待たせてしまうからと終わりを申し出たのは紛れもなく私の方だった。 …あれから大分時間も過ぎている。お前は私のことを覚えてないだろうな。そもそも此処に居るかすら怪しい。 お前ほど話していて楽しい相手は居なかった。ライバルだと張り合うのは想像以上に楽しかった。 私から終わらせたのはわかってる。それでも……出来る事ならまた話したい。あの頃みたいに。