ひぐま 2014-03-01 00:02:18 |
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「本当の心は…?」
カゲプロ- カノキド+過去トリップ+幻想理想
ーキドsaid
「…痛て、て…」
なんだ、此処は。
先程までキッチンに立っていたはずなのだがいきなり視界が歪み、起きればこの有り様だ。夢でも見ているのだろうか、…。
そんな考えが脳裏横切りつつ取り敢えず辺りを見回してみる。何処か懐かしい空気が漂うこの場所はどうやら公園のようだ、近くにマンションが建っているだけで特に変わった物はない。
自然と使われていた能力を解くと目の前から声の高い男の子の叫び声が上がった。
??「お、お姉さん!?え、どうやってやったの?」
キド「…。」
ヤバイ。一言で云えば、ヤバイ。
しかし、所詮子供だ。上手くいえば誤魔化せるだろう。それにあほ面っぽい顔付k…。
ん?そういえばこの子供あの馬鹿に似てるな。それに話し方も若干似てるような…そんな気がする。
??「修哉、…帰ろう?」
そんな不確信な考えを確信させるかのように背後から声が聞こえた。どういうことだ!修哉!?鹿野??!余りに小さい容姿に信じられないが、一応鹿野2号と命名してやろう少年。感謝しろ、鹿野。
鹿野2号「あ、お母さん!!…うん、じゃまたね?お姉さん!」
一人で頷いていると鹿野2号は母親と一緒に手を繋いで歩いていった。
────カノsaid
痛い怖い寒い助けて、怖いよ助けて、
昨日はこのくらいの時間だったっけ…お仕置きの時間。
カチカチと音を立てて進んでいく秒針に僕は身体を小刻みに震わせていた。
きっと大丈夫、明日になったら…今日を越したらきっとお母さんは元通りに僕に笑顔を向けてくれる。大丈夫、大丈夫…大丈夫。
秒針の針が00:00を指したときいきなり目の前の扉が開いた。
棒器を持った母と共に。
ねえ、戻ってくれるよね。お母さん。
僕がそっと母に微笑みかけると頭に走った激痛に意識が遠退くのを感じた。
────────────……
目を覚ましたのは翌日の事だった。
床に飛び交う血痕の痕、いつもの事。
嗚呼、もうこんな時間じゃないか。早く用意を済ませないと、
毎回着用している黒い長袖と長ズボンを着るとフードを深く被ってバッグを背負う。
ちょっと早めに用意がすんでしまったようだ、なら近くのあの公園へ行こう。
なんだか楽しそうなことが起きるようなそんな気がして、軽い足取りで玄関へと向かった。
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