主 2013-11-30 15:59:21 |
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あはっ、どっちですか(全然似てない、と一蹴されると思っていたため、優柔不断ではあるが相手の言葉は意外な物で。近すぎるのも気恥ずかしく少し顔を離して俯き加減にし、相手の曖昧さに声を上げて笑い。「生きてみせますよ。でもって神にでもなりましょうか」そうすればずっと一緒にいられる。自分にとっては本気の言葉だが、相手はどうなのか分からない。相手の反応が良くない物であれ誤魔化せる様、冗談めかして言って。笑えわれた上に変とまで言われたのにそれでも笑顔で、このくらい普通ですよ、普通、と二回言い、視線を追う様に手に目線を落として。「目、見せて下さいよ」先程の異様な目をしていないか心配で、目を覆う物を退かそうと手を伸ばして)
どちらかと言えば…どっちも?(結局至近距離に気づかないまま顔を離し、腕を組んで前記を疑問符付きで述べながら小首を傾げて見せて。『そうすれば、君とずっと一緒だね!……でも、お勧めは出来ない…かな』予想外の提案をする彼に願うように薄く笑うも、その提案はあまりにも実現が難しいことで。環には、あの人に似ている彼だけには、自分が歩んできた辛い道は歩んで欲しくない。そう考えながら。普通と主張する相手の話を聞けばそうかなあ、と楽しそうに笑って見せ、彼も同じ、繋がれた手を見ていることに気づき、久しぶりだなあと思ってさ。と少し握る力を強めて。『…や、嫌だよ』手を伸ばす彼の衣擦れの音と言葉にぶんぶんと首を激しく振って。こころなしかその声も震えていて)
うーん、まあ似てるって事でいいですよね?(避けていた顔を元の位置に戻して相手の真似をして腕を組み、疑問符は付いているが異論は認めない、いう口調で言って。「どうしてですか?」自分も神になって一緒にいる事が出来れば、今度こそ相手も幸せになれるかもしれない。それなのに何故、と不満気に疑問を口に出して。もしや疑われているのだろうか。相手に限ってそれはないだろうが、極々普通の男ですよ、ときっぱり主張して、久しぶりの手の感触はどうですか?と訊きながら繋いだ手を軽く前後に振ってみて。「でも…」そこまで拒まれると無理矢理引き剥がすのも気が引ける。でも相手の事は心配で。どうするべきか迷い、伸ばした手をやり場なく揺らして)
まとめて言っちゃえばね(相手も腕を組んでいたことに気づき、内心クスリと微笑みながらそういい、腕を元の位置に戻し。『君には幸せになって欲しいから』何でと不満気に問うてくる相手に薄い笑顔のまま表情を変えずに言って。それから少し目を瞑って、また一瞬寂しそうに顔を歪めると、君に重なってしまうんだよと静かに付け足し。極々普通の…ねえ。いいなあ、そういうの…。キラキラした目で羨ましそうに彼を見やると、しみじみとした様子で呟けば、あったかい。と相手の問いにただ一言味わうように言って。『…んっ!ホントにもう大丈夫!神流祇復活!』心配を掛けてしまっていることに気付きハッと顔を上げると両手を上げて元気一杯に)
やった、似てる。その人の事、もっと教えてくれませんか?(相手と同様に腕を解いて目を細めて笑顔を作り。半ば無理矢理だが似ていると言われて更に興味を持ち、色々知りたいと思う様になり遠慮がちに頼んで。幸せか不幸かは自分で決める、と言いたいが相手は自分を気遣って言ってくれているだろう、そう思うととても言い出せず口をつぐみ。その後の言葉に見当は付いたが何か喋ろうと「誰にですか?」とだけ訊いて。神流祇さんも普通ですよ。話していると普通の人間みたいで、ごく自然にその言葉が出て来て、こうすればもっとあったかいですよ。と微笑み、もう片手も包む様に重ねて。「……復活おめでとうございます!」空元気ではないか疑わしいが自分が沈んでいても仕方ない。不安を押し殺す様に上げていた手を握り、真上に突き上げてそう言い)
いいよ。…えっとね、何から知りたい?(昔の、既に亡くなった想い人だが、こうやって興味を持ってくれる人間が居ると、あの人は確かに生きていたんだ。生きて、自分の隣に存在していたんだ。そんな思いが頭を駆け巡り、嬉しくなって。『環ぐらいの歳の時の自分と』つい口走ってしまった言葉に内心しまったと思いながらも、それでも仕様がないと相手の顔を見伺いながらぽつりと。ははっ、そう?有り難う。君のおかげだよ、こうして人間ともう一度触れあうなんて出来ないと思ってた。とこちらも微笑みながら言い、更に重なった手に本当だ、と言うように顔を明るくさせて。『せんきゅーっ!』最近覚えた、通りすがりの人間が言っていた英語という言葉を使うと誇らしげな顔をして)
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