美術館で一人の少女(と言う名の幼女)と出会ったあの日。辛い思いも、悲しい思いもしたけど、アタシはあの子に出会えて本当に良かったと思う。もしもあの場所で出会っていなかったら、きっと戻って来る事なんて出来なかったわ。友達って言うには、年も離れてるけど、大切な人である事に変わりはないわ。大好きよ、イブ。
───と、言っていたのが十一年前の話。
幼かったあの子はすっかり成長して、随分可愛くなっちゃって、彼氏なんかも出来て……。って、いつの間にそんな事になってたのかしら。子供の成長って早いのね。親離れする娘を持つ父親って感じだわ。……寂しくなるわね。
───と、言っていたのが六年前の話。
あの子に会わなくなってからどれぐらい経ったかしら。まだ一年、二年ってところね。メールをしても返信はなし。元気にしてるのかしら……。少し危なっかしいところがあるから、不安だわ。でも、あの子はもうアタシが思う程子供じゃないのかもしれない。
───と、言っていたのが二年前の話。
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