フェイタン 2014-05-31 01:04:31 |
通報 |
私のものになたら続きするよ。それまでおあずけね
(無抵抗、むしろ身を預けているように感じとれる彼の様子に本能のままむき出しとなっている首筋に痕つけて。細く色白な肌に一際目立つ赤い印、軽く口付けすると囁き微かに優しげな瞳となった表情で視線交え。悪い事をしている自覚はあるがこのゆるりとした空間が心地よく、二度とないであろう幸福な時を噛み締めるように再び抱き締めて。そんな時間が長く続くはずもなく刻々と任務の時が迫っており、ここに居ては時間になっても現れない彼を不審に思い赴くだろう、そんな事を考えている矢先ノック音が響き扉越しに「私だけど」とマチの声が。ゆるく体離し彼の表情を伺い見て)
(そんな…っ、ありがとうございます^ ^まだまだ試練を与えたいのでマチちゃんに登場してもらいました…!)
(私のものになったら…そんな言葉が耳を掠め、期待してしまう自分がいる。フェイタンも俺を…?出掛かったその台詞を喉元で止め飲み込み。単純に怖かった、確認することが。双瞼を閉じ、改めて口を開こうとした時、タイミング悪く扉の向こうからマチの声が聞こえ。急に現実に引き戻されたような感覚に胸がキツく締め付けられる感覚に陥って)
…あ、うん。どうしたの?
今仕事の準備しててさ、帰ってきてからでもいい、かな?
(ごめんね、と付け加え、マチを部屋から遠ざけようとする。できるだけ優しい声色で、いつも通りを装って。今会う訳にはいかない。首筋の痕も然り、自分の想いを自覚してしまったことも然り。そんな妙な緊張感からか声が些か震えてしまっている気がして)
(/マチちゃん登場おっけーです!
ただ…なんかシャルが悩み過ぎて女々しいですね;;
すみません、どうにかします;;←)
…興醒めね。悪ふざけしすぎたよ。
あれは冗談、入り口で待てるよ
(マチへの返答を静かに聞き僅かながら緊迫感を漂わせる姿を感じとればスルリと離れ自然と首筋の痕へと視線がゆく。本能的に動いてしまったとはいえ過ぎだ事をした、出来る事なら奪いたい、だが相手が別の人物ならこうも迷いはしなかった。古い付き合いの仲間だからこそ絆は深く時に残酷なものへとなる。拳をきつく握り感情を読み取られないよう背を向けてはさらりと言い放って瞳伏せ。この後の任務を考えるとやるせない気持ちに陥る、しかし2人に悟られてはいけない、一呼吸おけば彼の温もりを断ち切るように振り返る事なく窓を開け其処から飛び降りて)
(女々しくないですよ、寧ろフェイタンに振り回されマチと板挟みにあって、申し訳ないですがニヤニヤして楽しんでます(笑)
っ……はぁ…
(了解を示す言葉と共にマチの遠ざかっていく足音、そして窓から出ていく相手の後ろ姿を見送れば、壁に背を預けズルズルと力無くその場に座り込み大きな溜息を一つ。困惑した頭の中を整理しようと思っても今の自分には無理な話で。先程までと同じように再び片手で前髪をくしゃりと掴み瞳を閉じる。フェイタンがどう思っているのか、本当に冗談だったのかそれとも…?いくら考えても分からないものの先程のフェイタンの言動で逃げてきた己の気持ちと向き合わなければならなくなったのは事実で。冗談ならあんなことしてほしくなかった、なんて女のような事まで考える始末。自分に嘲笑して立ち上がり、仕事の準備を整え相手の待つ入り口へ。今は仕事に専念しよう、無理矢理自分に言い聞かせては己の必需品である携帯を握り締め)
(/あ、ほんとですか?なよなよし過ぎかなと思ってたのですが、それならよかったです(笑)
あと、うちのシャルこんな状態ですので、結局仕事に集中できず怪我しちゃうパターンどうでしょう?デジャヴになっちゃうので、嫌なら仰ってくださいね^^)
何もないよ。そちはどうね?
(壁に寄り掛かり瞳伏せて先程の事が頭から離れず自然とため息が漏れ髪の毛くしゃり。あのひと時が幸せだった分それがもう叶わないとなれば虚しさは増す一方で。そんな中マチが現れシャルと何かあった?と他の仲間同様、以前のよそよそしさを疑問に思っての事だと思うが先程の事が頭過ぎり、更に感の鋭い彼女とあってドキリと心臓が飛び跳ねるが間を置かずさらりと返し。何故からしくない2人の様子を尋ねる辺り動揺を全て隠すことは出来ないようで。別に普通。そう答えるマチ、表情も普段と変わらない様子に安堵するもそれが複雑でもあり、素っ気なく相槌打ちそれから特に会話することも無く彼が現れると視線送ることなく歩き始め)
(いいですねっ、それでマチちゃんが甲斐甲斐しく看病してるのを嫉妬、てのはどうでしょう?それでフェイタンもマチの目を盗んでこっそり…みたいな^ ^)
行ってくるね。
(相手の待つ入り口に向かえばそこにはフェイタンとマチの2ショット。思わずドキリと心臓が跳ね上がるも、平然を装い。特にマチには会いたくなかった、しかし同じ建物で暮らしている以上避けるというのも無理な話で。距離が離れているうちに一度深呼吸してからいつもの笑顔を作り、距離が近付き視線が交われば挨拶をしながら片手振り。「ん、いってらっしゃい。気を付けてね?」とマチからも普段通りの言葉が返ってくれば、安堵しつつも罪悪感もあり。そんな複雑な心境の元、目も合わせずフェイタンと共に仕事先へと歩みを進め)
……ここだ。
(特に会話するでもなく視線を交えるでもないまま今回の仕事先である屋敷前へと辿り着き。必要最低限の会話でなければ先程のことを尋ねてしまいそうな自分がいたから。次に避けているのは己の方か、と自嘲し。「おそらくターゲットは2階奥の部屋。…さっさと終わらせよう。」それだけ告げると素早く門番を殺し中へと侵入し。率先して入っていくなど、普段の己から考えればらしくない行動で)
(/いいですね!そんな感じでいきましょう^^
場面を進めようとしたら長くなっちゃいました;;
お気になさらず!←)
…荒れてるね
(あんな事があったのにマチに変わらぬ笑みを浮かべる相手、本当に冗談だと思いこのまま無かった事になるのだろうか。己から切り出したわりに煮え切らない様子で心に矛盾が生まれる。しかし前のような過ちを繰り返すまいと頭切り替え相手と共に目的地を目指し。そこでの彼の行動に少々遅れとるも背中追いかけながら独り言ぽつり。背後からの敵を片付けながらも背中から目を剃らせず、静かに後を着いていき。何故か胸騒ぎがする、ざわつきを気にしながらも相手と僅差をおいて奥の部屋へと突入し)
(大丈夫ですよ、お疲れさまです!やり易くして下さってありがとうございます^ ^)
……ッ…
(目的の部屋へと侵入すれば予想通り家主とボディガードが2名。自分達の登場に怯え慌てた家主の腕の中には目的の獲物があり。自分でも荒れていることにさえ気付く余裕もなく、とにかく早く終わらせる、繰り返し自分に言い聞かせながら3人の敵の元へと歩み寄り。その最中、突如隣の壁から現れたもう一人のボディガード…どうやら姿を消す念能力を身につけているらしいその男に己の胴は虚しくも貫かれ。いくら姿が見えなくともそこまで速い攻撃でもなかった_いつもの己なら擦り傷で済んだレベルだったはずなのに…薄れゆく意識の中で漸く自分が冷静でなかったことを自覚し自嘲して)
(/お疲れ様です!
いえいえ、そう言っていただけてよかったです^^)
…!
チッ、情けないね
(気付いた時には一歩及ばすまるでスローモーションのように貫かれた彼の体、一瞬の出来事に動きが止まるも瞬時に立て直し姿を消した能力者の気を読めば素早く息の根を止め、他の敵も同様片付けると宝も取らず直様彼の元へ。言葉を交わす時間も惜しく、無言で袖破り胴回りに巻いて簡単な処置を施すと舌打ちと共に吐き捨て。それは守れなかった己に対して放った台詞で、頬を人撫ですると彼を背負い傷口を気にしながらもアジトへと急ぎ。)
……宝。私もドジ踏んだね
(アジトに到着すれば慎重にベッドに寝かせマチへと託し、他の団員も己に続きシャルまでも初歩的なミスをした事に驚いた様子で。宝の話を切り出されると持って来てないことにやっと気付きバツの悪い表情でぽつりと。彼の事となると頭が回らない、何のために向かったんだかわからないと小さくため息吐いて。容態が気になるがマチの腕なら問題ないだろう、そう腹括って宝の回収をするべくまた例の場所へと駆け出して)
………ッ…
(どれくらいの時間が経過しただろう…漸く意識が戻り薄目を開く。そこには見慣れた天井、しかしいつもと違うのは血を流し過ぎたことを示す意識の虚ろさと全身を覆うような激痛。「そうだ、俺…」ミスったんだ、そこまでは言葉にすることはなかったが、己の呟きに反応し駆け寄るマチの姿が視界の端に映り。「シャルっ!気が付いたんだね」彼女らしくない今にも泣きそうな顔でそう言われれば微笑を返して。マチが手当てしてくれたんだろう、でも運んでくれたのは…虚ろな思考をどうにか巡らせ現状把握に務め。マチからあと数センチズレていたら死んでいた、そう聞かされ苦笑いしてしまい。いっそズレていればよかったのに、そんなことまで思ってしまう己にはっとし、マチに丁寧にお礼、謝罪をして今は一人にしてほしいと頼む。今の自分からはロクな言葉が出ない、そう考えてのこと。一応処置は済んでいたらしく、心配そうな表情をしながらも普段とは明らかに違う己の態度を汲んでくれたようでそっと退室していくマチの背を見送れば大きく溜息つき)
本当馬鹿ね、馬鹿過ぎてほておけないよ
(暫くして宝を持ちアジトに帰還すると団長へ手渡して、シャルが意識を取り戻した事が分かれば一目散に部屋へ行き。扉ノックするも返事を待たず足を踏み入れて、その姿を見ればやっと安堵し椅子をベッド近くに持って行き腰掛けると、彼の片手を両手で包み込んでトゲのある言い方だが後半はぽつりと独り言のように呟き。あの時感じた不安が外れて良かった、失わずにすんだ唯一の存在、本当に良かった、深くため息吐くと包み込んだ拳の上に頭を置いて。安堵の次に溢れそうになった涙を堪えながらギュッと強みの増した力で再度握り締めて)
…いろいろごめん、フェイタン。
心配かけたことも…あの時無責任なこと言っちゃったのも。
(手が強く握られたことで、動かない身体をどうにか動かしそちらを向けば心から心配してくれていることが読み取れる相手の様子。こんなフェイタン初めて見た…妙に冷静にぼんやり考えつつ己の口から出てきたのは謝罪の言葉。ここまで心配をかけたことは勿論、あの時、つまり己と同様にフェイタンが怪我をした際のことを。同じ状況になって初めて、あの時相手が旅団を抜けたいと言った気持ちが分かった気がして…同時にあの時の自分は何も分かっていないのにただ感情的になって制止したと今更になって反省したため出てきた謝罪で。それは同時に、己も今、旅団を抜けようと思っているという気持ちの表れでもあり。半ば無意識に握られた手をこちらからも強く握り返して)
……。
返事は無用よ。私、仲間失うのがこんなに辛いと思たの初めてね。お前の背中は私が守る、必ず。…なにも言わずに消えるのは許さないよ。
(謝罪の言葉を静かに聞き頭を上げて、立場が逆になった彼の気持ちは痛い程分かる、己の不甲斐なさを悔いているのは自身も同じ。緩く力を抜き包み込んだまま真っ直ぐ見据え、己の気持ち伝えて。間を置き相手の表情から察すると低く静かな口調で告げ約束の契りを交わそうと薬指を差し出して、らしくない行動と共に「破たら拷問ね」口角ゆるりとあげて冗談を。あんな本音を零したことすら初めてで、告げた後のもどかしさと少々重たい空気を変えたかった、らしくない行動はそこから来たのかもしれない。そろそろマチが容態を見に訪れるはずだが少しでも長く居たい、そんな気持ちから中々腰を上げられずにいて)
…はは、拷問はやだなー。
(相手の話にじっと黙って聞き入り。らしくない、普段なら絶対に聞くことのないだろう言葉たち、でもらしくないからこそ本音なんだろうと窺い知ることができて。返事は無用、その言葉通りにあえて返事はしないまでも、与えられる言葉のおかげで今目の前にいる相手に対してのどうしようもなく愛しい気持ちと感謝の気持ちが溢れてきているのは疑いようもなく。それが漸く見せた笑顔に繋がり、相手の冗談にのみ応じるように契りを交わして。そうしておもむろに天井を見上げれば、)
俺の話にも返事いらないよ。……俺、マチと別れようと思う。
(今回のことが決め手となった。己がフェイタンを愛していることは事実、たとえそれが叶わなくとも。一方でマチが己を大切にしてくれていることもよく分かった…だからこそこんな中途半端な状態は続けられないと腹を括ったようで。勝手ではあるがこれが誠意でもある、そう感じたから。それをわざわざ相手に伝えた辺り、期待しているのか…?そんな己の心に思わず苦笑いして)
……。
(耳を疑った、別れを宣言する台詞に微かに息を呑み言葉を失い、代わりに彼を見据えて。色んな疑問が頭を過ぎる、2人の間に溝は無く喧嘩すら見たことがない。無関係である己に宣言する意図は…。自身にとって都合の良い事だがどうも煮え切らず、しかしこの先の希望に期待しているのも事実であり。暫く無言貫くがその話を流すことは出来ず、カラカラに渇いた唇から発した言葉「理由は?」素っ気なく短いあまりにもデリカシーの一欠片もない言葉。それとは反対に無意識に顔近付けがっつく様子は普段の己には無い行動で。答えによっては期待が膨らむ一方でマチの事を思うとまた複雑で、ループする心情は変化することもなくただ静かに返答を待ち)
理由?……俺の気持ちの変化、かな?
(相手のことだ、そうか、程度で流されるものだと思っていた。しかし予想に反しがっついてストレートに理由を聞いてくる様子に少し目を丸くして。まさか問われるとは思っていなかったため答えも用意しておらず、かといってこの流れで告白などするつもりもない。再び天井を仰ぎ見つつ回らない頭を無理矢理回して漸く出た答えは、どうにか濁しつつも本音だった。この答えを相手はどう思うだろう?気が多いと軽蔑するだろうか?そんな不安が渦巻く脳内の片隅で、先程と同様、僅かながら期待してしまっている己がいるのも事実で)
なら私にも…いや、聞かなかた事にするよ。
(僅かながら希望が見えた、…私にもチャンスはある。つい口走った言葉を切り話濁して。今更他人の恋路に首を突っ込む己に嫌悪感がふつふつと、それを断ち切るように軽く首を左右に振り立ち上がり。正直ひとりになりたかった、非日常にいる己にはまた違った非日常な展開の数々と彼の話を聞き背中を押され固まった気持ちに整理をつけたかったからで。さらりと髪の毛を撫で、何か言いたげな表情で見下ろすも「お大事に」薄く笑み浮かべると部屋を後にして)
あ、うん…ありがとう。
(何か言いかけ、途中でやめてしまった相手を不思議そうな顔をして見上げ。けれど相手の性格上、続きを聞きたいと求めてもきっと話してはくれないのだろう、そう予想すれば潔く諦め微笑を浮かべてお礼を述べ、部屋を後にする相手の背中を見送って。退室したのを確認すれば再び天井に視線を向けふぅ、と溜息一つ。今日は本当にいろいろあった、けれどおかげで頭の中は妙に整理され落ち着いていて。その時フェイタンと入れ代わるようにマチが心配そうな顔で部屋に入ってき「どう?」と一言。罪悪感で胸が締め付けられるも、その締め付けが更に己の背中を押す。話さなければ…そう決意して「…あのさ、大事な話があるんだ。」といつになく真剣な顔で切り出して)
トピック検索 |