篠田 遼 2014-06-01 22:41:40 |
通報 |
(己もそろそろ瞼が重くなってきた為、ささっとシャワーを浴びて涼し気な格好に着替えるとついでに洗濯機を回し、風呂場の軽い洗浄もしてから脱衣所を出ると生徒のテストの採点等明日に後回しにしようとぐっと伸び、目を擦りながら自分の部屋に戻ると相手がちゃんと就寝しているかベッドまで寄ると顔を覗きこんで。
ん...、 せんせー。( 扉の開閉音にて寝そうだった能は思考を開始させ、半眼を開いて。不意に覗かれた愛しい人の顔に頬を緩めて片手だけ布団の中から出して頬に添えれば相手を呼んで。)
‥すまん、起こしたか。(手が頬に添えられれば寝ぼけ眼て此方を見つめる恋人に目を細め、起こしてしまったかと謝罪し。頬に添えられた手に自分の手を重ねるとそっと握るような形にして、静かに己もベッドへ寝転がり。
...待ってた。( 本当の事を言ってしまえば怒られるか呆れられるかするだろうが相手が悪いわけではないと伝えたくて帰ってくるのを待っていたと。布団に入ってきた相手に擦り寄れば首元に顔埋め、指を絡めて恋人繋ぎへと変え。 )
寝ろって言ったろ、何やってんだ馬鹿。(待っていた、と言われれば嬉しさもありちょっとした怒りもありと複雑な気持ちになるがその気持ちとは裏腹に繋ぎ変えられた手をぎゅ、と握り。一先ず怒りはするものの声は荒らげず注意程度の怒りで、繋いでいる手とは反対の方の手で首元にある相手の頭をぽんぽん叩き。
まだ少ししか触ってないから。( 何やってんだ、なんて聞かれれば律儀に答える。帰ってきてお風呂やら何やらで触れている時間が少なく欲求不満とでも云いたげな言い回しをして。撫でられている感覚が心地好く再び寝そうになるが意地でも満足するまで寝ないとばかりに頭を首筋に押し付け、「もっと撫でて。」なんて呟いて。 )
俺より勉学を優先しろ、こんなこと続けてたらもう撫でてやらねぇぞ。(律儀に答えられるとその答えにもまた複雑な気持ちになるが此方は家庭教師という身でもあり、欲求が満てないのも同じではあるが己のせいでに勉学に支障をきたしてはいけないと心を鬼にして、もっとという言葉に髪をひと撫でするだけで少しキツめの言葉を返して。
せんせーのお陰で落ちこぼれてない処か成績は上位だし、俺だって頑張ってるよ。( ただもう少し話したかっただけなのに、冷たく返されれば不機嫌そうな声で言い返して。それでも触れていたいという欲求は嘘ではなく抱き締めたまま離れようとはせず。「少しの息抜きくらい良いじゃん。」と何処か甘えるようなでも、不機嫌そうな声色で文句を言いながら首筋に軽く口付けして。 )
頑張ってんのは知ってっけど、生活リズムを乱すようなことはすんなって言ってんの。(キツめの言葉を選んでしまって後悔しているが、学生であり恋人である相手の生活リズムを乱して体調でも壊すのは‥と真剣に考えており。それでも息抜きだと首筋に口付ける言動に色々な意味を込めて溜め息一つ、ぎゅうぎゅうと苦しい位に抱き締めて髪も指で梳かしながら撫でて。
...御免なさい。ちゃんと寝る。( キツい口調であっても自分を心配して言ってくれているのだと長い付き合いなら分かってくるもので、その優しさに表情穏やかに。抱き締めてくれることである程度は満足し、朝起きても相手は此処にいるのだと安心すれば胸元に顔を擦り寄せて眼を閉じ。 )
今度はちゃんと寝ろよ、おやすみ。(わかってくれたようで謝罪の言葉と共に胸に擦り寄ってきた相手に此方も穏やかな笑みを浮かべ、そろそろ瞼も落ちかけてきたころに髪に口付け再度就寝の挨拶をかけると抱き締める力を弱め、体を少し丸めて瞼を閉じ。
...ふ、ぁ...。( 予想以上に身体は睡眠を欲していたようでおやすみ、と挨拶するなりすぐ眠りについてしまったらしい。朝の日差しにて眼を覚ませば背後に温もりを感じながら瞼を閉じようとする眼を擦り、意識を覚醒させれば小さく欠伸を溢し。 )
ん‥紗羽…。(カーテンの隙間から僅かに差し込む光に重い瞼を上げるとまだ脳が働いていない為相手が居ることに疑問を持ち、名前をぼそりと呟くと恋人が隣に居ることに嫌悪の気持ちは勿論無く、脳を覚醒させようとも思わずにぎゅう、と相手を抱き締めて再び眠りにつこうと。
はいはい、紗羽ですよー。せんせー起きて。 学校行かなきゃ。( 眠そうに名前を呼ぶ相手に呆れたように、だが何処か楽しそうな雰囲気で返事して。てっきり起きると思っていたが抱き締めたまま明らかに寝ようとしている様子に今日は学校なのに、と内心溜め息を吐き、優しく囁いて。 )
学校、やべ‥。(落ちかける瞼に相手の言葉が聞こえれば学校と復唱しては己も仕事の処理があったのだと意識をはっきりさせれば抱き締めていた腕を解いてがしがしと頭を掻き。ベッドから下りれば無言で相手を見つめた後、小さくリップ音立てながら口付けると「朝飯なんにする」と朝食の希望を聞き。
...パン。( 顔が近付いてきてキスだと察すれば咄嗟に眼を閉じて受け。ゆっくりとした動作で上半身起こし再び眼を擦りながら朝御飯を考え、結果パンという何とも大雑把な要求で返し。 )
パン‥んなもんで腹一杯になるか?(己もあまり上から言えやしないがなんとも最近の若者の朝食という答えに眉間に皺を寄せ。だが食べたいと云うのだから、と相手の要望するものはたしかキッチンの袋の中にあった筈と確認するために寝室から出てキッチンの袋を漁ってメロンパンやアンパン、食パン等のパンを机に並べておき。
大丈夫。( 朝はご飯が入らない方で食べると逆に気持ち悪くなってしまう。短く答えれば安心させるかのように微笑向け。相手が出ていくのと同時に己も出れば自室へ入り、外出着に着替えてキッチンと隣接したリビングへと向かって。 )
そんなら良いけど、この中から適当に選んで食え。(本当は手料理等食べさせてやりたいものだが自分自身料理が得意というわけもなく、朝も弱いために市販になりがちで申し訳ない気持ちもあり。此方へ向かってくる相手に机の上のパンを指差して述べると己は洗面所へ顔を洗いにリビングを出て。
ん。( てっきり一緒に食べると思っていたが立ち去っていく後ろ姿に一時的だとしても嫌で寂しそうな表情浮かべ。だが忙しい朝の時間に我が儘等言ってられず、席について適当にメロンパン選べば大人しく食べ始め。 )
トピック検索 |