主 2014-07-05 22:22:36 |
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魔族も人間もあたしに酷い事をした。─アナタのことも、信用できない。いずれはあたしも殺されるの?( まだ深い悲しみから解放されていない、思考力が低下した脳では整理が付いていなく。 人間にも見捨てられ、ほとんど他人不信になりつつある凝視の瞳で相手を見詰め。 そうする間に、相手の家なのであろうアパートに辿り着けば一室へと入り、 長い時間担ぎあげていた己をソファに腰を降ろさせて。 泣きじゃくった後と泣いた後の空腹から立ち上がる力が入らない。そのまま立ち上がろうとはせずに警戒するように辺りを見回して。 )
すぐに信用してくれとは言わないさ。殺すだなんてとんでもない、お前には生きて貰う為に連れて来たんだよ。
(不信感露わな瞳で見つめてくる相手の頭をぽむぽむと優しく撫でながら、いきなり信用しろというのは無理な事と理解していて眉を下げた笑みを向けて。相手を降ろした後まずは腹ごしらえをしようと思い、よく冷えた水を入れたコップを2つ用意し1つは自分で飲みつつもう1つは相手に差し出して「さて、腹は減ってないか?何か食いたいモンはあるか?」と問い掛けて)
あたしに生きて貰うため?わからない、アナタにとってあたしが生きて何が得になるのか。( 信用は出来ない、けれど己の頭に伸びてきた相手の手は不思議と安心感があって。 言葉に耳を頷ければ誘拐目的で此処に連れて来た訳ではない事を理解し、それと同時に浮かんできた疑問に悩むように瞳を伏せ。 ふと目の前に差し出された水が視界に止まれば僅か警戒する様子を見せながらも受け取るけれど口は付けないまま。 問い掛けに数秒考える動作をすれば、「───…パン。」と小さく呟くように返答して。 )
そうだな、俺の自己満足さ。目の前に困ってる子供が居たら放っておけないタチなんだよ。
(何故生かされるのかと損得勘定で疑問を抱く相手を見てはそう思うのも無理はないとふっと優しく笑みを浮かべながら素直に自己満足だと述べて。水を受け取るも口を付けない相手に「喉は渇いてないのか?変なモンは入ってないから安心していいよ」と告げ、此方の問い掛けに対する返答を聞けば長期家を空けていたためパンは無い事を思い出し「パン、な。…今切らしてるから買いに行かねーと。一緒に来るか?」と手を差し出して)
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