【 ml 創作 】先生は俺のもん

　やった。じゃあ、適当に小さめの講義室とか……、あ、先生のとこでも大丈夫なら其処で。(一度断られたものの、やはり一緒にご飯を食べてもらえるということで一気に気分が上がる。学食という選択肢はなくなり上記を。「あれ、先生まだ買ってなかったんですか？俺適当に見繕ってきたんで良かったらあげますよ。」“買いに行く”と言い残して早々にその場を離れ、売店の方に歩いていく彼の腕を掴んで引き止めた。さっき終わった講義の前に売店へ行ってパンなりおにぎりなりサラダなりごっそり買い込んできたのだ。当然売店のおばちゃんには笑われて、それを持っていると友人には不思議な目で見られ、そのためか現状は鞄に突っ込んでいた。「飲み物くらいは買ってくださいね。」そう言って掴んだ腕からするりと手を繋いで勝手に彼の研究室がある方向に歩み出す。構内にはいくつか自動販売機があるので研究室から一番近いところでいいとの考え。どさくさに紛れて繋いだ手をきゅっと握って一人満足した様子。)


(/ありごとうございます。昨日泥のように眠って今日はすっきりです。←寝起き
)

__..全然いいですけど、高崎君はあんな所でいいんですか？
（購買へ行こうとする己の腕をいきなり掴まれれば驚いた様に振り返り彼を見遣る。"適当に見繕ってきたから。"と言われるものの生徒から貰うのは講師、歳上として何とも言えない状況。然し断れば彼のその気持ちを無駄にしてしまいそうで「__..なら今度何か御礼させてください。」と歩き出す彼の背中に向かって呟く。気付けば手が繋がれていて思わず周りを見渡す。校内だし誰が見ていても可笑しくない。もし後日誰かに聞かれたら何て答えれば良いのだろう。それに彼だってそうに決まってる。離そうとするもぎゅ、と強く握られる。「__..あ、自販機。飲み物買って来ますね。」丁度いいところに自販機を見つける。少しは離したくないという気持ちがあるみたいで躊躇するもするり、と手を離しては彼を残して自販機の所へ足早に向う。きっと今顔を見られれば馬鹿みたいに赤くなってるだろう。自販機を見つめ何にしようかと悩み乍顔の熱が下がるのを待ち。）

( / 起きるの遅。←

　俺は食べれればどこでも。(最早彼の研究室が最適だろう。此方は不満でないことを告げると嬉しそうに笑ってみせる。「え、御礼？律儀ですね先生。じゃあ、何にしようかなー。…考えておきますね。」本当に律儀だ。それでも断られなかったのが嬉しい。彼と二人で食事でくることが嬉しい。昼間の構内で全くムードも無いがほのぼのと出来ればそれで満足なのだ。やたらと、周囲を見渡す彼を不思議に思いつつも、自動販売機を見つけると直ちに駆け寄る彼。その時当然繋がれていた手は離れてしまうが、感触や体温がまだ残っている。手を繋ぐだけでは飽きたらず、あわよくばと色々と考えてしまう。自動販売機を眺める後ろ姿を見つめては、その背中をまた抱き締めてしまいたいと欲望に駆られた。)


(/休日くらいゆっくりさry

__..食いしん坊ですね。
（自販機から缶ｺｰﾋｰを温かいのと冷たいの２本を買って来れば彼の元へと戻り温かい方を彼の頬に当て乍上記を述べて笑う。"律義"と言われては今までにそんな事言われた事ないため取り敢えず「ありがとうございます。」とだけ述べる。食いしん坊の彼を見遣ればくす、と再び笑ってしまう。「__行きましょうか。」腕時計を見れば昼休みになってから結構時間が経っている。先程みたいに手を繋ぐ事は自分からは出来ない。なので彼より前へ歩き出して。）

( / いいな。

　そうかも。食べるときは本当に食べるんですよ俺ー。大食いなのかな。(食いしん坊と言われて彼が勘違いしていることに気づく。“食べれれば”というのは“先生と一緒に食べれれば”を意味して言ったのだがやはり伝わらず。だが、それでいいのだ。そういう鈍いところも彼なのだから。「はーい。あ、先生午後講義あります？」彼が時計を見ていたので気になって聞いてみた。先に歩いている彼にくっついて歩けば研究室に到着。当然ながらソファーに鞄を置くと、ごそごそ買い込んだ昼ご飯を出して。)


(/昨日普通に寝てしまってました。。

__..いいですね。大食いな人。
（見た目からして細身の彼が大食いという事に凄い違和感がある。然し沢山食べる人は基本何でも美味しそうに食べるのだろうという説が自分の中では存在している為きっと彼も美味しそうに食べるのだろうと思い笑みを零す。研究室に着けばｿﾌｧに向う彼。己もｿﾌｧへと腰掛ければ次々とお昼を出していく彼とその物を交互に視線を向けて。）

( / だろうな。

　え、先生大食いの人が好きなんですか？(彼の口から出た言葉を復唱しつつ、彼の好みの話題と捉え、ずいずい距離を縮めて疑問をぶつける。勿論彼のことならなんでも知っておきたいという事で此処まで真剣に聞くのだが、彼にも好みがあるのかと意外だった。何時も此方からさり気ないアプローチを掛けてみるものの鈍感故にかわされてきた。やはり人は人ということで彼の好みに沿った自分になりたい。「どれがいいですか？」鞄から全て買い込んだ二人分の昼ご飯を出し終えて尋ねる。サラダ、惣菜パンと菓子パン、おにぎりがそれぞれ二つずつ。味は全て異なるように買ってきたのだ。これで彼の食べ物の好みも把握出来て一石二鳥である。)


(/寝転けてました！本当に毎度毎度申し訳ないです。そして案の定風邪を引きました。

__...好きですよ。
（唯何気なく言った言葉に対して凄く真剣に聞いてくる彼。そんな姿を見遣れば"可愛い"なんて思ってしまう。大食いな人は嫌いではない。自分もそこそこ食べてしまうし逆に少食よりは見ていても気持ちがいい。気付けば距離を縮まっていて上記を答え彼の方に視線を向ければその近さに固まる。然し逸らすことなく笑みを零せば何を思ったのか鼻先を擦り合わせる。ふと離れれば「__じゃあ、梅おにぎり1つとサラダもらっていいですか ? 」と告げる。本当は彼が優先で選べるはず。然し自分から選んでは「___それか半分にします ?」と提案して。）

( / え、大丈夫？

　はは、大食いでよかった。(心からそう思ったことは彼には重要なことでは無いが朗らかに笑みを向ける。ほのぼのとした昼休みになりそうだと心を落ち着かせてはじわじわと彼に迫っていたことに気づき、鼻先を寄せられて驚きのあまりに目を見開く。現状把握した後にチャンスだと考えて、離れてゆく彼の手を捕まえてぐいっと引いてみる。その後問いかけられたことに関して「どうぞ。俺は何でも食べれるんで。　あ、半分こしますか？…なんか遠足みたいですね。」この歳になってもこんな発想が出来るのは自分くらいかと思いつつ、彼と肩をくっつけてさけのおにぎりを開封する。)



(/風邪は大丈夫だけども学校とバイトに追われてもう泣きたいです。←

（"大食いで良かった"なんて言われれば少しは期待してしまう己がいる。然し唯の講師と生徒なのだから。彼の笑みにつられて此方も笑みを零せば引き寄せられる。そのままの勢いで彼の胸に凭れてしまう。「__..あ、すいません。」慌てて直ぐに起き上がる。凭れ掛かった時、見た目ではわからなかったが彼の身体は意外としっかりしていた。そんなことを思っては急に頬が染まる。「__..あ、暖房入れてきます。」兎に角彼に今の己を知られたくなかった。特に寒い訳でもないのに取り敢えず縮まった距離を空ける様に上記を述べ立ち上がる。）

( / やばくないですか、それ。

　(どうやら強く引き過ぎたみたいで彼が自分の胸元に収まってしまった。明らか此方のミスであるが中々おいしいハプニングだ。ここぞとばかりに彼の背をぽんと撫でると「此方こそすいません。」と苦笑。じわじわと頬を染めて、それを誤魔化すように急に立ち上がって暖房を付けると言う彼の手をまたもや捕まえて「…先生っ。あの、顔赤いですよ？」言いたいことを整理してから述べなかったのか、何を伝えたいのか分かりづらい文面になったが自分のせいで彼の頬が染まっているのか知りたかった。もし、そうだとしたら少しは自分をそういう目で見てくれているという事。これは大きな変化でこの先の振る舞い方が定まってくる。)


(/…毎週毎週似たようなもんですよ。。

__..え。いや、その…。
（彼に頬が染まっていることを指摘される。そんな事言わなくてもわかっている。これ以上恥ずかしい思いを己にさせたいが為にそんなことを聞くのか。少し睨む様に座っている彼を見下ろす。「__..誰のせいだと思ってるんですか。」もう開き直り上記を述べる。拗ねた様に彼の鼻先を摘み。本当どんな気持ちでこんな事をしているのか。彼の行動が不思議で仕方がない。暖房つけに行こうとしたが結局引き止められたのでそのまますとん、と腰を降ろす。）

( / 無理しないように。

　──え、俺？(此方を睨むように見下ろす彼から漏れた言葉に自分であるかと確認を取る。此処は大事な所。はぐらかされても、流されても聞かなくては。そのまま自分も立ち上がり、彼を腕の中に収めるようにして抱けば「あ、あの。俺にとっては大事なことなんでちゃんと言ってください。因みに、先生をからかってる訳じゃないです。　──どうして俺が執拗に先生に触れるの拒まないんですか？…顔まで赤くして。」と告げて一人心の中を整理する。どうして自分の行動…主に接触することに対して頬を染めるのか。自分のことをどう思っているのか。知りたい。もし、“分からない”と言われたらきっとやけになって今まで以上に過敏になるだろう。それだけはあまりしたくないが彼の答え次第だ。)


(/はーい。←

__..高崎君...。
（いきなり彼に抱き締められる。少し己より高い彼の腕の中にすっぽりと収まってしまう己が情けなく思えてくる。彼の名前を呼び次々と述べられる言葉を静かに聞く。"どうして拒まないのか。"そんな事考えたこともなかった。と言えば嘘になる。然し己の気持ちがよく分かっていない。整理すら出来ていない。「__..高崎君に触られるの、嫌じゃないからです。」上記を静かに述べた。これがちゃんとした答えだったかどうかはわからない。然しどう答えれば良いのか。そのまま顔を伏せ彼の胸元に額をくっつけ凭れ掛かる。）

　先生、それって俺にだけってこと？　他の男の人にも同じ？(彼から告げられた言葉は嘘のような本当のような。自分に都合良く解釈してしまう。もし、自分限定だとしたらこれはもう確信してしまう。だが、それ以前に彼が彼自身の感情に気付いていない。この曖昧な返答はそれ故であろうとみたが、気付かせなくてはならない。見るからにその手の話題は鈍感で自身の気持ちにすら疎い彼にどう説明をして納得させようか、もしくは、此方から告げてやればいいのだろうか。「先生可愛いですね、ほんと。」此方から与えることは受け入れる彼。胸元に寄りつくところがまた自分の理性を壊してゆく。その背をしっかりと抱いて、耳朶に触れるか触れないか曖昧に唇を寄せ、気付いてくれるといいな、なんて。)

__...それは、違うと思います。
（"他の男の人"そんなことを想像してみれば寒気がしたのか小さく身震いする。然し実際にやられた訳でもない。だからはっきりと答える事が出来ない為上記のような曖昧な返事をしてしまう。何となく、本当に微妙にだけど己の気持ちには気付いている。でもそれが確かなものとは確定出来ない自分がいる。況してや男同士。少なからず迷惑をかけてしまうに違いない。そんな恐怖からかはっきりと伝えることが出来ず。「__..可愛いというのは女性に対して言うものであって…。」"可愛い"なんて初めて言われた。どう返事していいのか解らず堅苦しい事を述べてしまう。背中に彼の手。そこから温もりが伝わってくる。目を瞑り凭れ掛かっていれば不意に耳許に感じる感覚。小さく肩が揺れ何かと思い顔を其方に向けてしまえばかなり近くにある彼の顔。その緊張感にｺﾞｸﾘと唾を飲み込む。）

　そっ…か…。もうそれだけ聞ければ俺は満足。(曖昧ではあるが否定文には違いない。確かな事実を知っただけで、それだけで十分だと思いほっとしたように小さく息を吐く。ひとまず先に進める程度の距離感にあるということもあるが、今は急がない。ゆっくり意識してもらって彼にも自分と同じくらい深い、濃い感情を持って欲しい。「すいません。　でも、なんだか可愛くて。…わざとですか？タチが悪いですよ。」理不尽に言いくるめてしまえば、眉尻を下げて思い悩む。どうやら耳朶に接吻したのに気が付いたのか、肩を揺らして反動で顔を合わせる体勢になる。何を思ったのか躊躇いもなく、唇を彼のに押し当てれば小さな声で“ごめんなさい”と、どこか切なそうな表情で。)

（何かいけない事を言っただろうか。彼の様子が明らかに先程と違う。心配になりそっと彼の背中に腕をまわして抱き締める。いきなり唇に何か当たったと思えば数秒思考停止。暫くして状況把握した。然しその時に小さく"すいません"と謝る彼。何で謝るのか、何も悪い事してないのに。「__..すみません、失礼します。」どこか切なそうな表情をする彼に上記を呟き彼の頬を両手で包む。少しだけ、背伸びをし彼の唇に己の唇を押し当てる。口付けされた時、確信した。彼に気があることに。「__高崎君。」彼を呼びぎゅ、と強く抱き締めれば首筋に顔を埋め見られないようにして。）

　──え、せんせ？(とうとう先生と学生を越えてしまった。彼に口付けてしまった。それだけで罪悪感があり、謝罪混じりだったのに、今度は此方がされる側。一体彼にどんな心境の変化があったのだろう。暫く対応が困難で状況をよく理解出来ずにいた。すると彼が自分を抱き締めて首筋に顔を埋めている。何故こんな事になったのだろうか、取り敢えずキスの真意を追求せねば。「──すっげ。先生からキスされるなんて、俺今日良い日かなー。でも、なんでしたんですか？期待しちゃいますよ。」彼にだけ聞こえる程度に囁き、頭上に手を乗せては髪の毛に指を絡めるように撫でる。もう昼飯なんてどうだっていい。彼が許してくれるならずっとこうしていたいと心底思った。彼の肩を掴んで暫し引き離せば向かい合う体勢になり、見つめる。このままいけば我慢せずに言ってしまいそうだ。“好きです”と。言うのは簡単ではないが行為が追い付いてしまっている。最早一線越えてしまっていたため、躊躇する。)

__..期待、してもいいですよ。
（顔を埋めて居れば己の髪に絡まる指。そしてゆっくりと撫でられる様に。彼と居ると安心する。他の人ではない。彼だからこそｷｽしたり抱き締めたり出来るのだ。ｷｽした時、直ぐに理解できた。彼を"好き"なのだ。意味深な言葉を述べれば引き離される。嫌われたか、と思っていれば見つめてくる彼。その視線に逸らす事が出来なくなる。何か求められているようなその視線に「__好き」と独り言のように口が勝手に動く。その言葉が己の耳に届くまで数秒掛かり理解するまでにも数秒かかった。暫し経ち我にかえれば「__..その、迷惑ですよね。すいません。何でもない。」彼から顔を逸らし身体も離れる。少し気まずい雰囲気が漂えば「__え、と。何か飲み物買ってくる。」先程此処に来る前に購入したにも関わらず忘れてしまったのか上記を述べて己の財布を近くに置いた鞄の中から探して。）