悪くないかもね。 <BL>

いつも子供扱いしてるじゃないですか…
(運転しながら横目で相手を見れば、カーステレオから流れる音楽が某電子歌姫の曲に切り替わり、“ラジオだった“と言いながらCDを入れて。最近の高校生の流行りの曲など知らないが、とりあえずaik*でも入れておこう、と適当にCDを入れて。“オレは別に変じゃない。通常です“と言い張り

するときもあればしないときもあるの。
(何時もする訳じゃない、と言わんばかりにくすっと笑っては流れて来る音楽に耳を傾けて。「先生普段そういうの聞くの?」と不意に流れて来る音楽は相手のCDだと思い出しては問い掛けて。「いやー、ないない。」と言い張る相手にへらりと笑って)

八割方してるじゃないですか。
(負けじと反論すれば、相手からCDについて問いかけられて、“あー、好きなんです。aik*の曲はいつも聞いてますよ“と答えて。自分が流行りに疎いことは敢えて言わずにいて。“オレ普通ですよ!!本当に正常です!!“と

そういう態度を取るからだよ。
(噛み付く様に反論する相手に楽しげに笑っては、「へぇー…。」と相手の好みを聞く機会もない所為か何となく耳を傾けて。相手の事を聞くと同時に頬を緩ませて。「はいはい…。」言っても聞かない相手に適当に返事を返して)

オレが悪いみたいな言い方ですね…
(しかし、子供相手にムキ担っても仕方がないので寛大な心と妥協で受け止めれば相手の家が見えてきて。相手を送ったらそのまま直帰しようか、と色々思考していれば相手の家について。“何ですか、その呆れた感じの返事は“と相手の行動が手に取るようにわかったので問いかけて

だってそんな強情な子供みたいな対応を取らなかったら良い訳じゃん?
(へらりと微笑んでは不意に窓の外に見える自分の家に時間がきてしまったと悟って。「送ってくれてありがと。御礼にそれ、明日迄貸しておいてあげる。」と自分の鞄を持っては相手に礼の言葉を述べ、マフラーを指差してはにっ、と微笑んで。「先生意地っ張りなんだもん。」と楽しげに返して)

子供扱いしないでください、って何度も…
(こうゆう所が相手のいう“強情な子供みたいな対応“なのかと自負すると、“以後気を付けますよ“と唇を尖らせていると相手からお礼が聞こえて。“えと、マフラーありがとうございます。明日、必ず返しますね“と言えば相手の家を後にして。“意地なんか張ってないですよ、バカ“と、

はいはい…。
(言っても仕方ないか、と軽く返事をしては「ん、また明日。」と相手に告げては去って行く相手の車にひらりと片手を振っては自分の家の中へと入って行って)

……
(相手が居なくなり静かになった車内では先程とは違う曲が流れていて、直帰するのが惜しくなり近くのファミレスに入り

…誰も居ないのか。
(家に帰ったとは云え結局静かな家の中に思わず溜息。先程迄人の温度に当たっていた所為か物寂しくもなり、夕食も食べていないのも合ってか制服から私服へと着替えては必要なものだけ準備し、自転車で近所のファミレスへと行くことにして。自転車を漕いで数分もしては見えてきたファミレスに自転車を止め、店内へと入って行き)

疲れたぁ…
(適当にドリンクバーを注文すれば机に突っ伏し何故か寝てしまい。ガヤガヤとした店内でも深い眠りに落ちてしまえばあとはただ睡魔に身を委ねて。

……あれ。
(混み合う店内を何処か鬱陶しげに見回していれば見覚えのある後ろ姿に首を傾げて。店員に適当にサンドイッチとドリンクバーを其の場で注文しては相手の席へと赴き。少々騒がしい店内にも関わらず無防備に眠ってしまっている相手の迎え側の席に腰を下ろしては「…先生、無防備過ぎ。」と苦笑混じりに呟き)

…ｯ…!
(静かに寝息を立てて気持ち良さそうに寝ていれば、机上での居眠りでよくありがちないきなり体がびくっとなる現象に襲われて目を開き。自分しかいなかったはずの席に、なにやら人影があり、目を擦りながらよく見てみれば、先程わかれた相手がいて

…あ、起きた?
(急に動いたかと思えば緩りと目を開ける相手を見詰め、未だ寝ぼけ眼である相手にからかう様に笑い乍ら問い掛け。相手の心境も知る由もなく只只楽しげに笑っては机に頬杖をついては相手の様子を伺って)

真柴…?
(眠気が覚めていない状態で、この状況を理解出来ずにしばらく無言でいれば、“ｯえぇ!!?“と驚きの声をあげて相手を見てみれば夢ではなく現実だと気づき、“なんでここにいるんですか“と

せんせー静かに。
(あからさまに驚いてみせる相手にくすくすと笑っては此処が店内であるという事を思い出させる様に述べ「家に親がいないから外食しに来たら先生が居たから。」と相手の席にいる理由を平然と笑い乍ら告げ)

お、お前が驚かすからだろ…!
(相手に笑われては心外だ、とでもいうように腕を組んで座り直して。相手の家に誰も居ないから、という理由を聞けば“じゃあ、オレがおごってあげます“と言えば相手を見据え、“もう頼んじゃいましたか?“と問いかけて

俺は此処に座ってただけなのに。
(理不尽な回答に面白そうに相手を眺めていれば急に発言に緩く首を横に振っては「もう頼んじゃったし、先生に奢られるまでもないよ。」其れぐらいは自分で払える、と言わんばかりに平然と答えて)

寝起きで真柴が居ればびっくりします。
(頼んでしまったという相手に、そういえばドリンクバーしか頼んでいないな、と思考すれば店員にたらこスパゲッティーを注文して。“子供が変な気を使わなくていいんです“と笑いながら言えばコップを持ってドリンクバーコーナーから炭酸を持ってきて

…俺だから?
(自分の名前しか出さなかった相手に口元を緩ませては態とらしくも首を傾げて問い掛け。「別に気使ってる訳じゃないって。」実際相手に奢ってもらう気もない、とばかりに肩を竦めては自分もドリングバーを頼んでいた事を思い出し、立ち上がっては温かい紅茶を淹れて戻って来)