【GL、NL】僕らは今の中で

ん…はぁはぁ…えへへ、出来ちゃうかもしれないね…？（此方も呼吸を整えながら隣の相手を横目で見れば先ほどの行為で深く繋がってしまったことを思い返し、冗談とも本気ともつかない口調でそう言ってのけるが、笑顔には後悔などといった感情はなく

あはは……冗談に聞こえないよそれ（疲れからかいつもの余裕の表情はそこにはなく笑いもやや力がないものになってしまっているがそこにあるのは喜びをはじめとする様々な感情であり何とか力を込め彼女を抱きしめようとし）

んー…もしそうなったらユウくんは責任とってくれる？（背中へと回された手に応えるようにこちらからも相手の背中に手を回し、ギュッと軽く力を込めて抱いて、胸の辺りに額を当てて小さく囁くように問いかけてみて

じゃあ………もしそうなったら卒業前でも僕と一緒になってくれる？（彼女の問いに首を縦に振るも、交際でさえ禁断とも言える二人に子供ができたともなればその先の二人の道は茨の道とは言えないであろうと判断をし、長い沈黙をした後に彼女のあごをくいっと上げこちらへ向けさせると真剣な眼差しを向けており）

うん、だってユウくんとの子供だもん…産まないなんて絶対やだしお父さんが居ないなんて悲しいもん（真剣な表情を向けられれば自身の迷いのない思いを相手へと告げていき、自分の学生としての立場やそういったものは大切だが、それ以上に自分たちの子供の将来のことを一番に考えてそうハッキリと述べ

ふふっ…ありがとう。でもやっぱり子供は僕たちには早いから……しばらくは気をつけないとね（どのような状況でもいてくれるであろう彼女に喜びの笑みを浮かべるもなるべく話を良い方向へと導きたい彼は行為自体を禁止にするわけではないがあまりやりすぎないように気をつけようと言い出し）

そうだねっ、一番は皆に祝福される関係だもん
（最悪の場合、覚悟しているとはいえ、そうなればきっと悲しむ人が居て、何よりも自分たちを信じる皆に対する裏切りになると考えれば、そんなことになることだけは避けなくてはと思え、周りが笑顔で自分たちの関係を祝福をしてくれるそんな優しい未来を夢見ていて

だからしばらくは我慢かな。するなら対策をしないといけないけど……その分たくさんキスしちゃうから（二人にとって一番最良の道に行くためにはやはり我慢することも必要だと考え、しばらく行為を我慢すると告げるとそれを埋め合わせるかのように嫌と言うほどたくさんキスをすることを同時に宣言し）

うんっ…でも今は流石に少し休みたいよ（相手の宣言にはこちらもすっかり乗り気で相槌を打つが、やはりというべきか立て続けに行為に及んだことで疲労が溜まってしまっていて小さく息を吐いて呟いては瞳をゆっくりと閉じ、やがてすぐに規則正しい寝息をたてはじめて

そっか。おやすみ穂乃果（相手の言葉には納得をせざるを得ないため苦笑いを浮かべつつすぐに眠ってしまった彼女の頭を撫でると、先ほどからの行為のため彼も疲れてしまったのか彼女につられるように彼女を抱きしめるとそのまま眠りについてしまい）

んー…あれ？真っ暗…（やはり相手の側は居心地がよく、すっかり眠り込んでしまっていて目を覚ました時には既に日が沈んだ後と気づくのには少し時間がかかり、寝ぼけ眼を擦りながら呑気に呟いていて｢…っ、ユウくん！大変だよ、起きて起きてっ｣少ししてようやく状況を把握すればガバッと身体を起こして家族が帰ってきて相手のことがバレてしまうことを危惧しては慌ててゆすり起こそうとして

んー……穂乃果ー（眠りについているため今の自分達の状況にも彼女がこうして必死に自分を起こそうとしている事に気づかずむしろ夢の中にまで彼女が登場しているのかどこか甘えた口調で彼女の首に腕を回しては頬をすり寄らせ始め）

うぅ…困ったなぁ…（なんとも幸せそうに自分の名前を呼び、まるで甘えるようにすり寄りながら寝息をたてている相手ともう少しこのままで居たいという欲がこみ上げてきて、無理やり起こすのは忍びなくなってしまい、かといってこのままではマズいのも事実であるためすっかり困り果てていて

ほの……か？（頬をすり寄せていると途端に意識が戻っていき目を開けると予想以上に彼女の顔が近くにあり、今が夜になってしまったことと自分が彼女に頬ずりをしていたことに気づいておらず首を傾げており）

ゆ、ユウくん、目が覚めた…？（うっすらと目を開け、こちらの名前を呼んでくる相手と密着状態であることにドキドキしながらもそう呼びかけて｢って、呑気にしてる場合じゃなかったっ。大変なんだよー！｣もう少し二人きりの時間を過ごしていたい気もしたが時間的な余裕がないことをすぐに思い出してベッドから起き上がれば相手の腕を引っ張り

え、ちょ……(未だ夢現の状態できょとんとした表情を浮かべるもそんな彼とは逆に焦ったように叫んでいる彼女によって腕を引っ張られ力を入れていない状態の彼は当然それに抗うことができずにそのままなす術もなく引っ張られ）

ユウくん大変なんだよーっ、お母さん達帰って来ちゃ…う？（寝ぼけているせいもあるのだろう、未だに状況を把握しきれていない様子の相手に事の重大さを簡潔ながらも必死に伝えて、事は一刻を争うのだと言わんばかりにあたふたとしていると突然部屋のドアが開き妹の雪穂が顔を出したかと思えば『お姉ちゃんうるさい。仲がいいのは結構だけどもうちょっと静かにしてよね』と言うだけ言ってドアを閉め去っていき

…………えーと、穂乃果さん？普通にバレてません？（長い沈黙の末にようやく全ての状況を理解し、それと同時に先ほど顔を出した恐らく彼女の妹であろう人物の言葉を聞くと顔をばっちり見られていることとまるで動揺する素振りを見せなかったことを考えると隠しているつもりでもバレバレだったのではないかと顔をひきつらせており）

えっと、あはは…そうみたいだね…（言われてみて時計を改めて確認してみればとっくに夜中で、家族も既に帰ってきてしまっていたことを理解すると、つまりは家族は彼の存在に気付いて尚黙認していたということがわかってバレたらどうしようなんて慌てていたのが取り越し苦労に過ぎなかった事に苦笑が零れてしまい

え、これって家族公認なの？てかいつばれたの？（メンバー以外の周りの人はそれを忘れた感じになっていたと思って自信があったのだが家族にバレているとなるともしや行為したことや過去に何度か家に来たり看病したりなどバレたのではないかと言う不安から顔は真顔ながら頭の中はパニック状態であり）