それは何の変哲もない休日の午後。
いつものように外へ出ることもなくゲームをしている後ろからしてきた窓ガラスの割れる音。--そして、鈍い後頭部への打撃音と激しい痛み。
痛みに後頭部を押さえながら顔を上げると、そこにいたのは幼い子供。
「なんだ、この汚い住まいは。これこそまさにヒキコモリというやつだな」
ふん、と鼻を鳴らしながら小生意気なことを言って部屋を見回していた。
「だ、誰だお前…?」
明らかに狼狽する俺の声に、そいつは初めてその場にへたれこんでいた俺に視線を向ける。
「え?ああ、神様だ。お前を護るために派遣された。その契約をしにきた」
そう言って勝ち気な瞳が俺を見据える。
神様も派遣なんてあるのか、なんて考えていた俺にそいつは覆い被さる。鼻先数センチ。--それはまるで、恋人同士がキスをするような、距離で……。
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