弟 2014-02-11 09:21:14 |
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誰が姑だよ、誰が‼︎(それなりに兄として育てられてきてたし自覚もある故か、いつの間にか弟の世話をする事によってどうも体に染み込んでしまった様だ。今では一通り家事を全てこなせる様にまでなっていて、それが外でも発揮されて良い嫁になりそうだとか姑だとか弟と同じ様な台詞を何度言われてきた事か。そんなつもりは毛頭無いし、そもそも俺は男だ。ぐわっと弟に視線やればむすっとした表情で睨みつけ。「お、じゃあ俺はその間買ってきた漫画でも読んでるかー。別に偶然目に入っただけだし」早口が少し気にかかったものの自分一人でやると珍しくやる気な発言に、己も手間が省けるしそれならとすんなり手を引き。素直にお礼や感謝を述べられるのがどう反応していいのか分からず、ぶっきら棒にふいっと顔を逸らし一種の照れ隠しの様な物になって掃除機を元の場所に戻しに行き)
──だから、兄ちゃんが。(誰がと聞かれたので素直に答える。彼はどうやら怒った様子だが気にとめず真顔で言ってやると、指さして。自分で言ったのも難だけど一人で掃除なんか出来るわけがない。今まで出来た試しがなく彼が手伝ってくれたり知らない間に整っていたりと回避してきたもので、どうしたらいいかと眉尻を下げる。彼に手伝って貰いたいし、彼曰く、自分が掃除をしている最中に買ってきた漫画を読むらしく、それも羨ましい。ぼーっとする頭で考えた末に「待って。そんなのずるい、俺も読みたいし……じゃなくて、手伝って。」本音がぽろっと出てしまったが、言うだけ言ってみた。部屋に入るまで少し待ってもらって、その間に例のブツをクローゼットにでも隠しておけばいい。我ながら良いアイデアだ。)
素直に答えるな、そして指差すな‼︎俺は姑じゃねぇ(何度か同じ事を言われてきたがどうも褒められた気がせず、真顔でしかも指さされては更に睨みを効かせて。今回は一人で掃除出来るとの事なので掃除機戻せばソファに座り早速買った漫画読もうと取り出そう。そうすれば直後に本音が交じった頼み事をされ相手チラリ見れば眉尻下げ困った様子で。「部屋汚くしってからだろう。全く…しょうがねぇな。手伝ってやるから必要な時呼べよ」そういえば何だかんだいつも手伝ってたりしてたっけ。″一人でやれよ″そう言えたら言いのだがどうも頼み事を断るのが苦手、しかも弟であれば尚更で。甘やかしているのかもしれないが、やれやれといった感じで浅い溜息付き。呼ばれるまでソファにごろりと寝転がり漫画を読むことにして)
……まあまあ。(全否定して、勢いよくぱっぱと言葉を交わす彼に落ち着かせようと適当に述べる。これ以上言ったら本当に怒るんだろうなと簡単に予想がつくので煽らずにおいた。言葉通り早速漫画を読み始める彼をまじまじと見ながらも、“なんでこうなったんだっけ…”と不服げに重い脚を動かそうとしていたところ、後々手伝ってくれることを伝えられれば安堵したように「わかった。 でも、結構直ぐだから漫画あんまし読めないと思う。」なんてかわいげのない応答をしてしまう。そうと決まれば、自分の部屋にそそくさと戻り、手当たり次第にフィギュアやゲームのパッケージやらをクローゼットに詰め込む。途中がたがたと音を立てながらも、その手の類の重度なものを彼の目の届かない場所に隠した後、再びリビングに戻ってはずんずんとソファーで漫画を読む彼の元に寄り。)
おう、いつでも行ってやるよ(弟の視線には等に慣れている為全く気にせず欲しかった新刊手に漫画に視線そのままで集中していて。ソファでゴロゴロしつつ相手の言葉に適当に返事してはゆらりと手を振り。すぐ呼ばれるとは言われたが少しは自分で粗方片付けてくるのだろうと、漫画が面白くクスクス笑み溢しつつ待っている事にして。「…早くね?…仕方ねえから片づけてやっか。」相手が戻ってくれば随分早く全く読み進める事が出来なかったが、手伝ってやると言った以上やってやるしか無く漫画を読むの一旦中止し机に置き立ち上がって。「早く終わらせんぞ」と声掛け彼の部屋に向かう事にして)
──うん、来て。(リビングに戻れば何も話さなくても察してくれる兄に安堵して、漫画の読みかけの途中でもそれを中止して片付けをしてくれるという面倒見のいい彼。数少ない友達と話していても、兄の話題を漏らすことが有るらしく“仲がいい”だの“ブラコン”だの言われることがある。それほど彼に依存しているだろうか。部屋に向かう彼の後ろ姿を見つつ片首傾げて考えてしまう。「──なあ、兄ちゃんさ、友達と出掛けたりしないの?」確かに休日の度、家に居ることが多いような気がする。自分はいつもだが、友達の多い彼は遊んだりしないのだろうか。それとも夕方から遊んだりしているのだろうか。など勘ぐってしまう。スウェットの袖口に手を丸めて入れてねちねちしながらそんなことを考えてしまった。)
ん?あぁ、最近は呑みとか多いから夜から遊んだりしてるな…つーかお前こそもっと出かけたりしろよ(早く己を呼びに来たから然程片づけていなんだろう。どれ程汚い部屋なのか、予想立てつつ歩いていると後ろから唐突に何気無い質問をされ。確かに最近友達と街に出掛けたり買い物をしたりはしていなかった。変わりに頻繁に呑みに誘われ夕方、夜からの外出が多くなった様。恐らく酔った時の介抱係としてだろうが只でさえ騒がしい奴らだからお店、人様に迷惑をかけてないか心配で。サラリと質問に答えては弟の部屋に着き扉を開けて「…相変わらず汚ねぇな」綺麗好きとまでいかないが己の部屋はある程度は整理整頓されている方。散らかった弟の部屋にありのままの言葉言えば、よしやるか服の袖を捲って部屋に入り)
──…ふーん、友達と?今日は行かないの?(やはり勘ぐっていた通り、夕方から遊ぶことが増えたのだろうか、どうせ彼のことだから誘われたら断れなくて行っていたり、友達の世話焼きをしていたりするのだろう。外では友達、家では弟と彼は一体いつ休みを取っているのか不安にもなるが、一番に思い浮かんだことは甘えられるのが自分だけではないという事で、はっきりとした感情が無いがどうも面白くない。自分のことを聞かれれば適当に“嗚呼、俺はいいんだ。”と返して深く突っ込まれないようにする。外出といったら、本屋か映画館くらいだし、アニメイトやコミケも稀に行くくらいだ。部屋に着いて第一声に痛い言葉を聞かされては「ごめん…。」と返す言葉もなく、片付けを始めた彼の背中を眺めて立ち尽くしていて。)
…俺の事なんかより自分の事を…って。お前なぁ…(割と顔は広い方で殆ど友人からだが稀に先輩後輩からも誘われる事もある。やたら気にしてくる相手に疑問抱きつつも、相手も高三年、受験生。己の事じゃなく大学生活の事が気になるんだろう、ズレた解釈をし。俺はいいなんて発言に今時の若者はもっと外で遊び多少なりとも遅い時間に帰宅し怒られたりするものだろうに。高校生活楽しくやっているのか心配になり、ジトリと視線を送って。少しは外に連れ出すべきか。いや、この年になって兄と二人で出掛けるのも嫌がられるか。ぼんやり脳裏で考えつつ「お前も自分の部屋なんだからぼさっとしてねぇで片づけろ。俺は全部はやってやらないからな。あくまで手伝いだ」立ち尽くしているこの部屋の主に散らばった本を棚に戻しつつ早く作業しろと指摘し)
……ただ、聞いただけじゃん。 で、友達と?それとも…女の人と?(求める答えが返ってこず、彼はまた自分の心配をしているのかと思うと少し心が痛むような気がする。そう思っても一向に頼ることをやめることはなく、毎回毎回このようになってしまうのだが、自分なりに彼の今後が気になる。視線を向けられれば、そわそわと落ち着きがないのを悟られないように眉間に皺を寄せて此方も視線を送る。どうも、自分が彼に抱く感情が最近変化しつつあるので、もやもやとして心が晴れない。「──分かってる。ちゃんとしまーす。」本棚の前に居る彼の背後より、肩にぽふっと顔を沈めればそれだけ返事をして、ゆるっと視点を変え、テーブルの上にある食べ終えたお菓子の箱や袋、紙パックのジュースを手に取りぽいぽいとゴミ箱放り込む。自分でも“きったな”と思いつつ、眉尻を下げる。)
女の人…?俺だって女友達いるから当たり前だろ(女の人とはイコール女友達がいるか否やという質問でいいのか。大学の事が気になっているかと思ったから何故そこで女が出てくるか不思議だ。キョトンとし小首を傾げては、さては己も相手も年頃男子。もしかして彼女が欲しいとか相手も年相応の事を思ったりしてるのか、はたまた好きな女子でも出来たかと思って。「好きな女子でもいんのか?」兄弟で恋愛話なんて一度もした事ないかも。彼女出来たら己なんてそっちのけにされんだろうなとか想像しつつ、気になって尋ね。ようやく片づけ出した相手横目に此方も作業を進め)
──へぇ、そうなんだ…。(自分には理解出来ぬ彼の発言に、ぽかんとした表情で手を止める。此方の女友達と言えば腐女子くらいであって、同じ趣味を共有する程度だからだ。彼にとっては対した内容の話題ではないらしく、何食わぬ顔で此方を見てくる。この差が後々大きく響くことは未だ分からないが、もやもやがさらに悪化してしまい、苛立ち始めた。「否、いない。俺、こういうのが好きだし。」彼からの問いには正直に答えて、部屋の片隅にあった腐向けのコミックを手に取り、彼に向ける。その後“兄ちゃんは彼女いるの?”と気軽な文面を尋ねる。居るにしても居ないにしても、この年頃の正常の男が異性に興味を持たない訳がない。だが、自分は例外でゲイというわけではないが、ストレートというわけでもない。18歳にして恋愛経験があまりに少ないためよく分からないのが現状。)
ふーん、いねぇんだ(己の事はどうでもいい様で軽く頷きば腐向けの漫画を見せ現在は好きな人がいないとの事。世間体でいえば偏見の目が向けられるのだろうが、同性同士の恋愛や趣味なんて人それぞれ。個人の自由だというのが己の考えで、趣味なんて関係ないと思うんだけどと思いつつ少しは色恋沙汰の話を相手の口から聞けると期待していた為、苛立ってる事など知らずつまんねぇとでも言うような素振りをして。「今はいない」恋愛話は全く話にすら上がっていなかった為言って無かったがそれなりに経験はある。が、最近は気になる様な女子もおらず素直に答えて。本棚整理終われば今度は机の片づけへとうつり)
──今はってことは、前は居たんだ? …別れた、の?(彼の返答には気を配るようにして、中々鋭い指摘をしてみた。いくら弟でも入り込んだ会話に発展してしまったと内心思いつつも、気になるものは気になる。部屋の片付けもそっちのけで彼との会話に耳を傾ける。彼はいたって普通に受け答えて手を止めずに、片付けを進行している。このことから対した内容の話題と判断されていないことが分かり、何を思ったのか彼の腕をぱしっと掴んで“どうなんだ”とでも言いたげにきりっとした視線を浴びせる。先程から自分の中に湧くこの感情がよく分からない。もやもやは積もっていき、苛立ち、そして切ない気分にされる。それが表情に現れて、唇を噛み息を殺して平然を装う。)
あ?…んな事より今どこら変勉強してんの?(机の上を整理していると何年か前に使った事のある見覚えのある教科書。相手に好きな人がいないと分かった故恋愛話には興味は無くなり相手の心理など知らずに軽く受け流しては、片付けの途中だがパラリとページを開き高校の教科書に視線をやれば懐かしい気分に。すると相手にとっては重要な質問だったのか、唐突に腕を掴まれ不意内の行動にビクリと振り向くと真剣な眼差しで此方を見てくる。急にどうしたのか、キョトンとせざる追えなくて。「…いたけど。お前もそのうち彼女出来るって。」反応に困ったが受け流した質問に答えやっぱり彼女欲しいのかと思いフォローのつもりで掴まれていない方の手で頭ポンポンと撫で)
──…彼女、欲しいとかじゃなくて。その…、(会話内容を勉強に移され、彼女が出来ずに悩んでいると誤解を受けて未だ尚続くもやもやがだんだんと感情に繋がりはっきりとしてきた。でも、分かったところでそれを口に出すのは中々勇気がいることで躊躇する。それでも間違ったまま解釈されたくないと口を開いて以上のようにぶつぶつと彼に告げる。大事なことを言えないで自分は後悔するのなら一層のことこの際はっきりさせてしまおうかと、再び口を開く。「……兄ちゃん、聞いて。 俺、兄ちゃんのこと好き、かも…、です。」彼の腕をきゅっと握って、真面目な表情、態度で面と向かって述べた。語尾がかなり怪しいがそれでも言葉に出せば中々すっきりするもので後先何も考えず口走ってしまった。果たして目の前にいる兄はどのような反応をして、どのように捉えるのか。此処で茶化されたら多分自分は弟以上にはなれないのだと後々覆い被さる事実に内心ひやりとしつつじっと見つめる。)
なんだよ、恥ずかしがる事ねぇだろ(年頃一般男子ならば彼女が欲しいという欲求は当たり前で隠す必要なんて無いのに。完全に己はそう思い込み、相手の答えが恥ずかしがってる様にしか見えなかったので何でも相談でもアドバイスでも少しでも力になれれば良いと諭す様に上記告げてはくしゃりと再度頭撫で。暫く様子を伺っているとやっと話す気になったのかと思い一瞬期待したいが相手の口から出た言葉は予想もしなかった言葉。突然何を言っているのか。更に家族としての好意じゃなくて真剣な様子から恋愛感情と取れる。弟からの告白に頭が真っ白になり暫くポカンとしたまま。「…気の迷いだって。俺がずっとお前の側にいるから何か勘違いしてんだよ」茶化してサラッと流す方法もあったが真剣な眼差しに誠実に答えなければと思って。第一男だし兄弟。一番長い時間己といたから家族愛と恋愛感情がごちゃ混ぜになって勘違いしてるのかもと最後ポンと頭撫で手を離し)
──…勘違い? 確かに、兄ちゃん俺に構ってばっかだけど、違うし。(此方の訴えを茶化すことなくちゃんと聞いてくれる兄は優しいのだろう。でも、自分のこの想いが勘違いなのではないかと、好きという感情が家族間の好意と解釈されてしまえば残念そうに眉を垂らし、自分でもそうなのかと弱気になってしまう。だが、自分をほったらかして友人と遊びに行くのは前々から勘に障っていた。どこか子供じみたもので、彼を独占したいような気分にさせられる。これは家族間で起こる事なのかと疑問を抱き、彼の手が頭を撫でる感触に浸っては、その離れて行く手を両手で掴み上げては握り、そのまま指先に唇を寄せてみた。「兄ちゃんがそう思うなら、それでも良いかもしれないけど…、俺は違うからね。」と後押しするように告げる。)
(/まるっと時間が空いてしまいましたすみません!)
……お前の考えは分かった。い、一応聞くが…俺とその、付き合いたいって事か…?(何かと弟に構って共にいた時間が多いからきっと思い違いをしている。己は相手を″弟″としてしか見ていなかった為相手の告白に驚きそう思うしかない。それもあっさりと否定されてしまって相手の行動にもまた驚かされるばかり。なんて応えれば良いのか言葉が詰まる。とりあえず真っ白になった頭に相手の言葉を入れて考えてみる。己が男で、兄でそれを承知した上だろう。それは聞くまでも無い…となると好きだから付き合いという解釈で良いのだろうか。己は天然でも鈍感野郎でも無い。それ位は察しがつく。同性であれ告白には照れるものでじんわりと頬が赤くなっていくのを感じ、見られまいと俯きつつ上記尋ね)
(/全然大丈夫ですよ!)
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