ぬ し 2014-02-22 14:40:35 |
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( 泣き叫んだからか。元々丈夫な体では無いからか。何時の間にか気を失っていた様。途中、何か温かいものに包まれていた感触。確か、小さな川を見てあの悲劇を思い出した。反射的に逃げて、逃げて..。気付けば泣き叫んで力尽きていた。__目を覚ませば先程も見た天井。ぱちくり、数回瞬きをしてみるも不思議そうに横を向いては相手の姿。" まだ、いてくれたんだ。 "きっとまた迷惑掛けた。「 ...ごめんなさ..い。 」弱々しく言いたくないのに、声色がどうも弱くなる。小さく苦笑を浮かべては申し訳なさそうに眉を垂らして。其の侭瞼を閉じては暫く沈黙。_何も言えない。無責任な言葉を言い出しそうで怖い。布団を頭の先まで被っては小さく丸くなって。「 ..もう嫌です..、私には..何も出来ない..ッ..。 」。顔なんて見られたくない、無責任な自分が責任も無く泣いてるだなんて赦されない。少女は今も戦っている。緊急治療室、なんて所にいるのだろうか。_神様、どうか助けてあげてください。私が犠牲になっても、良いから。 )
(看護師から帰るように促されるも苦笑と持ち前の誤魔化し技で何とか逃れる.彼女をベットの上にゆっくり丁寧に置き,しばらく様子を見る.疲れたのだろう,起きる気配は無い.とりあえず医師からは命に別状は無い,と言われしばらく安静にしている事と勝手な自身で外に行かない事を説教されてしまった.確かに,散歩は早すぎた.彼女自身は強い等,言っているが実際は女子でもあるし精神的にも疲れている状況.止めなかった自身にもこれにはまた責任がある.窓を見ればもう太陽はとっくに沈んでおり一番星が見える.もう夜か.時計を見れば六時半.面会時間終了まで,あと何分だっけ.親には携帯で遅くなる,と意味もなくメールを送る.そう,意味はない.自身をほったらかしにしている親に帰るのが遅くなったって説教される訳でもないし心配される訳でもない.遅く帰っても無言であるか機嫌がよければおかえりと来るだけの事である.どれくらい経っただろうか,静かに瞼を開ける彼女.ホッとする自分.そしてその小さな体の全身の力を使って吐いた彼女の言葉は_弱音.不思議だ.今まで弱音を吐いた所を見たことない,いや,吐いたこと等,ないのではないだろうか?前向き思考な彼女がこんなに頼りない自身のまえで弱音を吐いた.顔を隠すように布団をたくし上げる彼女.なぜだろう,不意に手が伸び彼女の頭を優しくなでる自分がいた.)
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