宗太 2014-01-08 21:42:20 |
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ぷっ、くくく…すぐ用意してやるから待ってな(腹の虫が聞こえると小さく吹き出して笑いをこらえたまま盛り付けの為に部屋を出て行こうとして、今日の献立を尋ねる相手には「今日はキノコたっぷりのシチューだぜ」と自身の一番の得意料理の名前を告げる
お待たせ用意出来たぜ(少しして盛り付けが済むと部屋のドアを開けて相手へと呼びかけて「起きて来れるか?」せっかくなら一人で食べるよりはとリビングまで誘ってみて
よし、じゃあ食べようぜ
(相手とテーブルを挟んで向かい合って座って、こんな風に家で他人と顔を突き合わせて食事をするのはいつぶりだろうかと考えれば幸せな気持ちになって「熱いから気をつけて食べるんだぜ?」と湯気がまだたちのぼるシチューを指して忠告をしておく
(/落ちますね
あーあ、だから言ったろ?
(あまりにもお約束過ぎるリアクションに少々呆れた様子で苦笑して「慌てなくてもシチューは逃げないぜ?」なんてこちらも少々お約束とも思える言葉でそのまま返して、どうせならもっと味わって食べて欲しいななんて内心考えていて
どうだ?口に合うといいんだが…(我ながらよく出来ているとは思うものの、やはり感想をキチンと聞くまでは安心出来ないようで食事をしている相手のことを凝視してどんな感想が飛び出すか固唾を飲んで見守っていて
そんなに褒めても何も出ないぜ?
(なんて口ではそう言うが嬉しそうにニヤつく表情は誤魔化しようがなく「一人暮らししてると嫌でもこれぐらいは出来るようになるさ」と照れ隠しのように言い、やはり誰かとこうしてとりとめもない話をしながら食卓を囲めるのは幸せなことだなと改めて実感していて
ああ、ちょっと待ってな(よっぽどお気に召したようで相手がおかわりを望めば念のため沢山作っておいて良かったと考えてはお皿を受け取り、盛り付けをして「どんどん食べてくれ、どうせ私一人じゃ食べきれないからな」別に残ったら残ったで保存すればいいだけの話だが食べてくれる人が居るならばその方がいいだろう
よっぽどお腹が減ってたんだな~(二杯目にも関わらず食べる勢いはとどまることを知らず、これほどまでに自分の料理に夢中になってくれる相手に気を良くしていて「また今度食べたいものがあったら作るから何かあったら言うんだぜ?」とすっかり他人のために料理をするというのが満更ではないようで
よく考えておくといいぜ
(真剣な様子で考え込む相手にそう言って笑顔を向けると先に食べ終えた食器を流しに持って行き「食べ終わったらそこに置いておいていいぜ」と言い残し、研究の続きをするべく部屋に戻ろうと先にリビングから出て行こうとして
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