雪音 2013-12-31 01:12:57 |
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>水瀬雪(ミナセ ユキ)/
♀/16y(高2)/153cm/
薄茶ロング/色白
>神崎黎(カンザキ レイ)/
♂/23y(社会人)/177cm/
アッシュブラウン無造作ヘア/
>七宮日向(ナナミヤ ヒナタ)/
♀/17y(高2)/163cm/
黒髪ロング/大人っぽい
>篠原千隼(シノハラ チハヤ)/
♂/17y(高2)/173cm/
茶髪アシメ/
>水瀬晴(ミナセ ハル)/
♂/25y(社会人)/175cm/
薄茶髪/ユキの兄
プロローグ*
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「-雪。此処が今日から、お前の家だよ。」
「・・・え?」
横に立つ兄と、目の前の見たことのない家を交互に見つめ、思わず間抜けな声を零す。
ニコニコと満面の笑みで言われた言葉の、意味がわからなかった。
「いや、お兄ちゃん。此処は違う人の家だよ?私達の家じゃないよ?」
「俺、もう夜には海外に行っちゃうからさ。女の子の一人暮らしって色々危ないから、俺の友人であるこいつに一緒に住んでもらうように頼んどいたから!今日から此処が、雪の家。」
そう言って親指を立てる兄を、私はただぽかんと見つめることしかできない。兄が指を指している「こいつ」も、玄関の扉を開いたままぽかんとしていた。多分私と同じで、状況が掴めないのだろう。
絶対これ、頼んでなかったでしょ。今頼んでるでしょ。
「―お兄ちゃん。女の子の一人暮らしっていったって、もう私高校生だよ?家事だって1人でちゃんと出来るし、この男の人だって困ってるよ?」
昔から相変わらずな兄に言い聞かせるようにそう言うも、一度決めたことは絶対、の兄に私の抗議は聞こえていないらしい。
「これ、荷物まとめといたから。じゃあ俺はもう行かなきゃだからこれで!大変だと思うけど、頑張れよ、雪!・・・あとお前も、雪に変なことしたら許さないからな、可愛い妹を頼むぞ!」
はい、と大きな荷物を私の横に置き、ぽん、と頭を撫でられる。
・・・待って、此の人は何を言っているんだろう。
扉を開いたまま固まっている男の人の頭をケラケラと笑いながらぽん、とすると乗ってきた車に乗り込み、嵐のように去って行った。
「「-・・・・え?」」
―春休み一日目。私水瀬雪、初対面の男の人との同居生活が始まりました。
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