それでいつまで穂乃果は抱き締められてればいいのかな…なんて｣流石にいつまでもこの態勢のままでは恥ずかしいのかおずおずと相手を見上げながら問いかけて

僕にとっての恋は……その人の全てが愛しく思って、その人の全てを大切にしたくて、その人の全てを隣で寄り添いつつ守りたい……そして、僕がそう思える人は今目の前にいる（戸惑う彼女に構う事なく、彼は言葉を続ける。さらに自身の答えを彼女に説明するとその両手をそっと握り「んー。高坂さんが望むならいつまでもしていいけど、離してほしかったら離すよ？」としばらく考えた後、彼女の判断にゆだねると言い出し)

…っ嫌！(いくら鈍いとはいえ、これだけストレートに想いを告げられれば相手の言わんとすることが理解出来てしまい、同時に自分の中に膨れ上がる得体の知れない感情を感じればそれは相手の告白によって芽生えようとしている想いであるようで、それが恐ろしいものに思えてしまえば強い口調で拒絶する言葉が飛び出せば相手を勢いよく突き飛ばしてしまい｢ええ！？このままは困るよっ。このままじゃ帰れないし…｣相手の言葉を馬鹿正直に受け止めては慌てているようで


(/面倒くさい娘でごめんなさい。嫌ってはないので根気強くお付き合いください

い……っ（男女の差はあれど、いきなり突き飛ばされてしまえば体勢を崩してしまいわずかながら感じた痛みから顔をしかめてしまい「さすがにずっとこのままにはしないよ」とバカ正直に受け止める彼女を見て苦笑いを浮かべればもうそろそろ離してもいいだろうと判断し彼女を抱きしめていた腕をそっと離し解放をし)

(/了解でーす)

あっ…そ、その、ごめん、なさい…(自分自身あそこまで強い拒絶の意志が行動として現れてしまったことに戸惑ってしまっているようで俯きがちに身体をブルブル震わせ、痛みに歪む相手の顔をみれば慌てて謝罪を口にして｢そ、それはそうだよねっ、あはは…穂乃果そろそろ帰らないと｣相手の言うことも最もだとまだ少し赤い顔で苦笑を浮かべて、解放されれば時計チラリと見てはそう告げて

あー。うん……そこまで大したことじゃないから大丈夫だよ（先ほどまで感じていた痛みもすぐにひいてきたので特に大したものではないのだろうと判断しゆっくりと立ち上がり「あ、もうそんな時間なんだ」と夢中になっていて気付かなかったのだが、時計を見れば自分の予想以上に時間が進んでいたため「じゃあそろそろ出ようか？」と首をかしげて尋ね)

…もう、帰る？(立ち上がった相手見ては残念と思う気持ちよりも今は一人でこの気持ちを整理したいという気持ちの方が強くあり、むしろ安心してしまっていて｢穂乃果もびっくりしちゃった。楽しい時間って本当すぐに過ぎちゃうね｣相手の言葉に相づち打ってから今日は楽しかったと笑顔浮かべていて

そうだね。あまり長居してたら悪いし、この後行かないといけないところがあるから（自分の懐にしまっていたメモ帳と腕時計を確認すると一度だけ頷き「今日はありがとうね」と笑顔で言えば立ち去ろうと歩き出し「そうだよね。きっつき時間ってすごく遅く感じるのにねー」と同意の意味で頷けば立ち上がり)

そっか、気をつけて帰ってねっ…(相手が帰ると口にしてそれで安心をしてしまっている自分自身に嫌気を感じながらもどうにか笑顔を作っては相手を見送り｢あはは、そうだよねっ。授業なんて二時間にも三時間にも感じちゃうし…｣相手の言葉に同意示しながら授業と口にして辟易とした表情浮かべていて、相手に続いて立ち上がれば店の出口へ足を向けて

うん……それじゃあ、またね（本当はもう少しいてもよかったのだが、あのような出来事が起こった後ではいても気まずいだけなので寂しいのだが最後まで笑顔を通し続けそのまま彼女の視線から外れるように立ち去り「でもだからこそ時間は大切にしないといけないんだよね」と改めて時間の大切さに気づけば店の外へと出て)

…ユウくんきっと今日は来てくれてないよね…(ライブの当日、幕が開くのを待つ間先日あんな別れ方をしてしまった相手のことを想い、もう自分に愛想を尽かしてしまっただろうなと考えては他のメンバーにも聞こえないように小さな声で呟いては寂しさを感じながらゆっくり開いていく幕の向こうで待っているであろう観客たちのために精一杯笑顔を作って｢そうだねっ、だから今この瞬間を一生懸命頑張らなくちゃって思うんだ！｣時間の大切さについては同意を示して笑顔でそう口にして



(/時間勝手に進めてしまいましたが大丈夫ですかね？

ライブの日に寝坊ってついてないなー。最近寝不足がちなのかも（眠そうな眼をこすりながらも客席で今か今かと始まる時を待っている。待っている間、先日に出会い話して、そして別れた彼女の事を思ってる。来て大丈夫だったのだろうかと言う不安もあったが、約束をしたし自分が来たいという意思が合ったので来たのだ。そう思いつつまだ開いていないステージを見つめており「僕も頑張らないとなー。叶えたい夢もあるし」と限られた時間の中で自分のしたいこととそれがかなった時の事を思い浮かべており)

(/私は全然構いませんよ)