主 2013-11-23 22:51:07 |
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…そうか、…不満そうな顔だな。
( 厭に素直に肯定する相手に逆に違和感を覚え首傾げるも恐らく問い掛けた所で答えは帰って来ないだろう、と考えると此方も素直に引き下がることにし。ソファへと相手共々腰掛けると何処と無く此方とは目が合わないが不満げな表情を浮かべているのを察しては曖昧に微笑み、隣に居る相手の頭ぽんぽんと撫でては何を考えているのだろうか、と内心呟き。「ん…、駄目だったか?」暫く固まったかと思えば気付いた様にかぁ、と頬染める相手に小さく口角上げると赤くなった箇所をなぞる様に指先で相手の頬に触れ )
…俺、そんなひょろくないですから。
(掘り下げて聞かれては困るとビクビクしていたが簡単に引き下がった相手にほっとして静かに吐息を漏らし、宥める様に頭を撫でられ乍前を向いた侭両膝を抱えて唇を尖らせ、毎回腰を抜く程自分は弱くないんだぞと忠告する様に述べて。「…別に。…嫌だったら蹴飛ばしてる。」と熱を持つ頬に触れられ眉を寄せ乍視線を斜め下へと逸らしては照れた様子で駄目ではないと告げて。
…あ−、そう言う事。…分かったからそんなあからさまに拗ねなくても。
( 前向いたまま自分と視線交わさずに両膝抱える姿は何処と無く幼く見え、何とも可愛い姿に和んでしまうも此の儘機嫌が悪い様子では困るからか出来る限り表情を緩めない様にしつつあやす様に背中を軽く擦ってやり。「…そりゃ怖い。」触れると僅かに何時もより熱く感じる熱にふ、と頬緩ませては厭だったら蹴られてたと言われ態とらしく苦笑を浮かべ、照れ屋な相手をもう一度抱き締めて )
…じゃあ、俺の機嫌直して下さい。
(相手が自分の言動をどう思ってるかなんて知らずにそこまで機嫌を損ねていた訳ではないが、背中を摩られ乍相手の方を向けば態とらしくむすっとして見せて機嫌をとれと要求して。頬に触れる相手の手は熱を持った頬よりは冷たく其れを感じ乍再び抱き締められるとおずおずと腕を回し「貴方にされて嫌な事なんて無いに決まってる。」と目を細めては抱き締め返す力を加えて。
…御姫様か。…ちょっと待ってろ。
( 漸く相手と目が合えばそんなに不機嫌ではない事に安堵するも要求された言葉に僅かに驚きつつ溜息混じりに苦笑を浮かべると一度其の場から立ち上がり、何を思ったのか自室の方へと一度歩いていっては箱を持って其の侭相手の元へと戻り。「随分自信があるな。…信用されてる様で嬉しいが。」信頼を置かれている事に心地よく思いつつ甘えて来てくれる相手を愛おし気に目細めて見詰めては抱き締めて侭相手に擦り寄って )
…何…?
("また御姫様って言った"と時々される御姫様発言は気に入っていなく立ち上がり相手の部屋へと向かう相手の後ろ姿をじとーっとした目付きで追って。何やら箱を持って此方に帰って来る相手を不思議そうに見上げて首を傾げて。「ナマケモノが擦り寄って来る。」信頼しているのは当たり前と小さく笑みを浮かべては擦り寄って来る相手が何か動物の様に思えては、そう言えば相手をナマケモノに例えた事があったなと思い出し抱き締めた体勢は其の侭に揶揄い混じりにそう告げて。
…俺からもプレゼント。貰ってばかりじゃ厭だからな。
( じと目で見られていた事にも気付かず相手の隣へと再び腰を下ろしては不思議そうに見詰める相手に微笑みかけつつ手元の箱開けると相手へと贈ろうとしていた赤薔薇のブリザードフラワーで。「…本当は花束の方がいいかもしれないが、こっちの方が長持ちするだろ。」と相手の手に箱を持たせては困った様に微笑んでみせ。酷い言われ様に肩を僅かに落とすと其れでも拒絶しないなら大丈夫なのだろう、と考えては僅かに顔を上げ「…嫌いではないなら嬉しいけど。」と嫌味混じりにも述べて )
…そんな、よかったのに…。…ありがとうございます。
(其の箱は何だろうと相手の手元を見詰めていれば出て来たのは綺麗な赤い薔薇のブリザードフラワーで予想もしていなかったもので、驚き半分嬉しさ半分の表情をしてはわざわざ気を遣わなくてもよかったのにと告げるものの相手からの贈り物はとても嬉しくブリザードフラワーから顔を上げて礼を述べ。相手から受け取っては心底嬉しそうに眺めながら「いえ、此方の方が嬉しいです。長く置いておけますし。」と生花では直ぐに枯れてしまうだろうが此れなら長く飾っておけると喜んで。「嫌いじゃないですよ、ナマケモノ。」と顔を上げた相手に視線を合わせては嫌味混じりな相手の発言にクスクスと笑って返して。
貰ってばかりは嫌だっていったろ。…喜んでもらえた様でよかった。
( これだけの反応が見られるなら内緒で買っておいて良かった、と相手の嬉しそうに輝く表情見て安堵と嬉しさに穏やかな笑み浮かべて。毎年相手から貰うばかりでは心苦しいのもあってか相手の手元に咲く赤薔薇の縁を指先で軽くなぞって。相手の言葉に長く飾ってくれる事を期待しては喜び様にくす、と笑みを零し。「褒められてる気しないな、それ。」溜息混じりでも相手の笑いには敵わず仕方なさそうに微笑んで )
…あの…赤い薔薇を選んだのは何故ですか?
("何処に飾ろうか…"と手元の薔薇を眺めていればふと赤い薔薇の花言葉"愛情、あなたを愛する"が思い浮かびドキリとするも果たして相手はそこまで考えていたのだろうか、と気になっては僅かな期待を抱いてチラリと控えめに相手を見上げて尋ねて。「 あれ?褒めたつもりだったのに。」仕方なさそうに笑みを浮かべる相手を尚も揶揄う様にニヤ、と口元を緩めて。
…御前に、似合いそうだったから。
( 元々花言葉を調べない無粋な人間かもしれないが愛する人に赤薔薇を贈るのが一番いい、みたいな風潮は把握しており、尚且つこれをみた時に不意に相手の笑顔が浮かんだから、等とは毛頭言えず一瞬黙りこくってしまっては期待混じりに此方を見る目に照れ臭そうに視線逸らしつつ言いたい事を呟いて。「ナマケモノが褒め言葉とは到底思えない。」と揶揄い混じりの笑み浮かべる相手に人差し指でつん、と額を突き )
…っ、…。
(知らずに買ったと謝るか知っていたと得意気になるか大方どちらかだろうと予想していたのだが予想は外れ思っていたよりも照れる様な返答に薄く頬を染め言葉を詰まらせるも、珍しく照れ臭そうに視線を逸らす相手が可愛らしく花をテーブルへとそっと置いては相手の両肩に手を添えて頬へと口付けして。「固定観念ですよ、それは。今さっき新しい褒め言葉として俺が認定しました。」額を突かれるも引き下がる事無く褒め言葉に思えないのは思い込みだと指摘しては、今度は得意気に言って除け。
…なんだ…、御前も照れてる癖に。
( 互いに無言になってしまえばどうにも甘酸っぱい空気に耐えられなくなり顔を上げようとするが両肩に手当てられ不思議そうに顔を上げると頬に落とされる口付けに目見開いて。自分が照れているのを見られた気恥ずかしさもあるが僅かに赤色の見える其の頬に微笑ましくなり、茶化す様に小さく頬緩めつつ呟いて。「…でた、怜士理論。…はいはい、今度からはちゃんと褒め言葉だと受け取る様にする。」得意げな其の顔は何となく良く見る顔になってしまっては困った様に肩竦め、取り敢えず落ち着けとばかりにひらひらと手振り )
て、照れてませんよ!…此れは俺の意思に反して勝手に…!
(頬の熱から赤くなっている事を自覚しているが茶化す様に言われてはさっと顔を離し押し返す様にぐっと押しては恥ずかしさから眉を寄せて勢い良く反抗して。「…何ですか、其の言い方。…もう言いませんのでお構いなく。」相手の物言いに不愉快そうに目を細めては、ひらひらと動かす手を横目に"今度から"と言い出す相手に"もう無い"とツンとして告げるも本当にそう思っている訳ではなく。
怜士の意思じゃなくても、体が反応してるんだろ?
( 照れるのに意思なんて関係ない事をよく分かっているからか苦笑を零すと相手の押し返す力に反発し腕を回して抱き寄せると其の勢いの良さを宥める様によしよし、と髪をやんわりと撫でていき。「別に…、…ツンデレ…。」急に態度変えて今度はむ、とした表情を浮かべる相手を見ては困った様に眉下げ、まさしく相手の性格をさすであろう言葉を小さく呟き )
変な言い方辞めて下さい。
(相手の此の大事にしてくれている事を示す態度に弱く、むっとするも適わずに大人しくしており卑猥に聞こえなくもない発言に辞めろと指摘して。「…誰がツンデレですか、全く…。」と無自覚の様で聞こえていた相手の小さな呟きに何言ってんだとばかりに視線を向けて。
…想像力豊かな事で。
( 大してそう言う意思も無く返された言葉にキョトンとするが思わず小さく吹き出すと茶化す様に相手に呟き。抱き締めた侭素直に身を委ねる相手に愛おし気に相手の頭頂部に口付けを落とす様に顔を埋めては小さく微笑み。「…御前の発言全部録音して御前に聞かせたくなるわ。」無自覚な言葉に少し間をあけた挙げ句溜息を吐くと今迄の言葉を相手に聞かせてやりたくなる、とばかりに述べて )
…馬鹿、違いますよっ!
(相手は無自覚だった様で自分だけがそんな風に思った事に羞恥心を抱いては相手の背中に回した腕でボコボコと背中を叩いて否定して。頭頂部に擽ったさを感じ何してるんだろうと不思議に思い乍も其の侭でいて。「ストーカーみたいな行為は止して下さい。」そこまでして自分をツンデレだと自覚させたいのかと思う反面、今となっては恥ずかしい発言に思える物もいくつかある為録音される等溜まったもんじゃないと眉を寄せて。
いやぁ…まだまだ御盛んな様子で。
( 痛くない程度に背中叩いて来る相手を揶揄う様にくつくつと笑いつつポンポンと落ち着かせる様に撫でる手付きは穏やかな物で。不思議そうにじっとしている相手に漸く離れては、なんとなくだったのか何も言わずに居て。「酷い言われよう、…録音してたらしてたで御前の言葉が聞けて嬉しいかも。」きっかけは違えど録音してあったら色々と嬉しかったり気恥ずかしかった相手の台詞がもう一度聞けるのでは、と思えてしまえば小さく笑って )
此れ以上言うと、蹴飛ばしますよ?
(揶揄い笑う相手の緩んだ頬を両手でぐにっと摘んでは軽い痛みが伴う位迄引っ張り、口角は上がっているものの目は笑っていない表情で見詰めて。言っている事とは逆に穏やかな手付きで撫でられてはそれだけで気分は大分落ち着いて。「…馬鹿。そんな事しなくたって…本人が目の前にいるんだから、何時でも聞けるでしょ。」自分の過去の発言等恥ずかしい事此の上ないが相手から貰った嬉しい言葉がまた聞けるとなれば嬉しいかもしれないと思うも、此れからもずっと一緒に居るのだから聞きたくなれば何時でも聞けるだろうと思い直しては照れ臭そうに軽く俯いてぼそっと小さく呟く様に告げて。
い、いふぁいいふぁい…。
( 揶揄った自分が悪いとは言えいつもより少々強めに抓られてしまっては上手く言えない口で呟き、離せとばかりに片手をひらりと緩く振って。先程より冷静さが戻っては居るものの恐ろしくなってしまっては此れ以上揶揄うのは危険だと判断し大して手は出さずに撫でる手を一度止め、じっと相手を見詰めて。「…いつでも聞けるけど…、御前なら言いたい事分かるだろ?」自分と相手が同じなら例えば相手の喜ぶ言葉が自分に取って恥ずかしく照れ臭い言葉だったら再び口に出すのも自分は憚られてしまうだろう、と言う意味で何処か苦々しい笑みを浮かべると照れ臭そうに視線外している相手の表情を伺って )
…全く。…まぁ、司さんを見て何とも思わないとは言いませんが…。
(離せとジェスチャーする相手を溜息混じりに離してやれば摘んでいた部分を軽く摩ってやり、相手と居て触れたいと思わない事はなく触れてほしいと思うのも一種の欲である事を認めれば、チラリと相手を控えめに見ては歯切れ悪く述べて。「分かってますけど、司さんが録音した俺の声に夢中になったら…嫌だ。」相手の言いたい事は理解し、同じく思うものの相手が自分をほっぽって録音した音声に夢中になってしまっては過去の自分だとしても妬いてしまうと視線は其の侭にブツブツと告げて。
…なんだ、否定はしないのか。…俺も、時々御前の可愛らしい発言に振り回される。
( 痛みが僅かに残る頬だが相手が擦ってくれれば少しばかり眉下げつつちらりと相手を見、言い辛そうに出された其の言葉に小さく瞬きすると意外そうに小さく呟く様に告げると、次第に自分の頬は緩んできては何時も相手の不意の発言に照れたり触れたくなったりする事を言ってみて。「…ほんと可愛いよな、御前。何でそんなに可愛いんだよ、全く…。」相手の言葉に驚いた様に目見開くと同時にじわじわと来る相手への愛おしさに堪えきれなくなり口角を歪めると思わず腕伸ばし相手をギュ、と抱き寄せて文句有り気に呟き )
可愛らしい発言をしたつもりも、振り回したつもりも有りませんが…。
(相手がどの様に思っているか知らず、無自覚なのかそんなつもりはないと怪訝そうに首を傾げて相手見て振り回されているのは寧ろ自分の方で"全く…無自覚なんだから…"と相手と同じ様な事を考えていて。「…知りませんよ。…可愛いを連呼しないで下さい。」視線を下げていた為に相手の行動に反応が遅れ、不意に抱き締められては目を丸くするも大人しく其の侭抱かれていて"可愛さ"なんてアピールしたつもりは無くそんな事知らないとむ、と頬を膨らませて繰り返される単語に気恥しくなってきては何度も言うなと。
無自覚…、…はぁ…振り回されてるんだよ、残念ながら。
( 相手が自分と同じ事を思っているとは思わずに不満げに思わず眉顰め小さく呟き、諦めた様に脱力気味の溜息を零すとポン、と軽く頭に触れては言い聞かせる様に述べて。自分でも言うのは気恥ずかしい物もあるが相手に自覚させようと考え述べて。「なんで、…事実いってるだけなのに。」まさか相手が其の事で照れているとは考えず頬膨らます姿に不思議そうにじっと見詰めては何故拗ねているのだろうかと考えつつ相手を抱き締めたままで )
いいじゃないですか、此れからも振り回されていて下さい。
("振り回されている"との事に言いがかりだと不快そうに眉を寄せるも、ふと興味を持っていなければ振り回されたりしないのではと思い立っては本人に自覚は無くても自分に興味を持ってくれているだと思い直せば何とも言えない優越感に似た嬉しさを感じ、不敵に口角を上げてはふふん、と何処か満足気に告げて。「いいから、可愛い禁止。」む、とした侭不思議そうにしている相手をチラッと見て告げて、"可愛い"は気に食わないが愛されている事の現れである事は分かっており満更でもなく思いつつあって。
…はいはい、これからずっとな。
( ころころ表情を変える相手に自然と頬を緩ませては恐らく相手には結局敵わないのだろう、と考えてしまっては『これからずっと一緒にいる。』と言う意味でも小さく呟いて。「…じゃあこれから怜士の事可愛いって褒めれないのか?」其れが禁止になってしまっては相手に言う事も出来ない訳で、拗ねた様な表情している相手に困った様に眉下げては緩く首を傾げじっと相手を見詰めて )
…目一杯振り回しますね!
(てっきり否定してくるものだと思っていた為一瞬きょとんとしては相手の発言の意味が嬉しく密かに頬を緩めるも、直ぐに直しては張り切った様に述べて。「別に…"可愛い"じゃなくても褒める為の言葉ならいくらでもあるでしょう。」じっと見詰めてくる相手の視線に耐え乍視線が合わない様に逸らし、尚も拗ねた様な表情の侭で。
ん、どんと来い。—…でも可愛いもんは可愛いんだし。
( 僅かに頬を緩ます姿を見過ごさなかったが張り切った姿に肩を竦めると戯けた様に述べつつ相手に敵わない事は自覚していて軽く自分の胸板を叩いてみて。いまだ機嫌の回復しない相手を眺めるもついには此方から視線を逸らされてしまいどうしようかと考えるも相手をそう思っているのは変えられない訳であって )
…どんっと行きますよ、容赦なく!覚悟しておいて下さいね。
(胸を叩く姿を見て逞しさを感じては"どんっ"と告げると同時にぎゅっと勢い良く抱き着き何処か楽しげに述べて。"振り回したい"と思っている訳ではないが相手が何時までも自分に興味を持ってくれていたらいいなと密かに思って。「連呼しないで下さいってば。…分かりましたよ、禁止にはしません。」未だ繰り返される言葉に照れれむすっとし、"可愛い"と褒められるのは男としてどうかと思う所や言われると案外恥ずかしいものだと知った事から何となく気に入らなかったが相手の褒め言葉兼愛情表現だと思えば嬉しくもあり全く言われなくなってしまうのも少し寂しいと思い直しては引き下がって禁止にするというのは辞めると。
おっと…、…はいはい。
(勢いよく抱き着いて来る相手に多少蹌踉けるも難なく受け止めては自分も両腕相手の背中へと回して抱き締め愉しげにクスクスと笑い乍相手に返答し。「ん、理解頂けた様で何より。…美味しく頂くな、これも。」恐らく相手の複雑の気持ちは大凡理解出来るがそれでも相手が納得してくれた事に密かに感謝しつつ先程貰ったチョコをもう一度取り出しては心底相手から貰えて嬉しかったのか愛おし気に目細め、未だ僅かに拗ねている相手の唇にそっと口付け )
でも、振り回されてるのは司さんだけではないんですからね?…俺だって…。
(愉しげに笑う姿に"これからも振り回される"と言われているのに随分と余裕だなと相手の腕の中で思っては余裕そうにしている相手に自分も時々振り回されるんだぞと、以前女性社員と親しげにしているのを見て軽い嫉妬を抱き一日中モヤモヤとした心境になった事を思い出し乍態とらしく唇を尖らせて。「…司さん?…んっ…。」相変わらず相手には甘いと自分自身に呆れていれば嬉しそうに自分の渡したチョコを眺めている相手にきゅんとし、嬉しいやら照れ臭いやらで緩んでしまいそうな頬を必死に堪えていれば相手が近付いて来るのを感じ、顔を上げれば口付けされ驚き目を見開いて。
…なんだ、怜士も振り回されてくれてるのか?
( 相手からの其の言葉は察するには十分過ぎて、自分と同じ様な気持ちを相手も味わっているのか、と考えると容易に自分の表情もニヤついたものになってしまい、抱き締めた侭態とらしく唇尖らせている相手に顔近づけると尖ったままの唇に小さく触れる様に口付け、顔を近づけた侭自分に振り回されていると述べる相手の顔を覗き込んで。「…チョコも、御前も美味しく味わいたいけどな。」何度か角度変えて口付けるも意外とあっさり離し、相手を見詰めたまま僅かに微笑むと相手の唇を指でゆっくりとなぞり、愉し気に一言囁いて )
…っ、キス魔。…くれてるって何ですか、俺だってしたくてしてるんじゃ有りません…!
(不意の事に何も反応出来ず口付けをされ、唇が離れれば恥ずかしさから眉を寄せバッと片手の甲を口元にやり睨む様に相手を見て悪態を付き。ニヤついた表情の相手に何ニヤニヤしてるんだと更に眉の皺を濃くし、空いている方の手で近い顔の距離を置こうと相手の胸をぐっと押し返し自身の顔を背け乍告げて。「さっき、同時に味わったでしょう。」驚いたもののぎゅっと目を閉じ受け入れて。唇が離れた途端発せられた言葉に、先程自分から口移しでチョコを食べさせてやっただろうと告げては唇をなぞる相手の指を悪戯心でかぷっと甘噛みして其の侭様子を伺う様に上目で相手を見て。
嫌じゃない癖に。俺も別にしたくて振り回されてる訳じゃないからな、…この間だって…。
( 此方を睨むその目は羞恥に寄る物で嫌悪ではない、と分かっている為か怯む事無く、自覚した途端口元を隠す相手にクス、と小さく笑みを零し。ニヤニヤしてはいるが自分も別に振り回されたい訳ではなく、相手が男性社員と仲良さげに喋っている時は可愛らしい相手だからこそ心配になる訳で、其の事を口走りそうになるも慌てて口を噤んでは押し返されるままに一旦距離を置き。「…折角のバレンタインなんだ、キスだけでは勿体なくないか?」上目遣いに柄にも無くキュンとしつつ口移しの事だと考えている相手に悪戯っぽく口角を上げては冗談混じりにぐっ、と顔近づけて囁いて )
…この間?
(嫌じゃないと言われてしまえば其の通りの為反論出来ずにむ、とただ睨んで、相手の発言に"まぁ、振り回されるのが好きな人なんていやしないだろう"と納得しては素直に距離を置いた相手に恥ずかしさから解放されほっとするも"この間だって…"にきょとんとしては首を傾げ、その先を促す様に相手を見て。「ほ、他に何があるって言うんですか。」顔を近付けられドキッとしては甘噛みしていた相手の指を離し僅かに後ず去って"キス以外って何だ"と怪訝そうにして。
…なんでもない、何でも無いから放っとけ。
( こういう時だけめざとい相手に軽く自分に舌打ちしたくなるも距離を置いた侭此方に訴えかける様な目線を送って来る相手をちらりと見遣るもまた直ぐに目線を逸らしてしまい。「…さぁ、何だと思う?」案の定怪訝な表情を浮かべる相手に少しばかり考える様に小首を傾げるとそっと片手を相手の腰へと回すとすー、と意味有りげに腰を撫で上げて )
(/バレンタインのチョコも渡し終わっちゃいましたし、此の後どうしましょう…?私的には多分此の儘司が怜士さんを美味しく頂いちゃったっていう裏設定の侭終わらせた方が良いのかな…と←)
…そう何でもないを繰り返されると余計に気になるんだけど。
(一瞬目が合ったかと思えば逸らされてしまい"何だ?"という様に僅かに顔を顰めて相手を覗き込もうとすれば繰り返される言葉に更に眉を寄せじとっと目を細めて相手を見て。無理に聞き出そうとは思わないが興味を煽る様な発言だなと。「…っ、助平。」腰を摩られた事で相手の言いたい事を悟っては僅かに頬を染め顰めっ面になり悪態を付くが嫌な訳では無く、ただ素直に首肯く事が出来ないだけで。
(/お返事抜けちゃいました、すみません!
そうですね、私もその方が綺麗に終わらせられると思います!
お口に合うか分かりませんが、どうぞどうぞ←
では、次はどの様な時間設定でいきましょうか?
日常でも構いませんが、味気ないですかね?
…俺だって嫉妬ぐらいするってこと。此れ以上は言わないからな。
( じっと此方を見て来る相手に言おうか言うまいか脳内巡らすも一度小さく溜息吐いては相手と視線を合わせては目細め少しばかり不機嫌な声色混じりに述べ、いった直後に其の侭視線をぷいっ、と外してしまって。「…言いたい事が分かる御前も十分、だろ?」と言うと否定しない相手を良い事にソファから立ち上がっては振り返り相手に手差し伸べ「…抱き上げて寝室まで連れてってやろうか?」と揶揄う様に笑みを浮かべて問い掛け )
(/ふふふ、司が美味しく頂いちゃいますよ…!←
どうしましょう…やった事無い風邪とかでしょうか、時期的に。後は二人とも言ってた嫉妬とか…。
日常でもokですが何処がくぎれか分かりにくいでしょうか…?)
…
(てっきり"何でもない"の理由は言わないのだろうと思っていた為、詳しくでは無いが理由を述べた相手にきょとんとしては自分だけでなく相手も自分に嫉妬してくれていた事があったんだとうれしくなり、密かに緩く口角を上げては再び顔を逸らしてしまった相手の頬にそっと口付けをし。「自分で歩けます。…優しくしてよね。」確かに言い回しで相手が言いたい事が分かってしまった自分も同じ様なものだと否定出来なく認めた事を示す様に無言でいて、立ち上がった相手を見上げてはツンと差し出された手をスルーして立ち上がりスタスタと相手を置いて寝室へと足を進めるもふと立ち止まり控え目に振り返っては恥ずかしさからむ、とした表情で述べて。
(/ふへへ、美味しい展開です!←
どちらもいいですね!風邪をやってその後嫉妬にしませんか?
風邪なら完治した時点で区切りがつきますし!
どうでしょう?
ん…、…はぁ…。
( 相手が笑っているとも知らず気恥ずかしさに思わず眉根寄せていると頬に伝わる柔らかい温度に僅かに目見開き相手の方を見ては少しばかり気が抜けてしまい、態とらしく大きく溜息をつくと漸く緩く微笑んでみせて。「勿論。…恥ずかしくなるぐらい優しくしてやる。」相手も自分も成人越しているのだから言い方で分かってしまうのも仕方ないのだが、認めたものの返事せずにさっさと言ってしまう相手に密かに口角を上げると自分も相手の方へと歩みだし、立ち止まってる相手に悪戯っぽく微笑んでみせて )
(/お、了解です!そうしましょっか!
あ…どっちが風邪引くとかあります…?)
…機嫌、治りました?
(大きくため息を吐き、漸く此方を向き微笑んだ相手にほっとしては珍しくにこっと笑い乍声を掛け。「恥ずかしくなる位は余計。…連れてって。」こういう行為でさえ未だに恥ずかしいのにこれ以上恥ずかしい思いをするのは後免だと普通に優しくすると言えないのかと不満げに相手を見るも、今から行為に及ぶのだからと思い直しては両手を相手の方へと差し出し首を傾げて寝室へと連れて行けと強請って。
(/おっけーです!
そうですねぇ、では怜士に引かせます!
…今の御前の笑顔で一発でな。
( あまり笑わない、と言っても時折笑う其の無邪気な姿にすっかり機嫌も治ってしまっては我ながら単純だと思いつつ相手の笑顔に其処までの効力がある訳で。「恥ずかしがりだからな、怜士は。…よっと…。」素直に此方に手を伸ばす相手が愛おしくて、其の侭相手に身を寄せると相手を横抱きにし、近づいた距離に乗じて軽く相手の頬に口付けては其の侭寝室へと歩き出して )
(/了解です!…珍しく怜士さんの御世話を司がする訳ですか…、ふふ、頑張りますね!←
じゃあ次から新しいの回しますねー!)
…成程、そういう風に使えるのか。
(すっかり機嫌が治ってしまった相手の一言に何か考える素振りをしては"機嫌を治したい時"に有効であると踏んでは首肯き乍小さく呟いて。「煩い。」横抱きにされれば相手の首に腕を回し頬に口付けられてはふいっと顔を逸らして。
(/生意気で煩い奴ですが大人しくさせてやって下さい←
了解です!ありがとうございます!
…ただいま−…、疲れた−…。
( 今日も難なく仕事も終わり、何処か間延びした様にいいつつ部屋へと入りつつ腕を伸ばしては振り返り相手を見ては「…今日も御疲れ様、明日休み貰えて良かったな。」と仕事も頑張った相手に労いの言葉をかけつつ休日が取れた事に僅かに安堵するも相手の僅かな不調に未だ気付いていない様子で )
はい、お帰りなさい。
(相手に続いて部屋に入り乍自分も今帰って来たにも関わらず帰りを待っていたかの様に返しては「そうですね、貴重なお休みですから有効に使わないと。」振り返った相手に何時もと変わりなく微笑み掛け。何ともない様に振舞うが何時もより仕事終わりの怠さがあり、そんなに疲れる様な事はしていない筈だと思考を巡らせるも考える事すらしんどくなり辞めて、取り敢えず今日は早めに寝て明日は大人しくしていようと。まさか体調には気を配っている自分が風邪を引くだなんて考えていなく。
そうだな、しっかり休まないとな。
( 出迎える様な其の言葉に思わず笑ってしまうもそれはそれで心地のいいもので、靴を脱ぎ部屋の中へと入って行ってはスーツの窮屈さを和らげる様にネクタイをしゅるり、と解いては一息付き。「夕食、どうする?今日は俺が作ろうか。」と大抵交代で作っている夕食について問い掛けては後を歩いてきている相手を振り返りどうするか首を緩く傾げ、どうしようかと問い掛けて )
えぇ、休養も大切ですし。
(出迎える様な感じもいいな、と何時も同時に帰宅する為滅多にない感じにふっと笑みを浮かべては早くこの窮屈なスーツを脱ぎたいと思い乍ネクタイを緩めて。「…あ、夕飯ですか?…じゃあ、お言葉に甘えて。」何だか頭が上手く回らないと知らない内にボーッとしていた様で相手の問い掛けに若干反応を遅らせては、今日は疲れているみたいだし相手に任せようと素直に首肯き。
…どうした、怜士も疲れたか?今日結構頑張ってたからな。
( 僅かに反応の遅れるだけなら未だしも何処かボーッとしている相手は珍しく、ましてや自分よりしっかりしている相手が風邪を引いているとは思わずに疲労を真っ先に疑っては軽く相手の頭を撫でてはふと相手に触れて気付いたのか、「御前、熱くないか…?」と相手の体温の高さに驚いた様に呟いては相手の顔を覗き込んで額にそっと手を当てて )—…熱あるだろ、これ。
何時もと同じですよ、こんなの。
(相手は頑張っていたと言うが自分にとっては何時もと変わらないと告げるも、其の所為だろうかと上手く回らない頭で考えて。頭に伸びてくる相手の手に撫でられる事を悟っては大人しく撫でられて、相手が驚いた様に呟けば「確かに、ちょっと暑いかも。…いや、寒いのかな?」と火照った様な感覚に気が付くも同時に肌寒さも感じつつ、額にある相手の手の温度が冷たく感じ気持ちいいと力無さ気に目を細めて。
…時期的に風邪か、服自分で着替えれるか?
( 相手の挙動で気がつかなかった自分に不甲斐なくなるも今はそれどころでは無く「…肌寒いってことは未だ熱上がるな。…粥作ってやるから。」と思考を切り替えると既に脱力しかかってる相手を心配そうに見つつ軽く相手の頭を撫でてやると相手の手を取っては寝室迄相手を気遣いつつ手を引いて連れてってやっては寝室に辿り着き )
…大丈夫です。
(着替えるくらい出来ると首肯き、自分が風邪を引いたなんて未だ少し信じられずにいて。心配そうに此方を見る姿に"心配そうだ…"とまるで他人事の様に思い、お粥を作ると相手は言ってくれるも食欲は余り無く「いいです、お腹空いてないですし。」と手を引かれる侭とぼとぼと歩き寝室へと辿り着けばベットへと腰を下ろし。
薬飲む為に何か食べなきゃいけないだろ。
( 風邪の時に食欲が減退するのは分かるが其れではいけないと分かる為に困惑した様に述べては腰を下ろす相手を見届けると一旦自分は寝室を離れて軽い夕食を作る為にキッチンへと戻って。相手が体調を崩すのは今迄あまり無かった為に結構心配しつつ過度に構ってばかりでは相手も辛いだろうと自分は調理に専念することにして )
…。…着替えよ。
(確かに其の通りだと返す言葉が見付からずに無言の肯定を示して、相手が寝室を離れ様とすればキッチンに向かうのだろうと理解し何故か少し寂しく思うも取り敢えず服を着替えようと寝巻きを取り出しては着替えて。着替えが済めば静まり返った寝室が妙に寂しく感じ、其の感覚を無くそうと未だキッチンにいるであろう相手の元へと多少ふらつくも、そんな事は気にせず向かってはキッチンに相手の背中を見付ければ何処か安心感を感じそっと近寄っては後ろからぎゅっと抱き着き。
っと、…もうちょっとだからな?
( ぐつぐつと土鍋で音立てる無難な卵粥に取り敢えずまともなものは出来そうだと安堵していると不意に抱き着かれては僅かにふらつくが直に受け止め。振り向かずとも相手だと分かっているのだがいつもより僅かに熱を持った身体に心配で少しばかり眉根寄せては調理中の為抱き締め返す事は出来ないが正面に回っている相手の腕をそっと気遣う様に撫でては「…盛りつけたらすぐ行くから、寂しいかもしれないが座って待っててくれないか?」と寝室よりは幾分ましだろうとリビングを指差して )
…いい匂い。
(相手の大きな背中から体温を感じられればほっとした様な安心感を感じ、相手が作ってくれている物の美味しそうな匂いを嗅げば余り無かった食欲が段々と湧いてきて思わず呟いて。「…はい。」指差された方向はリビングで、別に立っている位大丈夫なのにと思うも素直に従う事にし、分かったと返事しては渋々相手に回していた腕を離しリビングへと向かって。其の途中、自身の仕事の鞄が視界に入れば明日は休みを取れたが明後日の予定はどうだったかな、と資料の準備が気になり確認しておこうと鞄へと歩み寄ってはゴソゴソと漁りスケジュール帳やら資料のファイルを出して確認を始め。
…こんな時くらい仕事を一旦忘れて、回復に専念したらどうだ?
( いつもより元気の無い相手を気の毒そうに見つつ抱き着いていた温もりが無くなってしまっては少しばかり名残惜しくも相手は体調不良な為にいつも以上に気を遣わねばと。お碗に食べれそうな量だけ卵粥を装うとそれとスプーンと共にリビングへと向かっては何やら仕事用の鞄を漁っている相手に首傾げるも手元にあるのがスケジュール帳だと分かってはやりたい事を察するが疲れて風邪引いている時は休んで欲しくて、テーブルの上に粥とスプーンを置いては相手に近寄り、軽く肩を叩いて「粥出来たから、…食べれるか?」と先程食欲が無いと言っていた相手を気に掛けつつ問い掛け )
…あ、…すみません。つい、気になっちゃって…。
(心配する事無く資料の準備は出来ていてほっとしていれば、肩を叩かれ振り向けば調理が済んだであろう相手で相手の言う通りである事を認めてはすまなそうに眉を下げた笑みを浮かべて。「…えぇ、美味しそうな匂いを嗅いだらお腹空いちゃいました。」確認も済んで安心したし、待っていた相手のお手製お粥も完成した様で鞄から出した資料やらを再び鞄に戻しては食べられる、とお腹に両手を当て緩く微笑んで。
…真面目なのは怜士の良い所でもあり悪い所でもあるな。
( 自分がだらしないとはいえ明日は休みなのだからそれくらい大丈夫だろうに、と思うもあまり責める気にもなれず何処か力の無い笑みを浮かべる相手に自分もやんわりと微笑んでは「…良かった、じゃあ食べるか。俺も自分の分装って薬持ってくるから、先座っててくれ。」と自分も残った粥を食べようと思いついでにキッチンに相手の薬を取りに行こうとすると相手の頭ポンポンと撫でつつ直ぐに手を退けては引き返して )
…善処します。
(相手には自分の事はお見通しらしく先程から相手の言う事は認めざるを得なくて、今もそう言われてしまってはいい言い訳も見付からず気を付ける様にしようと思うばかりで。「はい、ありがとうございます。…薬。」席に座る様促されては素直に首肯き椅子に腰掛けて相手と一緒に食べ始めようと待っていれば、相手の口から"薬"という単語が発せられた事を思い出しては僅かに顔を歪めて。日頃余り体調を崩さない為薬を飲む事も少なく、其の苦さには未だ慣れず苦手な物の1つで。
…食後の薬だから今じゃなくても良いぞ?
( お碗に残った分の粥を装い流し台に奥ともう片手にグラスに注いだ水と粉薬を持つと相手の元へと戻り、ふと相手の方を見ると苦々しげな表情で呟いている相手へ苦笑しては相手の目の前に薬と水を置いてやり、自分の席にお碗を持って座って。「…いただきます。」と手合わせて呟いては口にお粥を運ぶと病人用に僅かに味を薄めた為に少々味気なくも感じ。相手の様子を時折ちらちらと眺め見ては食べようとしている相手をうかがっている様子で )
…薬、飲まなくても大丈夫です。此れ位、直ぐ治ります。
(相手が手に取り持って来たのは薬の中でも一番苦手な粉薬で更に眉の皺を濃くしては目の前に置かれた其れを見詰め乍"薬を飲む程でもない"とあからさまに拒否をして。「…いただきます。…ん、美味しい。」食べ始めた相手を見て自分もと同じ様に両手を合わせて呟き、一口食べればふわりと卵の落ち着く味がしふっと表情を緩めては思わず呟いてしまい。一口食べれば食欲も増進され食べ進めて。
…子供か…。…錠剤あったか…。
( あからさまな拒絶に思わず呟いてしまっては粉ではなく錠剤なら未だ大丈夫だろうか、と後で探そうと決めつつ自分の口の中にも粥を入れて行き。美味しそうに微笑んでいる相手にほっと一安心し、「…よかった。…無理しなくていいからな。」どんどん食べ進めるのは良いものの気持ち悪くならない様に、と気を回しつつ自分も着々と椀の中の粥を食べ進めて行き )
…苦手な物くらい誰にでもあるでしょう。
(相手の呟きにむ、とするも早く治す事に専念するべきかと思い直しては錠剤がある事を祈るが無かった時は腹を括るしかないと小さな事に一大決心する覚悟を決めて。体と同時に心も多少弱っているのか相手の優しさが身に染みれば食べ進めていた手を止めて、控え目にチラリと相手を見ては「…あの、…ありがとう、ございます。」と途切れ気味になり乍も告げては柔らかい笑みを浮かべて。
それはそうだが、…薬くらい飲めた方が良いんじゃ…、
( 苦手な物はあるとは思うが風邪の時に薬を拒否する姿はやっぱり子供の様で、其れでも相手の事を考え探してやらなければと決めつつ仕方なさそうに呟いて。唐突に此方を見たかと思えばふわりと微笑んで告げられ、熱によりいつもより紅潮した頬と力の抜けた笑みにぐっと来てしまっては一度食べる手を止めつつ「…どういたしまして。御前が治ってくれさえすれば其れで良い。」と困った様に眉下げつつ微笑んで )
…飲めます、飲めますよ。苦手なだけで飲もうと思えば飲めます。
(仕方なさそうにする相手にこんな時でさえ負けず嫌いが顔を出し、更にむっとしてはいざとなれば飲めると意地を張り。相手の一言にドキッとしては「…司さんの為に早く治します。治ったら、いっぱい構って下さいね。」と相手に心配掛けないように早く完治させようと思い、今は移るかもしれないという警戒から口付けもお預けと決めており相手からされると照れてしまうが出来ないと思うと何処か寂しく余計にしたいと思ってしまうもので"構う"と遠回しの表現に変えて告げて。
…はいはい、了解しました。
( こうなると言っても聞かないという事を分かっている為に呆れ混じりに肩を落とすと後での事は考えず今は食べ切ってしまおうと。いつもなら照れて否定して来るのに相手から言ってきた”構って欲しい”という様な言葉に先程から鼓動が落ち着かない訳で、「…ん、…治ったら幾らでもな。」いつもの調子に戻ったらまた照れてしまいそうだが回復したら幾らでもくっついていられる、と考えては相手の体調を心配しつつ回復させようと考えて )
…此れ、飲みますから。
(自分の強がりから粉薬を飲むハメになりそうになり自分の発言に後悔するも一度言い出した事には責任を持たなければと食事を進め乍飲んでやると覚悟を決めて、目の前にある薬に視線を落とし述べ。自分でも珍しい発言をした自覚はあり、何時もなら照れる様な事も今はポロッと口に出してしまい風邪を引いた時に心細くなると言うのはこういう事なのだろうかと思考を巡らせ"幾らでも"との事に嬉しくなり「…はい。」と微笑み俯けば残りのお粥を食べ終えて。
…無理しなくても錠剤探してきてやるぞ?一番手元に合った奴ってだけだし。
( 強がりやら負けず嫌いはよく知っているが其の所為で飲もうとしている相手に最早呆れと感心が入り交じった様な表情で見つめては無理をせずとも一個くらいはあるだろう、と述べてはまじまじと薬眺めている相手に述べ。自分の分のお粥も食べ終え「ご馳走様。」と呟き目を上げると相手も食べ終わった様子で、残しても良いと言ったのに間食している相手に嬉しく思いつつ皿を重ねては「…何か飲むか?」と寒いであろう相手に何か飲むだろうかと問いかけ )
無理なんてしてません。粉薬の方が良く効くと聞いた事もありますし、大丈夫です。
("ご馳走様"と手を合わせ呟けば気を利かせて錠剤を探すと言ってくれる相手に決心が揺らぎそうになるが自分の性格上後に引く事は出来ず大丈夫と言って除けては、粉薬を手に取り封を開け薬を見詰めては覚悟を決めた様に薬を口の中に含み水と共に流し込みゴクンの飲み込んでは「…不味い。」と顔を顰めて。思ったよりも食欲も出て完食しほっと一息ついては何か飲むかと尋ねてくれる相手に珍しく甘い物が飲みたいと思い「ココアが飲みたい。」と告げて。
嗚呼、大丈夫か…?
( やたらさっきと言ってる事が矛盾している相手に何を言っても無駄だろう、と一種の諦めを覚えると其れ以上何も言わず、袋を開ける様子を見守っては大丈夫かと少しばかり心配し、案の定飲み込んだはいいが顔を顰めている相手の傍へと歩み寄ると気持ち悪そうにしている相手の背中をポンポンと撫でて。「…了解。」と珍しく甘い物の要求にふっ、と微笑んでは食器を流し台へと置き、其の侭マグカップを棚から取り出すとココアを作り始めて )
…ん、…。
(分かってはいたものの慣れない苦味に余計に気分が悪くなりそうだと顔を顰めていれば相手が背中を摩ってくれ、大人しくしていればふと、ある事を思い付き相手の首へと両腕を伸ばし弱々しく此方に引き寄せては口付けをして。此れで少しは口の中の苦味が薄れるだろうと思い付いた結果の行動で。今日の自分の気分は珍しいものだとココアを作ってくれている相手の背中を見詰めていて。
…ん、んっ…。
( 辛そうな顔をする相手に困った様に眉下げて見詰めていると何をするかと思えば両腕に手回され、弱い力に押し返すなんて事が出来ず其の侭相手の口付けを受け入れては驚きに僅かに目見開き、相手の意図を察すると相手の咥内へと舌を滑り込ませては僅かに薬の苦みが残る咥内を舐め取って行き。相手の分を作っては出来立ての温かいココアを相手の元に持っていき、「…ほら、出来上がり。」と柔らかく微笑んでは相手に差し出して )
…んん、…んっ…。…御免なさいっ!
(相手は此の行動の意味を悟ってくれたのか咥内に相手の舌が入って来たかと思えば苦味を舐め取る様にされ、苦味が薄れてくれば眉間の皺は無くなり此方からもぎこちなく舌を絡め出し。何故か口付けをとても待ち望んでいた気がすると上手く回りきらない頭でぼんやり考えていれば、相手に移さない為であった事を思い出しては目を見開き相手の胸に両手を当ててはぐっと押し返し唇を離せば、自分とした事がと申し訳なさげに謝って。「ありがとう、司さん。」出来立てのココアを差し出してくれれば応える様に微笑み返し乍受け取れば手の平に伝わる暖かさを感じ。
…ふ、……。謝んなくていいから、落ち着け。
( 相手と舌を絡ませ乍も本来の目的を果たす為ゆっくりと相手の咥内を愛撫する様に薬の苦みを舐め取って行っては薄目開くと表情が和らいでいる事が分かりほっとするが、唐突に押し返され唇を離してはきょとんとして。何故離されたのか、何故謝られたのかよく分かっていないものの不安げな相手の表情に困惑気味に眉下げると宥める様にぽんぽん、と相手の髪を軽く撫でて。「どういたしまして。此れ位お安い御用だ。」それで相手が笑顔になるのならどうってことない、とばかりに柔らかい笑みを浮かべては安堵した様な其の微笑みを眺めつつ自分も先程座っていた席に再び座って )
…でもっ、…司さんに移ったかもしれない…。
(移らない様にと心掛け口付けは治る迄しないつもりでいたのに思わず咥内の苦味を薄める為とはいえしてしまった事に後悔と自己嫌悪感を抱き、相手は落ち着けと宥めてくれるが相手に菌を移してしまったかもしれないと狼狽え不安げに相手を見上げて。相手の入れてくれたココアに口を付け咥内に広がる甘さに表情を緩めては「そうだ。俺、今日は自分の部屋で寝ますね。」思い付いた様に声を漏らし相手と視線を合わせれば移さない為にも自室で寝ると告げて。何時もは寝室で共に寝ているが今回は自分風邪を引いているし少しでも移る可能性を低くしようと考えての結論で。
…あのな、キスぐらいで移んないって。
( 自分の秘書乍恐らく自分の体調を気遣って不安げな表情なのだろうが其処迄自分が普段の体調に気を遣っていない訳ではなく、だらしない乍或る程度の注意をしている訳で。体調が弱ると精神も弱るのかいつにもまして心配そうな相手に苦笑を浮かべると髪を撫でていた手をするりと頬へ下ろして頬を撫で。「…一緒に寝なくて大丈夫か?」相手も疲れてるのだろうし体調が悪い時は一人で休息も必要だろう、と思うがいざという時に居なくて大丈夫だろうか、という不安もあり一人で寝ようとしている相手を見つめつつ何処と無く心配そうに告げて )
…本当ですか?
(自分が何処からか貰って来てしまった為に相手に迄風邪を引かせてしまうなんて嫌だと今更乍自分の行いを悔やんでいれば、そんな事位で移ったりしないと聞いて落ち着きはしたがやはり心配で未だ申し訳なさそうに相手を見詰めて。頬を撫でる相手の手にそっと触れ。「…やっぱり、マスクして…一緒に寝る。」自分の体調の急変を案じてはいなく、ただなんとなく心細さを先程から抱いており夜、何時もある相手の温もりや寝息が感じられないというのは寂しく思い、せめてもとマスクをして寝る事にしココアを視線を落として告げて。
…それに、もし俺が風邪引いても御前が看病してくれるだろ?
( 遠慮がちに此方を見る相手に何処か自信ありげに上述を述べると頬に添えた手を其の侭に相手の唇へと触れるだけの口付けを落とし、間近の距離でふ、と穏やかに微笑んでみて。自分が倒れるのは避けたいがそれでも相手が同じ様に看病してくれるならそれでも大丈夫だろう、と考えてしまって。「…マスクって息苦しいだろ、寝る時迄そんなものつけなくていい。」自分が傍に居ればいざという時動いてやれる安心感もあるがマスクは呼吸がし辛く、睡眠時にそれをつけては風邪なのも相まって寝れないのでは、と懸念すると緩く首を横に振って )
…そりゃ、勿論。俺が看病しますけど…。
(相手が風邪を引いたとなれば勿論自分が全力で看病するつもりだが、自信ありげな相手にだからと言って移してもいい訳ではないだろうと。触れるだけの口付けに移る可能性が上がるのにとむ、として。「でも…、…それ位はしておかないと不安ですし。」相手はマスクをしなくていいと言ってくれるも何も対策もなく一緒に寝るのは不安で腑に落ちないという表情をしてはココアから相手へと視線を移して。
だろ?…それに、怜士から移されるなら喜んで。
( 自分の立場が無かったら、相手が苦しんでいるのが少しでも自分に回ってくればいいと思ってしまう訳で。自分に移る事で相手の症状が早く和らぐなら、と顔を顰める相手と対照に緩りと微笑んでみせて。「余計寝苦しいだろ、…ただでさえ咳とか鼻づまりに悪化したら呼吸し辛いのに。」と不安げな相手に自分の事は一旦気にするな、とばかりにはっきりと述べると困った様に此方も眉尻を下げてやんわりと微笑んでみせて )—…辛い時は他の事を考えず、甘えとけば良いんだ。
馬鹿、喜んで風邪引く奴がありますか。
(自分に気にするなと言ってくれている様に捉えられれば"本当…何処迄も優しいんだから…"と改めて相手の優しさを実感して感謝して。緩い笑みを見せる相手にもう、と注意する様に告げて。「悪化なんてさせませんもん。…司さん、冷えピタ欲しい。」はっきりと告げられてしまっては反抗するのは辞めるも悪化なんてさせないと何の根拠もないが確信している様に述べて、お言葉に甘えてマスクは断念する事にして。額の熱を感じては確か以前買っておいた冷えピタがあっただろうと思い出して、控え目に取って来て欲しいと。
酷いな、御前だからだろ?
( 風邪を引くのは実際御免だが相手から移されるなら其れも悪くないと思えるのが惚れた弱味の様なもので開き直った様にへらり、と緩い笑みを浮かべてみせて。「…ん、ちょっと待ってろ。ー…前髪上げてくれるか?」根拠の無い自信に肩を竦ませつつ相手の要望に素直に頷いて立ち上がっては冷えピタの箱があるであろう棚へと向かって。一枚其れを取ってくると再び相手の元へと戻り、ペリペリとセロファン部分を剥がしては相手が自分で貼ると言いだす前に指示し、相手の額に貼ろうと用意して )
…司さんの所為で熱が上がりそう。
(相手の発言に思わずときめいてしまっては照れた様に顔を顰めて、既に熱を持つ体が相手のおかげで更に体温が上がりそうだとむすっとして告げて。「ありがとうございます。…自分で貼れるのに…。」相手が立ち上がれば見上げて礼を言い、相手が帰って来れば其れを受け取ろうと思っていたがセロファンの部分を剥がし額に貼る準備をする相手に"自分で出来るのに"と唇を尖らせつつも素直に片手で前髪を上げて。
それは大変だな。…さっさと寝ないと。
( 相手の言いたい事が分かっているものの態とらしく驚いてみせては緩りと口角上げつつ揶揄う様に述べて。「俺がしてやりたいってだけ。…弱々しい怜士って珍しいしな。」といつにも増して大人しい相手を労りつつ額へピトリと冷えピタを貼ると近くのごみ箱にセロファンの部分を捨てて。弱々しい相手に回復して欲しいものの可愛らしいと思ってしまっては小さく微笑んで )…他に御要望は?
…まだ眠くありません。
(自分の言いたい事分かっている癖にというジトリと視線を向けて、"寝る"と聞いては今の時間を確認しようとチラリと時計を見ては何時も寝る時間に比べては少し早くまだ眠気は起こらないと。「体調管理には気を配っていますからね。…後は…傍にいてくれたら、それだけで。」相手の気遣いを有り難く感じ、体調を崩すなんて自分でも珍しいと思いつつ相手も知っていると思うが自己管理は怠らない主義で体調管理なんてもってのほかだと、額の冷えピタにペタペタと触れて。色々と気を配ってくれる相手に他に頼む様な事は今は思い付かず、強いて言えば何時もと同じ様に近くに居て欲しいと微笑み返して。
病人はさっさと寝るものだろう?
( 確かに何時もより早い時間とは言え余り相手を起こしておくのも可哀想だと考えては此方を軽く睨んでいる相手に反抗する様に僅かに口角を上げて。「…ちゃんと傍に居る。…病気の時は寂しいもんな。」相手の自己管理には一目置いているものの風邪は誰しも引くもので。自分も風邪を引いたことがあるからか病気の時の心細さ思い出すと相手の言葉に同意する様に穏やかに微笑み浮かべては自分の席へと座らず立った侭相手の髪をさらさらと落ち着かせる様に撫でて )
…司さんも一緒なら、寝る。
(もし自分と相手の立場が逆だったら自分も同じ事を言うだろうと考えては反抗するのは辞めるも相手も一緒に寝てくれるならと条件を告げては相手の反応を伺う様にチラリと見て。「司さんが居てくれるから寂しくありませんよ。」きっとそう返してくれると予想していた返事が聞ければふっと笑を漏らし、髪を撫でてくれる相手の腰に腕を回し抱き締める体勢をとってはボソボソと呟いて、風邪なのも関与してか珍しく相手に甘えたい気分になって。
…んじゃあもう寝るか。…歩けるか?
(自分と一緒ならと言われてしまえば仕方ないとばかりに微笑むと風邪でふらつくであろう相手の顔を覗き込みつつ寝室迄歩けるかどうか問いかけ。「そう言ってもらえるなら助かるな。」そう言われなくても相手の傍に居る気では合ったが此方に甘える様に抱き締めて来る相手に愛おしげに目を細めると余り力を込めずやんわりと抱き締めると何時もより高い体温を感じつつ辛い相手が少しでも楽になる様にと背中を上下にさすって)
…ん、大丈夫です。
(承諾してくれたんだと分かれば表情を緩め、気遣ってくれる相手に僅かに微笑み乍テーブルに手を付き立ち上がって。「俺、司さんの手、好きですよ。なんかね、安心します。」と抱き締め返してくれた相手に何時もはなかなか言えない様な事をポロリと言っては擦り寄って。背中の相手の手の感触に優しさを感じると共に心配をかけている事を実感して。
…ふらついたら言えよ?
( 風邪だからか相手の先程のふらつきを気にし、テーブルから立ち上がる相手の姿じっと見詰めて。「…俺の手ぐらいで安心するなら安いものだな。」抱き締めた侭で居るも相手からの言葉に僅かに目見開いては嬉しそうに目元緩ませ、擦り寄って来る相手を抱き締める力少しばかり強めると其れを宥める様にポンポンと相手の背中を軽く叩いて )
大袈裟だなぁ、大丈夫ですよ。…おっと。
(心配そうに此方を見る相手を見てそんなに重症でもないんだからと言って除け、ベット迄ささっと言って何ともないと証明しようと数歩寝室の方へと踏み出せばくらっと少しバランスを崩しかけ、小さく声を漏らし体勢を直し。「貴方を感じられる物なら何でも安心出来ます。」手に限らず相手の存在を感じられる物があれば自分は其れだけで安心する事が出来るんだと珍しく素直に告げたかと思えば、何かを強請る様に顔を上げて相手を見上げて。
……、…よっと。
( どうにも不安乍大丈夫と断る相手に仕方なく傍ら歩きつつ見守っててやるも案の定足元ふらつく相手に無言で心配しては腕伸ばすと易々と相手を横抱きし、寝室への道をすんなりと歩き出して。「…そっか、…風邪移さない様にしなきゃいけないんじゃなかったのか?」相手の素直な言動に揺さぶられつつ嬉し気に短く答えるも無言で此方を見る相手を見詰め返し愉しげに微笑むと茶化す様に相手の唇に僅かに触れるだけのキスをしてから身を離し )
…わっ!あの、今のはちょっとバランスを崩しただけでっ…本当は大丈夫なんですからねっ!
(今のふらつきを相手に見られてしまっただろうし言い訳でもしておこうと相手を見ようとしては、ふわっと体が浮き横抱きにされた事を理解すれば暴れたりはしないものの大丈夫だったんだと必死に言い訳をして。「…一回してしまったんですから、何回しようと同じ様なものでしょう。」自分が強請った事を察してくれた相手から口付けを受け満足気に相手を見上げれば揶揄う様に告げられむすっとしては一回してしまえばもう何回しようと同じ事だろうと。
分かった分かった、この方が手っ取り早いだろ?—…皿洗って着替えるだけだから、ちょっと待ってろ。
( 言い訳混じりの言葉でも其れが何時もの相手だと分かっているからか笑いを堪えつつ歩き、ベット迄戻ってくると相手を横抱きにした侭横たわらせ、軽く頭撫でては言い含める様に穏やかに述べると相手の事が不安だから直ぐに戻ろうと決めつつ其の場を一旦立ち去って。「…一理あるな。じゃあ思う存分味わうことにするか。」相手の言葉に小さく笑み零すと相手の頬に手の平添え、軽く此方向かせると相手の唇にそっと口付け、唇の隙間からするりと舌滑り込ませて )
…そういう事にしておきます。―…はい、ありがとうございます。
(本当に分かってくれたのかと不審に思い乍も此れ以上は辞めておこうと相手の首に腕を回して呟き。ベットへと下ろして貰えば大人しく横たわった侭首肯き、皿を片してくれるという相手に礼を述べて立ち去る相手の背中を眺めて。相手が見えなくなればもぞもぞと布団の中へ入り鼻まで潜れば、こんなに早く寝るのなんて何時ぶりだろうかとぼんやりと考えていて。「っ、そういう意味じゃなくて!…ちょっと待って!…んっ…。」相手の返事にぎょっとしては、そういう意味で言ったんではないと慌て留まる様に頼むも口付けられてしまえば腔内に相手の舌の感触にゾクゾクとした感覚に相手の服の袖をぎゅっと掴んで。
( 大人しく横になる相手をもう一度見てから寝室からキッチンへと戻り、流し台に置かれた相手と自分の分の食器を洗い流して行き。二人分で尚且つ簡単だったからか洗い物もさっさと終わり消灯し、寝室へと戻ると相手が潜り込んでいる姿を見て小さく笑いつつ寝間着へと着替え。「…隣入るぞ。」とまだ早い時間帯だから眠くもないが相手の隣に横たわるといつもの様に感じる相手の温もりに目細めて。「…、…ん。」相手の言葉を全て聞かなかったとは言えちらりと僅かに目薄らと開け表情垣間みるも大丈夫そうな様子に安堵し熱っぽい咥内に舌を這わせて行っては相手が苦しくならない様にと何時もより早めに切り上げて顔を離し )
(上手く回らない頭で明日には治さないと、や相手に心配掛けてるなとぼんやりと考えていれば、何時の間にか時間が立っていた様で相手が寝室へと戻って来、其方に視線を移し着替える相手を特に意味もなく眺めていて。相手が隣へとやって来れば鼻まで潜った侭、其方へと体を向け「お粥、ありがとうございました。」と穏やかに目尻を下げて。「…はぁ…もう、調子に乗るな。」唇が離れると僅かに乱れた呼吸を整えようとしつつ、相手の唇へ人差し指を押し付けては軽く睨みを効かせる様に見上げて告げて。
いつも御前もやってるだろ、どういたしまして。
( 横に寝転ぶと起きて此方に身体向けて来る相手に微笑みかけては自分も寝返り打ちつつ相手の方へと身体を向け、夕飯を作るのと変わらない、とばかりに平然と答えて。冷えピタ貼っている為に口付け出来ないな、等と内心呟きつつ上に出てる相手の髪をさらさらと撫でて。「一回だろうと何回だろうと、変わらないんだろ?」と先程相手が言った言葉混ぜ返すと押し付けられた人差し指にちゅ、と軽く吸い付き、我慢する気等無いと言った様子で堂々として )
そうですけど…美味しかったです。
(確かに相手の言う通りなのだが自分の性格上人に頼る事は余りしない為何かをやって貰うと言う事に慣れていなく、申し訳ない様な気持ちになっていて。食欲がないなんて言っていたのにペロリと完食出来てしまった相手のお手製のお粥を思い浮かべ乍、少し照れ臭げに伏せ目がちになっては感謝の思いを込めて感想を言い。「だからといって、何回もしてもいいなんて言ってません。」相手が自分を求めてくれている事に嬉しくもあるが堂々たる態度に恥ずかしさも募り、自分の言った言葉に若干の後悔をし乍何度もする許可をしていないと反論して。吸い付かれる人差し指をグリグリと押し付け。
それなら、よかった。
( 何処か照れ臭そうに、其れでも美味しかったと聞くと此方としても相手の事考えて作った為に嬉しくない筈も無く、喜んでくれた相手に此方も緩りと表情緩ませては「…何時もの御礼だと思ってくれれば良い。」と何時もなんだかんだと自分に甘い相手へのお返しとして受け取ってもらえれば、と。「…風邪の時だが、口寂しいものもあるからな?」と押し付けられる人差し指軽く躱すと反論返す相手に少しばかりにやつき乍何を怒っているんだろう、と態とらしく不思議そうに首を傾げつつ挑発的な目で相手の事見詰め )
そうですね、偶にはお返しして貰わないと。
(自分が好きでやっている事で御礼を言われる様な事はしていないのにと思うもなんとなく其れを伝えるのは辞めて、何時もしてやってるんだと言うかの様に揶揄い混じりにニッと笑って。躱された人差し指を離し乍、何にやついてるんだと軽く顔を顰めて相手を見ては「子供じゃあるまいしそんな事ある訳な…っ…。」母乳離れした子供じゃあるまいしこの歳になってと否定しようとしたが、先程自分から無言ではあったが相手に口付けを強請る様な視線を送った事を思い出しては言葉も詰まらせ、目を見開き段々と顔を赤らめ。
ん、…してもらってる代わりに愛情で返してるつもりだったんだが、足りなかったか。
( 揶揄い混じりの言葉に敢えて乗っかると態と少しばかり残念そうに述べてみては隣で寝転んでいる相手に身寄せ、穏やかな手付きで相手の背中撫でつつ相手の頬に口付けては小さく口角上げて。先程の相手からの目線を自分で思い出している様子の相手にくつり、と喉奥で笑ってみせては「…ん?口寂しいなんて、ある訳なんじゃないか?」と先程の相手の言葉混ぜ返すと段々と赤く染まって行く相手の顔の輪郭指先でなぞって行っては相手の顔覗き込み )
…あの、司さんの愛情はちゃんと伝わってますから…その…愛してくれてありがとうございます…。
(揶揄ったつもりが相手は残念そうにしており自分の発言がそんな風にさせているのかと思えば内心狼狽え頬に口付けを受ければ、もぞもぞと布団を頭迄引っ張り上げて潜り、顔を隠してはぼそぼそと告げて。少し息苦しく思うものの此の発言は自分にとって物凄く恥ずかしいもので、鼓動の早さと熱の所為ではない熱さを体中に感じていて。「…人の揚げ足を取るな!」否定出来ない事が悔しくむすっと不貞腐れた表情をして輪郭をなぞる相手の手を掴んで。
…それは嬉しいな。…愛してる、怜士。
( ぼそぼそと聞こえて来る言葉は相手の顔が見えない乍も相手にとって恥ずかしかったであろうと用意に想像出来るもので簡単に自分の言葉に狼狽える相手に相手には見えていないと知り乍密かにほくそ笑み、布団の中で相手へと腕伸ばすと緩く抱き締め、自分は布団から顔出しつつも相手に聞こえる様に囁いて。「…じゃあ、風邪だからって理由でキスは要らないのか?」と否定して来ない相手に敢えて問い掛けてしまっては自分に取っては我慢ならないが其れを隠してみせるとそれでも構わない、と言った風を装い、曖昧に微笑んでみせ )
…俺も…愛してる、司。
(相手がほくそ笑んでいるなんて知らず、嬉しいと聞けばもう残念そうな顔はしていないだろうかと気に掛かかるも布団から出るタイミングが掴めず未だ潜っていて。不意に抱き締められ囁かれる言葉に落ち着きかけていた胸の鼓動が又少し速くなるのを感じつつ、ゆっくりと抱きしめ返してはもぞもぞと布団から目だけを覗かせて相手を見、自分もだと告げては何となく呼び捨てで呼んでみて。「…別に…。」要らない訳無いのだが相手の相手はそれでも構わないと言いたげな感じむ、としては"要る"なんて言い辛く意地を張ってしまい曖昧な言葉で返して。
…やっぱ熱あるよな、御前。
( 抱き締め返してくれるだろうという事は予め推測はついていたがまさか相手から呼び捨てで呼ばれるとは思っておらず思わず驚きに軽く目見開いては、普段なら滅多な事ではそんな事言わないのに、とばかりに失礼乍しみじみと上記呟くと何処か照れた様に目元赤らめて目細め、「…有り難う。」と小さく呟くと抱き締める力強めて。「…要らないのか?」間の空いた返事といじけた様な口調に其れが嘘だと察すると安心しつつ、相手の頬をなぞってみては親指で相手の唇軽く撫で )
…そうかもしれません。…でも、偶には呼び捨てもいいでしょう?
(無意識に呼び捨てをしたりする程重症ではないと言おうとするも、此の侭熱の所為にしてとことん甘えてみるのも悪くないと思う自分も居て。数秒迷えば後者を選び、全く熱の影響はないとは言えずこんな気分になるのは多少は影響しているのだろうと思いつつ、布団から顔を出しては小さく微笑んで上記を述べ。照れた様な表情を見せる相手を可愛く思い乍「此方こそ。」と同じく小さく呟き。「…貴方はどうなんですか。」要らない訳ない事くらい分かってる筈なのにと更にむすっとしては、あれだけ日頃からスキンシップの多い相手が口付けが無くても大丈夫な訳がないと分かっていつつも態と相手へと振って。
偶にじゃなく、いつもそれでも構わない。
( 漸く布団から顔出す相手に愛おし気に目細めては布団の中の腕其の侭僅かに力入れるも相手が風邪という事考慮し何時もよりは控えめで。何時も敬語で接する相手はクリスマス以降は普通に戻ってしまった為に相手から親し気に呼ばれるというのは此方としても嬉しいものがあって。滅多に呼ばれない下の名前に柄にも無く照れてしまうと相手の答えに頷いてみせ。「…御前が正直に話してくれたら、聞かせてやる。」珍しく相手の言葉先に要求してみせては此方へと話題振って来る相手の言葉躱し、相手が要らないと言わない迄自分の事言う気がないのかじぃっ、と相手見詰め )
こういうのは偶にだからいいんですよ。
(呼び捨てで呼べば相手は喜んでくれるのだろうが、自分としては特別な時に限定したく相手の頬へと触れてはふっと薄く微笑んで。クリスマスの時敬語を無くせと言われた事を思い出し、自分はとても親しくしているつもりであるが相手には余り伝わっていないのだろうかと少し不安になり。「…其の返し、ずるい。…要らない訳ないでしょう、馬鹿。」相手へと話題を振れたと思ったが見事に返されてしまえば不服そうに相手を見て伏せ目がちに暫く沈黙するも、正直に伝えて。
…其れもそうか。
( 何時もだと貴重さが無くなってしまうというのも理解出来ない訳ではなく、成る程と頷いてみせると相手から触れられる手の温かさに緩りと微笑み。風邪だから早く寝かせてやりたいのに、と思うが相手との戯れも楽しんでしまうのは何時もの事で。「…よく出来ました。正直でいい子だ。」悪態づかれるも素直に告げる相手に満足げに微笑んでは自分の答え示す様に再度相手の唇に軽く口付け、小さく微笑んだ侭相手から少し身を離して )
…ん、…そろそろ眠たくなってきました…。
(此方の言いたい事を分かってくれた相手に穏やかに目を細め、小さく欠伸を漏らしては片目を擦り乍やっと眠気が起こった事を告げてもぞもぞと擦り寄る様に相手の背中へと腕を回して。「…」口付けようと顔を近付けて来る相手を見て、やっぱり相手も同じ事を思っていたんじゃないかと思いつつ口付けを受け入れて。子供扱いする様な発言と結局自分が折れるハメになった事に、腑に落ちないという表情を浮かべて。
嗚呼、分かった。…良い夢を。
( 擦り寄る相手に自らもポンポンと子供あやす様に背中柔らかく叩いては、静かに相手に囁き掛け、自分も直に寝てしまいそうだと思うと相手抱きかかえる様に体勢変えて。「…俺だって御前が必要なんだ。…そんな不満げな顔するなよ。」自分が誘導したとは言え納得いかない、とでもあからさまに言っている表情に慰める様な言葉告げるが表情は何処か愉し気で、間近の距離の侭相手の後ろ髪を撫でて )
…司さんが居れば、いつも良い夢が見られます。
(相手の温もりと腕に安心感を感じウトウトと瞬きを繰り返し乍珍しい事を告げたかと思えばすやすやと寝息を立てて。「…俺が…必要?」相手の一言にじん、と胸を打たれた様で相手との距離感すら気にせず愉しげなに何処か嬉しそうに相手をじっと見詰めて再び問い。
…そっか。…おやすみ、怜士。
( 何処か眠そうな声で嬉しい事呟く相手に僅かに驚きで目見開くも此方の反応意に返さず寝息立てる相手に愛おし気に囁いては眠っている相手の唇にそっと口付け落とすと緩く抱き締めた侭自分も瞳閉じて。「…必要だ、…既にかけがえの無い存在だと分かる位。」機嫌直した様に此方を見詰め嬉しそうな口調で問い掛ける相手に今度はするりと言葉紡いで見ては相手の目じっと見詰め返し相手からの言葉も待って )
……ん…。
(カーテンの隙間から差し込む光の眩しさで目が覚め少しぼんやりした後、額に感じる微温い感覚に気が付き額へと触れてはそう言えば風邪を引いたんだったと再認識しするも体の倦怠感は大分無くなっており、良かったと密かにほっとして。見詰められ紡がれた言葉にドキッとし込み上げてくる何かと鼓動の速さを感じつつ、照れた様に俯いた後其の侭片手で相手の腕を掴み「…俺も。」と小さく呟いて。
…んん…、…。
( 暫くして自分も朝の光感じて瞼薄ら開け、ぼんやりする思考の中既に起き始めている相手視認すると緩く抱き締めた侭の体勢だった為に相手の背中へ回す腕の力少しばかり強めると相手を抱き寄せ、寝惚けた振りで狸寝入りを続けて。小さく呟かれた言葉は自分の願った物でうまくいった事に思わず口角上げて、自分の事を必要としてくれる相手嬉しそうに目細めては、「…お互いに必要としてるんだから其れで良いだろ。」と宥める様に述べ )
…司さん?…寝顔…可愛いな…。
(明日からの仕事に支障は無さそうだと覚醒し出した頭でぼーっと考えていれば突如引き寄せられ、声は出さないものの驚き相手が起きたのだろうかと名前を呼び顔を上げてみるも狸寝入りには気が付かず、まだ眠っているもんだと思いじっと寝顔を見詰めてはふっと微笑み小さく呟き少しだけ、と相手の唇にそっと触れるだけの口付けをして。「…だからって、風邪の時に何度もキスをするのは良くありません。」宥める様に述べられては漸く顔を上げ、何処と無くまだ納得がいっていないという表情を浮かべて自分の言い分も分かってくれと言う様に告げて。
ん…、。
( 問い掛けられた名前に返事せずに居ると間近にいる為声も聞こえ緩みそうになる頬堪えていると唇に触れた柔らかい感触に耐え切れなくなり頬緩ませると自分からも相手の上唇に軽く吸い付いて唇舐めとると上機嫌に顔離して、「…目覚めの口付けが怜士からとは、随分と御褒美みたいな寝起きだな。」と愉快気に声掛け。「…分かった、極力我慢はする。御前に迷惑かけたくもないし。」此方を見詰め言いたい事伝えようとする相手に漸く此方も折れると肩竦め乍風邪の相手に苦労かけたくないのは自分も同じな訳で )
…んっ…お、起きてたんですか!?
(一瞬だけ触れて直ぐ離れるつもりだったのだが相手から口付け仕返された事に目を見開き驚いて相手を見れば愉快そうに此方を見ていて、寝ていると思ってやったのにと顔を赤らめ狼狽え口は開きっぱなしで自分の行動を恥じらい。「迷惑なんて、そんな…ただ移したくなくて…。」迷惑になんて思っていないと困った様に眉を下げ、移らないとは限らないのに危ない行動は控えたいと思っただけだと告げて。風邪なんて引いていなければ、幾らでもして欲しいなんて思うも素直に言える筈もなくて。
悪い…、風邪引いて通院してたから暫く来れなかった。…遅くなってごめんな。
つい今さっき、…寒いから起きたくなかったっていうのもあるからな。
( 某然と此方見る相手の顔覗き込みしてやったり、と言った様子で口角上げては再び相手を抱き寄せ、照れて赤くなってる相手の頬に擦り寄っては照れて離れられては困るとばかりに相手の腰に手這わせぐっと此方に引き寄せて。「…御前が苦しくなくなるなら、俺は移してもらっても一向に構わないんだがな。」いつでも相手優先なのはお互い変わらない様子に思わず目細めて苦笑を零し、相手の頬を壊れものでも触れるように大事に撫でては困った表情の相手宥めるように呟き )
そうだったんですね、大丈夫ですよ。ちゃんと貴方の傍に居ますから、気にせず無理しないでゆっくり休んで下さいね。
…もう〜、起きたんなら言って下さいよ。―…甘えたですか?
(顔を覗き込んで来る相手をむすっと見て唇を尖らせ呟き、起きていると知っていたら口付けは頬等にしたのにと恥ずかしさにモヤトヤとした心持ちで。引き寄せ頬を擦り寄せられては甘えているのだろうかと抱きしめ返した後ろ手で相手の後頭部をさわさわ撫でて、クスクスと笑い乍尋ねて。「司さんは何時も、俺を優先にし過ぎ。もっと自分も大切にして、俺には司さんが居ないと駄目なんだから。」何時も自分を優先にしてくれるのは有り難く思っているが、苦しむ事迄身代わりにならなくてもいいし自分にとっては相手の方が大切で、相手に自分自身も大切にしろと述べては未だ眉を下げた侭頬にある相手の手に自分のを重ね見詰めて。
迷惑かけてすまないな…。もうだいぶ大丈夫になったから。
たまの休日だし、御前が風邪引いてるんだからゆっくりしたっていいだろう?
( 相手の恥ずかしさ等知らん振りで寧ろそれ眺めてどこか楽しんでる面持ちをしていると、自分でも何と無く温もりに任せて甘えるような行動とってしまっては苦笑を浮かべ、撫でる手つきの優しさに抱き締めた侭でいると思わず小さく欠伸零して。「普段は絶対そんな事言わないだろうに…。…普段俺を大事にしてくれてる怜士が苦しんでるんだから、こういう時くらい普段より御前を大切に扱ってもいいじゃないか。」困り眉其の儘に訴えかける相手に茶化す様に呟くも仕方なさそうに微笑んでは相手の顔覗き込み、普段は自分に世話を焼いてくれている相手へのお礼だと説いて )
迷惑なんて掛けてませんよ、何も気にしなくて大丈夫です。良かった…でも、油断は禁物ですからね!
もう平気ですよ、司さんの看病のおかげでだいぶ楽になりました。
(目が覚めた時にはもう体の倦怠感も余りなく熱も引いた様に思えた為もう大丈夫だと微笑んで見せては、こんなに早く落ち着いたのも相手の看病と愛情のおかげかな、なんて珍しく甘い考えをしては小さく欠伸を漏らす相手に擦り寄る様に抱きしめて。「もう充分ですよ、これ以上なんて…どうしたらいいのか分からなくなる…。」普段でも充分に思えるくらい大切にされていると実感しているのに、これ以上になるとなると戸惑ってしまうと覗き込まれては伏せ目がちに視線を逸らし。
分かった、出来る限り気をつけるな?
そうか…。んっ、…怜士も甘えたか?
( 自分は特に何かした覚えはないが其れでも元気になった相手にほ、と一息つくと此方に擦り寄ってくる相手に擽ったそうにし乍先程も言葉返すように小さく微笑みつつより縮まった距離で相手に囁き掛け、自分も抱きしめ返し。「…いいだろ、それくらい大切で愛しいんだから。」視線逸らす相手に困った様に笑うとそれが少しでも伝わるようにと緩い力で相手を包むように抱きしめて、相手の髪ぽんぽん、と宥めるように触れて )
はい、お願いしますね。
さぁ、どうでしょう?…ただ寒いだけかも。
(楽になったとはいえ今日は大人しくしていようとほっとしている相手を眺め、擽ったそうにする相手を見詰めては緩く口角を上げて曖昧に答えるも、昨夜丁寧に看病してくれた相手の姿を思い出し愛しくなり甘えてみたのが事実で。「…俺だって負けてませんから。」宥められては大人しくしており相手へと視線を戻せば小さく唇を尖らせ、相手が自分に対して想ってくれているのと変わらない位自分も相手を思っているんだと告げて。
…じゃあもうちょっと温まるか。
( 曖昧な返答にも身委ねる事にしたのか小さく微笑むと外に出れば少しは冷たいと分かっている為に温もりに浸った侭相手を抱える様にして抱き締め直し。休日だしそれでも構わないだろうと考えるままに相手の小さくと息零して落ち着いて。「…嗚呼、有り難う。思われてるって考えると嬉しいものだな。」拗ねた様に唇尖らす姿は普段より幼く見え、小さく頬緩ませると普段言葉にしない相手の答えに嬉しそうに目元緩ませ )
えぇ。…ねぇ、司さん…俺の足、こんなに冷たい。
(大人しく抱かれた侭薄く微笑み肯定の返事をし、相手の胸に顔を埋めれば悪戯を思い付き、密かににやりと口角を上げては布団の外へ出ていた為に冷たくなった足の指先を相手の足にぴとっと当てて。「何時も此処は貴方でいっぱいですよ、…なんて。」相手の嬉しそうな様子に穏やかに微笑んで相手の腕を掴み自分の心臓の位置に当てる様にすれば相手を想っていると告げるも、照れ隠しに冗談の様に笑って見せ。
っ…、吃驚した…。
( ぴとりと当たった足は冷気の所為で冷たく思わず大きく肩揺らすと態とやってきたと思われる相手の行動にむすっとした表情浮かべじとりと相手見つめると相手の冷たい足絡める様に取って。「…此の儘ずっとだといいけどな。」相手の鼓動が手の平から伝わってくればどきりとするも冗談っぽい笑みに小さく微笑むと相手の胸部撫で下ろす様にしてさらりとその部分撫でて )
…ふふ、だから温めて?
(予想通り驚いた様子の相手に満足気に笑みを浮かべては絡められた足に乗じてぎゅっと抱き締め顔を上げて見詰めて。絡められた相手の足から伝わる体温を感じ乍普段ならこんなに甘えたりしないのにと改めて今の自分の行動について考えるも偶にはいいか、と。「何度も確かめ合ったでしょう?ずっと一緒だと。」胸部を撫で下ろされれば少し擽ったく思うも、其の手を両手で包む様に握ってはしっかり相手を見詰めて心配いらないと言う様に微笑んで。
…よしよし。
( 何時もより近寄って来る相手の態度に少しは驚くが其れ以上に幼く見える相手の可愛らしさに頬緩ませてしまっては自ら抱き着いて来る相手抱き締め返し冷たかった足に己の足当ててやっては少しでも温かくなる様にと。「…ふ、そうだな。…只、御前の中が俺で満たされてる、って考えると嬉しくてな。」普段素直でない相手が語る本音聞けて満足げに笑みを浮かべてみせると相手の手握り返す様力僅かに込めて )
…司さんの足暖かい…けど、ちょっと擽ったい。
(抱き締め返されると相手の胸に顔を埋め、己の足に温かい相手の足が当てられれば伝わって来る温もりを感じ乍穏やかに目を細めぽつりと呟くも、少々擽ったくもあり足をもぞっと動かし。「も、もう此の話はお終いです!…お茶入れてきます!」握り返されドキリとし、自分から言ったとはいえ自分の心が相手で満たされていると繰り返す様に言われては流石に恥ずかしくなり薄らと頬を染めては此の話は辞めだと告げては相手の手をぱっと離し小走りでキッチンへ向かって行って。
嗚呼、悪い。くすぐったかったか。
( もぞもぞと動く相手に申し訳なさそうに呟いては僅かに足ずらし、其れでも胸元に顔埋める相手に腕動かすと後頭部やんわりと撫でては昨日よりも体温下がっている相手実感して安堵しつつ髪にそっと顔寄せて。「…こら、病人がちょろちょろと動き回るな。」手離し小走りで出て行く相手に一瞬驚くも一度眉根寄せるとキッチンへ向かって行った相手に大きめの声上げて )
…本当、司さんて優しいですよね。
(こんな小さな事に申し訳無さそうに呟く相手に日頃から思っていた事ではあるが顔を埋めた侭告げては、気配り上手で自分がどんな態度や言動をしたって怒る事はなく宥める様に接してくれた事を思い出して。相手の様な大らかさは自分にはないと素直に感心して。「…もう大丈夫ですもん。」珍しい相手の大きい声に少し驚きキッチンから顔だけ覗かせては拗ねた様な表情で平気だと述べては、ちょいちょいと此方に来る様小さく手招きして。
…そうか?十分我侭ばかり言ってるつもりなんだが。
( 不意に聞こえた言葉に意外そうに小さく目見開くもどうしてそう思われているのか分からず困った様に微笑んでは、常日頃一応はだらけている自覚は有るからか相手にやりたい事やってるつもりなのにそう思われている理由が分からず戸惑った様な声を上げ。子供の様な反応示し顔だけ覗かせる相手に仕方なさそうに肩竦めては招かれる侭に相手の元へと歩み寄り、「どうかしたのか?」と僅かに屈んで相手の表情覗き込もうと )
…そんなの、俺のが我侭ばっかりだよ。
(頭の上から聞こえるのは戸惑った様な声で自分はそんな風に思っていなかったが相手は我侭を言っていたつもりだったのかと分かれば、困った表情をさせてばかりの自分の方が我侭だと思い何処かしゅんとした様子でボソッと呟き。「…これ、…ギリギリ届かない…。…取って?」此方迄来て屈んだ相手の腕を掴みキッチン台迄歩けば、天井に付いている棚に背伸びして手を伸ばしもう少しの所で届かないのだと不満気な顔を相手の方を向け告げて。棚の中には風邪に効くと言う生姜湯のティーパックの箱があり、其れを取って欲しいと。
御前の我侭は俺が我侭と捉えてないから別に良い。
( 普段から強がってばかりの相手の言葉なら別に構わないのか何でもないかの様に小さく頬緩ませ、何時の間にか落ち込み始めている相手に少し困惑すると僅かに身捩り屈んでは相手の頭頂部にそっと口付ける様に顔埋めて。「…了解。」指し示された生姜湯の箱に思わずクス、と笑み洩らせば自分と相手の身長差もあってか僅かに背伸びするだけで易々と届き、その生姜湯の箱ごと取ってやっては相手の前に差し出しこれで良いのだろうか、と言う意味合い込めて相手の反応を待ち )
…じゃあ一体、どんなのが我侭に入るんですか?…一日中俺の言う事聞いて、とか?
(割と我侭を言ってきたつもりだったのだが、相手の其の言葉に少しほっとするのと同時に照れ臭くなり相手からは見えない角度であるがむ、とし"心が広過ぎだ…馬鹿"なんて思い乍と小さく身動ぎして。どういう事なら我侭と相手は捉えるのだろうと気になっては、もぞもぞと顔を上げ例えを出して尋ね。「…ありがとう。…キスしやすい身長差は12センチだそうですよ。」笑われた事と楽々と取ってしまう様子に不服そうにしては箱を受け取り礼を述べ、相手との身長差は12センチ位で差は大きいなと悔しく思っていれば、ふと前に聞いたキスしやすい身長差について聞いた事がある事を思い出しては本当か否か分からないが当てはまっており、唐突に口を開いたかと思えば何処か少し自慢気に告げて。キスしやすい事を考えれば自分は此の身長でいいのだと自分自身に言い聞かせて。
ん−、まぁ極力聞いてやっても良いが。…駄々捏ねるとか?
( 一応常識人である相手が突拍子もない事を言い出す事は無いだろうと変な確信が有り其れならば多少は言う事を聞いても良いだろうと思っている辺り自分も溺愛している様で思わず小さく苦笑零し。風邪の時に起きてる、だとかそういう相手が身体害する事への事は我侭であるかもしれない、と何が我侭か考えつつ小さく零し。「…丁度、だな。」初耳の事相手から聞かされ自慢げな相手との身長差12センチだと思い出し少し驚くも丁度いい身長差だと分かっては相手へとそっと大事そうに触れるだけの口付け落とし、先程注意された事思い出しては直に距離を置いて )
…駄々、か…。…流石に其れは無いですねぇ。
(例えではあるが割と無茶な事言ったかと思ったのだが返答を聞き、嬉しいが照れ臭い様な少し困った様な複雑な感情で本当自分には甘いんだからと見詰めて。相手にとっての我侭の対象を聞けば、欲しい物を買ってもらえず駄々を捏ねる子供の姿を思い出し流石に此の歳にもなってそんな風に駄々を捏ねるなんてみっともなく有り得ないな、と顎に手を当て考える素振りをして。「えぇ、ですから俺は此の身長でいいんです!」話題を振ってからだがきっと口付けしてくるだろうと予想していた為照れはしたが素振りは余り見せず、相手は何も言っていないにも関わらず、先程の事がまだ悔しいのか自分は此の身長で納得しているんだと威張る様に告げて。
だろ?…怜士は普段厳しいが十分優しいっての。
( だらけた自分叱るのは会社と自分の為でもあると分かっているから遠慮なく身任せれる訳で、考える素振りする相手優しい目で見ては小さく微笑んで寝転んだ侭顔上げる相手の前髪邪魔にならない様指先で払いつつ相手の額に唇押し付けて。駄々捏ねる程の年齢では無い、と言う事は十分分かっている為特に考える事もせずに居て。「はいはい、…それ、キスを強請ってるって言う風にも見えるからな?」威張る様な言葉発する相手茶化す様に告げると小さく口角上げつつ相手に怒られる前に早々と其の場を立ち去りリビングへと戻って )
…好きな人に優しくするのは当たり前でしょ。
(相手を叱る事も時々あるのだがそれでも優しいと言ってくれる相手に"あんまり自分を甘やかさないで欲しい"なんて思うも相手なりの愛情表現なのだろうと考えて、額に口付けられれば照れ臭げに眉を寄せ伏せ目になってはぼそりと呟いて。「何言ってんですか!…全く。」相手の発言に頬を染め立ち去る背中に向けて勢い良く否定するも、心の何処かで期待していたのかもしれないと一人更に頬を赤らめ。キッチンへ来た本来の目的を思い出し、相手は風邪を引いていないが一緒に飲ませようと生姜湯を二人分入れて。
じゃあ俺が御前に優しくしても其れが当然なんだからな?
( 自分に言うのだから恐らく理解しているのだろう、と照れた様に視線伏せる相手に距離縮めた侭諭す様に言い聞かせ、優しくしたり甘やかしたりしたくなるのは相手位なもので。困った様に視線俯かせたままで居る相手見詰め乍此方は穏やかに微笑んでいて。背中に怒っている様な否定の声受けつつ相手に頼られたり強請る様な言葉受けたりと其処其処機嫌良くしては相手が生姜湯自分の分淹れてるとも知らずソファへと戻り腰掛けてゆったりと相手が戻って来るのを待ち )
そうなりますが…当たり前になんて思ってしまったらバチが当たります。…何時もありがとう、司さん。
(優しくするのは好きな相手だからこそ尚更ではあるが其れを当たり前の様に思うのはどうも納得がいかなく、感謝しなくてはと思えば相手の首へ腕を伸ばし軽く引き寄せては微笑み乍礼を述べ、そっと相手の唇へ自分のを合わせて。「…はい、こっち司さんの分。」生姜湯を入れ終えれば二人分のコップを持ちリビングへと向かい、ソファに腰掛けている相手の隣へ座れば相手用にと用意した生姜湯を差し出し。
んっ、…どういたしまして。此方こそ、何時も一緒にいてくれて有り難う。
( それはそうだ、と相手の言い分に納得した様子で頷いてみせて、珍しい相手からの口付けに小さく微笑みつつ受け取ると自分も相手の腰へと腕回し抱き寄せて距離縮めると自分からも相手へと唇押し当て、何度も角度変えつつ口付けていき。「ん?嗚呼、…俺の分迄態々済まないな。」相手から貰えるとは思っておらず戻って来た相手に差し出されては驚いた様に目見開き、嬉しそうに微笑んでは温かい其れを手で包み込む様にして受け取り、湯気の出る生姜湯冷ましつつ飲んでいき )
…ん、出逢ったのが…司さんで…良かった。
(顔を離せば礼を述べられ応える様に満面の笑みを浮かべて、近付いて来る相手の顔を見詰めて繰り返される口付けの合間に途切れ途切れ述べつつ、相手の髪を愛しげに優しく撫で。「いえ。あ、熱いですから気を付けて下さいね?」驚いた様子に日頃余り飲まない為相手が苦手に思っていたらどうしようかと一瞬不安になったものの嬉しそうに受け取る相手を見てほっとし薄く微笑んで、まだ熱くて飲めないと自分のコップをテーブルに置き相手は大丈夫だろうかとチラリと見れば冷ましつつ飲んでおり、まだ熱いから注意してと告げて。
…ふ、…なんか改まって変な感じだな。
( 病人の相手に互いに礼を言い合う状況に思わず笑み軽く零しては一度唇離し間近で相手見詰め手は柔らかい手付きで撫でられていく髪に居心地良さそうに目元緩ませて。「分かってる。…流石に其処迄子供じゃない。」冷まそうとしている相手尻目に猫舌でもない己は早々に口つけていっては徐々に温まっていく身体に居心地良さそうにほ、と吐息零し。何やら熱そうに冷めるのを待っている相手横目にみては大丈夫だろうかと心配そうに見詰めて )
ふふ、そうですね。…そろそろ起きましょうか…俺、シャワー浴びたいですし。
(相手の笑みに釣られて確かに可笑しな感じだと此方も笑を漏らし、大分目が覚めた事だし昨日は其の侭寝てしまった為風呂に入ってない事を思い出してはそろそろ行動を開始しようと告げて、相手の髪を撫でている手を離し一人先にもぞもぞと起き上がり、相手を起こしてやると言う様に両手を差し出して。「ですよね。…はぁ…落ち着きますねぇ、温かい飲み物と司さんのセット。」入れたてで熱いからと声を掛けたものの相手は言われずとも気を付けており早々に口を付ける姿を見ては心配し過ぎかと改め乍、少しは冷めただろうかとテーブルに置いたコップを再び手に取りふぅふぅと冷ましつつそっと口を付ければ飲めない程ではなく、体が温まるのを感じ乍少しずつ飲んで。時間がゆっくり過ぎる様な落ち着いた感覚になれば、安堵の息を付いて前を向いた侭思った其の侭の事を述べて。
ん…、…一人で浴びれるか?
( 戯れ付く時間も楽しいが何時迄もそうしていられないのも事実で、差し出された手掴んで起き上がると一息ついてから布団から出て、未だ一応風邪引きである相手振り返り問い掛けつつ出れる様にと今度は自分から片手差し出し。相手が入っている間朝食を作るでも良いし相手と共に入って背中流してやるのでも良いと考え。「…俺もこういう時間は好きだ。帰ってからでしか出来ないからな。」普段懐かない猫の様な発言する相手から出る珍しい言葉に少しばかり驚くも仕事場では出来ない穏やかな雰囲気は自分も好む物で小さく微笑むと両手で包み込む様にコップを持ち、吐息混じりに呟いては自分から相手に近寄り負担にならない程度に相手にくっついて )
…大丈夫です、直ぐ上がって来ますから。ありがとうございます。
(相手の差し出してくれた手を掴んで出乍相手の問い掛けにどう答えようかと考えて、一緒に入りたいのも山々だが昨日から相手には世話を焼いて貰ってばかりで、まだ僅かに倦怠感は残っているもののそこまで重症という訳でも無いし此れ以上はと遠慮する事にし、心配してくれているのであろう相手を安心させるべくにこりと微笑んで告げて。「所構わずでは幾らセットがあっても落ち着きませんね…家である事と二人きりだからこそ、でしょうね。」会社ではやはり仕事が気掛かりであり公私をしっかり分けている自分にとっては何処でもでは無く、今の要素が揃っているからだろうと述べてはくっついて来た相手に小さく微笑んで、コップを零さないよう気を配り乍自らも少し寄り掛かる様にして。
ん、…なんかあったら呼べよ?
( 相手の事が心配なのは同じ様で、心配させまいとした笑顔察しては小さく微笑んで頷き、自分は其の間に胃に優しい朝食でも作っておこうと考えに至ると相手の頭ぽふぽふと軽く撫でて、着替えの支度も有るだろうと考えては直に手離し自分は食事の用意の為に寝室を出てからキッチンヘと赴き。「公私混同しないのはいいが…、まぁその通りだな。」真面目な相手らしい言葉に苦笑零すも確かに職場で其の様な行動は恐らく出来ない為に仕方なく頷き、今は相手から近づいてくれる様な距離感に嬉しそうに目元緩ませては手元に置いてある生姜湯口元迄持って来ては一口啜り、身体が温まっていく感覚にほ…、と一息ついて )
はーい。
(何かあったら声を掛けろと言ってくれる相手に緩く返事をして大人しく頭を撫でられた後、相手が別行動を始めれば自分も着替えを準備して風呂場へ向かって。「俺達は周りとちょっと違った付き合い方なんだから余計にね、不満は無いけど。…これ、ちょっと憧れてた。」自分達は一般の恋人同士とは違って男同士だし会社では上司と部下であり外では余計に気を遣わないとと日々思っているが、家では何も気にする事無く過ごせるし仕事の立場上一緒に居られる時間も多く、又温泉などでも別れる必要がないのはむしろ特だと思っている位で不満は無く、自分達らしく居られれば其れでいいと思っていて。コップをテーブルに置けば、そっと相手の腕に自分のを組んで実は腕を組むという行為に少し憧れていたんだと照れ臭げに俯いて告げて。
( 相手が風呂場へ行く事をちらりと振り返り確認してからキッチンヘと向かうと胃にいい物とは言ったものの何を作ろうか暫し迷い、少しして昼食に近いという事も有り柔らかく煮た饂飩にする事にしては饂飩の麺棚から取り出して。「不自由させて悪いな。…まぁ普通なら御前がされてる側だとは思うんだけどな。」自分は特にそう言った概念は
気にしないが相手に迄強いてる状態に少しは心苦しい様で困った様に眉寄せては小さく吐息つくも、唐突に相手から腕組まれては目丸くして。取り敢えず零さない様に自分もコップをテーブルに置けば、普通の相手の立場なら女性に組まれる側だろうに、と小さく微笑み浮かべると距離縮める様に相手の方へと僅かに凭れ )
(脱衣所へ着けば服を脱ぎ風呂場へ入りシャワーを浴びて。まだ倦怠感は残っているものの明日には治るだろう、昨日は相手に世話を焼かせちゃったな等温かいシャワーを浴び乍ぼんやりと考えていて。「もう!不満は無いって言ったでしょう、気にしない!…そうですねぇ、俺に彼女か…。」困った様に眉を寄せる相手に気にさせたくて言ったんじゃないと軽く叱る様に告げては安心させたく微笑んで。腕を組むという行為は確かに男女を連想させる物であるが恋人同士ならではの行為だと思って憧れていて。相手に言われては自分に彼女がいたとしたら、日頃は相手しか眼中に無く考えた事も無かったが想像してみて。自分よりも背も低くやっぱり手を繋いだり組んだり、抱き締めたりキスしたりするんだろうなと使い慣れない想像力を使いつつ、男女であっても公私混合は無しだと。
( 鍋で汁作り茹でた饂飩入れて暫く煮ている間に眠気混じりに大きく欠伸しては誰かを看病する朝等は初めてな為に妙に新鮮で、思わず小さく口元緩めてしまうも同時並行で御茶を淹れたり器用意する等して一応は手際良く動き。「…は−い。…なんか、其れは其れで複雑だな。」叱る様な口調であるものの微笑む相手に仕方なく間延びした返事返しては此れ以上言わない事にし。相手が自分以外の男性と居るのも勿論厭だが相手の隣に女性が居る事考えても其れは其れでやはり複雑なものが有りそれ示す様に眉間顰めては小さく唸り。自分が彼女居たら、とかは考えないものの相手の隣に居るのが自分でよかったと安堵する様に肩竦ませて )
(シャワーを浴び終えればタオルで頭と体を拭き脱衣所に出て服を着て、ふとドライヤーが目に入れば風邪を引いていた手前髪は乾かしておこうとドライヤーを手に取り乾かし始めて。シャワーを浴びた事で気分もスッキリしては何処か軽い足取りでリビングへと向かって。「俺に彼女なんて想像付きません。やっぱり、貴方の隣じゃないと。」間延びした返事にフッと頬を緩め。想像しても何だかしっくり来ず辞め、代わりに相手に女性がいたとしたらと薄ら考えては、それだけでもうやきもちを妬きそうで深く考える事は止して。小さく唸る相手をチラリと見れば眉を顰めており、自分に彼女が居たらという発言に対しての表情だとしたら嬉しいなと口元を緩めて先程凭れる様にしてきた相手に戯れる様にぐっと力を入れて凭れ返して告げて。
( 味見しては大丈夫そうなの確認し、風呂場の音聞こえてはそろそろ相手もこちらへ来る頃だろうと出来立ての柔らかめに煮た饂飩器へと盛りつけてはちょうど良く此方にやって来るのが見え小さく頬緩ますと、「出来てるから座ってくれるか?」とリビングへと持っていく為に自分と相手の分の器両手に取って。「…嗚呼、俺もだ。御前の隣に俺以外が居るって考えると正直どうしたらいいか分からなくなる。」誰かに依存するなんて事は無いと思って居たが現に相手が居ないと困るという考えに至っている自分に眉間寄せた侭苦笑零しては凭れ掛かって来る相手に優し気な視線落としもう片手相手の頭へ伸ばしては愛おし気に相手の髪指先で梳いて )
(美味しそうないい匂いがすると吸い寄せられる様にリビングへと来れば、相手は食事の準備をしていてくれた様でぱぁっと明るい表情をし「ありがとうございます!」と礼を述べれば言われた通り食卓の椅子に座り、器を運ぶ相手を嬉しそうに眺めていて。「…もし、そういう事態になってしまったとしたら、どうしてくれるんでしょう?」相手の表情見ては有り得ない事は前提なのだが意地悪くクスクスと笑い乍尋ねるも、相手の事だから身を引くなんて言うんだろうなと大方の予想をして。優しげな視線と愛しげな手仕草にドキリとして、こういうのに弱いんだよな、と相手を見詰めつつ思い。
どういたしまして。
( 明るい表情に此方も自然と頬緩ませては相手の元へと饂飩運んでやり箸と共に目の前に置いてやっては自分の席へと自分も饂飩と箸置いて。席へと座り軽く手合わせて「いただきます。」と小さく呟き。「どうする、か…。御前が本当に幸せそうなら諦めるしか無いが、少しでも悲しそうなら御前に付け込んででも傍に置いておくことになるな。」と相手の言葉に暫し考える様に明後日の方向向くと意地悪な笑いと裏腹に案外まじめに考えては最後は付け加える様に本気か冗談か分からない笑み口元に浮かべて。此方見詰めて来る相手に小さく微笑んでは最後に軽く撫でてから手離して )
わぁ、饂飩だ!…俺、好きなんですよね。
(目の前に運ばれて来た器に目をやれば饂飩で結構好きなんだと更に嬉しそうにし、相手が席に着いた事を確認しては「いただきます。」と同じ様に手を合わせて呟き、食べ始めて。「すみません、後半…きゅんとしちゃいました。」前半は予想していた通りでやはり自体の事を優先してくれる優しさを感じるも、後半の"付け込んでも"の言葉に不覚にもときめいてしまい顔を赤らめては片手の平を相手に向け、顔を隠す様に反対の方向を向いて告げて。
そうか?よかった。
( 思いつく消化のいいものが少なかった為に予想外の喜び様に安堵した様に肩竦めて。箸を手に取り啜り始めると自分にしては其処其処の美味しさに仕上がったが相手の方は大丈夫だろうか、と食べ始める様子盗み見て。「…当たり前だろ。御前が不幸になるって分かってるなら、御前を奪い取りにいくつもりだ。」急に顔隠されるも照れてるのが分かっては頬緩ませ、当たり前の事の様に告げつつ手の平指絡める様に繋ぐと無理に覗き込まないものの相手の横顔じっと見詰めて )
…うん、凄く美味しい。…司さんって案外、料理上手ですよね。
(一口饂飩を啜れば香りから感じていた通り美味しく、顔を上げ相手を見て頬を緩め、昨夜作ってくれた御粥といい以前のオムレツといい難無くこなしては味も丁度良く、下手だとは思っていなかったが実は相手は料理出来るんだなと今更乍新しい相手の一面を見付けた様な気分になってクスクスと笑を漏らし。「…流石、…俺の王子様です…。」自分の意地悪な問い掛けに真剣に答えてくれた事と其の内容に嬉しくも照れ臭く顔を背けて、相手の発言が王子様みたいだと思えば前に自分を姫みたいと言っていた相手を思い出し、不意に手を繋がれてはそういう事をする為に手の平を向けたんじゃないと言いたげにまだ赤味の残る頬で相手を見つつ、揶揄い半分で思っていた事を告げて。
一人暮らしの期間も長かったからな。…といっても、簡単な物しか作れないが。
( 美味しそうに食べてる様子にほっとするが不意の言葉に気恥ずかしくなり、視線饂飩へ落として啜るもなんだかんだ言い訳の様に上述言い連ね。相手程綺麗に凝ったものを作れる訳ではないが相手の笑い口に入れつつ嬉しいやら恥ずかしいやらで肩竦ませて。「…なんだ、迎えに来て欲しいのか?」思い返せば自分から姫と揶揄う事は多くても相手からこういう発言が出るのは珍しく嬉しそうに目細めては繋いでいた手持ち直し相手の手を取ると相手の手の甲へ恭しく口付け落として茶化す様に顔の赤い相手真っ直ぐ見詰めて問い掛けて )
ふふ、簡単な物でも貴方が作ってくれたっていうのが嬉しいんですよ。
(何処か恥ずかし気な様子の伺える相手に小さく笑っては、凝った物なんて出来なくても簡単で美味しい物が一番で相手が自分を思って作ってくれたという事が嬉しいのだと視線を相手へ向けた侭告げて。「…攫われたりしませんので、御心配なく。」目を細め、手の甲へと口付けをする相手をむすっとした表情の侭見ては茶化す様な問い掛けをする相手に、他の人の元へ自ら行ったり攫われたり等相手から離れる予定はなく迎えに来る必要はないと。
…其れはどうも。…改めて言われると恥ずかしいな。
( 其処迄褒められるものだとも思っておらず只相手が回復すれば、と思って居ただけだった為に本当に嬉しそうに此方見る相手から視線逸らしてはどうしたら良いのか分からず肩竦ませて。「…じゃあ御前の場合どうする?」割としれっと返されては小さく微笑みつつ手掴んでいた手離してから相手の方見て今の離しの立場が逆だったら、相手はどうするのかと気になってしまっては考えるより先に言葉が先に出て相手に問い掛けてみて )
…また、作って下さいね。
(視線を逸らしてしまった相手を見て褒め過ぎたかと薄く笑っては、また食べたいと思っていると告げて饂飩へと視線を戻せば食事を進めていき。「俺なら…どんなに悔しく悲しくても、貴方が幸せなら笑顔ですっきり別れます。でも、もし少しでも幸せと感じていないと分かれば、どんな手を使ってでも貴方を救い出してみせます。」手が離されたと思えば逆に問われ、自分ならと少し考える素振りをしては相手を見据えて前述は薄く微笑んで後述は真剣な表情で告げて。
了解。…冷めないうちに食べといた方が良いぞ。
( 食事進める相手に軽く返事すると長話して麺がのびてしまう事も少しは懸念してか小さく微笑み浮かべつつ饂飩のどんぶり指差して。自分は早々に食べ終わりそうな状態で麺啜り。「…ふ、怜士に救い出されるならもう末期だな。…でも似た様なものか。」自分と似た様な返答である事に小さく微笑み浮かべ冗談混じりに切り返すもその真剣な表情で本音だと察すると嬉しそうに目細め離れる気はないがなんとなく確かめれた事嬉しく感じ相手の髪愛おしげに撫で )
はーい。
(ついつい話し込んでしまい相手に器を指差されては間延びした返事をし、のびたら大変と食べ進めて。丁度お腹が空いていたのもあり、食べ終わるのにそう時間はかからなさげで。「何ですかそれ、俺だって司さん位サッと連れ出せますよ!…そうみたいですね。」
冗談混じりな其の言葉に自分でも相手位すんなりと救い出せるとむっと不貞腐れて。言い回しは違えど同じ様な事を口にしたと小さく笑って、髪を撫でる相手を見詰めて。
…御馳走様。
( 丁寧に汁迄飲み干してからどんぶりと箸置き、其の侭片付けようと思い至ると椅子から食器もって立ち上がり流し台の方へと歩き。流し台に食器置いてから用意はしておいた急須で相手と自分の分の御茶湯飲みに入れていき。「はいはい…。決してそう言う自体にならない様気をつけておこう。」直ぐ不貞腐れる相手は自分から見たらまだまだ幼く可愛らしいものもあってか宥める様に微笑み浮かべては此方見詰める相手へ視線会わせて )
…御馳走様でした。
(相手に続き汁を半分程迄飲んでは箸を置き丁寧に両手を合わせて、自分の器と箸を流し台へと持って行き置き、お茶を入れてくれている相手に気が付けば「何もかも御丁寧に、ありがとうございます。」と少し申し訳な下げな笑みで声を掛けて。「大丈夫ですよ、俺達なら。」態度は未だに不機嫌そうなものの発言は自信有りげな物言いで、視線を合わせられては気恥しくさり気なくを装い乍テレビの方へ顔を向けてリモコンを手に取ってはテレビを付けて其れを眺めて。
今日は一日病人なんだから大人しくしてないとな。
( 全て食べた様子見て食欲は衰えてない事判断すると安堵し、湯飲みに入れた御茶相手に差し出しては茶目っ気混じりに口角上げて、「後は洗っておくから。」と自分の湯飲み置いておいた侭流し台の方へ向かいつつ腕捲くって。「ふ、…そうだな。…なんか面白い物やってるか?」自信ありげな様子に密かに笑うも相手に釣られテレビの方へ顔向けつつ相手に擦り寄る形で身寄せると何かやってるだろうかと興味示し )
はーい。
(もう平気だ等言えばそれでも、と念を押される事を悟り渋々という雰囲気を出し乍も返事をして。「ありがとうございます。…あ、司さん、ゴミ付いてますよ?」御茶を受け取れば、申し訳な下げに微笑み、再び席へ戻りふと何かを閃き近くにあったメモ用紙を一枚取って座り、ペンで紙の真ん中に"昨日、今日とありがとう。"と小さく書いては紙をハート型に折って。セロハンテープを付けて席を立てば、相手の背中に貼る為に近寄りつつも疑われない為にゴミを取るという口実を使って相手の背中へ触れ。「…うーん…あ、ピクニックとお弁当特集!…もう春ですもんねぇ。」特に見る物を決めていた訳ではないのでチャンネルを回していってはあるテロップが目に止まりチャンネルを其の侭に、もうそんな季節だなと微笑ましげに画面を眺めて。
ん…嗚呼、有り難う。
( 相手がそんな悪戯しているとも気付かず触れられて反射的に首だけ振り返るも背中についた其れが有る事には気付かず流し台に置かれた二つのどんぶり手際良く洗っていき、相手が休める様にと早めに洗い終わっては手拭いて水止めて。テレビ見て納得気味に頷き、「…花見も良いかもな。」と休みさえ重なれば相手と共に桜等見に行くのも有りかもしれない、とばかりに頷いてみせては相手と共に何処か表情綻ばせてその画面見詰め )
…いえ。
(首を此方に向けられバレるとドキッとするも相手は気付いていない様でほっとし、ニヤけてしまうのを我慢しようとするも緩く口角は上がってしまい其れを隠す様に微笑み平然を装い短く返して。席へ戻り座れば相手が何かしらで服を脱いだりしない限りバレやしないなと密かに口角を上げて相手の背中のハート型の紙を眺めて。「暖かくなって来ましたし、桜が咲いた頃に見に行きませんか?」相手の発言に其方を向いては薄く微笑み、花見に行かないかと誘って。昼間でも良いが夜桜でも綺麗だろうな軽く想像をして。
…いつ迄立ってるんだ、…さて、風邪のお前は布団に戻らないとな。
( 後ろに何かがついているのも気付かず其の侭立ちっぱなしの相手に振り返り歩み寄っては未だ昨日の今日で無茶させる訳にも行かず相手の手首握ると寝室の方へと平気で歩き出し。明日は休日ではないと分かっている為に相手には今日中に直してもらわなければ、と言った様子で。「会社帰りに夜桜見物でもいいしな。…一緒に行くか。」と昼でも夜でも楽しそうだ、とばかりに相手と同じ事考えているとも知らずに小さく微笑み、のんびりとテレビ見て )
え?…またベットに入るんですか…?
(手首を掴まれ寝室の方へと連れられ乍、折角シャワーも浴びて昼食も取った休日の午後なのにと眉を下げ不満気に尋ねて。明日から仕事であり相手が心配してくれているのも分かっているのだが、幸いもう症状は治りかけであるし寝る迄しなくてもと。「はい。…夜の方が何となく落ち着く感じがして好きかもしれません。」相手の提案に小さく笑みを浮かべ返事しては楽しみにしつつテレビ画面を見て。相手も同じ位に楽しみにしてくれているなら、会議等が重なる日の御褒美としたらより仕事を熱心にこなしてくれるのではと思い付くも、楽しむのなら余り疲れのない日の方が良いかと思い直し。
昨日発症して今日既に起きてていいと思うのか?…なんならもう一度添い寝しても良いが。
( 休日の午後とは言え相手が回復する方が先決で、寝室迄連れて行くと相手取り敢えずベットに座らせ、自分も隣に座り揶揄い混じりに付け加えると軽く相手の髪に触れ、さらさらと撫でては昨日より赤みの減った頬に内心安堵しつつ厳しい態度とって。「御前がそう言うならそうしようか。…咲くのが楽しみだな。」と思わぬ所で予定見つけては小さく微笑み浮かべた侭相手の方ちらりと見、お弁当の話するテレビ画面見て買って来ようか、という算段も思い浮かべ )
…分かりましたよ、寝ます。…司さんは何か他の事しててもいいですよ、ちゃんと大人しくしてますから。
(普段自分に甘い相手の厳しい態度に反抗出来ずに不貞腐れた様に唇を尖らせては諦めて寝る事にし。しかし、相手は風邪は引いていないし折角の休日なんだから相手のしたい事をしていていいと、髪を撫でられ乍告げて。「…会社まで電車で行って、其の侭夜桜見乍お酒を飲んで帰って来るっていうのも良くないですか?」相手に応える様に微笑み返しては、自分が免許を持っていたら良かったのだけどと思いつつテレビに視線を戻して。
…じゃあ寝室で読書でもするか。一人で寝てるっていうのも寂しいだろ?
( むすっ、と子供の様な表情浮かべる相手微笑ましげに目細めては読書用の本持って来ようと算段しつつ幾ら風邪とは言え一人でぼーっとするのも辛いだろうと考えると相手撫でる手一度離し本取りに行こうと立ち上がって。「終電逃しそうで怖いな、其れは。…夜桜見て其の侭帰った方がいいだろうな、何なら車で桜道と追っても良いんだが。」と相手の答えにふむ、と顎に指当てつつ考えては一度ソファに凭れ掛かり答えて )
…寂しくなんて無いですが、貴方がそうしたいならそれで。
(相手が自分に構いっぱなしでは休日らしい事が出来ないだろうと思っての提案だったが、寝室に一緒に居ると言ってくれた相手に強がって返すも確かに一人では少し寂しい気もし。相手が立ち上がれば自分はベットに入ろうともぞもぞと布団に潜っていき。「えー…お弁当食べないんですかぁ…?」相手の言う事も一理あるのたが、桜を見乍のお弁当も楽しみに思っていたのにと不満の声を漏らして残念そうに相手を見て。
( 自分が本片手に帰ってくると布団に大人しく寝ている相手見つけ安堵した様に表情綻ばせ、相手の寝転んでいるベットの腰下ろしては、「寝れそうか…?」と寝転ぶ相手見下ろしつつ相手の前髪横に流す様に指先で髪払って。「…弁当は食べても良い。只酒飲むのは家ついてからな。」不満げな相手に暫し考え譲歩案提案しつつも弁当は車で会社行っても花見に持っていける、とばかりに答えて )
( / すみません…!!新年度で忙しい事が多過ぎて全然顔が出せませんでした…orz )
(帰って来た相手を眺めつつベットに腰掛けた相手の背中に自分が先程貼った紙が目に入りまだ気付いて無いと小さく笑みを浮かべ、布団に包まれ体を横たえた状態で相手も近くに居てくれ落ち着きと安心感に満たされては眠気を感じてきて「ん、…眠たくなってきました。」と瞬きを繰り返し虚ろな目で相手を見て。「はーい、…桜、見頃になってきたって!」桜を見乍の酒も良いなと思ったのだが、態々電車でというのも面倒だし相手の言う通り車で行って弁当を食べて家で酒を飲んだ方がいいかと思い直し肯定する様に返事をし、テレビから桜の開花についての情報が聞こえてくれば嬉しそうに相手の方を見、相手も聞こえているだろうに繰り返す様に相手に伝えて。
(/いえいえ!大丈夫ですよ、お忙しい時期ですものね。此方も少々忙しくしておりましたので、お気になさらず!!
新しく募集を開始しようと思います!
少しでも興味を持って下さった方、相手してやってもいいと思って下さる方が居られましたら是非ともお願い致します!
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