及川徹 2014-06-28 13:32:30 |
通報 |
(/いえいえ!
これからもよろしくお願いしますね!
そうですね、八割型こんな感じです。
(相手の服装を見ながら、及川さんらしいな、と感じる。抜かりのない格好、どこへ行っても恥ずかしくないだろう。流石女子にモテるだけある、モテる人というものは細部にまで拘っているからこういう近場の買い物にも手を抜かない。本当その通りだ。「及川さんはスタイルもいいですから、何着ても似合うじゃないですか。」と言い、何やら鼻歌を歌い始めた相手に、そんなに買い物が楽しいのだろうかなんて感じつつ「そうですね、お茶とかあるといいですよね。あとヨーグルトとか軽食なんかもいいと思いますよ」と
何なに?そんな褒めちゃってさ。俺もそんな感じ試そっかなー
(異性には勿論のこと、同性に褒められるというのはそれ以上に嬉しいもので。普段その様な機会のあまりない自分に相手の褒め言葉は擽ったく、珍しく照れた様な表情を一瞬見せ「良い子の国見ちゃんには及川先輩がお菓子買ってあげる」誤魔化すように言えば若干歩く速度を上げて。張り切って出て来たは良いものの外は日差しが強く、眩しそうに目を細めては、こんな時間に出て来たのはやはり失敗だったかと苦笑して。品揃えは良いが歩いて行くには少し距離のある店と一番近いが品数の乏しい店、どちらに行くべきか悩んで立ち止まり「飲み物と軽食くらいなら何処でも買えるだろうけどさ…お前、暑いの平気?」
(/では、背後はドロンしますね!
また何かありましたらお呼び下さい!
別にそう思ったから言っただけです。及川さんなら似合うと思いますよ?
(照れたような顔に思わず微笑ましく笑ってしまいそうになるが、また何か言われても面倒なのでグッと堪えて相手の言葉に肯定し、お菓子を買ってくれるなんて言われると子供扱いされているような気分になるが折角の好意なのだから受け取っておくべきだろうと感じ、「ありがとうございます。塩系のお菓子がいいですね」と。暑い、この少しの距離を歩いただけでそう思ってしまうのだからここからまた、帰ることを想像しただけで悲惨だ。バスや電車が頭をよぎるがそんなものはなくて。「え?あぁ、大丈夫ですよ。」と暑さは少し苦手だが、きっと大丈夫だろうと自分に言い聞かせるように相手に向かってのべて
及川サンてば何でも似合っちゃう?でも俺らお揃いになっちゃうね!
(軽い調子で冗談を言えば、相手と同じ様な服に身を包んだ自分を想像してみて。何故か一緒にいる場面を想像してしまい、似たような服装の男が二人仲良く一緒に居るのは何とも言いようがない光景だなと笑顔が少し引き攣り。先程の自分の発言に、てっきり子供扱いするなと言われてしまうと思っていたが、お菓子の種類までリクエストしてくる相手が可愛く感じ了解の意で微笑んで数回頷き。見るからに暑さに弱そうな相手だが、大丈夫ならば少し遠くまで行こうかと1件目の店を通り過ぎ「じゃ、もう少し先の店まで行こっか。お前、もう少しそっち歩きなよ。暑いの駄目なんでしょ?」そう言って相手をさり気なく道路脇の木の影の方へ押しやり
お揃いはちょっとキツイですね…じゃあ次買い物行く時はオレがもう少し違う格好しますよ。
(相手と自分が同じような服を着ては余計に自分が不憫に見えるではないか。そんなことは公開処刑であるため、自分が違う格好をすれば問題ないだろうと思考して相手にそれを述べると反応を伺い、あまり私服をたくさん持っている方ではない自分に比べて相手はそれなりにたくさん私服を持っていそうだ、なんて勝手な予測をしてしまい。自分も相手に何か買った方がいいのだろうか、買ってもらうだけではいけない気がして「オレも及川さんに買いますよ。」といっては確か財布の中は乏しくなかったはずだと思い出して。「…あ、ありがとうございます。」こうゆうさりげない優しさなどがやはり誰にでも好印象を与える秘訣なのだろう。見返りを求めない所がまた相手らしくて思わず甘えてしまいそうになる
え?いや、実際国見ちゃんの方がそういうの似合うだろうし、気使わなくていいよ。
(ただの優しさなのか、先輩に対しての遠慮なのか。何方にしても相手に気を遣わせてしまっては悪い。上手く伝わっただろうかと相手を見れば、同じく自分の反応を窺っている様子の相手と視線がぶつかり可笑しくて思わず笑ってしまい。同性の後輩に何か買ってもらった事など今までになく、驚いたように数回瞬きをすれば「え…ありがとう」やっと出てきた言葉はそれだけで。「別にお礼なんかいいよ。何かフラーッといっちゃいそうで怖いもん、お前」彼だって自分と同じく運動部であり、それなりに体力はあるだろうと思うが何と無く心配で。少し失礼かな、なんて思いながら
オレはジャージでも出かけられる人なんで全然大丈夫ですよ?
(相手が自分のような格好をしている所を想像するとそれはそれでかっこ良く見える、普通に似合いそうだ。お世辞や遠慮なんかではなく、本当にそう思ったことを述べた、しかし目が合って笑う相手につられて自分も自然と笑みを零してしまう。なんだか言葉に詰まったような相手の様子にまずいことでも言ったのだろうかと心配になるが、「ハーゲンダッツとかでもいいですよ」と高校生にとっては高級な部類に入る商品名をあげてはいたずらに笑い、「オレそんなに軟弱じゃありませんよ?逆に及川さんが心配ですね、すぐどっかいっちゃいそうで」なんて小生意気な言葉を羅列しながら木影を歩いて
俺は私服姿のレアな国見ちゃんが見たいの!
(ジャージ姿の相手なんて中学の時から散々見て来た。せっかくなのだから、あまり見る機会のない姿の方が得した気分になれるし、相手の趣味もわかって距離を縮める良いキッカケになるかもしれないと思い、駄々を捏ねる子供のように言って。「なっ!?そんなの俺が買ってあげるし。先輩を甘く見ちゃダメだよ?」先輩と言ってもお互い高校生であり、当然部活に追われバイトなんてしていない。金銭面では特に変わりないのだが、後輩に奢ってもらうのは納得行かず、挑発的な笑顔を見れば額を軽く弾いて。「何それ…じゃ、手でも繋ぐ?」相手の反応を試すように意地悪く笑えば手を差し出し
見てるじゃないですか、今。
(自分の私服姿なんて見ても何も楽しくないだろう。センスは悪いし姿勢も悪いから似合う服なんて限られている。相手ぐらいセンスがあれば見てる方も楽しくなるだろうが自分にはそんなカリスマ性など皆無だ。現に今は私服姿なわけだし、これからのことはこれから考えればいい。「いてっ…二人で割り勘すればいいじゃないですか。」買った商品を割り勘すれば公平だろう。どちらも出す値段が同じなら文句もないだろうし、お財布にも優しい、これは名案ではないだろうか。弾かれた額を手で擦りながら「前髪伸ばそうかな」なんて呟いて。手でも繋ぐ、相手の口から発せられた言葉にびっくりしながら乗ったほうがいいのだろうかと考え、「いいですよ」と言いながらその手を握って
国見ちゃんのケチ!
(私服を見せてという名目で、また出かける約束を取り付けようと思っていたが上手く行かない。態と拗ねたように頬を膨らませてみては「ブッ…これ、俺がやっても可愛くないね」耐えられずすぐに吹き出せばイタいな、などと思いながら一人楽しそうにして。割り勘という言葉に眉間に皺を寄せ暫く考えてから「…じゃあ6:4で」奢ると言い通せないのが我ながら情けないが、自分だって普通の高校生なのだから仕方が無いと自身に言い聞かせ。相手の呟きに、長い前髪を鬱陶しそうに払う場面が想像でき、バレーに支障が出ては困ると苦笑しながら「ボール打つ時邪魔だと思うよ?」とやめるよう促して。差し出した手にどんな反応が返って来るのか楽しみにしていれば、予想に反して握り返され、払うことも出来ずに目を丸くしたまま「繋ぐんだ!?及川サン気持ち悪いです、ぐらい言われる覚悟だったんだけど!」
ケチじゃありません、全く、子供ですか。
(相手が言いそうなことなんてだいたい予想出来る為、冷たくあしらうように手をヒラヒラと振っては、自分で行動して勝手にツボにハマっている何やら痛々しい相手が目に入り。「そうですか?なかなか似合ってると思いますよ」とフォローを入れるとむしろ自分がやった方が全然可愛くないのではないだろうかと思考。「5:5にしましょうよ。あ、それともオレが6の方ですか?」割り勘にするのだったらどちらが払う金額も同じ方がいいだろう。相手は先輩としてのプライドなんかを感じているのだろうか、自分と居る時はそんなもの感じなくてもいいのに。前髪の話がまさか聞かれているとは思わず、恥ずかしいことをしたな、と溜息をつきそうになるが相手の意見はもっともなので「そうですね。及川さんの前髪ってどうなってるか不思議なんですけど」と相手の髪を見ながら逆に問いかけて。「そんなに言うなら離しますか?」と握っていた手からだんだん力を抜いていくと相手がどんな反応をみせるのか気になり、それがまた楽しいなんて感じ
トピック検索 |