矢谷啓 2014-05-13 19:43:45 |
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とりあえず、この部屋から離れようと思う。それはずっと前から考えてたことだから。
…笑の部屋は広いから沢山家族増えても大丈夫そうだね
(相手の表情から心配を読み取ると安心させるように微かに微笑むと少し部屋を見回した後に相手の頭を優しく撫で、遺留品はまだ捨てられそうにないがこの部屋に囚われ続けるのは良くないと思っていて。次いで、沈んだ空気にならないようにと冗談を言うが、さも本気にしているように産めるはずのない男である相手のお腹当たりに優しく触れると愛おしそうに撫で「…大丈夫。笑の為に重たい病気になんてならないから。…でもまあ、すでに精神的にはかなり重傷だけどね」ごく自然と零れるようになった微笑みを相手向けながら、最後は小さく肩をすくめおどけてみせる。病気にならないなんて保証は出来ないが、苛々を誤魔化す為の煙草もやめるつもりだし、職を辞めるやめない関係無しに過労死しないよう睡眠と食事もちゃんと取るつもりでいて「笑の美味しい料理とサポートがあれば病気になんてならないよ」今後の二人の生活を思い描いては小さく笑んで内心、この精神的に重傷な病を治せるのは相手だけだと思っていて。ベッドと自分に挟まれ、首に手を回してくる相手は妖艶に見え、全てが可愛らしく愛おしく思え更なる深みに溺れそうになる。ベッドのシーツのしわを僅かに増やし、相手に身を寄せれば包帯が巻かれた首筋に顔をうずめては相手の匂いを楽しむよう鼻を近付け、露出している部分に口付けて。そのまま聴覚を刺激するよう耳元に息を吹きかけそっと唇を当てると愛おしい相手の名前を呼び返し
啓がそう言うならオレはそれでいいけど…無理だけはしないで欲しいからさ、何回も言うけど。
…うん、そうだね?オレ子供、結構好きだよ?
(相手がそう言っているのなら止める権利は自分にはなく、自分の家に来るのなら喜んで迎え入れる。もちろん彼女の遺留品、とは言いたくないが亡き彼女の思い出も一緒に。自分に出来ることはこんな些細な事でしかないがそれでも相手の負担にならないのなら相手に尽くしたい。その後に相手が取った行動につい笑ってしまい、自分のお腹の上にある相手の手に自分の手を添えて。昔は子供なんて泣けばいいと思っていて人に甘えるだけの無知な生き物でしかないと思っていたが今となっては相手との子供なら、なんてあり得ないことまで考えてしまっている。自分と相手が此処に居たという証が欲しい、なんて。「精神的にならオレだって同じだよ?まぁオレは精神科なんてマニュアル通りのバカみたいなアトラクションには頼るつもりはないけどね、啓が居ればいい」相手と居る間ならこんな歪んだ自分の性格もいいんじゃないかと思える、狂っていてもお互いが理解しあっていればそれだけで十分だ。相手と長い間一緒に生きる為にご飯もちゃんと食べよう、自傷行為も極力抑えよう。「じゃあ料理頑張るよ、オレ。あと、夜ご飯にゼリー食べるのも辞めるね?ちゃんとご飯食べるよ、啓と一緒に」と笑いながら述べては相手が居ることによって自分はここに存在価値を見出していけるのだ、と改めて認識する。めんどくさいと思っていた数々の行為が相手と一緒というだけで愛おしく、大切なものに思っていて。「ん…」零れるだけの声を洩らしながら直接耳にくる刺激や首筋に落とされる口付けに身体は素直に反応を示す。相手の髪を撫で上げるように触ると自分の頬が紅潮し、暑くなって行くのがわかって
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