主 2014-04-16 17:54:59 |
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【想いを今】
-真田弦一郎×切原赤也-
何で…何で部長なんだよっ…。俺が副部長を部長から奪ってやる…。
真田「赤也!!何をしていた、今日は30分も遅刻だぞ!全く…たるんどる!!!」
切原「す、すんません!バスで寝ちまい…いや、バスに乗り遅れちまいまして…」
丸井「いやいや、今確実に寝ちまったって言ったろぃ…」
桑原「おいおい、真田そこらへんに」
真田「たるんどる!!お前は何時も何時も腑抜けておるから眠気に勝てんのだ!」
ひぃ…やっぱ怒ってらー…でも、今日もカッケェな…。
幸村「朝から何を騒いでるんだい?ああ、また赤也か」
出た…。俺から好きな人を奪っておいてのうのうと…。
真田「あ、ああ幸村か。」
何なんすかそのどぎまぎした態度…そんなに、部長の事が。不意に熱くなる俺の目頭に気付けば、知らない間に赤目化していた。
柳「赤也?一体今の話の間に赤目になる要素が何処にあった?」
真田「何?」
やっと此方を向いてくれた、自然に口元がにやけるのをどうやっても止める事が出来ねぇ。
幸村「ふふっ、赤也は本当に素直だな」
部長の笑いが余裕の笑みの様に思えて俺は危うくキレそうになるも、何とか抑えた。
切原「副部長…すんません!俺、ちゃんと…遅刻しねぇ様にしますから!後、ちょっとこっち来て下さい!」
グイグイ副部長の手を引き部室内に入る俺。
真田「なっ…赤也!これから部活だというのにお前は、たるんど…」
思い切り息を吸い込んだ。
切原「俺…副部長が好きッス!たとえ幸村部長が好きなんだとしても、凄く凄く…!何で俺を選ばないだとか、幸村部長なんてとか…そんな事スッゲェ考えたんッス…でもやっぱり嘘は吐けねぇ、俺は副部長が…好きなんッス」
自然と目に溜まる涙を隠す様に俯けば思ってた事全部ぶちまけた。
真田「幸村を?何を言ってるんだお前は、俺は端からお前を…」
え?今この人何言い掛けた?俺を…何!?
切原「へ?」
口から出たのは間抜けた声。
真田「先走り過ぎだ、馬鹿者。俺はお前が思っている以上にお前の事を思っていたんだぞ?」
切原「…副っ…部長…大好きッス…っ」
中一以来か?副部長に負けた時以来初めて泣いた、子供みてぇに…。
真田「泣くな…お前を泣かせる為に好きだと言ったのでは無い」
切原「はい…っ…はい…っ」
頷くしか出来なかった…でも、何時までも側に…。
【カフーはすぐ側に】
-知念寛×平古場凛-
付き合ってまだ二週間、未だによく理解出来ないミステリアスなわんぬ恋人、寛。あぬひゃーは何時もぬぅ考えてるんばぁよ…?
知念「凛は、くぬぅ全国大会終わったらぬぅしたさやー?」
ほら、いきなり答えにくいくとぅあびって来ぃゆう。
平古場「さあなー…先ずは美容院行くかやー」
適当に誤魔化した。
知念「いや違さよ、わったー三年は卒業だばぁ…ぬぅがしたさくとぅあるぬかやーって思ったぬさー」
…やっぱり誤魔化し切れなかったか、コイツぬこういう所は苦手さー。
平古場「あ、ああ。だーなー…なら、皆で海に行きたいやー」
思わずあびった皆でという淋しさを表すくとぅば、想い返せば恥ずかしくなって来ぃゆう。
知念「凛?…わっさい、やーはなんくるないさーなぬかと思ったわんがフラーだったばぁ。」
いきなりわんぬ頭を撫でながらチラを覗き込んで来る寛。
平古場「うるせェ、わんはなんくるないさーどぉ!や、やーはぬぅがそんなポーカーフェイスで…っ!?」
何時も何時もポーカーフェイスな寛、何時ものくとぅだとあぬひゃーぬチラを見たら…驚いた。眉下げてかなさんなチラをした寛。
知念「比嘉中ぬ皆になかなか会えなくなるぬも嫌どぉ…でも、何よりも…凛、やーと会えないぬが一番…でーじ辛さやー。」
平古場「や、やーは…ぬぅが急にすんなくとぅあびるぬさー。すんなぬ…わんも嫌に決まってばぁよ!」
あぬひゃーぬくとぅばを全部聞き終わらない内に、抱きついてた。あぬひゃーぬ不安を少しでも軽くしてやりたい、ぬぅよりも寛と同じ気持ちを隠すくとぅなんて出来なかった。
知念「…ん、いっぺーにふぇーでーびる。でもなんくるないさーどぉ?わんはやーと同じ高校、受験すっさー」
は?…くぬひゃー、わざと…っ。
平古場「やー、謀ったやしが…」
知念「ぬぅあびとーみー、嘘は吐いてねーらんどぉ?…いっぺーしちゅん凛」
…やっぱり、わんはくぬひゃーに勝てねぇ。
しちゅん過ぎるやっさー…わんはくぬひゃーを。
平古場「なら…仕方ねぇから、一緒に居てやるさー。」
知念「ん、にふぇーでーびる…」
【思い出なんか無くても】
-四天宝寺三年生卒業前-
遠山「なあ…引退って何?」
渡邊「ん?金太郎と財前以外のレギュラーは皆三年生やろ?やから卒業に向けてテニス部引退するんや」
遠山「…もう皆とテニス出来へんて事か?」
渡邊「せや、高校受験もあるさかいな。」
…わいと財前だけ、白石も謙也も千歳も銀も小春もユウジも健ちゃんと…もうテニス出来へん?
遠山「そ、そうなんか~…せやなぁ…皆三年生は忙しいんやなー」
オサムちゃんにはバレへん様にわざと笑て部室から出た。
千歳「そういえば白石、白石は高校ば受験すると?」
白石「ん?するで、やっぱり男は大学出とかんと…て親がな」
忍足「俺もや、医者の道を進もう思うとるからな」
一氏「俺は小春と一緒やったらどんな荊の道でも」
金色「アホか!荊の道なんアタシが嫌やわ!」
石田「わしは実家に帰って家業を継ぐか、高校だけはコッチで受けるか親と相談中やな」
小石川「俺は一応高校だけはって」
皆…皆先に進んで行くんや、二年…わいも同じ歳やったら。
財前「…なんちゅう顔しとんねん(頭叩き)」
遠山「痛っ!何すんねん財前のアホ!!そないに平然とした顔して…寂しないんか?」
財前「っ!」
あれ…顔背けたけど財前、今…。
白石「こら財前も金ちゃんも喧嘩したらアカンやろ?」
遠山「…なあ白石?引退した後はほんまにもう皆とテニス出来へんの?」
白石「それは…それはちゃうで、金ちゃんが望んでくれるんやったら…絶対何時か一緒に出来るよ」
財前「俺、着替えてきますねー」
千歳「俺も一緒に戻るばい」
…何時か…絶対。
遠山「せやんな!願ったもん勝ちや!」
財前「…っ」
千歳「よう我慢したとばい…財前の方が俺らと長く居たと、寂しく思わんごつ無か」
財前「別に…清々しますわ」
千歳「…ん」
財前「先輩らなんか居らんでも…っ」
千歳「…ん」
財前「俺が部長に…っ…なって…今度は、全国に…っ」
千歳「…ん」
財前「…や…やわ」
千歳「何か?」
財前「嫌やっすわ…っ…先輩らと、もっと一緒に居りたい…俺かて…っ、寂しいっすわ…っ」
千歳「良か子ばい…皆、ちゃんと財前の気持ちばわかっとるとたい」
財前「…」
思い出なんか無くても…皆此処に居ったって事も、皆と馬鹿やってテニスやって笑いあったって事も…変わらへんやんな、財前。
【スイートデコレーション】
丸井ブン太×木手永四郎
遠くても…
何時だって…繋がってるから…
丸井「おいキテレツ」
木手「いい加減、木手か永四郎と普通に呼べないものですかねぇ?」
そうしたら…何処か遠く感じてしまうから…
丸井「あ?良いじゃん、そんな奇想天外な髪型してんだしよぃ?紫のリーゼントって…まさにキテレツ…だろぃ?」
ニィ、と笑んだ顔の裏にこんな暗い感情を隠してる…コイツが知ったら何て言うんだろ?
木手「なら百歩譲って呼び方は良いとしましょうか、で?丸井君は一体何をしに俺の部屋に来ているんでしょうかね?」
何処か嫌味っぽく、何処か楽しげに問いかけてくる木手。
丸井「いや…ほらこないだの怪我、もう大丈夫なのかよぃ?」
遠野さんキミ様との試合、血まで吐いて…俺を欺き続けられなかった優しい殺し屋を俺は欺き続けた…。
木手「ぬぅが、すんなくとぅかやー…問題ありませんよ、沖縄県民を甘く見ないで頂きたい」
…やっぱり方言聞いてもあんまりわからねぇ。でも何か気になっちまうコイツと一体何を話せば良いのか…全っ然わかんねぇ…。
丸井「だ、誰もそんな事言ってねぇだろぃ?俺はただお前が気になるから…来てやってんだよぃ」
木手「俺が気になるなら来てる、で良いでしょう。全く君は跡部君を思わせる俺様気質の様だ」
跡部?何で跡部が出てくんだよぃ…?その疑問が僅かに湧いていた俺の一つの感情を逆撫でした。
丸井「何で跡部だよぃっ?」
勢い余って押し倒してた。
木手「くっ!本当に面白い位に感情的な人間ですねぇ、俺を欺いていた試合中の君とは思えない」
眼鏡を左手の手の甲で押し上げる仕草をするコイツを見下ろして、湧いていた感情の意味を漸く理解した。そう、恋心…。
丸井「うるせぇ、俺は俺の思った様に行動して…結果は俺の望んだ結果にならねぇと気に入らねぇんだよぃ」
木手「全く、子供の様ですね」
知ってる。
丸井「お前は俺だけ見てねぇと気に入らねぇ。俺以外の名前を出す事さえも嫌だしムカつく」
木手「…ほう、してその理由は?」
そんなの決まってる。
丸井「お前が…好きだキテレツ、お前は俺のモンじゃねぇと気に入らねぇ」
木手「…少々強引な告白ですねぇ、良いでしょう。少し耳をお貸しできますか?」
黙って耳を近付ける。
木手「わんもしちゅんどぉ。意味が理解出来たら君の物になってあげますよ」
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