キミコイ。《不良男子募集》

…あ。
そうですっ！
忘れ物したんでしたっ！
(ぽん！と手を叩き自分の机まで行き、しおりを二つ取り出して
「忘れてました！ありがとうございます！」と相手に満面の笑みでお礼を言い)

……馬鹿か。
(思いっきり呆れた表情をすればポツリと一言。これ以上関わり合いになりたくないとばかりに相手の礼をシカトすれば、くるりと踵を返してスタスタと教室から出て行き)

あ…。
むぅ……。
(相手が出て行くと頬を膨らませて教室から廊下に顔を出して相手を
後ろからじっと見つめて)

……まだ何か用かよ?
(相手の視線に気が付けば立ち止まっては振り返り、じとりと半目で睨み付けながら上記を述べ)

………一緒に帰っちゃ…
いけませんか……？
(寂しそうな顔で遠くの相手を見つめながら小さい声で
そう問いかけて)

(/一旦落ちます！また夜に来ます！)

……ったく、仕方ねぇな…。早く来い。
(面倒臭そうに顔をしかめるも断りきれずに溜め息を吐いては渋々相手が来るのを待ち)
(/了解です!)

あ…ありがとうございますっ！
(急いで相手の方に走って行き、なんとか相手に追いついて
隣に並んで笑いかけて)

…ちっ。…家は何処だ?
(笑みを向けられれば視線を逸らして鬱陶しそうに舌打ちをし、再び歩き始めて校門へ辿り着けばどの方向へ行けば良いのか相手を見ながら尋ねて)

そんな舌打ちしなくても……

私の家はいいです！
送って行きますっ！
(相手の舌打ちにしゅんと落ち込むがしばらくよく考えると
悪いなぁ、と思い送って行くと相手に言って)

ふん。…普通逆だろ。
(舌打ちしなくてもと言われれば鼻を鳴らして、送ると言われれば呆れたような視線を送りながら突っ込んで)

え…？あ…確かに…
でも私が無理矢理帰らせちゃいましたし……
(俯いている顔を恐る恐る相手の方に向けて怒っているかと、様子を伺おうとして)

俺が女に送られるほど情けない奴に見えるか?
(多少眉間に皺を寄せているものの本人的には呆れ顔のつもりで相手を見ながら上記を問うて)

…いえ！そんな事は無いですけど……
じゃあ……お願い…します……。
(再び俯き相手の顔を見れないまま力無い小さな声で上記を申し訳なさそうに
上記を言って)

ああ。…で、どっち行けば良い?
(か弱い声でお願いしますと言われれば溜息混じりに返事をし、相手の家など知らないためどの方向へ行けば良いかわからず相手に尋ね)

こっちです…！
(突然相手の手を取り暗い夜道をずんずん進んで相手の腕を引っ張りながら早歩きで
家へ向かい…)

おいっ、……。
(突然手を引かれれば非難の声を上げるも相手が歩き始めれば相手に引っ張られるようにして無言で斜め後ろをついて行き)

着きました！
………あの…名前とかって…聞いても…
いい…ですか……？
(家の前に着き、これ以上話しかけると怒られるかと思うものの名前を
聞いてないことに気付き、相手をじっと見つめ恐る恐る問いかけて)

(/そろそろ落ちます！お相手ありがとうございました！)

…此処か。名前ね…、早瀬大輝だ。お前は?
(着いたと言われて相手の家を見上げていれば名前を問われてそれに答え、此方も相手の名前を知らなかった為名前を尋ねて)

(/了解です、お相手ありがとうございました!それと質問ですが、この2人はクラスは同じですか?明日来た時で良いので答えてくださると助かります)

早…瀬…さん……。
私は羽咲凛音です…。
(相手が名乗ってくれたことに少し驚くが顔が強張ったまま
自分も名前を名乗って)


(/う〜ん…同じクラスの方が面白いかなって思うので同じクラスでいいですか？)