……天桜(ｱﾏｵｳ)学園。
そこに通うほとんどの生徒たちは、莫大な富を持つ家柄の御曹司やお嬢様ばかり。
そんな学園に通うアナタだが、他の生徒たちのように裕福な家柄というわけでもなく、むしろ貧乏な方の家柄。
一年前、アナタは一応存在だけはしているものの、年に2~3人受かるか受からないかというかなりの倍率(というよりもかなり無茶苦茶な制度)の一般受験に見事合格。晴れてこの学園に通うことが許された。
しかし、裕福な家柄の生徒たちばかりの学園で貧乏な家柄のアナタの存在は異質。
当然のように周囲の生徒たちからは男女問わずに蔑まれ、イジメに遭う運びとなってしまった。
その生活は2年生になっても変わることなく、アナタは相変わらずの陰湿すぎるイジメに遭っていた。
そんなある日。アナタはいつものようにイジメに遭い、その場にしゃがみこんでいた。
そこに現れたのは一人の男性。
「ずいぶんとつらそうだけど、大丈夫？」
それはまだ入学して間もないというのに、学園で彼の顔と名前を知らない者はいない、学園に通う生徒たちでも太刀打ちできないほどの、世界にも名を轟かす超有名財閥の後継者となる御曹司。
彼はアナタに視線を合わせるようにしゃがみ、心配そうにアナタを見つめていた。
その瞬間。その一瞬で、アナタは彼に恋に落ちた。そしてそれが……すべてのはじまり。
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