撫でて､愛して、愛されて(bl

...見られてると食べ辛いんだけど。( 立ち去り何か支度すると思いきや一向に立ち上がる様子を見せないので顔を上げればじっと此方を見詰める相手の姿｡すぐに顔を下げﾊﾟﾝを食べることに集中するが視線感じて照れ臭くなり､もう一度顔を上げて恥ずかしそうに呟き｡ )

ん？あー、気にせず食べろ。(朝食を食べる相手がどうも可愛く、じぃと見つめていれば相手の照れ臭そうな表情が目に入り、暫し何かを考えるもののまだ見ていたいと、気にするななんて言葉を投げかけた後にふと視線をｽﾞﾎﾞﾝのﾎﾟｹｯﾄに移してｽﾏﾎを取り出すとおもむろにｶﾒﾗを起動させ相手の方へｽﾏﾎを向けてｼｬｯﾀｰ音響かせ。

無理...､て､ちょっと! 本当恥ずかしいから止めてよ､ご飯なんて何時も食べてるじゃん。( 最早恥ずかしいというよりﾑﾗﾑﾗする｡朝っぱらからいちゃいちゃなんてしてる時間も無いので欲求を押さえる為に見ないよう視線を逸らそうとするが徐に撮られた写真｡考え事をしていたせいで気付かずに撮られてしまえば恥ずかしそうに頬を染めて相手の方に片手を伸ばし､珍しく大きな声を出して｡ )

今は特別、欲求不満だとそういう姿もすげー可愛く見えんの。(伸ばされた手を避けてｽﾏﾎを持っている片手を上にあげると頬を朱に染めた相手にくすりと、笑い。欲求不満の現状を言い訳に写真は手に渡らせようとはせずに「仕事中寂しくなったらこれにちゅーしとくわ」と冗談めいた言葉を呟いて撮った画像を早速待受に。

...欲求不満なら今構えよ｡ 実物が目の前に居んのに写真なんて見てないで。( 最後の一口までﾊﾟﾝを食べ終われば指先をぺろりとひと舐め｡仕事中に見るくらいなら構わないが今目の前に居るのに携帯を弄っているのは嫌ならしく照れる顔ではなくむす､と不機嫌そうに頬を膨らませて｡ )

構いたいのは山々やけど、今したら止まんなくなるし写真で我慢してんの。(相手は己がどれだけ欲求不満か分かっていない、構うどころじゃ済まないと苦笑すれば指に残る砂糖を舐める姿も魅力的であり、ｷｽをしたい衝動にかられてしまうがそれを誤魔化すように手を伸ばし膨らませた頬をつつき、「そりゃ俺だって実物に色々したいけどな、今すぐ」と意味深な言葉を述べ、車のｷｰをくるくる回して。

...今日学校休もうかな。( その無意識に熱の籠った瞳に魅せられ頬をつつかれても見詰め返すのみ｡相手も己もどちらも程度は違くとも欲求不満､ならば構い合えば利害の一致だとばかりに絶対に了承しないであろう呟きを頬緩ませぽつり｡車のｷｰが視界に入ればﾊﾟﾝの袋をごみ箱に入れ､鞄を取ってこようと立ち上がり｡ )

あーほ、帰ってきたら嫌でもいちゃいちゃすんだから覚悟しとけ。(呟きが耳に入ればふっと笑い、相手に続いてﾊﾟﾝの袋をゴミ箱に捨てると立ち上がった相手の腕を掴んで此方に引き寄せて後頭部をひっつかみ唇合わせ。貪るように口付けると暫くして唇離し、自分で述べた言葉にくつくつと笑って。

...疲れてなかったらね､ ( いきなりでも嬉しそうに口付け受けるが次いだ言葉は話が別｡欲求不満は認めるが学校は例え特別な何かがなくてもそれだけで疲れてしまうので帰ってきたらすぐに寝たい日も少なくない｡ふふ､と試すように笑えば鞄取りに部屋に向かい､すぐにまた帰ってきて｡ )

んな‥、寝たら犯すからな。(学校で疲労やｽﾄﾚｽがあるのはわかるがこれ以上我慢すればそれこそ暴走してしまいそうで、一時言葉を失うが戻ってきた相手に脅すように上記告げれば欲求不満な体と心に苛ついてぐしゃぐしゃと頭を掻いて。ふと時計に目を向けると丁度良い時間で、「行くか」と用意が出来たのを確認すれば玄関を出て車へと向かい。

寝なくても犯す､とか? ( 車に向かう相手の後ろを着いていき､玄関の鍵を閉めて｡正直なところ犯すはあまり脅しにならないがそこは突っ込まず､むしろ寝ても寝なくても欲求不満ならば同じことなのではと｡何時もの如く助手席に座ればｼｰﾄﾍﾞﾙﾄしめて｡ )

それは俺の気分次第。(寝ていれば犯すと言ってしまうほどに欲求不満だがやはり相手の身体も心配な為に曖昧な返事を返すとｼｰﾄﾍﾞﾙﾄを締めたのを確認して己もｼｰﾄﾍﾞﾙﾄをしめればｴﾝｼﾞﾝかけ。車を運転するという機会は多々あるがあまり得意ではなくお世辞にも安全運転とは言えない操縦で家を出。

...楽しみにしてるよ。( 相手の気分なんて曖昧の返事は今考えてもどうにもならないことで､どちらでも嫌ではないことも事実｡欲求不満な相手を煽るような台詞をわざと使えば流れていく外の景色に目を向けて｡ )

楽しみ、ねー‥どうなっても知らねーぞ。(わざとかはわからないが煽るような言葉をかけてきたことにふ、と笑み。窓側へと目を向ける相手を横目でちらりと見ていれば此方を向いてほしく赤信号で止まっていればわざと「なー、こっちって右だったけ、それとも左？」と質問を投げ掛けて此方に目を向けようとして。

好きにしてｰ､...なんて｡ ( 再び脅しに近い言葉をかけてくる相手に窓の外見たままふざけた調子で煽り返す｡が､道を尋ねてくる相手に内心そんな馬鹿なのか､なんて前も見ずに横の景色だけで方向が分かれば｢左｡｣とぶっきらぼうに伝えて｡ )

…着いたー。(少しの煽りでも今はﾑﾗﾑﾗとしてしまっている自分が居て、そんな己にひとつため息を吐き。ああ、やはり回りくどい聞き方は自分に向いていないと答えが返ってきた後今更とはわかっているものの後悔している内に視界に学校が見え、校門前に車を停めればぐっと伸びて相手の方をちらりと見やり

ありがとｰ｡ 行ってきます｡ ( 着いたとの合図にｼｰﾄﾍﾞﾙﾄ外せば鞄手に持ち､徐に相手の後ろ髪つかんで此方向ければﾘｯﾌﾟ音たてて唇にｷｽしてはにこりと笑い掛けてすぐに離れ｡行ってきますの挨拶しては相手の返事を聞くことなくﾊﾞﾀﾝと扉を閉め､校門に向かって歩き出し｡ )

あ、ｯ…は。(後ろ髪掴まれて咄嗟にいつもより低めの声を出してしまうがその言葉も全て発せられることはなく、突然のことであったからきょとんとして素頓狂な声を上げてしまえばにこりと笑む相手の姿。挨拶をしてからすぐに出て行った相手に声を掛けることも出来ず、仕方なく窓を開けては気を取り直し「いってらー」と周りの目を気にする事なく相手の背にひらり手を振って。

あｰあ､遅くなっちゃった。(何時もの事ながら早めに帰りたかったのに生憎今日は先生にﾊﾟｼられてしまい今の時刻は7時半｡こんな時間まで残す方もどうかと思うが周りには部活生の影もちらほら見えるので危険ではないのだろう｡溜め息吐きつつ電車降りたあとの自宅への帰路をまったり歩いて｡)
(/遅くなってしまって申し訳ありません!)

ただいまー、と‥帰ってきてないのか。(あの後に買い物や仕事、バイトと疲労やｽﾄﾚｽが積み重なりげっそりとしながらﾄﾞｱを開くと挨拶をしても返事は返って来ず、まだ帰ってきていないのだと認識すれば時計を確認して。今の内に夕飯を作ろうとﾘﾋﾞﾝｸﾞに鞄をおいて今朝買い置きしておいた材料を覗きにｷｯﾁﾝへ。)

(いえ、大丈夫ですよー。お気になさらないでください！