君と青い春[HQ×BL]

(/予想以上にやる事がたまり過ぎておりましてかなり遅くなってしまいました……本当にすみません!
絡ませていただきますね、こちらは蹴っていただいて構いませんので!!

ハンバーグで浮かれるって、高1にもなってどうなの…
(ペンや消しゴムを筆箱にしまいながら相手をちらりと一瞥し、小さな子供のように嬉々として中身の話をする相手にいつも通り冷めた視線と言葉を投げかけて。しかし一緒に食事をとるのに異論は無く、自分も鞄から弁当箱を取り出して)

(/うわわわ私も遅れてしまいすみません…!!お言葉に甘えて蹴らせていただきます…!

ハンバーグ美味しいからついつい…。ツッキーはハンバーグあんまり好きじゃないの?
(いつものような冷ややかな視線に思わず弁当を持つ手を引きはしゃいでいた自分が恥ずかしくなって頬を書掻き。相手の前の席を借りて椅子に座り相手の方向へ椅子を向けて、弁当箱を置くと相手に後述訊ねて。

別に……普通
(たしかに真っ先に子供が喜びそうなメニューではあるが、生憎弁当のおかずでモチベーションが上がる程の素直さは自分にはなく。こういうところを先輩たちに指摘されるのだろう、と気づけば自分と違って可愛げのある相手に羨望にも似た感情を抱き、素っ気なく答えながらも小さく溜息をついて)

そっか、でも嫌いじゃないんなら一緒に食べに行けるね
(溜息をつく相手、自分の発言も相手に対しての質問も、少し子供っぽすぎただろうかと公開するも相手に他意がないことは長年の付き合いで知っていて。滅多に無いだろうが、同じものを食べに行くとなるとやはり嫌いな物は避けたいところであり。へらり、と間抜けな顔で笑ってはまた子供のようなことを思ってしまった、と相手が呆れなてしまわないかと様子を見るように相手に視線向け。

……そういうのってさ、女子と食べに行きたいとか思わないわけ？
(いつものように、どこか嬉しそうとさえとれる笑顔で言葉を返す相手に沈黙し、箸を置いては少し引っかかった事を尋ねてみて。こんな言葉をかけてくれる友達など自分には相手だけだと自覚しているものの、相手のタイプを考えれば好きな人と行きたいとでも言い出しかねないだろうと思い、こちらの心の内を察せられぬようなるべくさりげない調子を心がけて)

そんなに仲いい女子いないよ。…ツッキーもあんまり女子と出かけないよね(しばしの沈黙に緊張するもどうやら自分の発言に呆れられているわけではないらしく、ひとまず安心して。自嘲するように笑って発した言葉はひっそりと想っている相手に対しての無意識に諦めきれないような気持ちでもあり、実際特別仲のいい異性の友人もいないために真実でもあり。弁当箱を包んでいた入れ物の紐を弄りつつ、相手に好きな人の影が見えたら諦めきれるのだろうか、と考えては後記述べて。

だって面倒でしょ、どう考えても
(自分と違い人懐こい性格をしている相手ならば女子受けがそれなりに良さそうな気もするが、そんな事を思った途端に無性に苛立ちが沸き起こり、口に出して指摘する事はせずにさりげなく視線を移し。お昼時という事もあってか話に花を咲かせている女子たちを眺めては露骨に顔をしかめ再び箸を手に取って。女子と出掛けるなんて煩わしい以外の何物でもない、相変わらず言葉少なにその旨を伝えれば黙々と食べ進め)

だよね。ツッキーらしいや
(相手が視線を向けた先には数人の女生徒、視線を相手へと戻せばなんとも相手らしい、自分の待っていた言葉とは正反対の相手の言葉に安心を覚えて。その事に気がつくともうしばらくは諦められそうにはないだろう、と内心相手に謝りつつ気の抜けたような笑顔で返し。己も箸を持つと小さく「いただきます」と呟き楽しみだった弁当箱のふたを開けて食べ始め。

…山口なら(自分らしいというその言葉をどういう風に解釈すべきか考えあぐねていると、先ほどよりも幾分気の抜けたような笑みを浮かべている姿が目に入り。ふと手を止めて短く呟き、極めて平静を装い「山口なら面倒じゃないけどね、うるさくしなければ」と告げた後、何事も無かったかのように再び弁当をつついて。この言葉が少なくとも相手の言う「自分らしい」ものではないという事は分かってはいるものの、相手が女子と出掛けるのを黙って見ているよりはマシだろうと内心結論付けて)