【BL】片思い中。

((いえいえ

うん！(大きく頷いては目を細めて「りょかーい。」と手をひらり、上に上げては卵を手に持ちボウルの淵に卵を当ててひとつ割ると殻が入ってしまい「殻が入った...」と割っ卵の殻を持ちボウルの中の殻を見つめ。

箸使って取ってー。で、もう一個も割ったら混ぜて、(相手の言葉が聞こえるときょろきょろと辺りを見回し、見つけた箸を相手に差し出すと、前記述べて。自分の作業に戻ると、ﾋﾟ-ﾏﾝと人参を刻んで。)

はい。(殻が入ったことがよっぽどショックだったのか俯きがちに返事しては相手から箸受け取り殻を取り出すともう一つの卵手に取って次は慎重に割り「次はできた！」と嬉しそうに言うと相手の指示どうり混ぜはじめ。

よし、俺も切り終わったー。(玉ねぎとｳｲﾝﾅ-も細かく刻むと、野菜とｳｲﾝﾅ-を分けてﾎﾞｳﾙに入れ。ふぅと息を吐くと相手の方へと歩み寄って。｢河合、普通に上手じゃんか、｣と。)

お疲れ様です。(相手一瞥し目を細めてそう言っては「でも殻入った。」と相手の言葉に頬膨らませ唇尖らせてそう言うも何処か嬉しそうで。

ぐちゃってなってないからいいんだよ。ひどいと取り出せないくらい殻入っちゃうし、(相手の様子に思わずくす、と笑みを零すとそんなﾌｫﾛ-をいれてみたり。｢じゃ、次は茶碗に食べる分のご飯を盛ってください｣と。自分は具材を炒めてしまおうとﾌﾗｲﾊﾟﾝを火にかけて。)

高野くんがそう言うならいいや。(相手の言葉に何処か納得していないようだがそう言って何度か頷くと「わかったー。」と食器棚から茶碗取り出して茶碗1杯分米を粧って。

そしたら俺にご飯をください、(野菜やｳｲﾝﾅ-などの具材をｹﾁｬｯﾌﾟと絡めて炒めると一旦火を止めて。くる、と振り返ると手を伸ばしゆらゆらと揺らしながら前記述べて。)

はい。(相手の手の上にご飯を注いだ茶碗を乗せては「ねぇ、なんで敬語なの？」と何処か余所余所しい相手に不安気な表情を隠しきれずそう尋ねて。

いや、特に意味はないけど…。河合のがうつった、(茶碗を受け取るとﾌﾗｲﾊﾟﾝの中にぼと、とご飯を落とし入れて。箸でご飯をほぐし、具材と絡めｹﾁｬｯﾌﾟを加えて。唐突な相手からの問いかけに緩く首を傾げそう答えるとたぶん、と付け足して。)

あ、や、うん。気にしないで。(相手の様子に先程の自分の問いかけが気持ち悪かったな。と反省し苦笑洩らしつつ頬掻いてはそう言って。「なんか高野くんと居ると自分が自分じゃなくなる。」なんてへらりと笑って。

ほら、なんか相手のがうつるときってあるじゃん？そういうやつ、(とあらためて適当な説明を加えると自分は満足したようで何度か頷いて。止めていた火をつけ直すと料理を再開して。｢なにそれ。｣よくわからなかったのか誤魔化すように笑って。)

あるけどー、なんか高野くんが俺に敬語って慣れない。(相手の言葉に頬緩ませては後頭部掻き、「なんか、なんだろうね。うーん、いつもこんな事思わないのにな。ってことを思ってしまう。なんてね。」と自分自身もよくわからないのか曖昧な言葉並べて。

確かに。俺そんなに敬語使うことねぇし、(なんか苦手、と困ったように笑いながら言うとふぅ、と小さく息を吐いて。相手との会話の間にも手は止めずに動かしていて。｢んー、なんとなくわかるような、わからないような…。｣自分もはっきりとしたことは言えず曖昧に濁して。)

高野くんは敬語使ってる感じしないもん。(目を細めて相手のイメージとしてそう言うと「なんか自分が気持ち悪い。」と苦笑漏らしつつ頬掻いては出来上がったものを盛り付けるために食器棚から皿を出して。

だろ？まぁ、目上の人には使うけどさ、(一旦ｹﾁｬｯﾌﾟﾗｲｽをﾎﾞｳﾙにうつすとﾌﾗｲﾊﾟﾝに油をしきなおし、先程相手にといてもらった卵をﾌﾗｲﾊﾟﾝへと流し入れて。｢そうか？、普通だけどな、｣手早く料理を仕上げながらそう返して。)

うん。なんか敬語じゃないから話しやすいし。(目を細めてそう言うとケチャップライスと卵の焼ける匂いに頬緩めて。「そうならいいんだけど。俺学校じゃ勉強ばっかで人が誰も寄ってこないからこういうの慣れてなくて。」と自分自身をフォローするようにそう言っては苦笑し。

そりゃよかった。(相手の言葉に嬉しそうに頬を緩めこくん、と一つ頷いて。ﾌﾗｲﾊﾟﾝにｹﾁｬｯﾌﾟﾗｲｽをﾌﾗｲﾊﾟﾝにもどすと半熟の薄焼き玉子で器用に巻いて。火を止めるとぱぁ、と表情を明るくし｢綺麗に巻けた！｣と無邪気に笑って。｢人と話すの苦手か？｣と疑問に思ったことを尋ねて。)

俺みたいに敬語が混じっちゃう人って話しにくいでしょ？(相手の様子に釣られるように頬緩めては苦笑漏らしつつ頬掻いて。相手が料理する姿を眺めるとすげぇな。と心の声が出てしまい「すごい！！なんか食べるのもったいない！」と表情明るくして興奮したように言っては「うーん、相手によるかな。」と笑み溢しつつ。

うーん、話しにくくはねぇな。でも丁寧な感じするよな、(左右にゆるゆる、と首を振ると前記述べて。相手が先程出していた皿を手に取るとﾌﾗｲﾊﾟﾝから皿にｵﾑﾗｲｽをうつして。｢完成ー。あとはｹﾁｬｯﾌﾟでなんか書かなきゃだな、｣なんて楽しそうに笑っていて。｢ま、そうだよな。｣確かに、と眉を下げ笑って。)