鮫の暴れ場/非募

何やら始めているようだね
僕は見物することにしようかな
ﾖｲｼｮ…ﾌｩ
ﾍﾞﾙ、君は頑張ってもｽｸには勝てないよ
ｽｸ、この王子様ﾓﾄﾞｷはどう再教育しようか？

マーモン、先に燃やしてやろうか？
（向きを変え）

全く、ここまでガキだと怒りを通り越して呆れる…
(視線を移し)
そうだな
これをやったらこうなるかもしれねぇっつう予想をきっちり出来るようにさせろぉ

ﾍﾞﾙ、僕を燃やす前にﾎﾞｽが君を燃やすと思うよ
ｸｽｸｽ
ｽｸ、それ…簡単に言うけど難しいよ
ﾍﾞﾙの本体は子供ではないと思うんだけど…
う～ん、具体的にﾍﾞﾙをどうしようかなぁ

マーモン、やってみなきゃ分かんねーじゃん？
アホ鮫はいいとして、ボスは勘弁

ガキって…オッサン鮫に言われたかねーよ
ヴィゾーネブリッツ
（ミンクとナイフで襲いかかり）

(首を傾け頬に手をあてて考え)
実年齢と精神年齢は一致しねぇ場合がある
難しいか…イチから教育し直すっつうのも骨が折れるぜぇ

ﾊｲﾊｲ…ﾍﾞﾙは暫く奥に行ってもらおうかな
さてと、出ておいで…本体さんの人格～
（ﾍﾞﾙの額に手を当てて、暫くﾍﾞﾙの言動を封じ込め。少しは会話が出来るであろう、本体さん人格を無理矢理呼んでみて）

ｽｸ、面倒が多いのも僕等らしくて良いんじゃない？
ｸｽｸｽ

....。
（その場に正座）

嗚呼、かもしれねぇ
(笑うと正座したベルフェゴール見つめ今度は反対側に首を傾け)
…どうしたぁ？

そっか、本体さんだと話し出し難いのかも…
え～と、ﾍﾞﾙ～…の本体さ～ん
何か話して～
（目の前まで近付いて手をﾌﾞﾝﾌﾞﾝと振ってみて）

ｽｸ～、ﾍﾞﾙ（の本体さん）が（多分）困って硬直してる（と思う）～

....。
（マーモンの頬を引っ張り）

んだとぉ！？
(対応に困り)
それと夕凪は無事戻って来たから心配すんなぁ

....。
（空いてる側の腕を伸ばしスクアーロの髪を引っ張り）

いふぁい～
ｽｸ～たふけて～
（痛い～ｽｸ～助けて～と小さい体でｼﾞﾀﾊﾞﾀ無駄な抵抗をして）

あでっ…引っ張んなぁ！
(マーモンを引っこ抜こうとするも髪を引っ張られ)
何なんだぁこいつ！！

ﾌｶﾞﾌｶﾞﾌｶﾞﾌｶﾞﾌｶﾞ
ﾌｶﾞﾌｶﾞﾌｶﾞﾌｶﾞ
〈訳〉
ｽｸ～30分には僕
一旦ﾄﾞﾛﾝするよ
任務があるんだ
ﾍﾞﾙを頼むよ…

....。
（マーモンを取られまいとスクアーロの髪を思い切り引っ張り）

ﾌｶﾞｯ
ﾌｶﾞﾌｶﾞﾌｶﾞﾌｶﾞ
〈訳〉
ﾑｷﾞｭ
ﾍﾞﾙ、ｷﾞﾌﾞｷﾞﾌﾞ
死んじゃう

…分かった、頼まれちゃ仕方がねぇ
(何とか意味を理解して渋い顔で)
痛ぇっつってんだろぉ！！
とりあえず本体、離せぇ

....。
（ニッと笑いスクアーロとマーモンを離し）