-- 2014-01-05 23:26:33 |
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(相手が行くかと言いながら立ち上がったので己も真似して立ち上がる。部屋を出ると派手目な女の人が甲高い声を上げた。反射的に耳を塞ぐと眉を下げてみる。同じ女とはいえ、何故こんなに甲高い声が出せるのだろうか。「...大変だね。蓮さん、」こんなに女の人から好意を寄せられるのは男の人の夢かもしれない。だが幾ら何でもこんな好意を寄せられたら大変だろう。女の人から己が睨まれているのも知らずに能天気に上記を述べた。
(甲高い声があまりにもうるさいと思ってしまい、つい舌打ちをし。「あぁ、大変だ」と苦笑いを浮かべ。店の前の白いベンツに綾に乗るように言って、自分は運転席に座ると、先ほどまでしていたサングラスをはずし、すぐにでも出発ができるよういになっていて。綾を待つために、まだ寒い外の空気を入れるかのように窓をあければ1人煙草を吸いだして。
(苦笑しながら大変だと言う相手はどことなくうざそうな感じがした。そして外を出ると白いベンツが扉の前に堂々と停められている。こんな所に停める人はきっと怖い御兄さんなのだろう。...あれ、蓮さんがベンツに乗っている。しかも運転席。うん、早く怖い御兄さんと蓮さんが喧嘩にならない様に止めなきゃ。「...れ、蓮さん!早く降りないと怖い御兄さんが来ちゃうよ!」そう焦りながら言った。助手席のドアを開けて腰を屈めて、
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