宗太 2014-01-08 21:42:20 |
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ああ別にいいが…(後ろを振り返り問いかけには少し歯切れ悪く答えて「あんまり面白いものじゃないと思うぜ?」なんせここにある本の大半は魔導書ばかりであり、魔法に対してそれなりに理解のある者でなければ何が書いてあるかすらさっぱりだろう
それなら本で読むより実践だ、習うより慣れろだぜ(やる気を感じ取り、せっかくなら有能な助手として育ててやろうかなんて意気込んで相手の手を引いて自室へと連れて行こうとして
ちょっと散らかってるがまあ、とりあえず基礎から教えてやるからそこで大人しくみてるんだぜ?(部屋に入れば大量の魔導書やら数々の実験器具やマジックアイテムで足の踏み場もなく、しかしその間を縫うようになれた足取りで実験用テーブル前まで向かい早速何やら薬品の入ったビンを手に取り
どうも片付けは苦手でな、まあどこに何があるかは大体把握してるし困らないけどな(相手の苦笑から大体言わんとすることがわかり、軽く言い訳でもするように苦笑していて「これから作る身体能力を上げる薬の材料だ。魔法で足りない分はこういう工夫をして補わないとな」薬品への興味が向けば誇らしげにこれから作る薬について相手へと説明をして
ははは、そんな慌てるなって追々教えてやるから(次から次へと立て続けに質問が来ればこんな風に教えを請われるなんて先生にでもなったようだと内心にやけていて、少しもったいぶったような態度で「とりあえずこれを覚えてからだぜ」薬品を何種類か手慣れた手つきで配合していって
失敗してもいいからとりあえずチャレンジだぜ(やはり見ただけではわからないかなと考えては相手の手を引き、実験用テーブルの前まで連れてきて実践させてみることにして「危ない薬は無いから気楽にやればいいからな」と必要な薬品以外はテーブルからどけて
あーあ…やっぱり最初からは成功しないよな(調合を見ているとやはり順番も手つきもちぐはぐで、やがて薬から黒い煙があがり「次は一緒にやってみるか」と相手の後ろに立ち、相手の両手をとり
まずはこのビンだ(一つ一つ手順を確かめるように相手の手を動かしていき「…で、最後はこれだ」最後の薬品をビンに注ぐと成功の証である七色の煙が上がりこれで覚えたかとでも言いたげにニヤリと笑ってみせて
ああ、試してみるといいぜ(成功するにしろ失敗するにしろこれは意味のある一回になるだろう、もう一度相手に挑戦させるべく新しく薬品を用意して「大丈夫、きっと出来るぜ」親指立ててウインクをしながら背中を押すように言い
よしよし、飲み込みがいいな(見た限り手順に間違いはなく少々たどたどしいながらもキチンと調合を進めるところを見て成長を喜んでいて、少ししてビンから先ほどと同じように七色の煙が立ち上り
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