主 2014-04-20 01:22:07 |
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「僕の心臓が止まる頃にはきっと…」
「ん?どうしたの?涼太。」
僕の好きな人、沙良。
きっとこの人以上に守ってあげたいと思う人はいない。
きっと、きっと。僕の心臓が止まる頃には
沙良のおかげでこの世を満喫し終わってるだろう。
なんて。
沙良に言うのはまだ早いだろう。
だから。
もう少し、君との距離を縮められたら言おう。
「おーいっ。どうした涼太っ」
ぼーっとしてる僕にニコっと笑いかける沙良。ずっとこんな時間が続けばいいな。
「んー、沙良に見とれてた」
僕も笑って沙良の頭をぽんぽんしてみた
「ふーん?ならば良しっ」
偉そうに笑かけてくる沙良は本当に笑顔が似合ってる
「そろそろ帰ろうか、沙良。」
「うむっ」
夕暮れ時の空はとても綺麗だ。
いつまでもこんな時間が続いて欲しい。
僕はあと何年沙良と過ごせるのだろうか。
ふと、そんなことが頭をよぎる。
僕と沙良はまだ20歳になったばかりだ。
だから、まだまだ時間はあるから、ゆっくり考えればいい
んだ。
「じゃ、いこっか。家まで送るからさ」
「うん!ありがとう、涼太。」
そういって手をつないで歩いた。
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