杏菜(アンナ)―あ…帽子が…
麻里奈(マリナ)―ん?木の上に飛んでっちゃったんだね。私が取ってきてあげる。
杏菜―え…?麻里奈、危なわよ。その木、細いんだから。いつけがするかわからないでしょ。
麻里奈―へーきだってば。もう杏菜ったら心配症だな…きゃぁ!
杏菜―麻里奈っ!
麻里奈―…ヘヘヘ、これくらいダイジョーブだよ。
杏菜―手から血が出てる。ハンカチハンカチ…
麻里奈―ほら、帽子。
杏菜―そんな…帽子のためなんかに麻里奈がけがしたらいやっ
麻里奈―ねぇそんなこと言わないでよ。せっかく取ってきたんだから。
二人は仲良かったのに。
何があったのだろう。
杏菜が死んでから3年もたった…
○○○―なぁ。今日でちょうど3年になるんだな。
麻里奈―………それが?
○○○―それがってなんだよ。
麻里奈―○○○には杏菜しか見えてないのよ。
○○○―…え?
麻里奈―自殺しても愛されるなんて運がいいのね。あいつは。
○○○―…は?
麻里奈―あいつが消えてから私のことは一切見てないくせに。
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