秋月 楓 2014-03-28 02:19:42 |
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楓…ですか…
(相手が軽く肩を竦めて言うといまいちピンと来ないのか首をかしげながら上記のように相手の名前を読んで、愚痴にも近い相手の発言を聞くと「相当ひどかったんですね…」と苦笑して「楓ねえさ…楓も辛かったんじゃないんですか?」と呼び方を一度間違えながらも問いかけて、一方頭痛はひどくなる一方でしばらく経った後で「か…え…で…?」と記憶をなくす前の目になっていて
うむ、やはりピンと来ぬか?(その呼び名に釈然としない様子でいる相手へと仕方ないと思う反面やはり寂しさは隠せないようで僅かに悲しげな表情を浮かべていて「…いや、それでも不思議と嫌な訳ではなかったよ、おぬしは何だかんだ優しかったし私のことをよく考えてくれていた、おぬしと共に居られる私は幸せ者だと胸を張って言えるよ」ついつい愚痴を吐露してしまったせいか相手に少々勘違いさせてしまっただろうかと問いかけを聞きながら考えて、そんなことはないとハッキリ否定をしてみせて「ん、どうした紅葉?」相手の変化にはまだ気がついていない様子で小首傾げて呼びかけに答えて
はい…
(相手が悲しそうな表情を浮かべているとこちらも悲しくなってきたのか上記のように返事をして、相手が記憶をなくす前の自分のことを語ると「そう…ですか…なんだか兄弟じゃなくて恋人みたいですね」と冗談を言ったつもりで苦笑して「ぅ…あ…」と苦しそうに顔を歪めて頭を抑えていて「はぁ…はぁ…」とまたさっきと同じような目になっていて
すまぬ、駄目じゃなぁ私は…一番辛いのはおぬしだというのに(相手が悲しい表情を浮かべればそれが自分のせいだと気がついて無理やり笑顔を作って自嘲気味に呟いて「…もしも本当にそうであったらおぬしはどう思う?」冗談じみた口調の相手の言葉に対してこちらは真剣な口調でそう問いかけて、苦しそうな様子の相手を優しく抱きしめて「無理をするな、慌てなくても良いのじゃ」記憶を取り戻そうと無理をしているのがわかってしまってそう言い聞かせるように口にして
あ、いや…その…
(自嘲気味につぶやく相手の言葉は間違っていなく、自分は今記憶が何もないことに確かに苦しんでいるのであまり返答できなくて、真剣な口調で問いかけてくる相手に「…?」と初めは姉弟としての関係じゃないとしてなのだろうかと考えると「そうですね…今の自分だったら嬉しいと思います」と相手の瞳を見つめて言って「だってこんなにも綺麗だから…」と言って、自分を優しく抱きしめてくる相手に「あ…ありがとうございます…」と言って痛みは引いたのか息を整えていき
ふ、そうか(相手の答えを聞き、やはり記憶は無くてもこちらを少なからず想ってくれるという事実に嬉しさのあまり緩い笑みを浮かべていて、相手が落ち着きを取り戻せばゆっくりと離れて「今日は一旦帰る、また明日来るのじゃ」あまり長居しては相手も身体を休めることができないだろうと考えては今日のところは帰宅することにして
(/時間進めます?
紅葉…もう私を思い出してはくれぬのであろうか…(病室へと向かう途中弱気な考えが頭を過ぎれば涙が零れてしまいそうになってしまうが「…ダメじゃな、こんな顔紅葉には見せられぬ」相手に不安がらせたくない一心で零れそうな涙を拭い、病室のドアの前まで来れば「紅葉、入るぞ」とおそらく中に居るであろう相手へと呼びかけてはドアに手をかけて
どうぞー
(ドアの方から昨日の相手の声とノックの音が聞こえると呼びかけるように上記を述べて、ドアが開くと「あ、楓ねぇ…いや楓」と一度言い間違えて、「どうぞ座ってください」と椅子を指差して
うむ、失礼するぞ(ドアを開けて病室内に入り、勧められるままに椅子へと腰掛けては「おぬし、また言い間違えおったな?」なんて言い間違えを聞き逃さずに指摘してはニヤリと意地悪く笑って
ごめんなさい
(相手が意地悪く笑うと申し訳なさそうな顔をして、謝って、「楓、ひとつ聞きたいことがあるのですが…」と言うと「楓以外にも僕の家族はいないのですか?」と問いかけて
ふふ、次にまた間違えたら何か罰を与えねばなるまいのぅ?(申し訳なさそうに謝罪を口にする相手へと意地の悪い笑みを浮かべたまま軽い調子でそう言ってのけて「母がおるよ、尤も随分と忙しいらしい、子がこんな状況だと言うのに今頃どこで何をしているやら…すまぬ、つい愚痴っぽくなった」家族について聞かれればこんな状況になっても顔すら出さない相手の母親に軽い苛立ちを抱き、ついつい刺々しい物言いになってしまい、そのことを素直に反省していて
そ、そんな…
(相手は軽い調子で言っているが、こちらは本気にしていて困ったような顔をして、相手が刺々しい発言をすると「そうか…お母さんがいたのか…」と言うと「それじゃあ、楓と僕は二人暮らしだったのですか?」と問いかけて
そう案ずるな、そんな悪いようにはせぬ(どうやらこちらの発言を真に受けてしまっている様子の相手へと不安に思う必要はないと優しく述べて「うむ、そういうことになるかのぅ」相手の問いかけには素直に一つ頷いてみせて
良かった…
(相手が優しく述べるとホッと一息安心して上記のように言って、こちらの問いかけに頷いてくる相手に「そうですか…大変だったんですね…」と言うとドアの方からノックの音が聞こえて「回診です」と綺麗なナースの人が回診に来て
どんなことをされると想像しておったのじゃ…(大げさに安堵するような態度を見せる相手に少し呆れ顔で呟いて「ふむ…おぬしは大変だったかもしれぬ私はわがままじゃからな、迷惑もかけたかもしれぬ」大変だったという相手の言葉に考えこむような仕草を見せては少し申し訳なさそうな表情を浮かべて、中に入ってきた綺麗なナースをみては僅かに身構えるように身を固くしていて
いや、どんなことをされるのかと…
(相手が呆れ顔で呟くと、苦笑しながら上記を述べて、考え込む仕草を見せる相手に「そうだったんですか…お互い大変だったんですね…」と迷惑をかけたりかけられたりの関係に苦笑しながらそう言って、綺麗なナースに検査をしてもらっていると顔を赤くしながらデレデレしていてそしてナースは去っていき
そうじゃなぁ…おぬしの奢りで何か美味いものでも食べに行くとかそんな感じかの?(特に真剣に罰について考えていた訳でもないため、特に捻りも何もないような答えで「じゃが、それ以上に楽しかったぞ」お互い大変だったという相手の言葉に今までの幸せな日々を思い返しながら緩く微笑んでみせて、ナースに検査をされながら明らかにデレデレしている相手をみてはあからさまに不機嫌な表情になっていき
それじゃ記憶を取り戻したら…ですね
(相手が答えると苦笑しながら上記を述べて、相手が緩く微笑んで見せると「そうだったんですか…」と突然暗くなると「その楽しい思い出も忘れてしまったんですね…」と呟いて、不機嫌な表情になっている相手に「どうかしたんですか?」とまだ頬を緩めていて
…うむ、そうじゃな(その時がいつになるのか、本当にそんな時はやってくるのかという暗い気持ちを一度は抱いてしまうがすぐにそんな弱気を払拭しては同意をするように首を縦に振り、相手の表情が目に見えて暗くなれば「…大丈夫じゃ、思い出はまたいくらでも作れる。同じものは無理でもそれに負けないぐらい楽しい思い出を作ればいいのじゃ」自分自身にも言い聞かせるように相手を慰める言葉をかけるが涙が自然と零れてしまい、未だ頬が緩みっぱなしの相手に不機嫌な表情のまま「知らん!鼻の下を伸ばしおってみっともない」なんて理不尽な怒りをぶつけていて
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